もういっぽん！　29巻　【ほんとにたくさんの強い人たちと数えきれないほど柔道してきたから!!!】

金鷲旗5回戦、目標としていた5回戦突破の相手は日本一の立川学園！先鋒に永遠を置いて常に先手を取る作戦だったが次鋒で引き分けに持ち込まれてしまう。しかし、エースの永遠を欠いても今の青葉西は決して揺るがない！司、南雲、早苗が最強の相手たち相手に奮闘して一進一退の攻防を見せる。そして、ついに未知とエマの大将戦が始まり…

前巻から引き続き王者・立川学園との熱戦が繰り広げられます。エースの永遠が引き分けてしまっても永遠だけに頼らないチーム作りをしてきた青葉西は揺るぎません。司、南雲、早苗が実績では雲の上の存在である立川学園に必死にくらいついて一進一退の攻防を見せます。

司はまだ2年ですし、キャリアを考えればこれからですよね。3年になった時が楽しみです。でも常盤は同学年ですしこれからもライバルとなりそうですね。南雲も高校から始めたことを考えれば小田桐とほぼ互角なのが驚愕です。闘志むき出しで戦うスタイルは似た者同士かもしれません。そして、今回も早苗の奮闘に泣きそうになりました。なんで早苗の試合は涙腺が緩んでしまうんだろう。やっぱり作中でも「異常さ」と書いて「つよさ」と読むように全国に出てくるようなチームと戦うのには特異な才能が必要なんでしょうけどそれを敗北を味わいながら努力で補っている部分にひかれるんでしょうね。

そして、公式試合では初対決の未知vsエマ。世界3位の実績を持つエマの勝利を会場のほとんどの観客が予想していますが未知を知る仲間やライバルたちはそれでも未知が何かを起こしてくれるんじゃないかという期待を持たせます。

最終巻の30巻は連続刊行で8月の発売となります。単行本派なので本誌の結末は知らないのですがそうなるとこの立川学園戦がクライマックスになる感じですかね～前評判通りの結末となるのか、番狂わせが起こるのか…これまでもライバルチーム以外の対戦でも容赦なく敗北してきた作品なだけに最後くらいは勝たせてあげたいですね。優勝までは届かなかったとしても…どんな結末にせよ、来月の発売まで楽しみにしてます。