4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 23:46:54.43
ID:URUuUkDlO キーンコーンカーンコーン
京子「やっと終わったー!ゆ~い~!部室行こうぜー!」
結衣「お前さっきの授業ずっと寝てただろ…準備するからちょっと待ってて」
京子「あいよ~」
アーナタノタメニアイノメッセージ
京子「ん?あかりからメールだ」
京子「『今日は宿題がいっぱい出ちゃったの!櫻子ちゃん向日葵ちゃんと一緒にお勉強するから、あかりとちなつちゃんは部活お休みします。ごめんね~』」
京子「えぇーつまんないのー」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 23:50:29.78
ID:URUuUkDlO 結衣「どうかした?」
京子「あかりからメール」
結衣「あかりから?なんだって?」
京子「あかりとちなつちゃん、ひまっちゃん達と宿題やるから部活休むって」
結衣「そっか…あ、私にもちなつちゃんからメール来てた」
結衣「私たちも宿題あるし、今日は大人しく帰るか」
京子「え?宿題?先生そんなこと言ってた?」
結衣「お前が寝てる間にな」
京子「えぇー…結衣ー教えてー」
結衣「そんなこと言って、どうせ全部見せろってなるんだろ…」
京子「そんなことないって!じゃあ早速結衣の家でラムレーズンな!」
結衣「宿題やれよ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 23:53:22.97
ID:URUuUkDlO 千歳「あれ?歳納さんに船見さん、今日はごらく部お休みなん?」
京子「そうだよー」
結衣「あかりとちなつちゃんが大室さんたちと宿題やるから休みなんだ。
だから私たちも帰って宿題。千歳と綾乃も今日は生徒会休み?」
綾乃「えぇ」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 23:54:54.94
ID:URUuUkDlO 千歳「せや!お互い放課後ヒマやし、せっかくやから4人で宿題せぇへん?」
結衣「いいね」
千歳「綾乃ちゃんも歳納さんたちと宿題やりたいやろ?」
綾乃「えっ!?べ、別に私はどっちでも…」
京子「綾乃!結衣が宿題教えてくれないって言うんだ!教えて!」
結衣「お前最終的に写させろって言うだろ」
綾乃「そ、そんなのダメよ!宿題は自分の力でやらなきゃ!」
京子「うぅ~…わからない所聞くだけにするからー…ダメ?」
綾乃「しょ、しょうがないわね!それなら教えてあげるわっ!」
京子「やったー!綾乃ありがとー!」
綾乃「わ、わからない所だけなんだからねっ」
千歳「うふふふふ、ええなぁ~」ポタポタ
結衣「わぁ!千歳、鼻血出てる!ティッシュティッシュ!」 16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 23:56:07.28
ID:URUuUkDlO
結衣「ふぅ…千歳の鼻血も止まったことだし、そろそろ移動しようか。私の家でいい?」
千歳「それやけど、前に船見さんの家に遊びに行かせてもらったやろ?
今日はうちの家に来ぉへん?ちょうどおやつもあるんよー」
結衣「そう?じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」
京子「千歳の家かー!初めてだな!」
千歳「じゃあ決定な?さっそく行こかー」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 23:58:09.58
ID:URUuUkDlO ~池田宅~
千歳「ささ、上がってや~」
京子「おっじゃましまーす!」
結衣「お邪魔します」
綾乃「お邪魔します」
千歳「お茶入れて来るから、うちの部屋でくつろいでてな~そこの奥やで」
結衣「うん、ありがとう」
綾乃「あ、私も手伝うわ」
千歳「そう?じゃあお願いするわ」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 23:59:46.59
ID:URUuUkDlO ~台所~
千歳「綾乃ちゃん、チャンスやで!」
綾乃「な、チャンスってなんのことよ!?」
千歳「歳納さんに宿題を教えて急接近に決まっとるやろ!」
