●埋められない”死刑と無期刑の差”
追い打ちをかけたのは、検察が上告を断念したことだった。
「我々の味方だったはずの検察が一方的に上告できないと決めて、本当に失望しました」
死刑囚は毎日が死と隣り合わせの生活に置かれる一方、無期懲役囚は明日も生きることが許される。そして、再び社会に戻れる「仮釈放」の可能性が残されている点も大きな違いだ。
「死刑になったとしても救われません。ただ、加害者が今生きていることに比べれば少しは救いになるかもしれません。本当はこの手で殺してやりたい」
●叶わなかった極刑、「せめて終身刑に」
「なんで娘がおらんなってお前が生きているのか。生きていること自体、許すことができない」
そう話すのは、広島県廿日市市(はつかいちし)に住む北口忠(ただし)さん(66)。2004年10月5日、長女の聡美さん(当時高校2年生の17歳)を殺人事件で失った。
北口さんは極刑を願ったが、現行の法律や判例では無期懲役が限界だった。
「家族を奪われた人間にとって死刑以外はありません。なんで娘がおらんなってお前が生きているのかと。詐欺や傷害事件であれば、加害者に『悔い改めてやり直しなさい』と言えます。でも人の命を奪った人間に『立ち直り』という考えはありません」
かけがえのない家族を殺された人は、加害者が生き続ける無期懲役という刑罰をどう受け止めているのか。
「犯人を世間と隔離するための刑じゃないかと思います。なので、無期懲役刑がまた塀の中から出てくるための刑罰だと考えたら、残された家族は悲しい思いしかしません」
「無期」の懲役刑であるのに刑を受けた人がまた社会に戻ってくるかもしれないという現実に、北口さんら遺族の感情は追いつかない。
「せめて無期懲役刑と死刑のあいだに、終身刑のような刑がほしい」
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編集元: 殺人を犯しても生き続けられる“無期懲役刑”…「本当はこの手で殺してやりたい」苦しみ続ける遺族