峠下俯瞰バルブ
2023冬北海道遠征三日目
この日は根室本線の40タラコを各地で撮影し、終了の予定でした
しかしまもなく廃止の留萌本線もどうしても撮りたいっ
それもここ、峠下駅を俯瞰でバルブで撮影したいっ
秋に来た時から構想を抱いており、これが最後のチャンスと宿のある旭川へ向かわず峠下駅へ向かいました
着いた時には既に日没で暗く、道路の照明を頼りに雪の斜面を這い上がります
しかし頂上の撮影位置に着き、カメラをセットした頃から吹雪だし視界が消えます
ラストカットは残念に終わるか・・・
と、列車の来る数分前に奇跡的に吹雪は小康状態に！
深川行列車が止まった瞬間から、シャッターを切りまくります
深い雪に覆われた山間の小さな駅、か細いレールを行く単行列車同士が交換する
さらば峠下駅、最後に最高のシーンを撮ることが出来ました
留萌駅
留萌本線の現在の終着駅、留萌駅
留萌本線は増毛までの路線でしたが、2016年に留萌増毛間が廃止となりました
日本海沿いに北上する羽幌線、留萌港への貨物線など、かつては鉄道の大ジャンクションだった留萌駅
草生した広い空き地と錆びたレール、閉鎖された跨線橋と島式ホームが、北海道の鉄道を象徴しているよう・・・
立派な駅舎も中はがらんとしていて、街中にあって忘れられた存在でした
そんな留萌駅、最後の秋を迎えておりました
峠下駅
今では留萌本線唯一の交換駅となってしまった、峠下駅
以前、冬に来た時もこの駅を撮りました
集落の民家もほとんど消えた山間のこの場所で、古びた木造駅舎があり国鉄時代の雰囲気が良く残るいい駅
熊笹の生い茂る斜面を汗だくになって掻き分けて登り、俯瞰撮影しました
最後の紅葉に囲まれて、駅を出る留萌行き列車
秋の北海道遠征
先月はお友達らと北海道に行って来ました
廃止の近い留萌本線根室本線西側と、石北貨物撮影が目当てです
北海道の秋はまだ本格的に撮影したことがなく、楽しみな遠征でした
最初は、来春で大部分の廃止が決まった、留萌本線から・・・
最初は恵比島駅で駅撮り、NHKのドラマのロケ地で有名だったこの駅、駅舎のセットも今だ残っておりますが、
廃止決定でこの駅自体、ほんとにセットになってしまいます
駅のホームから留萌方面を向き、深川行列車を撮影
恵比島は紅葉には少し早かったです
峠下
奥羽本線の峠駅と共に、山の多い日本を象徴する駅名です
留萌本線のちょっとした峠越えのところにある峠下駅、昔はたくさんの民家があったようですが現在は1軒のみ・・・
ほぼ利用する人もいなくなったこの駅ですが、冬季は駅舎が除雪要員の待機所になっていて古い駅舎が現存します
また交換設備も残されていて、運転上は要衝として機能しているようです
室蘭本線でカシオペアを撮影後、宗谷ラッセル撮影に向かう途中寄りました
雪に埋もれた利用客もいない秘境の駅で交換する普通列車、こういう小さな駅での列車交換風景も激減しました
留萌本線が風前の灯の今、少しでも写真に残しておきたいシーンです
