最近次々と秀作ゲームを公開している Chillingo が、今度は安価で高クオリティーなレースゲームをリリースしました。
「Race illegal: High Speed 3D」です。
開発は APetrus という携帯機器用のソフトウェアを開発しているメーカーで、国籍は不明ですがおそらくロシアか東欧の方だと思われます。
ゲームのタイプとしては非リアル系の公道レースで、ほとんどブレーキングしなくても高速でカーブを曲がれるカジュアルな感じのレースですね。
しかし難易度はなかなか高く、ノーマルだと最初から最後までライバルとのデッドヒートが続き、1ミスで負けてしまう気が抜けない展開になります。
アクセルは自動、ハンドリングは本体を傾けて行う、iPhone / iPod touch のレースとしては一般的な操作方法です。
ブレーキは画面右下にあるのですが、小さくてやや押し辛いです。
ただ、ブレーキングはほとんど必要ないのであまり問題になりません。
右下にあるスピードメーターをタップすると「ニトロ」を使用し、派手な演出と共に車が爆発的に加速します。
・・・と、言いたいのですが、実は見た目ほど速くなりません。
ニトロが強すぎない点は、このゲームの1つの特徴と言えそうです。
ニトロは使い切るとしばらく使用できなくなりますが、ブレーキを押すと使用を中断し、節約が可能です。
このゲームの特徴はグラフィックの美しさでしょう。
「85 円のゲームなのにこのクオリティーはなんだ!」と思うぐらい美しい画面で、それが滑らかに動きます。
実はこのグラフィック、設置物をよく見ると結構ゴツゴツした簡素なモデリングで、車への景色の写り込みも実際に映り込んでいる訳ではなく、「それっぽい光」が動いているに過ぎません。
他車の写り込みはほとんど省略されていて、よく見ると全体的に簡易的なグラフィックで作られています。
それでもこんなに美しく見えるのは、火花や空気を切り裂いているような綺麗な演出効果と、太陽からの照り込みやヘッドライトの明かりなどの「光の効果」がうまく利用されていること、そして遠景の背景の書き込みが非常に細かく、それをうまく使っていることなどが要因でしょう。
つまり、「ごまかし」がうまいのです。
この「ごまかしがうまい」と言うのは、実は結構重要です。
全く別のゲームになりますが、パソコンの「大航海時代 Online」というゲームは綺麗な 3D グラフィックでありながら、要求されるパソコンの性能がかなり低めです。
これは遠景を「騙し絵のような一枚絵」にしていて、見た目は 3D っぽいけど実は 2D というような手法を駆使しているからで、こうしたプログラム上の工夫は時に技術力やハードウェア性能をカバーします。
このゲームも iPad でよく見ると結構粗が見えるのですが、全体的に眺めると非常に綺麗に見え、それでいて iPhone 2G や 3G などの旧機種でも動作が可能です。
この辺は開発メーカーの作り方の「うまさ」が垣間見える部分ですね。
※太陽からの照り返しとぶつかった時に飛び散る火花。 こうした演出がプレイヤーに「綺麗だ」と感じさせてくれます。
車体への景色の写り込みも実際には写り込んでる訳ではないんだけど、ちゃんと「それっぽく」見えます。
※ニトロを使うと火が噴き出て風を切りながら突き進む! ・・・んだけど、実際には大したことない。
どちらかと言うとスピードを上げたい時ではなく、加速したい時に使った方が良い感じ。
最高速を高めたい場合は直線でしばらくニトロを使い続けないといけない。
ゲームは1戦ずつ勝ち抜いていく方式で、最初のトレーニングをクリアすると3つのレースに参戦できるようになり、それを全てクリアすると次のレースが出てくるというような方式です。
難易度はゲーム開始時に選択出来ますが、前述したように「ノーマル」だと序盤から結構手強く、最初から最後までライバルとの接戦が続くような展開になります。
レースゲームが得意でない人は無理せず「イージー」にした方が良いかもしれません。
しかし常に緊張感のあるデッドヒートを楽しめるので、この辺はやっていて面白い部分でもあります。
「クリア条件」があるレースも存在し、多くのレースは1位になるのが条件なのですが、中には「平均速度が○○以上」とか、「ドリフトポイントを一定数稼ぐ」「ラップタイム○○以下」というレースも存在します。
車の買い換えやチューンナップなども行えますが、チューンナップはお金を払って「スピード」や「ステアリング」などの4つの能力値のレベルを上げていくだけの簡易的なもので、セッティングなどはありません。
登場する車種も残念ながら実車ではなく、その数も少なめです。
この辺りのリアルさは期待しないようにしましょう。
なお、ゲーム開始時に $10000 持っているので、チューンナップである程度の強化が可能です。
序盤から厳しいゲームなので、まずは「ガレージ」に行き、忘れずに強化してからレースに臨みましょう。