綾乃「べべべべ別に歳納京子のことなんて…」
千歳「またまた~頑張ってな?」
綾乃「う…ま、まあ、聞かれたら教えてあげるわよ…」
千歳「うふふふふ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:05:13.77
ID:ZGqyZw3oO
結衣「ふぅ、やっと終わった…」
京子「綾乃!ありがとな!」
綾乃「こ、こんなの、お茶の子さいさいサイパンよ!」
結衣「ぶっ!さ、さいさいサイパン…くくっ」プルプル
京子「疲れたなー」ゴロンッ
京子「あっ!私の本!」
結衣「今年みんなで徹夜したやつだな」
千歳「うふふ、楽しく読ませてもらったで~」
京子「ホントに!?なんか照れるな~」
京子「!?…こ、これは…!!」
千歳「歳納さん?どうしたん?」
京子「千歳!これ!北大路バニラさんの幻のライバるん×ミラクるん同人誌じゃん!!」
千歳「ふっふっふ…それな…今年のコムケで手に入れたんよ…!」
京子「な、なんと…あの競争率の高さを勝ち抜いたと言うのか!?千歳…恐ろしい子!!」 29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:10:36.90
ID:ZGqyZw3oO 千歳「ふふふ、うちおやつ取って来るから、それ読んでて待っとってや」
京子「良いの!?これ読みたかったんだよー!ありがとう!」
結衣「あ、千歳、今度は私が手伝うよ」
千歳「ホンマに?ありがとうな~(ナイスやで船見さん!!)」
千歳「綾乃ちゃんも、歳納さんと一緒にその辺の本でも読んで待っとってな」
綾乃「え!?え、えぇ…(と、歳納京子と二人っきり!?)」アセアセ
京子「綾乃ーよかったら私の本読んでよ!」
綾乃「じゃ、じゃあそうするわ…(歳納京子が描いた本…)」ドキドキ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:15:08.92
ID:ZGqyZw3oO ~台所~
千歳「船見さんはこっち持ってってや~」
結衣「あんみつか…おいしそうだね」
結衣「そっちのタッパは?」
千歳「うちが漬けた特製沢庵やで!」
結衣「え!?あんみつに沢庵!?じ、冗談だよね…?」
千歳「甘いで船見さん!あんみつと沢庵は相性抜群なんや!クリスマスの赤座さんとのデートで発見したんよ!」
結衣「そ…そうなの…?」
千歳「騙されたと思って食べてみてや!」
結衣「う、うん…(あかりの味覚って普通だったよな…?)」
千歳「さ、準備もできたし、部屋に行こか」
結衣「うん、京子と綾乃も待ってるしね」
千歳「もっと二人っきりにしてあげるのもええんやけど…」ポタポタ
結衣「ち、千歳!鼻血!鼻血!!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:20:57.35
ID:ZGqyZw3oO ~千歳の部屋~
京子「……」ペラ
綾乃「……」ペラ
京子「……ふぅ、やっぱり北大路バニラさんが描くミラクるんはかわいいなー!」
綾乃「……」パタン
京子「あ、読み終わった?私の本、どうかな?」
綾乃「そ、そうね、面白かったわよ」
京子「ホントに!?」
綾乃「えぇ、ライバるんが勇気を出してミラクるんに告白するシーンとか、すごくドキドキしたわ」
京子「そのシーンね!そこは大変だったんだよー!あかりが鼻水つけちゃってさー」
綾乃「ごらく部のみんなで描いたの?」
京子「うん!締め切りギリギリになっちゃってさ、結衣の家に泊まり込みで手伝ってもらったんだ」
綾乃(船見さんのお家で…) 38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:24:19.24
ID:ZGqyZw3oO 京子「話や絵は私、ベタ塗りは結衣、トーン貼りはあかりにやってもらったんだ」
綾乃「吉川さんは?」
京子「ちなつちゃんは…なんていうか、前衛的過ぎて…疲れた私の癒し要員かな!」
綾乃「そうなの?吉川さんてフワフワしてていかにも女の子って感じだから、お絵かきとか好きそうだけど」
京子「本人は好きみたいだけど、とにかくすごいんだよ…
あかりなんて、ちなつちゃんの絵を見たら気絶しちゃってさ」
綾乃「へぇーなんだか意外ね」
京子「ま、そんなちなつちゃんもカワイイんだけどね!
