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面接において、あいさつは学生の印象を決める大切なものです。面接に臨む前、志望する会社に一歩足を踏み入れたときから、あいさつが必要な場面はいくつもあります。
あいさつは社会人として必要最低限のマナーですから、必要な時に適切なあいさつができないと印象も悪くなりがちです。
しかし、どこでどのようなあいさつをしていいかわからない学生もいるのではないでしょうか。
そんな就活生のために、面接の受付から、入室、退室まで、挨拶が必要なタイミングと、それぞれのタイミングでの挨拶のしかたについて徹底的に解説いたします!
面接であいさつが必要なタイミングは実はいくつもある
面接であいさつが必要な場面といえば、入室のときが最初と思いがちです。しかし、以下のような場面からあいさつは必要です。
あいさつを忘れたからといって、即不合格になる可能性は低いですが、ファーストインパクトとしての印象は少し悪くなるかもしれません。
- オフィスが入っているビルの受付
- オフィス前にあるインターフォンや電話機がある場合
- 面接をおこなう部屋に入るとき
- 退室するとき
また、複数の方が同室で面接待ちをしている際、その方に対するあいさつも必要です。ここからは、挨拶が必要なそれぞれ場面とその場にふさわしいあいさつについて紹介していきます。
面接の前に受付でするあいさつと流れ
オフィスによっては、オフィスに入る前にあいさつが必要な場面もあります。会社の前に到着してからオフィスに入るまでに、誰とも会わないということはめったにありません。
必ず誰かしらとコンタクトをとる必要があるため、あいさつが必要なのです。ここでは、2つの場面を想定してあいさつの仕方を紹介しましょう。
①オフィスビルの受付を通る際のあいさつ
ビルの入り口に受付がある場合、まずは受付にいる人にあいさつしましょう。受付は、顧客とビル内に入っている企業をつなぐ役割を担っています。受付を無視して勝手にオフィスへ入ってはいけません。
あいさつは、「あの」とか「すいません」ではなく、午前中は「おはようございます」正午を回ったら「こんにちは」としましょう。挨拶をしたら、一礼して名前を名乗ります。
あいさつ例文
「こんにちは。本日××時より×社で面接のお約束をしている、××と申します。×社にお取り次ぎお願いします」
②オフィス前にインターホンや電話機がある際のあいさつ
現在は、オフィスの前にインターホンや電話機があり、それを使って来訪を告げてもらうところもあります。インターホンは一般の家庭用のものと同じように使用してください。相手が出たら、要件を告げましょう。
電話の場合は、かける内線番号の案内が近くにあるはずなので、そこに電話をかけます。事前の約束があったとしても、いきなりオフィスに入ってはいけません。
あいさつ例文
受付で「本日●●時より面接をお願いしております、●●大学の●●です」と名乗る
待合室や待機場所を案内されたら「ありがとうございます。」と一礼しましょう。また、書類や会社案内資料を渡されたら、「ありがとうございます」と両手で受け取ってください。片手で受け取らないように十分に注意しましょう。
面接の入室時のあいさつの仕方と流れ
面接する部屋に入るときは、必ずあいさつしましょう。あいさつのタイミングを紹介します。
必要なタイミングであいさつができれば、印象が良くなるだけでなく、お互いがさわやかに気持ちよく面接をスタートできます。正しいタイミングで適切な挨拶をしましょう。
①ドアを開けて入室する時のあいさつと流れ
ドアを開けてから着席までは、面接官と学生のファーストコンタクトです。面接官は限られた時間で学生からできるだけ多くの情報を得ようとします。そのため学生の一挙手一投足を注目しているといっていいでしょう。
あいさつのマナーを守れているかどうかももちろん確認されているということです。
以下のタイミングであいさつをし行動するようにしましょう。
- ドアを3回叩き、「どうぞ」と言われたタイミングで「失礼します」と挨拶をして入室
- ドアを閉める。ドアを閉める時は、ドアに対して、斜めに立ち、お尻を面接官の方に向けないように。
- ドアを閉め終えたら、面接官の方を向き、「よろしくお願い致します」と大きな声で挨・拶。挨拶を終えたら一礼
