女子のための、「足が痛くならない」パンプス選び
就活中に、普段履き慣れないヒールの高いパンプスを履く人も多いでしょうが、朝颯爽と出かけても、夕方になると足が痛くて歩けなくなってしまったという話をよく聞きます。
就活女子としては、パンプスでキメて元気に就活を乗り切りたいもの!
そこで上級シューフィッター俣野好弘氏に、いざという時の緊急対処法から、足が痛くならない靴との日ごろのつきあい方まで教えていただきました。
■パンプスを履くとなぜ痛くなる?
平らな靴を履いているときに、前足部と後足部にかかる力の割合は50:50です。足全体で体重を支えている状態ですね。それが3cm程のヒールの高さになると、おおよそ60:40、3cm~6cmの高さで70:30。
いわゆるハイヒールと呼ばれる、かかとの高さが6cmを超えると80:20。
なんと全体重の80%も前方だけで支えているのです。ヒールが高いとそれだけ前方に体重がかかるので、履いている時間が長いほど足の指の付け根一帯の球関節に負担がかかり痛みが発生します。
靴擦れではない足の痛みといえば、パンプスを履いた場合はだいたいこの部分が痛くなるものです。
またストッキングや、特に夏は汗が原因で、靴の中で足が滑りやすくなり、どんどん前方へ足が移動してしまい、ますます負担が大きくなります。
■シューフィッターを味方につけよう
現在は全国の百貨店の靴売り場で、シューフィッターのいない店舗はないほど、靴選びの専門家・シューフィッターの存在が普及しています。しかし、靴を買う時に自分の足や靴について、シューフィッターと必ず話すという人は少ないようです。
これはとてももったいないこと! 無料で履き心地について相談できるチャンスなのですから逃す手はありません。ぜひ試してください。実際に相談するときにおすすめなのは、靴の中に入れて使うパッドについて聞くこと。
これらのパッドを使うとより細かな調整が可能となり、自分の足へのフィット感を高めることができます。靴購入時に合わせてオーダーすると、中敷の下へパッドを入れ込んでくれるそう。もちろんパッドは購入してくださいね。
また、その場ではフィットしているようでも、長時間履いた時に痛くなる可能性もあるので、どのようなパッドをどの位置へ入れればいいのかもアドバイスしてもらっておくとよいでしょう。
■「今すぐ痛みを和らげたい!」というときの応急処置
外出先で足が痛くなってしまった時に、すぐにできるセルフケアも心得ておきたいもの。自分に合うパッドを携帯していれば、それを靴に敷くだけでかなり楽になるはず。
パッドは有効ですが、入れ方によっては逆に足に負担となってしまうこともあるので、購入時にシューフィッターに使い方を聞いておくのがベストです。
パッドを持っていないときの応急処置としては、前方で地面を踏みつける部分、足の指の付け根一帯(つま先立ちをして足が曲がる部分)に薄くハンカチをあててみましょう。手持ちの小さめのハンカチや薄くて柔らかいものであればOK。
厚さでいうと2mmくらいが目安です。クッション感を高める効果も有効です。前方へ流れる力を軽減してくれるような、クッションの役目を果たしてくれるものがよいでしょう。
■痛くならない靴の選び方
足裏の前後への体重のかかり方が、足が痛くなるかどうかに大きく関わってきますので、ヒールのかかとも重要です。靴を選ぶ際はかかと部分の素材もチェックしましょう。
厚みがあって微発泡している素材でややクッション感があり、接地面積が広いものがおすすめ。かかと部分がカチンカチンに固い素材はNGです。
またヒールの高さは、「高すぎずペタンコすぎず」が歩きやすいポイントです。いろいろ履いて試してみましょう。中敷部分は汗を吸収してくれる素材を選びましょう。
足に汗をかいてヌルヌルするようでは、すぐに前方へ足が進んでしまい、足が痛くなる原因となります。素材のことシューフィッターに聞いてみてください。プロの知識をどんどん取り入れることは、歩きやすさへの近道です。
就活中は歩くことが多いので、靴は本当に大事なアイテムになります。歩きやすさや、痛みがないことはもちろん、シューフィッターの力も借りて自分にぴったりの靴で活動したいものです。
ちなみにデザイン的には甲にベルトが付いているほうが歩きやすさでもおすすめだとか。前に滑るのをベルトが止めてくれるそうです。歩きやすさとデザインのバランスもシューフィッター聞いてみるといいかもしれません。
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