あぁ~んちなちゅぅ~会いたいよぉ~」ゴロンゴロン
綾乃(吉川さんか…私も吉川さんみたいにフワフワした女の子だったら…)
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:29:56.75
ID:ZGqyZw3oO ガチャ
千歳「二人とも、お待たせ~」
京子「おっかえりー!おぉ!あんみつ!」
千歳「歳納さん、あんみつ好き?」
京子「好き好き大好き愛してる!」
千歳「ふふ、大袈裟やな~」
綾乃「あら?千歳が持ってるそれは?」
結衣「千歳の特製沢庵だってさ」
京子「た…沢庵?」
綾乃「冗談…よね?」
結衣(やっぱりそう思うよな…)
千歳「冗談やあらへんよ!騙されたと思って食べてみてや!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:36:37.93
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「こ、これは…」
結衣「意外と…」
京子「うまい!あんみつの甘さと沢庵の絶妙なしょっぱさがたまらん!」
千歳「せやろ!あんみつの甘さに合うよう、研究に研究を重ねた沢庵やねん!」
京子「すごいなー!千歳、いいお母さんになれるよ!」
千歳「ふふふ、照れるわ~」
結衣「ご飯にも合いそうだね」
千歳「よかったら少しおすそ分けするで?」
結衣「ホントに?いただいていこうかな」
綾乃「このあんみつもおいしいわね、黄桃がいい甘さで」
京子「じゃあ私の一切れあげよう!宿題と本の感想のお礼だよー!はい!あーん!」
綾乃「ななななななな////」
千歳「ぶはぁっ!!」
結衣「ち、千歳ー!?」 49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:42:55.52
ID:ZGqyZw3oO 千歳「何度もごめんな~船見さん」
結衣「いや…うん…」
千歳「そや、歳納さん、北大路バニラさんの本どうやった?」
京子「いやー私はミラクるん×ライバるんこそ至高だと思ってたから、新しい扉が開かれた気がするよ!」
千歳「せやろ!ライバるんは普段控え目やけど、いざ押してみればいつも元気なミラクるんはしおらしくなると思うんや!」
京子「なるほどー!そんな見方があったか!」
千歳「歳納さん、次はライバるん×ミラクるんに挑戦してみたらええんとちゃう?」
京子「うーん良いね!そうだ、千歳原案手伝ってよ!
千歳となら、また違った視点からミラクるんを見られそうな気がする!」
千歳「お安い御用や!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:47:51.42
ID:ZGqyZw3oO 結衣「なんか楽しそうだな」
綾乃「ふふっ、そうね。二人ともあんなに目をキラキラさせちゃって」
結衣「…ちょっと、羨ましいな」
綾乃「え?」
結衣「なんかさ、私って京子みたいに夢中になれるものがあまり無くて」
綾乃「そうなの?船見さん、普段はなにしてるの?」
結衣「うーん…ごらく部でまったりして…家では家事かゲームかな。もちろん、ごらく部は楽しいんだけどね」
綾乃「ゲームとマンガ…なんだか船見さんと歳納京子って、似てるような似てないような、不思議な感じね」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:50:55.20
ID:ZGqyZw3oO 結衣「そうかな?綾乃は、普段なにしてるの?」
綾乃「私?私は…生徒会の仕事をして、お家では学校の勉強とか、お母さんの手伝いとか…」
結衣「はは、真面目な綾乃らしいや」
綾乃「そ、そう?…ふふ、なんだか船見さんとお互いのことを話すなんて新鮮」
結衣「そういえばそうだね、いつもは京子と千歳と4人だし」
綾乃「クリスマス以来かしら?」
結衣「ははは、そんなこともあったっけ。今度、改めてゆっくりお茶でもどう?」
綾乃「ふふふ、いいわね」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:52:40.54
ID:ZGqyZw3oO
京子「はっ!?もうこんな時間!ミラクるんの再放送が始まってしまう!」
結衣「そろそろ帰ろうか」
綾乃「すっかり話し込んじゃったわ」
千歳「じゃあ船見さん、これ」
結衣「ありがとう、早速夕飯にいただくよ」
京子「千歳、話の続きは明日学校で!今日は新しい角度からミラクるんを見るよ!」
千歳「それは楽しみや!また明日な~!綾乃ちゃんも、気ぃつけて帰ってな」
綾乃「ええ、また明日」
綾乃「それじゃ、私はこっちだから」
京子「おぉ!じゃあなー!」
