北朝鮮が12日午前7時10分ころ、日本海に向けてミサイルを発射、日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられる。「弾道ミサイルの可能性のあるものを発射した」と政府が発表。岸田総理は「情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと」などを指示した。指示は発射とみられる時間から5分後だった。
韓国軍合同参謀本部の情報を伝える聯合ニュースは「平壌付近から東海上に向けて数発の短距離弾道ミサイルを発射したと発表した」としている。北朝鮮の弾道ミサイル発射は7月1日以来。
東京国際大学国際戦略研究所の山口亮准教授はXで「(約7分の)飛翔時間を考慮すると、短距離弾道ミサイルか中距離弾道ミサイルと見られる」とし「特に注目すべきは新型・改良型であるかだが、変則軌道で飛翔するものである可能性がある」と発信。
そのうえで「北朝鮮は『国防5カ年計画』を急ピッチで進めており、特に各種弾道ミサイルの固体燃料式弾道ミサイルへの更新を進めている。既に短距離と大陸間弾道ミサイルにおいては固体燃料式ミサイルが揃っているが、中距離弾道ミサイル・極超音速滑空弾の固体燃料化の開発と実戦配備を進めているため、注視する必要がある」と書き込んでいる。(編集担当:森高龍二)