鑑賞会の追加


この犬は　本来甲斐犬のもつ毛質としては
最上級の毛質　写真が下手で　蓑毛の雰囲気
が分かりずらいが、「表毛剛直にして」という
感じは分かると思う。

運動管理について
大自然が仕上げた　甲斐犬という芸術品
ならば、自然の中に放ち、自然の環境に鍛えてもらう
のが一番、しかし　それは現代では無理な事、ならば
人間の管理下に置いて鍛えなければならない。
衛生管理・栄養管理については、人間の管理下にあった
方がプラス面が多い様に思えるが、逆に野生感・運動
管理においては、マイナス面が前面に出てしまう。
何百年　いやもっと長い年月を経て出来上がった甲斐犬
その資質・性能・形態が、人間と共存して来た僅か何十年
かで、失われてしまうと言う事もありえないが、それは
あくまで内に秘めたもの、体形・外観という形態論から
いえばやはり犬を動かす事ではないだろうか？
ただ現在　整備されアスファルト舗装された道路、広く
平らに造られた公園その他、そんな中で歩いたり、走った
りで　どれくらいの効果があるのだろうか？
私も　毎日仕事やら何かで、犬と接する時間も決して
多くないが、何か短時間で効率良く鍛えられないかと、数
年前から試行錯誤でトレーニング方法を考え実行していま
す。結論としてはまだまだですが、結果としては幾つか得る
事ができました。
「人生に結論なし　只　創造の一途あるのみ」この精神で
これからも頑張ってみます。

犬選び
家にある何冊かの甲斐犬に関する本（けっこう
お気に入りのヤツ）を読んでいた時、もう何度も
読んだはずなのに、目新しく感じる文章がある。
そんな文章を拝借しながら。
通常　犬を求める時は、構成の良否とか、顔貌
がどうかとか、体形・外観を主とした形態論から
入るのが　展覧会をする者にとっては一般的なの
であろうか？
しかし　実猟犬に属するものからすれば、外観か
らの子犬選びが全て正当なものかは疑問なところ
である。
やはり、飼育目的（愛玩犬・実猟犬・展覧会用犬）
によって　適性も変わり　選び方も変わるでしょう。
ただ元来甲斐犬は用途上、優秀な猟犬に属するもの
であるから、「甲斐犬の標準」にある基準は、甲斐
犬の本質・性能と一体をなす形態は、性能に裏打ち
された体形と言えるでしょう。

こちらは台風の直接の影響はまだ無い。
嵐の前の静けさか？
いつもより早いが、晩の運動へ行ってきました。
風は無いけれど、生暖かい空気が漂っているよう
な感じだった。犬達はいつもと　何らかわらない。
明日の朝が一番影響があるという事だが、家の犬
達は　まったくお構いなしだろう、天候には一切
左右されないから。

甲斐犬を鍛える　尾を鍛える。
尾を鍛えると言っても、引っ張ったり伸ばしたり
というのでは無く、メンタルな部分の鍛錬、
展覧会で時折見られる光景で、尾を下げてしまい
せっかくの犬の良い部分が表現出来ずじまいという
事があるようです。
これは会場の雰囲気　普段の生活環境との違いに驚き
ビビッタリ、パニクッタリという事が原因なのでは
ないでしょうか。
特別な犬（メンタル面が強くどんな環境にもすぐ対応出来
てしまう犬、また生れ付き警戒心が極端に強くチョット
した事にもすぐ反応してしまうメンタル面の弱い犬）を除
いては、大半の犬は、子犬の頃よりの環境作りによって
ある程度は克服出来ると思います。
これはあくまで　展覧会の犬としての適性ですので
愛玩犬や実猟犬の適性とは別なものです。

甲斐犬を鍛える　続編　毛を鍛える
以前毛色については、少々お話しましたが、
甲斐犬の特徴である虎毛には、毛色・虎模様と
もうひとつ大きなポイントが有ります。
それは毛質です、
表毛剛直にして綿毛は密であり、蓑毛を有する。
《甲斐犬標準》
これはショードッグなどで見かける、艶やかとか
しなやかとかいう毛質ものとは異なり、何といい
ましょうか、バリバリ感とでもいいましょうか、
私なりにはそんなイメージです。
この毛は元来　生まれてからの管理でこのような
特徴が出るのでは無く、生まれた時の資質が大です。
ただ鍛えなければ衰えてしまう。やはり管理です。
では　どうに鍛えれば良いのか？
一言で言うと、「ほっとく事」です、雨・風・寒さ
にさらし、毛を酷使する事だと思います。
それ以外にもいろいろな要素がありますが、各自
創造してみてください。

甲斐犬を鍛える
ここのところ、まだまだ天気は安定せず雷雨等
ありますが、朝夕は大分過ごし易くなって来て
犬を動かすには楽になってきました。
１年３６５日全てが管理と思っている私ですが、
７月、８月の２ヶ月位は毎年暑くて犬の体調管理
がたいへんです。これからまた　鍛えるにはいい
季節の始まりです。

今日の午後、斉藤犬舎のご主人が、我が犬舎へ　
お出でになりました。と　いうのは、少し前に私の
知人が甲斐犬の牝の子犬が欲しいと話があり、ちょうど
家には譲れる子犬がいなかったので、斉藤犬舎さんから
子犬を譲って頂きました。その子犬の血統書が出来たと　
持って来て下さったのでした。
２時間ほどの甲斐犬談議、私にとっての至福の時
展覧会及び犬の血統についての話がほとんど、ご主人の
知識の豊富さには頭が下がります。またこんどゆっくり
話を聞かせてください。

赤虎毛
甲斐犬の虎毛は、黒色と茶色若しくは茶褐色からなる
虎毛模様とされている。
茶色若しくは茶褐色を称して『赤』と呼んでいる。
赤の地に黒の虎斑を赤虎と呼び、希少とされている。
また赤については、かなりのこだわりを持った方も
少なく無く、理想の赤虎を創ろうと努力している方
もいるようです。ひとくちに茶色と言ってもその色
は無限に多く、どの色を示すのか？
甲斐犬の世界では、レンガ色の赤・赤錆色の赤・
夕焼け色の赤　と言うように甲斐犬界ならではの
独特の表現に　尚いっそうの深さを感じ創造させ
られてしまう。ちなみに私はレンガ色の赤が好き
なのですが、なかなかお目にかかる事は出来ない
ですね〜