結衣「また明日」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 00:56:31.59
ID:ZGqyZw3oO
京子「いやー!まさか千歳にミラクるんの新たな魅力を教わるなんて!」
結衣「意外な所で意気投合してたな」
京子「ミラクるんの良さがわかる人が増えて、私は嬉しいよ」
結衣「ふふ、よかったな」
京子「新刊の内容が決まったらまた手伝ってねー」
結衣「まったく…しょうがないなぁ…たまには余裕持って描けよ?」
京子「へへ、すまんすまん」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:00:39.55
ID:ZGqyZw3oO 結衣「今日はどうする?家に帰るか?」
京子「うん、今日はミラクるん観た後やることもあるし」
結衣「そっか」
京子「なんだー?寂しいのか結衣にゃん?」
結衣「そんなわけあるか」
京子「照れなさんなってー」
結衣「照れてねーよ」
京子「じゃ、また明日ー!」
結衣「うん、また明日。遅刻するなよ?」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:03:51.50
ID:ZGqyZw3oO
京子「……で、今日の部活はあかりのお団子の謎に迫ろうと思うんだ」
結衣「確かにあれは気になるな」
京子「だよなー?小さい頃は髪長かったからわかるけど…」
千歳「歳納さん、船見さん、おはよう」
結衣「おはよう」
京子「おっはよー千歳!昨日のミラクるん、千歳の言った通りだったよー!」
千歳「せやろー?さすが歳納さん、すぐにライバるん×ミラクるんの波に乗ったな~」
綾乃「おはよう、船見さん」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:06:49.86
ID:ZGqyZw3oO 結衣「おはよう、綾乃」
綾乃「あの二人、朝から盛り上がってるみたいね」
結衣「そうみたい。まったく、元気だよなぁ」
綾乃「ところで、昨日お母さんに教えてもらったお店が気になるんだけど、一人じゃ行きにくくて…よかったら一緒にどう?」
結衣「いいよ、いつなら予定空いてる?」
綾乃「そうね…今週の土曜日なんかは?」
結衣「じゃあその日に行こう」
綾乃「ええ!もうすぐ授業が始まるし、詳しいことはまた連絡するわ!」
結衣「ありがとう、楽しみにしてるよ」 67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:11:43.65
ID:ZGqyZw3oO ~ごらく部~
京子「さああかり!そのお団子を解剖させろ!」
あかり「や、やめてよぉ~!あかり、お団子がいなくなったらあかりじゃなくなっちゃうよぉ!」
結衣「どういうことだよ…」
ちなつ「ちょっと、京子先輩!あかりちゃんをいじめないでください!」
京子「いじめてなんかないぞ!私はただ、あかりのことをもっと知りたいだけなんだ!」
あかり「京子ちゃん…!」
結衣「また上手いこと言いやがって…」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:15:41.19
ID:ZGqyZw3oO 京子「でもちなちゅがそんなに言うなら…お団子はやめて、そのフワフワのツインテールをもふる!」バッ
ちなつ「ちょ、ちょっと!やめてください!結衣せんぱ~い!」
結衣「おいこら」ビシッ
京子「いたっ!」
あかり「あのねっ京子ちゃん、あかりね、くまさんが好きなんだ!」
京子「え?どうしたんだいきなり?」
あかり「え!?あかりのこともっと知りたいって言ってくれたよね!?」
京子「あぁ…そんな時代もあったっけ…あの頃は良かったな…みんな一緒に笑ってて…」
あかり「もぉ~!ついさっきのことだよぉ~!」プンプン
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:18:43.68
ID:ZGqyZw3oO
ナイナイナイナイナイアガラー
結衣「あ、綾乃からメールだ」
京子「綾乃から?なんか珍しいな」
結衣「うん、土曜日に出掛ける約束したんだ」
ちなつ「ゆ、結衣先輩とお出掛け!?羨ましい…」
京子「土曜日かー、私は千歳と新刊の相談するんだ!」
ちなつ「なんだか、珍しい組み合わせですね?」
京子「千歳とはミラクるんで意気投合してね、次のコムケで一緒に新刊出すことにしたんだ!」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:21:17.58
ID:ZGqyZw3oO あかり「生徒会のお便り、すごくわかりやすくて面白いもんね!