- 椅子の横まで移動する
- 「自己紹介をお願いします」と言われたら「●●大学の●●と申します。本日はよろしくお願い致します」と元気よく挨拶。挨拶した後に一礼
- 「どうぞ」と着席を促されたら、着席前に「失礼します」と軽く一礼
②部屋で待機している場合のあいさつ
先に面接室に学生が入室しており、後から面接官が来る場合もあります。その場合は、以下のような流れで面接官を迎え、あいさつしてください。
- 面接室に通されたら、椅子に座ってテーブルの上に履歴書を置いて静かに待機(スマホなどをいじらない)
- 面接官が入室したら立ち上がり、午前中なら「おはようございます」午後なら「こんにちは」とあいさつして一礼する
- 面接官が「どうぞ、おかけください」といったら着席する
- 何も言われなかった場合は、面接官が着席したら着席する
面接の退室時のあいさつの仕方と流れ
退室時の印象が、あなたの最後の印象になります。終わり良ければすべて良しとはいいますが、終わり悪ければすべて悪しともいえます。最後の印象でしくじらないように適切なタイミングで挨拶をしましょう。
- 「これで本日の面接は終了です」と言われたら、「本日はお忙しい中、面接していただきありがとうございました」とお礼の挨拶をする
- 立ち上がり、カバンを取る前に「では、失礼いたします」と一礼。一礼した後カバンをとる
- ドアの直前で面接官の方を向き、「失礼いたします」と一礼。一礼してからドアを開け退室
最低でもこの3つのタイミングでの挨拶が必要です。必ず押さえておきましょう。
またオフィスの受付やビルの受付に人がいた場合に、同じようなあいさつはしなくてかまいません。通り過ぎる際に「ありがとうございました」と会釈程度のお辞儀をしておきましょう。
見送りをしてくれる場合
場合によっては面接終了後、ドアの前やエレベーターの前まで見送ってくれることがあります。このような場合は、以下のように対応しましょう。
- 送ってくださる方の1.2歩後ろを歩く
- エレベーターのボタンを押してもらったらお礼を言う
- 邪魔にならない位置でエレベーターを待ち、到着したら中に入ってエレベーターの扉が閉まるまでお辞儀をする
なお、ほかのオフィスも入っている複合ビルであったりお昼時、退勤時だったりするとエレベーターホールが混み合う場合もあります。その場合は、声の大きさやお辞儀の角度を調節し、ほかの方の邪魔にならないようにしましょう。
なお、混んでいても見送ってくださる方の前を歩かないようにだけは注意してください。
意外と盲点!社員とすれ違った時の挨拶マナー
面接会場内や廊下で社員や社員とみられる人とすれ違った場合の挨拶マナーについても確認しましょう。
まだ社員ではなく、相手も貴方のことを知らない為、アルバイトや部活で、先輩に言うように「お疲れ様です」と言うのはNGです。「こんにちは」と一言挨拶し、笑顔で会釈しましょう。
選考会場や会社が大きな建物内にある際は、誰が社員で誰がそうでないかがわかりません。社員と見られる人にはとりあえずでもあいさつしておくことをおすすめします。
違っていても面接の合否には関係しませんし、明るい挨拶をされて気分を害したり怒ったりする人はいないでしょう。一番避けたいのは、挨拶をせず無視をしたり、気付いているのに気付かないふりをすることです。誰にでも積極的にあいさつをしてみてください。
挨拶をするときの最低限の所作
ここまで、あいさつが必要な場面やあいさつするまでの流れを解説してきました。いつ、どこであいさつが必要なのかわかったのではないでしょうか。
ここからは、あいさつをする際の所作を紹介します。あいさつは人と人とのコミュニケーションの中で最も重要であるといっても過言ではありません。挨拶1つで印象が良くも悪くも変わってしまいます。
つまりあいさつは人間関係を構築するうえでも欠かせません。面接の際も社会人の基本的マナーとしてしっかり見られる所でしょう。
面接会場についてから退室まで、さまざまな人に会い挨拶をする機会があるはずです。マナーを守ることはもちろんですが、これらの所作に少し気を付けるだけで挨拶がグッと良くなるので、習得して次の面接から実践していきましょう。
相手に聞こえる声ではきはきと
