北京
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撮影する来場者
中国印刷術の「生きる化石」と評される十竹斎木版水印(印刷方法の一つ、中国古代のカラー版画印刷術)芸術作品展が5日、北京の中国美術館で開催されました。
「十竹斎」は明代の篆刻家、出版家である胡正言氏が創立しました。2014年、「十竹斎木版水印技法」は国家級無形文化遺産に登録されました。会場には、国家級無形文化遺産代表的伝承者の一人、杭州十竹斎芸術館の魏立中館長が制作した52点の版画、100枚の印刷用の木の板、80枚の肖像の印鑑、60点余りの文献資料が展示されました。
作品のメモをとる来場者
来場者の周さん(40代、男性)は「古代中国の四大発明の一つである印刷術といえば、発明家の畢昇氏が発明した活版印刷術を思い出す。白い紙に黒い文字を印刷する印象が残っている。今日の展示会を見て、木版水印という色彩ある印刷術も理解することができた。木版水印で作られた作品はとても精巧で美しいと思う」と感想を語りました。
十竹斎木版水印芸術展は中国無形文化遺産保護協会、中国古代書籍保護協会、杭州市文化ラジオテレビ新聞出版局の共同主催で、9月16日まで開催される予定です。(取材:李陽)
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