※「ドリフトレース」はひたすらタイヤを滑らせまくって「ドリフトポイント」を稼がなければならない。
ドリフトと言ってもブレーキ操作などが必要な訳ではなく、単に横滑りしていれば OK 。 ただし壁にぶつかると減点される。
直線でも蛇行しながらキュルキュル滑らせていればポイントは増えるので、道幅を利用して滑りまくろう。
「そんなのドリフトじゃねぇよ」というツッコミは厳禁。
※車は残念ながら実車をモデルにしたものではない。
グランツーリスモや Real Racing のようなタイプではなく、あくまでアスファルトやリッジレーサーのようなカジュアル系のレーシングゲームなので、この点は了承しておこう。
難点と言えるものは、特にありません。
欧米のレースゲームはコースマップの表示が軽視される傾向にありますが、このゲームはちゃんとコースマップが表示されていて、しかもタップで「周辺のみの表示」「やや広範囲の表示」「コース全体図の表示」に切り替える事が出来ます。
私はレースゲームにコースマップは必須だと思っているので、ここはポイント高いです。
ただ、同じタイプのレースゲームと比較して考えると・・・
やはりグラフィックや総合的なゲーム内容は アスファルト6:Adrenaline の方が上ですね。
(旧機種や Android でなければ)アスファルト6 の方がグラフィックが良く、実車も登場し、ボリュームもあります。
走りの派手さの面でも、アスファルト6やリッジレーサーの方が上でしょうね。
ただ、アスファルトがハチャメチャ系、リッジレーサーがドリフト系なのに対し、Race illegal はカジュアル系でありながらも一般的なレースとしての内容を重視した作りなので、この点でそれぞれゲーム性が異なると言えます。
いずれにせよ、このゲームは 85 円です。
コストパフォーマンスの良さという点で明らかに他のレースゲームに勝るので、そこが最大の長所ですね。
缶ジュースより安い値段でこのゲームが変えてしまうと言うのは、まさに価格破壊です。
なお、iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応したユニバーサルアプリです。
レースゲームが好きな人には、オススメ出来るアプリです。
・Race illegal: High Speed 3D (iTunes が起動します)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
「Race illegal: High Speed 3D」です。
開発は APetrus という携帯機器用のソフトウェアを開発しているメーカーで、国籍は不明ですがおそらくロシアか東欧の方だと思われます。
ゲームのタイプとしては非リアル系の公道レースで、ほとんどブレーキングしなくても高速でカーブを曲がれるカジュアルな感じのレースですね。
しかし難易度はなかなか高く、ノーマルだと最初から最後までライバルとのデッドヒートが続き、1ミスで負けてしまう気が抜けない展開になります。
アクセルは自動、ハンドリングは本体を傾けて行う、iPhone / iPod touch のレースとしては一般的な操作方法です。
ブレーキは画面右下にあるのですが、小さくてやや押し辛いです。
ただ、ブレーキングはほとんど必要ないのであまり問題になりません。
右下にあるスピードメーターをタップすると「ニトロ」を使用し、派手な演出と共に車が爆発的に加速します。
・・・と、言いたいのですが、実は見た目ほど速くなりません。
ニトロが強すぎない点は、このゲームの1つの特徴と言えそうです。
ニトロは使い切るとしばらく使用できなくなりますが、ブレーキを押すと使用を中断し、節約が可能です。
このゲームの特徴はグラフィックの美しさでしょう。
「85 円のゲームなのにこのクオリティーはなんだ!」と思うぐらい美しい画面で、それが滑らかに動きます。
実はこのグラフィック、設置物をよく見ると結構ゴツゴツした簡素なモデリングで、車への景色の写り込みも実際に映り込んでいる訳ではなく、「それっぽい光」が動いているに過ぎません。
他車の写り込みはほとんど省略されていて、よく見ると全体的に簡易的なグラフィックで作られています。
それでもこんなに美しく見えるのは、火花や空気を切り裂いているような綺麗な演出効果と、太陽からの照り込みやヘッドライトの明かりなどの「光の効果」がうまく利用されていること、そして遠景の背景の書き込みが非常に細かく、それをうまく使っていることなどが要因でしょう。
つまり、「ごまかし」がうまいのです。
この「ごまかしがうまい」と言うのは、実は結構重要です。
全く別のゲームになりますが、パソコンの「大航海時代 Online」というゲームは綺麗な 3D グラフィックでありながら、要求されるパソコンの性能がかなり低めです。
これは遠景を「騙し絵のような一枚絵」にしていて、見た目は 3D っぽいけど実は 2D というような手法を駆使しているからで、こうしたプログラム上の工夫は時に技術力やハードウェア性能をカバーします。
