私はどうやって譜読みをしてるのか
私は初めて弾く曲が好き、つまりは譜読みが苦になりません。でもそうではないひとも沢山います。何が違うのでしょうか？
私はいったいどうやって譜読みをしているのか、ということを考えてみたいと思います。
「譜読み」と言えども、楽譜を読んで「次の音はドだな、次はラだな」とかやっているわけではない、ということだけは確かです。
言葉では非常に説明しづらいのですが、私は恐らく音符を塊で捉えていると思います。
これは練習中のモシュコ15-2、最初の2小節です。
右手は【ソ♭シレソ】の和音ですが、いちいち【ソ】【♭シ】【レ】【ソ】と読んではいません。この和音を見たら自然に【ソ♭シレソ】と認識して、右手がその形になり、その鍵盤に手が行く感じです。
もしかすると一番下の【ソ】だけは読んでいるかもしれない。でも分かりません。無意識です。
2小節目の和音は少し複雑だから、ちょっと考えるかな。
左手は３つずつの音の塊で捉えている感じ。最初の３つはオクターブの幅があり、次の３つは小さい動き。イメージとしては、最初の音は認識して、半音もしくは１音ずつ下がっている。それを一瞬で捉える感じです。
2小節目の左手はお馴染みの下降スケール。途中♯の音があることがイレギュラーだけど、まあよくあることです。そんなに悩みません。
まとめると、
・ひとつひとつ音を読んでいるわけではなく、
・最初の音などキーとなる音符だけを読み、
・音符の並びの形を見て瞬間的に理解して弾いている。
だから楽譜を見ているようでも、音符をしっかり見ているわけではなく、だいたいのあたりを付けて弾いている、という感じが一番近い。
う～ん、全然参考になりませんね･･･。
加えて、読譜力と非常に深い関係があると思われることはソルフェージュ力です。私は高校生のときにソルフェージュのレッスンも受けていて、これが結構得意だったんです。
私がレッスンを受けていたのはこの２つ。
■聴音（先生の弾く音を楽譜に書く）
■視唱（渡された楽譜を見ながらドレミで歌う。最初の１音だけ先生がピアノで弾いてくれる）
これができることが、譜読みに大いに役立っているような気がするのです。
大手音楽教室でソルフェージュのレッスンも受けることができますが、テキストを購入して独学でやってみるのもいいかも。
あとは、結局のところ【読譜力＝初見力】なので、初見の練習をするのもいいかもしれません。私はピアノ再開当初、モーツァルトのソナタの2楽章を毎日１ページ初見で弾く、という練習をしていました。なぜ2楽章なのかというと、比較的簡単だから。この練習は難しい曲でやっても意味がないので、自分の実力よりもずーっと簡単な曲でやるのが良いです。
いろいろ書きましたが、やはり基礎力が物を言う、ということでしょうか。
あとはピアノの前に座るだけじゃなく、様々な角度からアプローチすることも大切かな。楽典を勉強するのも良いと思うし。
私も最近は初見力が衰えていると感じることがあるので、また何かの楽譜を使って初見の練習をしようかな、と思います。
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2024.04.13 | | コメント(2) | ピアノのこと
