キョン「また転校生だと?」キョン「また転校生だと?」 パー速1. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 13:33:58.97 ID:UBP/3gpk0 ハルヒ「そうなのよ! しかも身長190センチオーバーの大男!」
キョン「ふーん。で、何年生なんだ?」
ハルヒ「2年生。私たちと同じクラスよ」
キョン「……マジかよ」
古泉「転校生ですか」
キョン「そうなんだ。またお前ら絡みか?」
古泉「いえ、今回の件に関しては機関はノータッチです。ごく普通の一般的な生徒さんでしょう」
キョン「ふぅ……それならいいんだ、それなら」
古泉「あなたも心配症ですね」
キョン「今までのことを考えれば当然だろうが」←ブログ発展のため1クリックお願いします
キョン「また転校生だと?」キョン「また転校生だと?」 パー速キョン「また転校生だと?」 その1へ 携帯用186. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 16:53:15.43 ID:UBP/3gpk0 キョン「あ! 承太郎、鶴屋さんの手を見てくれ」
承太郎「……なるほど、この小人が『加速』させていた、というわけか」
キョン「ああ……朝比奈さん、床は直りそうですか?」
みくる「はい、もちろんです」
あの後、俺と承太郎は、気絶する鶴屋さんのためにとりあえず寝袋を敷きその上に寝かせた。
なぜ寝袋があるのかは知らん。
ハルヒがキャンプか何かをするために用意しておいたのだろう。
それから、朝比奈さんのスタンドの能力を改めて訊いた。
禁則事項、は朝比奈さんなりのちょっとした冗談だったらしい。
彼女のスタンド、トラベル・ガーディアンの能力は、承太郎の『時を止める能力』に似ている。
『時を操作する能力』と言うのが一番分かりやすいだろうか。
何か物体の時間を、ゆっくりではあるが巻き戻したり進めたりすることができる。
だが、その能力を自分に使おうとすることはできない。
自分に能力を使うと、自身は時空のはざまに飲まれ、ほんの数十秒間だけ未来に進むことができるそうだ。
キョン「つまり、朝比奈さんは能力を自分に使ってみて、時空に飲まれ
ポッと出てきた時間が、あの鶴屋さんの真後ろだった、ってことですか?」
みくる「そういうことだと思います…私にもよくわからなくて…」
承太郎「スタンドっていうのは不可思議な能力が多い
俺のじいさんの能力も、使えば使うほどいろんなことができることが分かった
キョンも、朝比奈も、これからスタンドを使いこんで、可能性を見出せばいい。それだけだ」
キョン「なるほどなぁ…」
キョン(俺のウェアリネス……画鋲を狙ったとき、鶴屋さんには当たらなかったのか…?
それとも、他の要因があるのか…? くそっ…)←ブログ発展のため1クリックお願いします
キョン「また転校生だと?」キョン「また転校生だと?」 パー速キョン「また転校生だと?」 その2へ 携帯用568. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/17(日) 17:09:20.40 ID:ndxacCfG0 地下
長門「…シャミセン」
承太郎「シャミセン、だと…?」
シャミ「いかにも。私はシャミセンと名付けられた三毛猫だ」
承太郎(たしか、スタンドを手に入れた、キョンの飼い猫だったか…)
長門「あなたの参戦は想定外。規模の変化は想定内」
長門「死んで」
シャミ「私はただ家でごろごろしていたいだけなのに、
どうしてこんなことに巻き込まれるんだろうか…」←ブログ発展のため1クリックお願いします
キョン「また転校生だと?」 パー速キョン「また転校生だと?」 その3へ 携帯用100 :◆EHGCl/.tFA [saga]:2009/05/19(火) 19:29:33.24 ID:kyxOS9Yoビル内
キョン「俺・阪中ペアはビル内を捜索、鶴屋さん・朝比奈さんペアはいったん屋外へ出て、
そこから別の侵入経路を捜索
朝倉・部長ペアは地下に降りて承太郎・シャミセンペアと合流
国木田・古泉ペアはここらで待機し、別のチームから連絡があったらすぐに救援に向かうこと」
キョン「これでいいな?」
全員「うん」「わかったよ」「わかりました」「ほいっさー!」 ←ブログ発展のため1クリックお願いします
キョン「また転校生だと?」 パー速230 : ◆EHGCl/.tFA [saga]:2009/05/25(月) 19:27:40.79 ID:AxPPUKkoビル 地下
シャミ(迂闊だった……敵のスタンドの能力が、よもや『聴力』を奪うことだったなんてッ…)
シャミ(光が差し込まない地下室…音が聞こえない耳…)
シャミ(私にはヒゲと猫目、鼻があるからどうにかなってはいるが)
シャミ(承太郎たち人間には、完全なる闇ができあがっているということになるッ!)