このゲームも iPad でよく見ると結構粗が見えるのですが、全体的に眺めると非常に綺麗に見え、それでいて iPhone 2G や 3G などの旧機種でも動作が可能です。
この辺は開発メーカーの作り方の「うまさ」が垣間見える部分ですね。
※太陽からの照り返しとぶつかった時に飛び散る火花。 こうした演出がプレイヤーに「綺麗だ」と感じさせてくれます。
車体への景色の写り込みも実際には写り込んでる訳ではないんだけど、ちゃんと「それっぽく」見えます。
※ニトロを使うと火が噴き出て風を切りながら突き進む! ・・・んだけど、実際には大したことない。
どちらかと言うとスピードを上げたい時ではなく、加速したい時に使った方が良い感じ。
最高速を高めたい場合は直線でしばらくニトロを使い続けないといけない。
ゲームは1戦ずつ勝ち抜いていく方式で、最初のトレーニングをクリアすると3つのレースに参戦できるようになり、それを全てクリアすると次のレースが出てくるというような方式です。
難易度はゲーム開始時に選択出来ますが、前述したように「ノーマル」だと序盤から結構手強く、最初から最後までライバルとの接戦が続くような展開になります。
レースゲームが得意でない人は無理せず「イージー」にした方が良いかもしれません。
しかし常に緊張感のあるデッドヒートを楽しめるので、この辺はやっていて面白い部分でもあります。
「クリア条件」があるレースも存在し、多くのレースは1位になるのが条件なのですが、中には「平均速度が○○以上」とか、「ドリフトポイントを一定数稼ぐ」「ラップタイム○○以下」というレースも存在します。
車の買い換えやチューンナップなども行えますが、チューンナップはお金を払って「スピード」や「ステアリング」などの4つの能力値のレベルを上げていくだけの簡易的なもので、セッティングなどはありません。
登場する車種も残念ながら実車ではなく、その数も少なめです。
この辺りのリアルさは期待しないようにしましょう。
なお、ゲーム開始時に $10000 持っているので、チューンナップである程度の強化が可能です。
序盤から厳しいゲームなので、まずは「ガレージ」に行き、忘れずに強化してからレースに臨みましょう。
※「ドリフトレース」はひたすらタイヤを滑らせまくって「ドリフトポイント」を稼がなければならない。
ドリフトと言ってもブレーキ操作などが必要な訳ではなく、単に横滑りしていれば OK 。 ただし壁にぶつかると減点される。
直線でも蛇行しながらキュルキュル滑らせていればポイントは増えるので、道幅を利用して滑りまくろう。
「そんなのドリフトじゃねぇよ」というツッコミは厳禁。
※車は残念ながら実車をモデルにしたものではない。
グランツーリスモや Real Racing のようなタイプではなく、あくまでアスファルトやリッジレーサーのようなカジュアル系のレーシングゲームなので、この点は了承しておこう。
難点と言えるものは、特にありません。
欧米のレースゲームはコースマップの表示が軽視される傾向にありますが、このゲームはちゃんとコースマップが表示されていて、しかもタップで「周辺のみの表示」「やや広範囲の表示」「コース全体図の表示」に切り替える事が出来ます。
私はレースゲームにコースマップは必須だと思っているので、ここはポイント高いです。
ただ、同じタイプのレースゲームと比較して考えると・・・
やはりグラフィックや総合的なゲーム内容は アスファルト6:Adrenaline の方が上ですね。
(旧機種や Android でなければ)アスファルト6 の方がグラフィックが良く、実車も登場し、ボリュームもあります。
走りの派手さの面でも、アスファルト6やリッジレーサーの方が上でしょうね。
ただ、アスファルトがハチャメチャ系、リッジレーサーがドリフト系なのに対し、Race illegal はカジュアル系でありながらも一般的なレースとしての内容を重視した作りなので、この点でそれぞれゲーム性が異なると言えます。
いずれにせよ、このゲームは 85 円です。
コストパフォーマンスの良さという点で明らかに他のレースゲームに勝るので、そこが最大の長所ですね。
缶ジュースより安い値段でこのゲームが変えてしまうと言うのは、まさに価格破壊です。
なお、iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応したユニバーサルアプリです。
レースゲームが好きな人には、オススメ出来るアプリです。
・Race illegal: High Speed 3D (iTunes が起動します)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
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