849 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2012/07/16(月) 19:24:07 0
山口県の道の駅で車内泊をしていたら、バックミラーに黒い人影が見えた。
まだ夕方で明るくて、売店も開いていたし人も多かったけど
私が車を止めた場所は木陰で、人気が無かった。
既にシートを倒して寝る体勢になっていたので
「無人だと勘違いした車上荒らしが、車の周りをうろついている?」
と思い、いきなり起きあがって人影を睨み付けた。
熊でした。
多分月の輪熊。体長は1m30cm位。真っ黒だった。
私もビックリしたけど、熊もビックリしたみたいで二本立ちになって車の窓に手を掛けた。
4駆だったんだけど、車がユサッと揺れた。
私はパニックをおこしながらも、何故か心の半分が冷静で
道の駅の前に遊具がある公園があって、そこに小さな子供が沢山いるのが見えて
「まずい!周りに知らせないと!!子供が危険だ!!」
とクラクションをひたすら連打。
何人かがこっちを見て、熊に気付き子供達を建物に誘導し始めた。
熊が遊具の方に行こうとしたので、考えるより先に車の窓を開けて
車の中にあったおにぎりを、遊具と反対の方向に投げた。
熊がおにぎりを食べ終わると、蓋を開けたペットボトルジュースを投げ
次にお菓子を投げた。
お菓子はおにぎりやジュースほど遠くに飛ばず、車の3mほど先に落ちて
熊が車に再接近してきた。
でもその間に外にいた人たちは全員建物に入っていた。
自分の命をなげうって。とか英雄的な事を考えていたわけでは無く
ただ、「クマー!!!」→「子供!危険!」→「時間稼ぎ!」→「皆安全!良かったー!!」て感じだった。
けど、気付くと外には熊と自分の1体1。
熊が本気を出せば車の窓なんて簡単に割れる!と再度パニック。
その時、ふと車のキーに付けていたマスコットが目に入った。
あとは考えるより先にエンジンを掛けて、クラクションを鳴らしながら熊に向かっていった。
熊を車で追いかけ回す私。
端から見たら立派な動物虐待ww