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仮面ライダー ―『約束 2011』― 第3話『理由』

2012年01月04日 19:15

仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)

101 :◆U7CDgQgh.w [saga]:2011/06/03(金) 22:58:30.21 ID:aDNxyGJF0

―――株式会社『スマートブレイン』

緑川財閥の子会社をその発祥とするこの大企業は、暖簾分けの元である緑川と一定の関係を保ちつつも、独自の事業を展開し、今や世界有数の規模を誇る、重工業と電子技術を主力とする巨大コングロマリットであり、その経済力、影響力は、世界各地に及んでいる。

日本人であれば誰でも知っている様な大企業であり、さらには世界各地でその名を知られた『スマートブレイン』。

しかしこの企業の持つ『裏の顔』を知る人間は、その知名度に反し、思いの外少ない。
総帥たる『美崎百合子』の指揮下、秘密組織『少女結社サクラ』を基に起業時した時より、一貫して掲げ、実行してきた、『スマートブレイン』の理念、そして活動…それは―――

―――『新人類(オルフェノク)』たる『超能力者』の保護と、社会への復帰
―――そして…彼らの生存すら許さない『ショッカー』並びに『GOD機関』への抵抗運動

『新人類』による『秘密結社』……それが『スマートブレイン』のもう一つの顔。

そして、現在、『ショッカー』の魔の手から保護すべき対象として新たに加わった存在がいる。
人と創造主(インキュベーター)は彼女達を―――『魔法少女』と呼び、『ショッカー/GOD機関』は、『未覚醒者/蛹体/ギルス』と呼んだ。

果たして…『魔法少女』をその主軸に新たに始まった、二つの勢力の暗下での抗争の中心地は、『見滝原』なる地に集約されていく。


そこに居る…一人の少女―――『鹿目まどか』を中心に




仮面ライダー ―『約束 2011』― 第3話『理由』




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仮面ライダー ―『約束 2011』― 第2話『変身』

2011年11月17日 19:46

仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)

23 :第2話Aパート ◆U7CDgQgh.w [saga]:2011/05/24(火) 18:49:57.25 ID:oDBr7SCP0



―――『魔法少女』『暁美ほむら』は『時間遡航者』である

―――彼女を『改造』した『インキュベーター』は

―――『宇宙』の寿命延長の為に暗躍する敵性宇宙人である

―――『暁美ほむら』はたった一人の親友たる『鹿目まどか』の為に

―――『運命』と戦うのだ!!





仮面ライダー ―『約束 2011』― 第2話『変身』





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仮面ライダー ―『約束 2011』― 第1話『開幕』

2011年11月16日 19:33

仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)

1 :◆U7CDgQgh.w [saga]:2011/05/22(日) 19:43:19.16 ID:r+8ZPoNy0

本SSは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』と、小説『仮面ライダー 1971―1973』とのクロスオーバーSSです。
以下の点に御留意頂いた上で、本SSをお楽しみ頂ければ幸いです。

・本SSはクロスSSです。故に、世界観の摺り合わせの為に、双方の設定の一部に変更、捏造、独自解釈が存在します。
・『まどか☆マギカ』は本編開始直前、『小説版仮面ライダー』はエピローグの2年後からの開始になります
・一部、平成ライダーシリーズ、映画the First、the NEXT、仮面ライダーSPIRITSからのキャラ・設定・ガジェットの借用があります
・連載速度はかなりの低速です

それでは、開幕で御座います


―――そこは…実に異様な空間であった


何処までも何処までも続く、白と黒、ただその二色のみで構成された空間。
チェッカーズフラッグを思わせる白黒の市松文様の、歪みきった螺旋階段、
錯覚かとすら考えてしまう程に長い長い廊下、宙に浮き回転する、複雑な文様を描く切り紙状のオブジェ……

ここは果たしてアントニオ=ガウディの作か、それともフリーデンスライヒ=フンデルトヴァッサーの作か、
兎も角、人智を大きく跳び越えたセンスによって満たされた、真っ当な人が造ったとも思えぬ、奇っ怪極まりない建築物であった。