シャミ(コミュニケーション手段も封じられているしな…)
シャミ(…ッ、どうすればいいッ!)
承太郎(体にチェーンソーがめり込んだ瞬間、スタープラチナで時を止め、回避することはできるが)
承太郎(猫目のシャミはまだ何とかなるとして、長門や部長は一撃が致命傷となるッ…)
承太郎(……なす術なし、か…やれやれだぜ……) ←ブログ発展のため1クリックお願いします
キョン「また転校生だと?」 パー速296 :◆EHGCl/.tFA [saga]:2009/06/03(水) 16:30:57.15 ID:NNr3maQoビル 上層
キョン「どうしてお前がここにいるんだ……佐々木ッ!」
佐々木「久しぶりだね、キョン」
阪中「佐々木さん、ってキョン君のお知り合いなのね?」
キョン「あ、ああ……中学の頃、同じクラスだったが…」
キョン「谷口の野郎……佐々木にまで手を出しやがるなんて……」
佐々木「おっと、キョン。自分の友人を悪く言うものじゃないよ」
キョン「お前は…谷口のスタンドに操られているんだ」
佐々木「いいや、それは違うよ」
佐々木「僕はね、自分の意志で谷口君に協力しているんだ」
キョン「……何だとッ?」
佐々木「谷口君は僕にこう言ったんだ」
佐々木「『キョンたちを一緒に殺さないか』ってね」
佐々木「最初は意味がわからなかったよ。
見ず知らずの人間にそんなことを訊かれるなんて人生で二度とないことだ」
佐々木「もちろん首を横に振った。
中学以来の付き合いである君を殺すなんて、冗談でも首を縦に振れるわけがないじゃないか」
佐々木「だけど、何か、第六感とでも言うのかな」
佐々木「そいつがこう僕に囁くんだ」
佐々木「『もし首を横に振れば、本当にキョンと殺し合いをする羽目になるぞ』ってね」
佐々木「あれほどまでに強い直感を、
『直感』と言っていいのかと悩むくらいに頭の中にその言葉が響いたんだ」
佐々木「気づいたら、僕は首を縦に振っていた」
キョン「…だ、だったら、佐々木、お前に俺と戦う意思はないってことだな?」
佐々木「……いいや、違うんだ、キョン」
佐々木「僕は、たとえ相討ちになったとしても君を倒さなきゃ、殺さなきゃいけない」
佐々木「僕は谷口君の持つ『矢じり』のようなもので傷をつけられ、
スタンドという不思議な能力を得た」
佐々木「それから僕は谷口君の傍で、彼がどのようにキョンを殺そうとしているのかを見てきた」
佐々木「…驚愕だったよ」
佐々木「彼のスタンドがどういう能力を持っているのかは知らない。
だけど、彼に誘われた人間は100%、そう必ず仲間になっていくんだ」
佐々木「それはもう、勧誘だとか支配じゃあない。洗脳だ」
佐々木「そして、洗脳された人々はみんな、彼に矢じりで傷をつけられ、
僕と同じようにスタンドを与えられていった」
佐々木「恐怖を覚えたね。
もし、あそこで首を横に振っていたなら、僕もああいう風になっていたのかな、と」
佐々木「キョンの命を奪うことに、何のためらいも感じないようになってしまうのか、ってね」
佐々木「でも、僕は谷口君のスタンドの洗脳を受けていない」
佐々木「やろうと思えば、いつだって谷口君を葬れると思ったんだ」
佐々木「でも、まだ彼のスタンドの能力が分かっていなかったから
しばらくは様子を窺ってみることにしたんだ」
佐々木「……それが失敗だった」
佐々木「谷口君が、僕の行動に感づき始めていたのに、僕は気がつくことができなかった」
佐々木「両親を……人質にされたんだ」
佐々木「谷口君はこう言った」
佐々木「『お前の両親を洗脳した。お前がキョンを殺せなかったとき、
お前が俺に攻撃を開始した時、お前の両親は何の躊躇もなく自殺する』」
