銭湯が好きでよく行くんだけどさ、
こないだ俺が身体洗ってるとき、見たことないおっさんが湯船の前で何かうろうろしてるわけよ。

どうしたのかと思って見てたら、水をジャーーッと延々と注入し始めてさ、その量がまたハンパじゃないの。
他に客はいないし、このまま放っといたらとんでもないぬるま湯になっちゃうじゃん。
だからさ、あんまりこういうことしたくないんだけど、勝手に止めたわけさ。

そのおっさん、なんか仕方ないなって感じで、別に俺に突っかかってくる様子は無かったんだけど、
もうすでに超ぬるま湯状態。大体銭湯のお湯なんか勝手にうめるもんじゃないんだよ。多少熱めで当然なの。

驚いたのはその後でさ、脱衣所で服着て、外に出たのがちょうどそのおっさんと一緒だったの。
そしたら、おっさんの連れあいらしきばばあが待っててさ、
「どうだった？あんた、ちゃんと自分でお湯ぬるく出来たんでしょうね」とか言ってんの。
おっさん「あ・・・いや・・・」とか口ごもっててさ、そしたら
「バカだねあんたは。どうせ同じ料金なんだから自分の好きに入らなきゃ損じゃないか」とか言ってんのよ。

金払う以上、人の迷惑より自分の満足を優先するのが当然だと思ってるの？このばばあは。
無駄に年だけ取りやがって、生きてる必要あんのか？と思った夏の夕方でした。