―――その中を、一人の『少女』が駆け抜ける。


桃色の髪を、赤いふた筋のリボンで左右に纏めた、可愛らしい少女であった。
まだ発展途上ながら、ハリがあって、モチモチとした感触の少女の肉体を包むのは、
白いストッキングに、可愛らしい靴、クリーム色を基調とした、どこかの学校の制服と思しきスカート姿。

身長、体格、顔立ちから判断するに、年齢は十代の半ばであろうか。
だとすれば、彼女の体を包むソレは、何処かの中学校の制服なのであろうか。

「―――ハァ」
「―――ハァ」
「―――ハァ」

少女は、白と黒の陰陽二色が描く螺旋回廊を駆け抜ける。
口からは、過度の運動により上がり切った息が漏れ出て、頬や額には汗が伝っているにも関わらず、
少女は決してその足を止める事は無い。

―――行かなくては、ならない

少女の考える事は、ただそれだけであった。
その思いだけを胸に、少女は、走る走る走る。
白黒だけの世界で、引き起こされる目の錯覚に、目測の狂うこの世界を、この空間を、
それでも、何処とも解らぬ終着地点を目指して走り続ける。

自分が何処へ向かっているのか?
自分は何故、そこへと向かっているのか?

その両方ともが、少女には判然としていない。
ただ、行かねばならぬ、と言う強迫観念めいた衝動だけに従って少女は走る。

解らぬ筈の終着点、知らぬ筈の終着点。
しかし、不思議と、体は自然に動いた。
肉体が、何処へ行くべきかを知っているかの様だった。

その導きに従い、彼女は走り続け―――

「―――ハァ」
「―――ハァ」
「―――ハァ」
「やっと……見つけた」

そうして、彼女は辿り着いた。
目の前には、都合20段ほどの、やはり白黒文様の階段があり、
その先に、唯一この世界で『白』と『黒』以外の色を備えた、
緑色の『EXIT』の誘導灯と、その下の分厚く大きな金属製だと思われる扉が見えた。

乱れた息も、高鳴る心臓も鎮める事無く、彼女はそのまま階段を駆け足で昇って、

―――ガシャン

ドアノブを回せば、重々しい金属音が響いて、
その重厚な外見に反して、扉は軽い感触で開いた。

少女は扉を潜り―――そして見た。

「――――ッ!?」

それは…『終わりの風景』だと言えた。

かつてはそこに林か森の木々の様に乱立していた高層ビルは、根こそぎになぎ倒され、
アスファルトとコンクリートで舗装され、適度に自然も備えた、実に綺麗に整備された地面は、
そのことごとくが、見渡す限り洪水でもあったかのように大水で覆われている。

世界は色を失い……空は黒雲で覆い隠され、ほんの僅かな陽光すら差し込む事は無い、暗黒の世界となっていた。

そして、この暗黒世界あって、ひときわ少女の目をひくのは―――


―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』


耳障りな甲高い哄笑を上げ続ける、宙に浮かんだ巨大なさかしまの『魔女』。
その大きな大きな濃紺のスカートの内側では、何重にも重なった歯車が回り続けている。

その周囲では、少女を模したと思われる『影』の『使い魔』達が、
『魔女』のあげる哄笑をBGMに、狂々狂々と踊り狂っていた。

少女には一目で理解できた。直感的に理解することができた。
この惨状は、この災禍は、この惨禍は、この空を覆い尽くす黒い『魔女』の仕業なのだと。

―――『キャハハハハハハハハハハハハハハハハ』

『魔女』の哄笑がまたも響いたかと思えば、それと同時に、
空の『魔女』を中心に七色の波動が辺り一面へと広がって行き、
その波動は、荒廃した風景をさらなる廃墟へと変えて行く。

