パウロへの啓示

よく、今のキリスト教は「パウロ教」だと言われることがある。本来のイエスの教えは素朴な隣人愛を説いたものであったのに、パウロが、イエスの十字架死による贖罪や、信仰義認などの教理を付け加えて改変してしまったというのだ。

このような批判は、パウロ在世当時からあったようだ。これに対して、パウロは、これらの教えは自分が勝手に考え出したものではない、イエスから直接「啓示」を受けて知らされたものだと反論している。

「兄弟たち。私はあなたがたに明らかにしておきたいのです。私が宣べ伝えた福音は、人間によるものではありません。私はそれを人間から受けたのではなく、また教えられたのでもありません。ただイエス・キリストの啓示によって受けたのです。ガラテヤ1:11〜12」

「先に短く書いたとおり、奥義が啓示によって私に知らされました。エペソ3:3」

もしパウロが自分の利益や野心のためにこれらの教理をでっち上げたのなら、投獄を始めとする迫害に耐え、死に甘んじることはなかったであろう。しかし、パウロの教えは正真正銘イエス直伝のものである。そして、彼の伝道のおかげで、私たちは救いの福音を受け取ることができた。この福音を伝えよう。

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