お盆休みでどこも混雑、しかも暑い!
こんなときはエアコンの効いた部屋で読書でもするかな。

手に取ったのは、少し前に夫が読み終えた柴田哲孝の『暗殺』

暗殺 (幻冬舎単行本)
柴田哲孝
幻冬舎
2024-06-19



-この物語はフィクションである-

冒頭にそうあり、登場する人物も団体、組織も名前も変更されてはいますが、安倍元総理狙撃事件が描かれていることは明白です。

実際の事件はその場にいた男が逮捕されたことで決着していますが、この本では逮捕された犯人はスケープゴートだと。
スナイパーは別にいて、それを指示したのはある政治団体の大物フィクサーだったという仮定で描かれています。
殺害の動機にはもちろんあの新興宗教団体も深くかかわっており...

緻密な取材によって書かれたとのことで、ふだんは陰謀論など無視する私ですが、思わず信じたくなるようなリアリティと説得力がありました。
事件の裏に政治団体がいるのではという想像は、私だけでなく多くの人がしていたと思います。
でもその動機については?
それはまったく思いも及ばないもので、大きな衝撃を受けました。

元総理が私たちが知る以上にあの新興宗教団体と密な関わりをもっていたこと、
警察や自衛隊をもあやつれる影の権力が存在していること、
それらがもし事実だとすれば日本が法治国家で民主主義というのは幻想なのかと空恐ろしくなります。

ネットなどでは様々な情報がとびかい、憶測や陰謀論もはびこってます。
それを鵜呑みにするのは危険だと思いますが、多くの疑惑にたいして何一つ明らかにしようとしない政府への不信感が膨らむうちに、陰謀論とされる中にも事実がまぎれているのかもしれないと思ってしまいます。

夫は今、「日航123便 墜落の新事実」を夢中で読んでます。
読み終えたら私にまわってくるでしょう。
こちらも国家の深い闇が描かれているようで、陰謀論の沼にはまってしまいそうです。


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