２回目の調停 〜特別の費用について〜

今回は私が呼ばれる前に、元夫が先に調停をしていました。


前回と同じように、待合室で少し待った後、時間通り調停が始まりました。


私はメモを手元に用意し、女性の調停員と話をしていたら男性の調停員が割って入ってきて、


「どうですか！今の収入から算定表に当てはめて計算し直すと、養育費が○万円になります！これでどうですか！？」


強い口調で言ってきました。


地声が重低音の効く声なのでちょっとビビりました…


私の中ではあれこれ話そうと思っていたことがあったのですが、一瞬にして心が乱れました(;^_^A


こちらからも、毎月の養育費の見直し、前回言われた公立高校と私立高校のおおよその差額分について、今回持参した大学４年間にかかる学費の資料に基づく特別の費用の割合。


この３つに関してはちゃんと言いたいと思っていました。


それを調停員は、「養育費の見直し」のみで解決しようと。


金額にすると毎月の養育費が３万５千円アップすることになります。


が、本来、養育費とは別に学費の６０％を負担してくれると決めていたので、なんだか騙された気分でもあり、調停員がさっさと調停を終わらせたいだけなのか？とも思えてしまったのですが、


”無いところからお金は取れない”


が基本であることは分かっているので、仕方ないかとも思えてきて。


本来ならば今までももっと貰えていたはすなのが悔しい。


今回も調停員から、（元夫は）順調に収入も増えていた方ですし、もっと早く調停していれば良かったのに…と言われました。


あくまでも子供のための養育費ですが、部活道具にお金がかかったり、高校生ともなると何から何までお金がかかる！


食べる量…夜食の量も。


親の都合でひとり親になったのに、それを理由に息子だけスマホ持たせないわけにもいかないし、息子だけ好きな美容室に行けないのも可哀想だし、服代も、靴代も、お洒落に興味が出る時期なのである程度の要望に応えたいと思うとね。


私は学生時代、父親の自分勝手な性格のせいで、友人と同じように何もかもできなくて、なんでうちだけ？なんで私だけ？って耐えてばかりでした。


なので息子にはそういう思いをさせたくなくて、母子家庭なんだからワガママ言わないでと思いつつ、みんなと同じようにしてあげたい気持ちがありました。


ちなみにアルバイトは高校３年間ずっとしてくれていたのですが、コロナ禍もあって仕事が途切れてしまったりしていました。

それでも息子なりに考えてくれていたんでしょうね、母の日や誕生日には疲労解消グッズや癒しアイテム、私が好きなブランドのポーチやハンカチなどプレゼントしてくれました。


そんなこれまでを思うと、調停員の言うように、今までの養育費は大損だったと思ってしまって。


でも最初しか養育費を貰えてないという人が沢山いる中、滞っていないのは恵まれてるんだ！と何度も自分に言い聞かせ・・・


結局、養育費の見直しをして、高校の差額分や大学の学費としての負担、つまり特別の費用に関しては一切無視。


離婚時に二人で判を押してまで決めた契約書にある、学費の６０％負担に関しても、”養育費の見直し”として決め直される形になりました。


ご近所で調停離婚された方がいるのですが、その方のお子さんも大学生ですが養育費は１８歳までとなったそうで。


うちは最初から公正証書で大学進学を考慮した形で決めてあったお陰で、”養育費の増額（算定表通り）”に加え、２２歳の誕生月まで、となってしまっていた部分を、”２２歳に達した後の最初の３月まで”、と修正することを元夫に求めることになりました。


再び待合室で３０分ほど待ち、調停室へ。


元夫は要望を受けてくれました。


調停員が言うには、本当によっぽどお金無さそうですよ、かなり渋っていました、と。


そんだけの年収があってどうやったら全部使えるんだよ？と正直思うのですが。


そりゃお金持ってるとは言わないでしょ、と思いましたが、元夫の性格からしていくら稼いでも稼いだだけあれこれグレードを上げて使っちゃう人だとは思います・・・が、私からすれば嫌でもお金が貯まってしまう収入だと思えてなりません。


調停員はあくまでも中立な立場で…という意味で、双方にとって相応しい妥協点を探るんでしょうから、私にも元夫にも、相手が渋々承諾した、なんとかこれで頑張ると言っていた、などの言い方をしているのかも知れませんよね。

元夫の実際の預貯金事情は分かりませんが、あと４年間、増額した養育費を支払ってくれるということになりました。


そして、留年は許さないからな！と言っていること、万が一病気などで留年した場合や医療費がかかる場合は相談に乗ると言ってくれたと聞かされました。


そして、調停の締めの儀式へ・・・


少し待った後、いつもの調停員２人と、書記官、裁判官が加わり調停室は私を含め５人に。


転勤先の裁判所にいる元夫へ書記官が電話を繋ぎ（スピーカーホンで）、その後裁判官が電話で元夫へ決定事項を読み上げました。

その後また、書記官が元夫に対して後日届く調書の説明をしました。


正面にいる私でさえ裁判官の声が聞き取りにくかったのですが、やはり元夫も聞き返すところがありました。


すっごい久しぶりに元夫の声を聞きました。本来ならこの最後は同席（拒否可能）なんですよね…。


うちの子が大学にかかる金額は記載の学費のみでだいたい６００万円。


既にサークル、教科書、自宅用パソコンの買い替え、持ち歩き用パソコン、なんだかんだでかなり出費があったので、それでは収まらないでしょう！笑…汗


今回決まった養育費は、１８歳で養育費が終わったものと考えたとしたら、学費のほとんどを負担してくれたと思える金額ではあります。


本人もバイト歴が長いので時給もアップしているようで、時間が少ない中で頑張ってくれてます。


給付型奨学金も応募したのですが、大学１年生のみ応募できるキーエンス財団の月１０万円のものは、一次審査は通ったものの、二次審査が通りませんでした。


一次審査の論文なんて無理だろうと思っていたけど、いざ通ったら、もしかしてもしかする？と息子共々淡い期待をしてしまいましたね…笑


大学を通して別の給付型奨学金も申し込もうとしたのですが、私と息子の預貯金では資産額に引っかかり応募不可でした。


この年齢でこの預貯金で不可なの？と思うのですが、ウソをついての応募はしたくないので（きっとそういう人もいるんでしょうけど）給付型は今回諦めることに。


貸与型はそもそも申し込む気はありません。


お金のかかるサークルに入ってしまったのでそこは本人にバイトを頑張ってもらいましょう。


というわけで人生初の調停、どうなることかと思いましたが２回で終了しました。


１回目の後よりは２回目の後の方が清々しい気持ち！


１週間後に裁判所から、決定事項（公正証書の変更箇所）が書かれた調書が届きました。


たった２回の調停でしたが、この件で元夫とやり取りをしてからは半年近かったので長かったぁ。


調停はそんなにお金もかからないので、迷っているならやるべきだと感じました。

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