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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

イノシシを呼ぶ男

とある休みの日に大物猟に向かっていると親方からの連絡。

「誰か応援頼む。車に積むのを手伝ってくれ!」

お!親方の罠にイノシシが掛かっているな。よしよし♪



で、そのイノシシがこれ。
2013.01.30イノシシを呼ぶ男

少し痩せてはいますが、木の実の豊富な秋だったら90kgは超えていそうな大きな個体。

人と比較すると大きさが分かりますね。
2013.01.30ロードキルイノシシ2



でもね、実はこれロードキルイノシシだったのです(爆)!




話を聞いてみるとこんな感じ。


この日、親方がいつものように夜も明けぬうちから猟場に向かっていると、前方で停車していた車がバックした後、中央車線にはみ出して走り去ったそうです。

そしてその跡にはなんと、大きなイノシシが倒れているではありませんか!!

「おお、ラッキー! さっきの車はイノシシを撥ねてしまったんだな。銃も罠も使わないうちにイノシシゲットしたもんね~♪」

息を吹き返したりしたらまずいので、すぐに車を降りナイフを取り出して血抜き(笑)。




そんなことをしていたら先程の車が引き返してきて停車。車のバンパーやボンネットが激しく損傷しているので間違いない。

「なんだ!?イノシシを取り返しに来たのか? でもこのイノシシはもうワシがツバ付けたもんね~。」

「あの~、事故証明を取らないと保険がおりないので警察を呼んだのですけど…」

「え!?警察来るの? 別に何も悪いことはしてないけれど、血だらけのナイフを持っていたりしちゃまずいよな。」

ナイフの血を拭い、ちょっと余所行きの口調でドライバーに話しかけます。
「それは災難でしたね。御怪我はありませんでしたか? お体は大丈夫でしたか、いやぁ~それは良かった良かった。」

「ところでこのイノシシはどうされます?引き取り手が無いのならもらっていいですか?」



という訳で警察の現場検証が済んだ後に、無事に譲り受けて来たそうです(笑)。



思えば去年一昨年もロードキルアニマルを拾ってきたのは親方でした。
2013.01.30ロードキルイノシシ3

私も夜釣りなどで夜中に車を走らせることも多いのですが、こんな美味そうなヤツは見たことがありません。
きっとイノシシを呼ぶ男なんだろうなぁ(笑)。



お土産もあるし、今日は猟をせずにこのまま帰ろうか♪ などとグループの皆さんで話していたけど、その日もきっちりと若き勢子が51kgのオス鹿をゲット。
2013.01.30ロードキルイノシシ4




猟に行くと色々なことが起こります(笑)。





追記:関連記事



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フライドかちかち山バリューセット(笑)

かちかち山という昔話がありますね。

改めて読んでみるとかなり怖い話です。

なんたって性悪タヌキはお婆さんを殺してしまうし、そのタヌキもウサギさんに虐められた挙句、殺されてしまうのですからね。

「悪いことするとこうなりますよ」という為の昔話なんでしょうが、「悪いことをしたヤツにはどんな仕返しをしてもいい」とも取れますし…。


まあ、そんな話を読んでも、幼少の頃の私の頭の中に残った単語は「タヌキ汁」のみでしたが(笑)。



そういう話とはほとんど関係ない今回の記事です。



少し前にタヌキのお肉とウサギのお肉を食べた感想をアップしました。

その時に全部食べたわけではなく、残りはどうしたかと言うとですね、両方とも唐揚げにしてみました。
ウサギは脂身が無いので油を加える料理がいいだろうし、クセやアクのある素材は揚げると緩和されることが多いのでタヌキ肉にもいいだろうと思ったからです。


まずは骨ごとブツ切り。左がウサギで右がタヌキです。
2013.01.24ウサギ6

軽く塩コショウを振って、片栗粉をまぶして揚げるだけ♪


で、出来上がりがこちら。

ウサギの唐揚げ。(ピョンカラ)
2013.01.24ウサギ7

タヌキの唐揚げ。(ポンカラ)
2013.01.24タヌキ1


ウサギは見た目も味も鶏肉のようですね。
まったくクセも無く食べやすい!

四足動物を食べることが禁忌だった時代に、鶏肉と偽って食べていた理由も分かりますね。
(その時代の名残で、今もウサギを1羽2羽と数えるという逸話も…)



タヌキ肉も味がしっかりとして美味い!

骨付き肉にかぶり付いて食べると、何とも野趣のある旨味のある肉です。



美味い、美味い♪と食べていた私ですが、一緒に食べた人の一人は、タヌキのから揚げを口に入れた途端、
「何か鼻の中にねじ込まれたような匂い…。無理っ!」
とギブアップ。


う~ん、やっぱりタヌキ肉はダメな人にはダメなんだなぁ、と実感したのでした(笑)。






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小イノシシの刺し止めは難しい…

今日の待ちはこんな感じ。


左手に延びる獣道。
2013.01.23差し止め3

右手はこんな感じ。
2013.01.23差し止め4


ここは張り出した小山から大きな山へと続く獣道の最終狙撃手の位置になるので責任重大です。

もしここを突破されたら大きな山へ猟犬と共に逃げ込まれるし、イノシシが大物のオスだったりした場合、犬がケガをする可能性も高いからです。



勢子が猟犬を放つとすぐにイノシシを発見!


