先週の金曜日の夜からだっただろうか。
それとも土曜日に入ってからだろうか。
いずれにしても、 先週末から鬱(うつ)が酷い。
昨晩、かみさんの夢を見た後は、 得も言われぬ幸福感に包まれて、一時は鬱も快方に向かっていた。
だが、しばらく経つと、また憂鬱な気分になってきた。
特に“きっかけ”があったわけではないのだが、心が深く沈んでしまった。
まるで大きな石を飲み込んでしまったみたいだ。
気持ちが晴れない。
気分が落ち込む。
情けない気分だ。
涙が出るわけではないけれど、泣きべそをかきたくなってしまう。
鬱から抜け出したいと思う。
爽やかな気分で一日を送りたいと思う。
朝から酒を飲みたい。
酔いつぶれて眠ってしまいたい。
寝ている間だけは鬱から解放されるからだ。
だが、俺にはやらなきゃならないことが山ほどあるのだ。
会社を休むわけにはいかず、 朝から酒を飲むことは諦めざるを得ない。
何故こんなに気分が沈むのだろう。
どうすれば鬱が治まるのだろう。
俺はコーヒーをがぶ飲みしてみたり、煙草を吸ってみたり、 日光を浴びてみたりと様々なことを試してはみた。
しかし、 いずれも効果はない。
かみさんが元気だった頃。
俺はなんとなく「 鬱になる人は弱い人だ」と感じていた。
また、「 鬱っていうのはサボり癖みたいなものだ」とも感じていた。
もちろん口に出したことはないのだが…
自分が鬱になってみて、初めて鬱の辛さを知ったのだ。
鬱の原因はどこにあるのだろう。
言うまでもない。
かみさんとの死別だ。
配偶者や子どもを喪った人々は、 脳に大きなダメージを受けるという。
そうだ。
俺の脳は損傷しているのだ。
かみさんがいた頃の俺と、 今の俺とでは、脳(あるいは脳内の化学物質の分泌のされ方) が変質しているのだろう。
このダメージは、 決して修復されることはないという。
だとすれば、 俺は死ぬまでの間ずっと、鬱に苦しめられるのかもしれない。
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それとも土曜日に入ってか
いずれにしても、
気分が落ち込む。
爽やかな気分で一日
朝から酒を飲みたい。
だが、俺には
何故こんなに気分
俺はコーヒーを
しかし、
俺はなんとなく「
また、「
もちろん口に出したことはないのだが…
鬱
言うまでもない。
配偶者や子どもを喪った人々は、
そうだ。
このダメージは、
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