お盆が来て思い出した。去年のお盆での出来事。

去年の盆に義実家で義兄夫婦、次男夫婦（私達）、コトメ夫婦が顔を合わせた。ウトメも交えて近況報告
なんぞをしている時に、義兄嫁がその日持ってきていたバッグ（某ブランド品）は海外の免税店で
日本での販売価格の約半額で買った、という話になった。
とてもかわいいバッグだったから「素敵なバッグですね」「半額なんてお得！」とわいわい言っているうちに、
実際に幾らで買ったかという話になった。
「2万5千円くらいです」と義兄嫁が値段を言った途端、コトメが「安くなんかないじゃん！　高いじゃん！」と
ひっくり返った声で叫んだ。
値段の基準は人それぞれだし、と皆が口ごもってしまった中、義兄嫁もフォローのつもりで「半額だったし、
結婚記念日ってこともあって、夫（義兄）が買ってくれたんです」と言ったんだが、コトメの言いたいのはそこじゃなかった。
「うちのダンナより貧乏なクセに、2万5千円を安いって見栄を張るな！」とコトメは言い返していた。

どうやらコトメは、コトメ夫＞義兄＞次兄　の順で収入が少ないんだと思っていたようだ。
理由は、コトメ夫がガテン系の現場作業者で、辛い肉体労働は給料が多いものだという固定観念で。
その高給取りな夫を持つ自分は2万5千円のバッグは高いと思う、ならば当然自分よりも貧乏な
義兄夫婦、次兄夫婦には2万5千円はとても高い筈、ということだったらしい。

しかし、義兄は学生時代に机1台電話一本から起業して、今や地元ではいっぱしの社長さん。
うちの夫はサラリーマンだけど、会社の業績が悪くないおかげで、そこそこのお給料は貰ってる。
実際に収入を比べてみたら、義兄＞＞超えられない壁＞＞次兄＞コトメ夫　の順だった。
コトメ、その後は一言も喋らず、気まずいままで解散となった。

今週末、義実家でお盆の集まりがあるけど、コトメがどういう顔をして来るのか、どういう会話をしたらいいのか、すごく気まずい。
発端がコトメの思い込みと、それを考え無しに口に出してしまった浅慮なのに、こちらが気まずい思いをしなきゃ
いけないことにも無性に腹が立つ。