2015年02月07日 19:35
「第八話 九十九里浜血戦」
~おおすみ 艦橋~
長門「で、どうする?」
ルルーシュ「どうする、とは?」
赤城「レ級は、果たし状でおおすみと艦娘以外の介入を禁止してきました……これを破れば
太平洋の全深海棲艦の総力を挙げて日本を攻めると……」
北上「今まで連勝できてたのは、日本軍と他国海軍の連携で足止めできてたおかげだから
ね~……それが無いのはちょっちキツいよ」
ルルーシュ「問題ない」
大井「はぁ……」
木曾「相手の指定したポイントで戦うんだろ? 策をしかけられるのか?」
ルルーシュ「ポイントを指定して、こちらに地形の情報を集めさせた時点で向こうの負けだ」
榛名「というと、やっぱり策はあるんですね?」
ルルーシュ「無論だ……お前達はこれから指定する通りの陣形を敷いているだけでいい。
レ級は今回で沈める」
長門「陣形だけで勝てるものなのか?」
ルルーシュ「フ……覚えておけ、戦いとは、始まる前から勝敗が決しているものだ」
長門「ふむ……」
操舵手「まもなく九十九里浜に到達します!」
ルルーシュ「よし、これより必勝の陣形を伝える。 その後、発艦せよ」
全員「了解!!」
~九十九里浜~
赤城「! 来ます!」
海岸線沿いに、レ級が単騎で水飛沫をあげながらやってきた。
その眼は血走っている。
レ級「コンドコソ……コンドコソ……!!」
レ級は戦場を見渡す。
レ級(ナンダ……? ヘンナジンケイヲ……)
艦娘達は二手に分かれ、沖合に、北上、大井、木曾が固まり、砂浜の側に長門、榛名、赤城
が陣取っている。
レ級「ザコハアトマワシダ!! マズハアタマヲツブス!!」
レ級は長門に狙いを定め、突撃してきた、が突然足を取られる。
レ級「ナ、ナンダ!?」
ルルーシュ『よし!! 離岸流にかかった!!』
レ級は離岸流に嵌り、そのまま北上達のいる沖合に流されて行く。
ルルーシュ『雷撃三連発だ!! 足を狙え!!』
北上「こっちに向かってくる相手なら外さないよっ!!」
大井「くらいなさい! 全弾斉射!!」
木曾「くらいやがれ!! 無能野郎!!」
ズッドーーーーーーーン
レ級「グワアアアアアアアアッ!!」
極限にまで強化された雷撃が全弾レ級に命中した。
ルルーシュ『よし! 北上、大井、木曾は戦線より離脱せよ! 長門、榛名、赤城! トドメをさせ!』
長門「了解!!」
レ級「ク……クソガ……コレジャ……カエレナインダヨ……」
赤城「諦めなさい!!」
赤城が艦載機で爆撃する。
レ級「ガ、ガハッ!! コンナンジャ……コウワンタチニカオムケガ……」
長門「沈めっ!!」
ドッゴーン
レ級「グッ……ナ、ナンデ……コウナッタ……」
榛名「貴方はっ! 私達の未来にとって邪魔なんです!!」
レ級「ワ……ワタシハ……タダ……」
榛名「私達は!!」
レ級「ワ、ワタシハ……」
榛名「明日が欲しいんです!!」
レ級「アシタガ……ホシカッタ……ダケナノニ……!」
ルルーシュ『!!』
ドォン ドドォン
レ級「……グ……オ……」
レ級は榛名の連撃により、海中に沈んだ。
~おおすみ、艦橋~
C.C.「終わったな……我々の勝利だ」
ルルーシュ「……そうか……そういうことだったのか……」
C.C.「ルルーシュ?」
長門『やったぞ! 完全勝利だ!』
榛名『やりました!』
ルルーシュ「……」
榛名『……提督? どうしました?』
だが、その声はルルーシュに届いていなかった。
ルルーシュはこの日、世界の真実を見つけた。
次回予告
最終回「優しい世界」
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