パテント・リザルトは、独自に分類した「自動車メーカー」の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車メーカー 特許資産規模ランキング」をまとめた。
2014年4月1日から2015年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。パテントスコアとは、特許の注目度を指標化したもの。「パテントスコアの数値が高い特許は、市場の注目度が高い特許」、「パテントスコアの数値が低い特許は、注目度が低い特許」、ということになる。
その結果、1位がトヨタ自動車で特許件数は4,024件、2位が本田技研工業で2,223件、3位が日産自動車で952件となった。以下、三菱自動車工業が277件、ヤマハ発動機が169件、豊田中央研究所が382件、スズキが381件、マツダが336件、富士重工業が241件、ダイハツ工業が336件となった。
1位のトヨタ自動車の注目度の高い特許には、「惰性走行中において燃費を改善すると共に運転者に生じる違和感を軽減することができる車両用走行制御装置」や、「電力変換装置の容量の増大を招くことなく、エンジンの始動性を向上させる技術」などが挙げられる。
2位の本田技研工業は、「携帯機器と連携した車載機器を用いてコンテンツを自動投稿するシステム」や「乗員の上半身を車体後方に良好に移動させてヘッドレストで乗員の頭部を好適に支えることができるシートバック装置」などがある。
3位の日産自動車の注目度の高い特許には「遮断装置等の補機を確実に保護することができるバッテリーパック」や「内燃機関からの排気ガスを有効に浄化できる排気ガス浄化システム」などが挙げられる。
上位10社中では、三菱自動車、ヤマハ発動機、スズキが昨年より順位を上げている。(編集担当:慶尾六郎)