ピアニストの演奏に合わせて弾いてみる
練習中のブラームス118-2。
技術的にはそれほど難しくなく、弾くだけならすぐに弾けてしまう。でも魅力的に弾くのはとても難しい曲です。
足元にも及ばないのは重々承知のうえで、この方の演奏を目指しています。
ピアニスト松本和将さん。
特に真似したいのは、間の取り方やリタルダンドのかけ方、レントにおけるテンポ感。この音色はとても真似できないので、テンポの揺れ方なら真似できるのではないかと。
そこでyoutubeでこの演奏を流しながら、右手だけ合わせて弾いてみたところ、テンポの揺れ方だけでなく、いろいろな発見がありました。
リタルダンドやレントは、思っているよりもっとゆっくり。というのは予想通りなのですが、よりはっきりと演奏に現れているのはフレーズの切れ目。
私は先生に「フレーズの始まりを『改めて始まるように』弾いて」と、どんな曲でも言われます。フレーズというものは、終わりをちゃんと収めるだけでなく、始まりをはっきり始めるように弾く、そうでないと、ひとつのフレーズがフレーズに聴こえない、ということなのですね。
あとは、これも先生によく言われることですが、「フレーズの始まりの音を少し長めに弾く」、つまりいきなりテンポ通りに入るのではなく、少し勿体付ける感じ。これもフレーズの始まりが分かり易くなるし、ちょっと大人っぽい演奏になって素敵です。自然にやるのは難しいんですけどね。
やっぱり、フレーズって大事なんだなあ。
先生が毎回レッスンで『フレーズ』という言葉を連呼する意味が分かります。
松本和将さんがこの曲の解説動画も上げられているのですが、この箇所について、
「ブラームスがクララをどれだけ想っても、彼女は人妻であり、左手の3連符は自分を取り残したまま流れて行ってしまう時間を表している。」と解説されていて、泣きそうになりました。
(；д；)
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2024.06.01 | | コメント(2) | ピアノのこと
