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ロストワンの独り言

35年閉じ込めてきた気持ちを箱の中から綴ります。

離婚



離婚するまではごく普通の家庭の子でした



三枚目のお父さんと

家庭的なお母さんと

面倒見のいいお姉ちゃんと

ちょっぴり要領のいい妹



誕生日にはみんなでお祝い

週末にはあちこちお出かけ

クリスマスにはみんなでツリーを飾り

当日にはきよしこの夜を姉妹3人で歌い

深夜にはサンタに扮したお父さんが

枕元にプレゼントを置いて回るごく普通の家


夫婦喧嘩に怯えて泣く日もあったけれど

とても幸せだった      



そんなある日



お母さんが父では無い別の男性と

私達を遊ばせるようになった

私は 当時まだ小学2年になったばかりだけど

何となく察してその男性に懐かなかった



そのうち  妹が母の実家に預けられ


父と母  どちらについていくか母から聞かれ


私は父について行くことを決めた



私はお母さん子だったから

母に説得されたけれど頑なに聞かなかった


みんなで父を捨てるように思えて

私が父を守ってあげなくてはって思った



その後の人生はとても辛いものだったけど

それでも父を選んだことは今も後悔してない


後悔したくない





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