挨拶はボソボソ小さな声ではなく、相手に聞こえる声ではきはきと行いましょう。相手に聞こえなければそれはあいさつをしていないのと同じです。またぼそぼそとした声であいさつをされた相手も気持ちよくないでしょう。
気持ちの良いあいさつには声のボリュームも重要になりますが、一字一字をはっきりはきはきと言うことも大事です。口を大きく開けて自信を持って発声しましょう。
また「おはようございまーす」のように語尾が伸びてしまったり、逆にフェードアウトしてしまったりなど、友達との挨拶のようになっていないかも注意が必要です。
姿勢に気を付ける
あいさつをする際は、背筋を伸ばして姿勢を正します。アルバイトで接客業を経験した人なら、お辞儀の仕方を習った経験もあるでしょう。姿勢が悪いとせっかくのお辞儀も映えません。
背筋をピシッと伸ばしてお辞儀をすれば、学生らしい若々しさとキビキビとしたフレッシュさを感じさせます。
面接を受ける前に、鏡の前で背筋を正す練習をしてみるといいでしょう。なお、椅子に座るときは背もたれに寄りかからず、浅く腰掛けて背筋を伸ばします。
お辞儀は腰から動かす
お辞儀は、会釈・敬礼・最敬礼の3種類があります。会釈は15度、敬礼は30度、最敬礼は45度腰を傾けて頭を下げるのが目安とされています。
面接官に会ったら敬礼の30度や最敬礼の45度でお辞儀をするのが望ましいです。このときは、首からお辞儀はせず腰から上体全体を下げるようなイメージでお辞儀をするようにしましょう。
なお、お辞儀をしながら「こんにちは」「おはようございます」といったあいさつをしてはいけません。まずは、相手の目を見てあいさつをした後で頭を下げてお辞儀をしましょう。
笑顔で挨拶できるとベスト
面接では当然緊張するものですが、できるだけ笑顔であいさつすることを心掛けましょう。真顔で挨拶されるより、笑顔で挨拶されたほうが誰でも気持ちの良いものです。
初対面の方に対して笑顔であいさつをすると、第一印象としては明るく誠実な印象に映るはずです。また、自分に置き換えて考えると、相手から笑顔であいさつをしてもらえると緊張している気持ちがふっとやわらぎますよね。できる限り笑顔で挨拶するようにしましょう。
笑顔は人から人へ伝染し、きっと相手も笑顔で返してくれるはずです。
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あいさつの前にやっておくべきこと
あいさつは、数十秒から長くて1分くらいの短い行動です。その短い時間でスムーズに印象の良いあいさつをおこなうためには次にやるべきことの準備を事前にしておくことが欠かせません。あいさつをしてから次の行動をしようとすると、焦りが生まれてしまいます。
あいさつをしたら次に何をするか、それをここで紹介するので参考にしてください。
受付表や提出物はすぐ出せる準備を
面接の受付に、受付表や提出物を提出する場合はすぐに出せる準備をしておきましょう。受付の前でもたつくと、他の受験者や受付をしてくれる人の迷惑になります。
あいさつをする前に受付表や提出物を取り出して手に持っておくなどして、すぐ出せる状態にしておきましょう。そうすればあいさつをしたら必要書類をすぐに渡せることになるので、一連の流れがもたつかずにスムーズにいきます。
座って待つ際は深く腰掛けすぎないでおく
先に面接室に通されて面接官を待つ場合、イスに深く腰掛けず重心を足において座りましょう。
先ほど、面接官が後から入室した際は、立ち上がってあいさつをすると解説しました。背もたれにもたれかかるように深く腰を掛けてしまうと、面接官が来たときにとっさに立ち上がれません。
イスの前三分の一にお尻を乗せるイメージで腰掛けるとその後の所作がスムーズに進みます。
面接のあいさつはタイミングが大事
面接は限られた時間で面接官と学生が互いを理解し合います。そのため、話す内容はもちろんですが、面接官とのファーストコンタクトとなる、あいさつで第一印象を良くしておけば、気持ちよく面接ができるでしょう。
あいさつは相手と対峙したらすぐに自分からおこなうこと、そして一連の順序やルールを知っておけばいざというときに慌てません。これから初めての面接にのぞむ学生は、この記事で一連の流れを把握し、実践してみましょう。
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