少し前方にいる狙撃手の包囲網を突破。

「待ちの間を抜けられた! そっちに向かったぞ、気をつけろっ!!」



どんどんと近付いてくる犬の声。



高まるドキドキ感。

「どっちの獣道から来る!?」


と銃を構えていたら「プギィ~っ! プギギィ~~~っ!!」とイノシシの声。

「犬が小さなイノシシを抑え込んだ(咬み止めた)な…。」



すぐに「動きます!」と仲間に連絡し、山の中を走ります。


そんなに遠くない…。

薮を掻き分け進むと、イノシシの声が聞えるのは山裾を通る溝の中。
2013.01.23差し止め2

カヤや木の枝が被さった溝を這い進むようにしながら、犬が抑えている場所まで急ぎます。


小イノシシ発見!


すぐにナイフを抜き刺し止めようとしますが、2頭の犬が覆いかぶさって激しく動いているのでナイフに触ると犬がケガをしてしまいそう…。



苦戦しながら小イノシシの両後足を引っ張って吊り上げ、犬を離して差し止め。

2013.01.22差し止め

10kgちょっとの小イノシシ。



親イノシシがいたはずなのですが、どうやら親には逃げられたようです。残念!



何度かイノシシを刺し止めたことはあったけど、こんなに小さなイノシシを刺し止めたのは初めての経験でした。

これが犬もイノシシも激しく動いてナイフも使いにくいし、的が小さくて止めにくいしで結構な難易度でした。


後から冷静になって考えると、いつも持っている大型ナイフよりも腰にぶら下げている小型のバードナイフを使えばよかったな…。



良い勉強になりました。




今日も自然の恵みに感謝です。






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ウサギ肉の味

思えばどうしてこんな体に産まれてきたのだろう…。

我が身を恨む…。


このブログを訪れてくださる方はお分かりでしょうが、「なんでも食べてみないと気が済まない」性格です(笑)。


それは赤ちゃん時代に始まり、お袋から聞いた話によると「今、何か口に入れたような気がする」と無理やり口を開けてみれば、そこにはバラバラになったダンゴムシが入っていたり…。


その体質は赤ん坊から少年を経て青年になり、いい年のおっさんになった今でも変わらず…。


「あいつは何でも食べるヤツだ」
と周囲から冷たい目で見られることもしばしば…。



そんな私がゲットした新たなる食材。
2013.01.24ウサギ

野ウサギです。

狩猟鳥獣である野ウサギは親父が獲ったものを幼少期に食べたことがあるだけで、味どころかどうやって食べたのかすら忘れています。


「ゲットした」などと偉そうに書いていますが、今回の獲物も他のハンターがゲットしたものです(笑)。

どうしても食べたかったので無理を言って分けていただきました。ありがとうございま~す♪


それにしても相変わらずもらってばかりのハンターだなぁ(笑)。



捌いたウサギの腿肉。
2013.01.22ウサギ2

ピンク色のお肉ですね。脂身はまったくありません。


ハンター仲間にどうやって食べると美味しいかを聞くと、「刺身が美味いよ」とのこと。

「へぇ~、生で食べられるんだ。そりゃ食べてみなければ!」

ということで刺身用に取った背ロース肉。
2013.01.22ウサギ3

いつもイノシシや鹿のお肉を見慣れているので、悲しいほどに小さいですね。


早速刺身に引いてみます。
2013.01.23ウサギ


見た目は安いマグロの赤身と鶏肉を足して2で割った感じ。


醤油をちょっと付けて実食…。




「…」



「ん~、見た目と同じ感じ…。野生鳥獣にしては味が薄くて淡白だ。敢えて言えば鶏肉に近いかな。」


ジビエと呼ばれる野生鳥獣のお肉は家畜に比べて味が濃く、良くも悪くもそれが魅力でもあるのですが、そのワイルドさが無いですね。逆に言えば食べやすい感じ。


幼少時代に食べたはずのウサギ肉の味を忘れているのも、癖がない味なので記憶に残っていないのかもしれないなぁ。


大人になって初めて食べるウサギ肉を食べながらそんな事を思ったのでした。




今日も自然の恵みに感謝です。






(注)野生鳥獣の生食は自己責任でお願いします。





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現実

本日もイノシシゲット!
2013.01.20見切り千両2


57kgのオス。
2013.01.20見切り千両3


若き勢子が犬を放して15分で立て撃ち(勢子が撃つこと)で仕留めました。







しかしイノシシの牙で犬が受傷。
2013.01.21現実1

幸い牙は腹膜を切ることは無く大事には至らずで、ちょっと「ほっ」。
2013.01.21現実2



簡単にイノシシが獲れているように思われるかもしれませんが、この1ヶ月でグループの3頭の猟犬がイノシシに切られてしまいました。

2頭は軽傷でしたが1頭は重傷で長期戦線離脱。



それが宿命とはいえ、イノシシ犬にケガは付き物。



イノシシ犬を飼っていない私には何も言う資格がありませんが、犬が切られるのは本当につらいなぁ…。




ワンコ達の一日も早い回復を願います。





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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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