佐々木「悔しかった……力を与えられたことに油断していたんだ」
佐々木「洗脳していない僕に力を与えるということは、彼にはそれ以上の力がある、ということ」
佐々木「結局、僕は彼の掌の上で踊らされていたんだ」
佐々木「………そういうわけだ。キョン、死んでくれないか」
キョン「そんなこと……そんなこと、聞いてあげれるほど、俺は人間としてできちゃいない」
キョン「……できちゃ、いないんだよ……」
キョン「佐々木……お願いがある」
佐々木「何だい?」
キョン「この戦いに、この阪中は関係ない。彼女を先に行かせてやってくれないか」
阪中「え、えええ!?」
佐々木「……いいだろう。谷口君の洗脳に、彼女は無関係だ」
阪中「ちょ、ちょっと待つのね! キョン君、どういうつもり!? 私を先に行かせるなんて!」
キョン「……阪中、いいか。俺たちの目的は谷口を止めることで、敵を倒し続けることじゃない」
キョン「これ以上、奴の思い通りにさせてはいけない。いけないんだ」
キョン「誰かが、あいつを止めなくちゃいけない」
キョン「だったら、たった少しの人数になったとしても、あいつにたどり着かなきゃいけない」
キョン「それに阪中、お前のスタンドなら臭いで谷口を追える。違うか?
お前がもしここでやられたら、谷口をもう追えないかもしれない」
阪中「そ、そうだけど……でも、でも! ここら辺にはもう谷口君の臭いはなかったのね!」
キョン「上には、あるかもしれないだろ?」
阪中「そう、だけど…でも、えっと、その…」
キョン「それに、佐々木の言う通り、この戦いにお前は無関係なんだ。
敵が通すと言ってくれるなら、それに甘えたほうがいい」
阪中「あ、で、でも」
キョン「いいから行けッ!」
阪中「ッ……」
佐々木「阪中さん、と言ったかな」
阪中「え、あ、はい…」
佐々木「キョンはね、どうでもいいことに声を荒げたりしない」
佐々木「はて、この場合、どうでもいいことってのはどちらのことなのかな」
佐々木「君を逃がして無関係な争いに巻き込まないこと、谷口君を探し出し止めること」
阪中「そ、それは私をまきこまな」
佐々木「違うよ、キョンはどちらも大事なことだから声を荒げたんだ」
阪中「ッ……」
佐々木「女という生き物は、男の厚意を黙って受け入れたほうがいい」
佐々木「もっとも、僕が男だの女だのと語ったところで説得力はないだろうがね」
阪中「………キョン君」
キョン「なんだ?」
阪中「絶対に、生きて追いついてほしいのね」
キョン「…ああ、約束する。行け」
阪中「…うん、約束なのね」←ブログ発展のため1クリックお願いします
キョン「また転校生だと?」 パー速417 : ◆EHGCl/.tFA [saga]:2009/06/30(火) 16:53:39.41 ID:lekoTqwoSPW財団所有某施設内 尋問室
森「………」
承太郎「ふん、口を割らない、か」
森「………」
承太郎「お前にはもうスタンドはいない。無駄な抵抗はやめて素直に話したらどうだ?」
森「………」
承太郎(やれやれ、薬物の世話になりたいようだな)
承太郎「…しょうがない、俺から訊くことはもうない。担当官の話を聞いてやってくれ」
承太郎「空条承太郎だ。尋問室A4007の森園生に自白剤を投与してやれ」
担当員『了解しました。承太郎様は同席なさいますか?』
承太郎「いや、俺ももう寝る。質問事項は全て尋問室の端末に入力しておいた」
担当員『分かりました。翌朝の出発までには全て訊きだしてみせますよ』
承太郎「ふん、期待してるぜ」←ブログ発展のため1クリックお願いします
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