「やめてっ!!もうやめてっ!!」

少女は思わず『魔女』へと叫んでいた。
しかし、少女の叫びは『魔女』には届かない。
『魔女』はさらに哄笑を上げ続け、虹色の波紋は黒い空を走り、
高層ビルが浮かび上がり、宙で弾け、折れ、微塵に砕けて行く。

その余波たる突風は、少女の所にも伝達し、その勢いの強さに、
少女は思わずその身を屈めていた。

―――その時であった

『赤』『青』『黄』『黒』の軌跡が、流星の様に絶望に塗り潰された天を翔ける。
その姿を、少女は確かにその目で目撃した。

それは、4人の仮面の騎士であった。
青と銀の鎧に身を包み、その手に両手剣を構えた騎士が一人。
赤と黒の鎧に身を包み、その手に大長槍を構えた騎士が一人。
黄と紫の鎧に身を包み、その手に大鉄砲を構えた騎士が一人。
黒と白の鎧に身を包み、その手に大円盾を構えた騎士が一人。

顔の上半分は誰も兜に覆い隠されて見る事が出来ないが、
露わになっているその顎の形、頬の形、唇の形から察するに、
騎士たちはいずれもが『女』だと思われた。

少女と騎士たちの間にはかなりの距離があり、
しかも、騎士たちはみな、驚くべきスピードで飛翔しているにも関わらず、
少女には何故か、そんな騎士たちの姿、動きの一つ一つが、静止画を見る様にハッキリと見る事ができていた。

おのおのが、おのおのの得物を手に、絶望の『魔女』へと立ち向かっていく。
これは果たして『御伽噺』の一場面か、さもなくば『黙示録』の情景か。

どす黒い絶望に支配されたこの空間において、その四色の騎士たちだけが、
最後に残された希望の光の様に、少女には見えた。

しかし――――

「――――っ!?」

四騎士の攻撃は『魔女』の肉を裂けども、骨を穿つまでには至らず、
反撃の波動は、まるで嵐を前にした紙飛行機の様に、彼女達を吹き飛ばし、
彼女達の体は、残らず地へと墜落した。

彼女達のあらゆる技も、武器も、力も、あの『魔女』には通じなかったのだ。

「―――ひどいよ」
「こんなのって……ないよ!!」

少女は思わずそう叫んでいた。
地に伏した騎士たちは、尚も立ち上がって『魔女』に挑まんとするも、
その体は深く傷つき、血は流れだし落下した廃墟ビルの地面へとしみこみ、装甲にはヒビが走っている。
立ち上がるのがやっと……見るからに、そんな様相であった。

「(どうしよう)」
「(どうすれば)」
「(助けなきゃ)」
「(誰か―――)」
「(誰か―――っ!!)」

そんな彼女の祈りに応えたのであろうか
かくて『救いの騎兵』はその姿を現した。

「―――!!」

少女が最初に聞いたのはエンジンの爆音であり、
何かが風を切ってこちらにやって来る音であった。

少女は、音のする方を向いた。
そして見た。聞いた。

廃墟の街を駆ける、白い鋼鉄の騎兵。
『竜巻(サイクロン)』の冠する、白い鋼鉄の騎兵。

それに跨るのは、黒と緑の騎士。
その顔を包むのは、髑髏の様な、昆虫の様な複眼の仮面。
その首には、炎よりも紅いマフラーが風に棚引く。

―――この世界には『神』は居ない
―――『奇跡』も『魔法』も在りはしない
―――だが……それでも

―――時代が望む時
―――世界が望む時

―――誰かが救いを求めて叫ぶ時
―――少女が救いを求めて祈る時

―――『彼』は必ず蘇る
―――『彼』は必ず現れる

だから少女は、その名を呼んだ。




「――――『仮面ライダー』っ!!」




―――そこで…『目が覚める』




「――――あふぅ?」
「……………」
「―――――夢オチぃ?」
少女、『鹿目まどか』は、寝ぼけ眼を擦りながら、そう呟いた。










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