京子ちゃんと池田先輩が作った本なら、きっとすごく良いものになるよ!」
京子「ありがとあかり!よし!完成したらあかりを読者第1号にしてやろう!」
あかり「ほんとに!?わぁい!楽しみだよぉ!」
京子「ちなちゅにも読ませてあげるから、ヤキモチ妬かないでねー」スリスリ
ちなつ「やーめーてーくーだーさーいー!」
あかり「結衣ちゃんと杉浦先輩だと、二人とも大人っぽくてかっこいい雰囲気だなぁ」
結衣「そうかな?確かに、綾乃と話してると落ち着くな」
京子「なにっ!?結衣…私というものがありながら…」
結衣「お前はいつも騒がしいだろ」
ちなつ「そうですよ!まったく…」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:25:10.67
ID:ZGqyZw3oO ~土曜日~
結衣「落ち着いてて良い雰囲気のお店だね」
綾乃「えぇ。ここのショートケーキがシンプルだけどすごく美味しいって聞いたの」
結衣「ショートケーキ…飲み物とのセットあるね。私はこれにするよ。綾乃は?」
綾乃「私もそれにするわ」
店員「お待たせしました」
綾乃「船見さん、ブラックコーヒーなんて大人ね…」
結衣「そう?甘いケーキと一緒だから丁度良いと思うけど」
綾乃「苦くないのかしら…」
綾乃「…」ソワソワ
結衣「……少し飲んでみる?」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:30:59.27
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「えっ?良いの?」
結衣「うん(あかりみたいだな)」
綾乃「じゃあお言葉に甘えて…」
綾乃「…」ドキドキ
綾乃「…う…苦いわ…」
結衣「ははは、あかりと同じ反応」
綾乃「うぅ…ケーキケーキ…赤座さん?」
結衣「うん。前に私がコーヒー飲んでた時に一口あげたんだ」
綾乃「ふふ、赤座さん、背伸びしてる感じがなんだかかわいい」
結衣「綾乃もたった今同じことしてたんだけどね」
綾乃「も、もう…からかわないでよ…///」
結衣「ははは…あ、ケーキ美味しい」
綾乃「ほんとね。お持ち帰りも出来るみたい」
結衣「後で京子たちに持って行ってあげようか」
綾乃「そうね(歳納京子か…)」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:36:32.31
ID:ZGqyZw3oO
千歳「…でな、そこでミラクるん鈍器を握る手が偶然触れて…」
京子「ふんふん…じゃあ、こんな感じは?」
千歳「むむっ…それも捨て難いなぁ…いっそこうしてみるとかどうや?」
京子「おぉ!良いね!それで行こう!」
千歳「ふぅ…歳納さん、少し休憩せえへん?」
京子「そうだねー私もちょっと疲れてきたよ」
ピンポーン
千歳「あれ?お客さんや。歳納さん、ちょっと待っててな」
京子「うん、いってらー」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:38:58.98
ID:ZGqyZw3oO
千歳「はーい」ガチャ
結衣「やぁ、千歳」
千歳「あれ、船見さん?綾乃ちゃんも…どうしたん?」
綾乃「船見さんと新しくできたお店に行ってみたんだけど、
そこのケーキがすごく美味しかったからおすそ分け」
結衣「今日は千歳の家で新刊の相談するって聞いてたからさ」
千歳「わぁ!嬉しいわー丁度休憩してたとこなんよ!上がってって?」
結衣「じゃあ、お邪魔します」
綾乃「お邪魔します」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:42:42.72
ID:ZGqyZw3oO ガチャ
京子「お!おっかえりー千歳」
千歳「歳納さーん、綾乃ちゃんと船見さんにケーキもらったでー」
京子「なにっ!ホントか!?丁度甘いものが欲しかったんだよー!さっすが結衣、愛してるよー」
結衣「調子にのるな」
京子「綾乃もありがとー!」
綾乃「ど、どういたしまして」アタフタ
千歳「うふふふ~良い案が浮かびそうやわぁ」ポタポタ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:45:01.44
ID:ZGqyZw3oO 京子「ごちそうさまー!いやー美味かった!」
千歳「ほんま、すごく美味しかったわー。二人とも、ありがとうな」
綾乃「ふふ、良かったわ」
