北京
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トルコで現地時間12日に開催された世界反ドーピング機関(WADA)執行委員会会議において、スイスの独立検察官・コティエ氏は最終報告書で、中国水泳選手の食物汚染事件に対するWADAの処理に不正はなかったことを改めて確認し、WADAは反ドーピング規則の一層の改善と管理プロセスの最適化を実施するよう指摘しました。
コティエ氏はWADA、スポーツ界、政府部門から完全に独立した検察官です。WADAは4月の執行委員会で、中国の水泳選手が食べ物の汚染により陽性になったことについて、その処理を審査するようコティエ氏に要請し、同氏は7月に中間報告書を提出し、WADAの処理に「不正はなかった」としました。
WADAのバンカ会長は、「現在実験室の通常検査では、1グラムの100万分の1、さらには10億分の1の範囲内で微量の禁止物質を検出することができ、多くの実験室での陽性結果は、理論上、故意でない理由による汚染と一致している」とし、「制度が厳しすぎると、無実な選手まで不当な扱いを受けることになり、制度が緩すぎれば、詐欺師が現れて公平な競争環境を失わせることになりかねない。これは、スポーツにおけるドーピングとの闘いが現在直面している重要な課題の一つだ」との見解を示しました。WADAのニグリ事務局長は、コティエ氏の最終報告書がWADAの活動の公正性を再確認したことを喜ばしく思っているとのことです。(Yan、榊原)
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