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2024年7月 1日 (月)

パーソナルスペースを尊重する

「パーソナルスペース」ご存知ですか?

「パーソナルスペースとは、他人に近付かれると不快に感じる空間」(ウィキペディアから)と言われています。

例えば、一人しか乗っていないエレベーターに後から乗ってきた人が隣に立ったら気持ち悪いですよね。
満員電車の場合はあきらめるしかありませんが、スペースがあるのに自分のスペースを侵害されるのは気持ちいいものではありません。

これは犬にも言えることです。
急に向かって来られたらびっくりしたり、警戒したり、不快に感じたりすることもあるということを頭の隅に置いておかなければいけません。

しかし、犬の場合、急に接近されて驚いて「ワン!」と言ってしまうと、なぜか謝るのは接近された側の飼主です。
「吠えてしまってすみません!」
そして、近づいて来た方も「吠えるなんて感じ悪い」という顔をあからさまにする人がいます。
「せっかく挨拶してやろうと思ったのに、感じ悪いなぁ。」という感じです。

いえいえ。
突然近づかれたら、人もびっくりするものです。
ましてや後ろから近づかれたり、トイレの最中で人も犬も全く周りに目がいっていないときなどはなおさらです。

我が家は中型犬2頭と散歩していることが多いので、道端で排泄している犬がいるときは、処理が終わるまで距離を取って待つようにしています。
相手の犬のパーソナルスペースがどれくらいかわからないからです。
急に吠えて飼い主を引っ張ったりしたら惨事になりかねません。

これは、いつも書いている、「ウチの犬は大丈夫」の弊害です。
あなたの犬のパーソナルスペースは狭いかも知れないけれど、よその犬のパーソナルスペースは広いかもしれない。
だからちゃんと尊重してあげましょうという意味です。

お友達になりたいと思ったら、まずは飼主さんに「いいですか?」という声掛けがマナーですね。
聞かれたら相手もYesかNoをちゃんと伝えてくれるはずです。

我が家は先ほど書いたように2頭の中型犬を連れて歩いていますが、時折同じ犬種の飼い主さんから声をかけられることがあります。
そんなときはまず「男の子ですか?女の子ですか?」と聞きます。
もし「男の子です」と言われてしまったときは、「ごめんなさ~い。ウチの片方はオスなので、男の子苦手なんです」とお伝えしてお別れします。
男の子全部がダメなわけではありませんが、ダメなこともあるので、お互い嫌な気持ちにならないための防御策です。

こんな対応を聞いて「かわいそうに。」と言う人も当然いるでしょうが、私は自分の犬に不要なストレスをかけたくないのでこの対応をしています。
もし「女の子です。」と言っていただいたときは、「もしかしたら激しくご挨拶するかもです。」と逆に自分の犬が女の子好きなことでご迷惑をかけてはいけないことも前もって伝えます。

こういったことを全く考えなくても問題ない犬と暮している方はラッキーです。
でも、そうではない犬がいることを知っておくことは大事ですね。
そしてそれは「可愛そう」なことでは無いと言うことも知っておいて欲しいと思います。

犬同士の挨拶は一方的に行われるのではなく、お互いが安心した状況で行われる方がいいに決まっています。
真正面から行くのではなく、少し斜に構えてチェックしあえれば問題なし。
片方が嫌がっていたら、すかさず呼び戻してあげるサポートも必要ですね。

202407011

リードは少し緩めてあげることで、嫌だったら逃げることも出来るようにしてあげるといいでしょう。

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