京子「ケーキも食ったし、そろそろ再開するか」
結衣「じゃあ、邪魔しちゃ悪いし私達はそろそろ行くよ」
千歳「そんな気にせんでええのに」
綾乃「この後も見たいお店があるから」
千歳「そうなん?また遊びに来てなー」
京子「ごちそうさまー!ありがとな!」
結衣「じゃあな。京子、千歳に迷惑かけるなよ」
京子「へいへーい」
綾乃「それじゃ、また月曜日に学校で」
千歳「うん、またなー」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:49:33.26
ID:ZGqyZw3oO ―
――
―――
――――
ちなつ「もうすぐ夏休みだねー」
あかり「早いねー。あかりのお団子が解剖されそうになったのが、つい最近のように感じるよ」
櫻子「あかりちゃんのお団子を解剖!?なにそれ気になる!」
向日葵「こら櫻子!…それにしても、素敵なお店ですわね」
ちなつ「結衣先輩に教えてもらったの!」
あかり「杉浦先輩と一緒に来てから、お気に入りなんだって」
櫻子「そういえば、最近杉浦先輩と船見先輩って仲良いよねー」
向日葵「池田先輩と歳納先輩も、今日は一緒に原稿がどうとか言ってましたわ」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:51:56.91
ID:ZGqyZw3oO あかり「京子ちゃん、池田先輩と一緒にマンガ描くんだって。えへへ、あかり1番に読ませてもらうんだ!」
櫻子「良いなー!面白そう!」
ちなつ「締め切りが近付いてきたからって、ごらく部のお休みが増えてきたの。結衣先輩に会えなくて寂しいわ…」
あかり「確かにちょっと寂しいけど、櫻子ちゃん向日葵ちゃんと遊ぶ機会が増えて、あかりは嬉しいよぉ」
櫻子「私も!あかりちゃん達と遊べて嬉しい!向日葵さえいなければもっと嬉しいのになー」
向日葵「なんですってぇ!?」
櫻子「やるのかー?このおっぱい魔人!削げ!もげろ!」
向日葵「うるさいですわよ!バカ櫻子!」
ちなつ「ちょ、ちょっと二人とも!」
あかり「ケンカはダメだよぉ!」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:56:32.71
ID:ZGqyZw3oO 結衣「あれ?綾乃、今日は生徒会休み?」
綾乃「えぇ。もうすぐ夏休みだから、仕事も減ってきてるの。船見さんは部活?」
結衣「いや、今日は休み。京子は原稿やるみたいだし、あかりとちなつちゃんは大室さん古谷さんと遊びに行くんだって。
そうそう、あのお店あかり達に教えたんだけど、好評だったよ」
綾乃「そう?それは良かったわ」
結衣「…ねぇ綾乃、この後暇?」
綾乃「えぇ、特に用事は無いわよ。どうして?」
結衣「私の家に来ない?昨日2人プレイ出来るゲーム買ったんだ」
綾乃「良いの?私、ゲームとかあまりやらないから下手よ?」
結衣「大丈夫、私もまだ買ったばっかりだから」
綾乃「じゃあ、お邪魔しちゃおうかしら」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 01:59:09.34
ID:ZGqyZw3oO ~船見宅~
綾乃「船見さんのお家、久しぶりね。お泊り会以来かしら?」
結衣「そうだっけ?そういや、最近綾乃とはよく遊ぶけど、家には来てなかったっけ」
綾乃「いつも外だったもの」
結衣「なんか新鮮だな」
綾乃「どうして?」
結衣「京子と一緒だと、外に行くより家にいることが多いからさ」
綾乃「確かに、お泊り会の時より歳納京子の私物らしき物が増えてるわね」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:00:30.77
ID:ZGqyZw3oO 結衣「そういや綾乃、最近ごらく部に来ること減ったよね。前はよく『歳納京子ー!』って来てたけど」
綾乃「最近歳納京子、千歳と一緒でしょ?だから提出物とかは原稿描きながら千歳が受け取ってるみたい」
結衣「千歳が?」
結衣「…」
結衣「いいの?」
綾乃「え?なんのこと?」
結衣「い、いや、なんでもないんだ。さ、ゲームやろうよ」
綾乃「えぇ、なんだか緊張しちゃうわ」
結衣「はは、ただのゲームなんだから、緊張することなんてないのに…」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:02:59.83
ID:ZGqyZw3oO ピコピコ ピコピコ テテーン!
