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――取材はどのように進めたのでしょうか。
1000ページに及ぶ一審や、二審、最高裁の判決文、供述調書、林眞須美さんが提起した複数の民事訴訟の資料を読んで、それらに登場する人物にあたっていきました。作品では直接触れていませんが、その過程でおかしいと思ったのが、彼女がヒ素を入れた動機についてです。
検察は初公判の冒頭陳述で、林眞須美さんが事件当日、ガレージで調理していた主婦たちに激高して、カレーにヒ素を混入した「無差別殺人」だと主張しました。けれど、私が直接、話を聞いたその場にいた主婦は、そんな様子はまったくなかったと言います。
たしかに林眞須美さんがガレージに来る前、噂話はしていたけれど、聴こえるような声ではなかったし、彼女の様子はいたって普通で、激高などしていなかった。取り調べでも、そんな話をしていないのに、なかったことが事件の動機にされて、ショックだったと言いました。
――話が捏造されているという。
殺人事件において大切な「動機」を、根拠なく主張していた検察に対して不信感を抱きましたし、初公判翌日の新聞の一面には「激高してヒ素混入」と出ました。最終的に、裁判では事実と認定されませんでしたが、新聞の読者は「彼女が激高してヒ素を入れた」と思ったままです。最高裁を経ても動機は「未解明」という事実は、一般的にほとんど知られていないと思います。
また、映画に登場する目撃者以外にも別の目撃者による証言があって、検察は供述調書も作成していたのですが、(検察側にとって)他の証言と矛盾する点があり、都合が悪いと考えたのか、裁判では証拠として提出されていません。
取材をしていると、いったいどういう捜査をしているのかと思うことが随所に見えたし、検討されるべきことが検討されていない。検察への不信感が膨らんでいきました。
――夫の健治さんは検察官から、「眞須美にヒ素を飲まされ、殺されかかった、早く死刑にしてくれと裁判所で証言してほしい」と頼まれた話をある集会でしています。
健治さんの言葉も、できる限り検証しようといろいろ聞きました。彼の話も鵜呑みにしていませんけど、調べていくとその話が正しいことがわかってきました。
――資料を読み、人に話を聞き、いろいろな角度から検証する中で、冤罪の可能性が高いという思いに至ったのでしょうか。
そうですね。カレー鍋に混入されていた毒物がヒ素とわかったあと、1998年8月25日の朝日新聞の「事件前にもヒ素中毒」という記事で、一気に林夫婦に疑惑が寄せられ、10月4日の逮捕へと至ります。
その時点での容疑は保険金詐欺および保険金詐欺を目的とした殺人未遂で、家宅捜索はおこなわれていません。カレー事件との関係を示す証拠は何も出ていないにも関わらず、報道によって「これも彼女がやったんだろう」という流れがつくられていきます。
当時の取材者は、最前線の現場で警察からの情報や、取材で判明したことを次々“処理”していると思うので、すべてを精査するのは難しかったことはわかりますが、やはりターニングポイントはあそこです。あの新聞報道から始まるマスメディアによる一連の報道によって、世間は彼女が犯人だと一気に傾いていったと思います。
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編集元: 「林眞須美は激高していない」 和歌山毒物カレー事件の検証ドキュメンタリーが暴く真実とは?
証拠ガン無視は今でもあるけど当時は証拠無視までして雰囲気で逮捕が多かった
とはいえヒ素で詐欺とかしまくってた状況から見たら怪しすぎた
普段の行いが招いた事態だが、警察の捜査が稚拙すぎるので冤罪の可能性がぬぐえないという状況でもある
戦前じゃあるまいし自白させればいーじゃん体質はもう駄目だよ