平成6年もあと2時間で終えようとしている。
 今年も、健康にも恵まれ一生懸命に仕事をさせて頂くことができた。
気になることとの1つに、加齢による両親の体の衰えが進んだことがある。
大正15年生まれの父親と昭和6年生まれの母親であるから仕方のないことであると思っている。
申し訳ないことであるが、軽トラックの鍵を私が一方的に取り上げた。耳がほとんど聞こえない父親に対して、何時話をしようかと迷っていたが、免許証を落としたことを区切りにすることにした。
それ以来、家の中に閉じこもり、めっきり年老いた姿を見ると、良かったのかどうか分からないが、理解してもらいたいと思っている。

 70年間もの間、愚痴もこぼさず、朝早くから夜遅くまで働き続けた姿が脳裏に焼き付いている。苦労をして、立派な野菜を作って、母親が城崎温泉に行商に行って、生計を立ててくれた。本当に本当に感謝している。

 先日、行商をやめたことを、察知された、城崎温泉の○○さんと、△△さんが、「長い間ありがとう!感謝」と書かれた熨斗がつけられた清酒を持ってこられた。生活するのための行商ではあるが、感謝される仕事をしていたのだ知って、改めて両親に対して誇りを持たせて頂くことができた。

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