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2023年9月 1日 (金)

家庭犬のトレーニングは誰のため?

犬の「トレーニング」や「しつけ」、「訓練」と聞くと、犬に言うことを聞かせるためにやると勘違いしている人がいるようです。
そのため、トレーニング自体に嫌悪感を持つ人も少なくありません。
果たしてそうでしょうか。

何度も書いていますが、愛犬に伝える家のルールは家ごとに違います。
一部屋丸々犬用に用意されている家であれば、一緒に遠出をしない限り、ハウストレーニングは必要ないかも知れません。
災害時の同行非難を考えると、ハウストレーニングは必須ですが・・。
自然の中でのびのび暮らしていれば、都会生活の犬と違い、ハンドラーの横を付いて歩くことを教えなくてもいいかもしれません。

つまり、家族間(犬も含め)でのコミュニケーションとして、人間がわかりやすい言葉のキューを犬に伝えることで、犬にやって欲しいことをやってもらうというのは、強制でもなんでもなく、犬の安全を守るためであり、犬と心地よく暮らすための手段でしかありません。

例えば我が家の場合、90代後半の家族がいるので、元気な犬たちが周りで動き回れば大惨事にもなりかねません。
ニアミスしそうなときは、犬たちに部屋に上がるように言ったり、あるいは早く下りて玄関で待っているように言ったりして危険を回避しています。
「上がる」「下りる」という意味のキューを伝えることで、お互いがイライラすることなくスムースに行動出来ています。

もちろん犬にはやるかやらないかの選択肢は与えられていますが、大勢に影響がない範囲であれば、敢えてやらないことを選択することはありませんし、オヤツがなければやらないとも言いません。

時に競技などではハードルの高いことを教えることもあります。
理解するまでにとても時間がかかりますし、実際理解できたとしても、本番でパーフェクトな作業をするという保証はありません。
出来なければ、理解がまだ足りていなかったのか、あるいは周りの環境刺激の影響を受けたのか、というように原因を考えて次回に繋げていくだけで、出来なかったことを責めることもしません。
もちろん、多少はがっかりしますが、原因を考えれば、それなりに理由があって納得出来るからです。

いずれにしても、犬に自分の言うことを聞かせるというよりは、言葉をきちんと伝えて理解してもらうことが重要なので、敢えてやりたくないことをお願いするような場合は、犬の様子をよく観察する必要も出てきます。
つまり、犬が出すストレスサインを見極めることもその際の重要なポイントになるわけです。

犬はこちらのお願いを全て二つ返事で受けてくれるわけではないので、場合によっては「イヤ」と言われてしまうこともあります。
例えばブラッシングや爪切りなど、身体に触られることに嫌悪感を持つ犬は少なくありません。
だからと言って、ブラッシングを怠れば、毛玉だらけで犬の健康を害してしまいますし、爪切りも然りです。
そんなときは、どうやって折り合いをつけるかも重要です。
嫌がる犬を押さえつけるのではなく、気を紛らわしているときに少しだけやらせてもらい、実はそんなに嫌なことじゃないかもしれないと学習してもらうこともできます。

言語の違う犬(種)と暮すといろいろな壁にぶち当たりますが、その時々でお互いが気持ちよくできるようにハンドラー(飼い主側)が工夫を凝らしていくことも大事ですね。


行動に名前を付けたり、物に名前を付けたりして犬に教えることはとても楽しいことです。
ゲーム感覚でやってみませんか?

我が家の犬たち、例えば散歩に出るときにハーネスやリードを着けるときは、「オイデ」と言うより、「ハーネス」や「リード」と固有名詞を言うと、自分から首を近づけてきます。

202309011

ドッグランなどでフリーで遊んでいても、「リード着けるわよ~。」と言えば戻ってきて首を出します。
楽しいことが終わるとわかっていても、習慣になるとちゃんと帰ってこられるようになりますね。

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