結衣「あっ」
綾乃「勝った!勝ったわ!」
結衣「やるなぁ綾乃。さすが飲み込みが早い」
綾乃「船見さんの教え方上手なのよ」
結衣「いやいや、そんなことないよ…あ、もうこんな時間。綾乃、夕飯食べてく?」
綾乃「え?そんな、悪いわよ」
結衣「昨日作って寝かせておいたカレーがあるんだけど、多く作りすぎちゃったんだ。遠慮しないでよ」
綾乃「そう?じゃあお言葉に甘えて…一応家に連絡するわね」
結衣「うん。温めて来るから待って…
ピンポーン タッキュウビンデース
結衣「宅急便?なんだろ?」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:05:39.46
ID:ZGqyZw3oO モニター「船見さーん美少女をお届けに上がりましたー」
結衣「…」
ガチャ
結衣「なんだよお前か…」
京子「ハンコを下さい、婚姻届に」
結衣「アホか」
京子「お!今日はカレーか!食べてっていい!?」
結衣「しょうがないなぁ」
京子「おっじゃましまーっす!」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:07:51.68
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「あ、船見さん、カレー見ておいたわよ」
結衣「ありがとう」
京子「あれー?綾乃来てたんだー」
綾乃「とっ歳納京子!?」
京子「あ!新しいゲーム!2人でやってたのか?ずるーい!私にもやらせろー!」
結衣「まったく、お前が来ると騒がしいな…綾乃、カレーは私が見るから、京子の相手してやってよ」
綾乃「えっ!?えぇ」
京子「綾乃がゲーム?なんか意外だなー」
結衣「結構上手いぞ」
京子「なにっ!?それはいかん!京子様が綾乃の伸びた鼻をへし折ってやろう!」
綾乃「なっなによ!負けないんだからね!かかってきなさい!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:09:49.47
ID:ZGqyZw3oO 京子「また負けた…」
綾乃「ふふん、歳納京子も大したことないわね」
京子「くっそー…こうなったら明日から泊まり込みで特訓だ!結衣ー!」
結衣「お前、原稿は大丈夫なのか?」
京子「はっ!そうだった!」
結衣「まったく…カレー出来たよ」
綾乃「わぁ、良い匂い」
京子「よっしゃー!いっただきまーす!」
綾乃「いただきます。…あら?お肉の代わりにウインナー?」
京子「肉より安くて日持ちするからなんだって。美味いだろ?」
結衣「なんでお前がいばるんだよ……なんか安っぽくて、ちょっと恥ずかしいな」
綾乃「そんなことないわよ。ふふ、なんだか船見さん、主婦みたい」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:11:24.46
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「一人暮らし、大変じゃない?」
結衣「まぁ、時々面倒ではあるけど、これはこれで楽しいよ」
京子「私がいるから寂しくないもんなー」
結衣「お前ちょっと黙ってろ」
京子「ひどいっ!何度も夜を共に過ごしたのに…私のことは遊びだったの!?」
結衣「変な言い方すんな!」
綾乃「ふふふ…2人とも面白い」
京子「結衣!私達面白いって!今日からきょっぴー&ゆっぴーで頂点を目指そう!」
結衣「だから原稿はどうしたんだって」
京子「あ、そうだった」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:15:49.86
ID:ZGqyZw3oO 京子「…」モグモグ
結衣「…」モグモグ
綾乃「…」モグモグ
京子「原稿と言えば!」
綾乃「な、何よいきなり」
京子「千歳のペンネームを決めたんだ!」
結衣「へぇ、どんな?」
京子「私のペンネームと千歳の好きな沢庵からとって『西園寺庵子』!」
結衣「ラム子よりオシャレなんじゃないか?」
京子「なにぃ?レーズン丸のくせに!」
結衣「それはお前が勝手につけたんだろ」
京子「あ!もうこんな時間!帰らなきゃ!ごちそうさまー!」バタバタ
結衣「なにしに来たんだよ…」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:17:48.69
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「ふふふ、ほんとに仲良しね」
結衣「いつも振り回されっぱなしだよ」
綾乃「でも、船見さん楽しそう」
結衣「う…///」
綾乃「あら?照れてるの?ふふふ」
結衣「て、照れてない!もう、からかわないでくれよ」
結衣「ま、まぁ…あいつといると飽きないよ」
綾乃「幼なじみなのよね?」
結衣「うん。私と京子とあかりと、小さい頃からずっと一緒。もう姉妹みたいな感じだな」
綾乃「元気な妹2人?」
結衣「そんな感じ。あれでも京子のやつ、昔は人見知りで大人しかったんだよ」
綾乃「そうなの?」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:21:13.48
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「歳納京子っていうと、いつも元気で明るくて、誰とでも仲良くできて…」
結衣「…」
綾乃「どんなことでも全力で楽しんでて、私みたいに人見知りなんてしなくて…」
結衣「…」
結衣「綾乃」
綾乃「な、なに?」
結衣「さっきのことなんだけど…いいの?最近私とばっかり遊んでるだろ?」
綾乃「え?どういうこと?」
結衣「なんて言うか、その……綾乃って、京子のこと好きなんだろ?」
綾乃「えっ!?な、ななななななな何を言って!?」
綾乃「と、歳納京子は、別に、ただのクラスメイトで、友達で、ライバルみたいなもので…その」
結衣「…」
綾乃「そ、そう!船見さん間違ってるわ!」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:23:54.53
ID:ZGqyZw3oO 結衣「えっ?間違ってる?」
綾乃「船見さん、私とばっかりでいいのかって言ったでしょ!」
結衣「え、う、うん…」
綾乃「私は船見さんと一緒にいられて、すごく楽しいし嬉しいの!」
結衣「えっ…」ドキッ
綾乃「あっ…えっと…そ、その…」
結衣「な、なんか、変なこと聞いてごめん…」
綾乃「き、気にすることなんて、ないないナイアガラよっ」
結衣「ぶっ…くくっ…」
綾乃「…」アセアセ
結衣「…でも、ありがとう。私も、綾乃と一緒にいられて嬉しいよ」ニコッ
綾乃「い、いえ、こちらこそ…」
結衣「それに…綾乃はそのままでも十分素敵だと思うよ?」
綾乃「えっ」ドキッ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:27:33.14
ID:ZGqyZw3oO
結衣「ホントに送って行かなくて平気?」
綾乃「大丈夫よ、ありがとう」
結衣「そっか…じゃあ、また明日」
綾乃「ええ、今日は楽しかったわ。夕飯までご馳走になっちゃって…」
結衣「気にしないで。よかったら、また遊びにきてよ」
綾乃「ふふ、そうさせてもらうわ。じゃあね」
結衣「うん」
綾乃「ただいまー」
綾乃母「おかえり、綾ちゃん。お風呂沸いてるから、入っちゃいなさい」
綾乃「はーい」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:29:27.38
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「ふぅ」チャプ
『京子のこと好きなんだろ?』
綾乃(歳納京子は…元気で明るくて…)
綾乃(私みたいに人見知りなんてしなくて、素直で…私みたいに…)
綾乃(私は歳納京子のこと…好き?)
綾乃(確かに歳納京子のことは好き。でも、千歳や船見さんのことだって…)
『綾乃はそのままでも十分素敵だと思うよ』
綾乃(そのままの私……そっか…私は歳納京子に憧れてたんだ)
綾乃(元気で明るくて誰とでも仲良くなれる人気者)
綾乃(私は、歳納京子みたいになりたかったんだ…)
『私も綾乃と一緒にいられて嬉しいよ』
綾乃(…)ドキッ
綾乃(あれ、私、なんで今船見さんを思い出して…)ドキドキ
綾乃「……」
綾乃「はっ!いけない!のぼせちゃう!」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:37:34.42
ID:ZGqyZw3oO 京子「終業式お疲れ様ーっ!かんぱーい!」
ちなつ「お菓子も持ってきました!」
あかり「あ!ぽてち!しかもうすしおだぁ!わぁいあかりうすしおだいすき!」
結衣「ついに夏休みか」
京子「いやー一体何度目の夏休みだろうな!」
ちなつ「え?」
京子「え?」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:39:13.03
ID:ZGqyZw3oO あかり「え、えっと…そうだ!京子ちゃん、マンガはどう?」
京子「おぉ!もう少しでネームが終わりそうなんだ!」
結衣「間に合うのか?」
京子「大丈夫大丈夫!今日から集中して一気にやるよ」
ちなつ「間に合わなかったら、またみんなでお手伝いしますね」
京子「う、うん…そうだね、お願いします…」
あかり「楽しみだなぁー。あ、櫻子ちゃんたちも読みたいって言ってたよ!」
京子「ホントに?じゃあ出来上がったらみんなに読んでもらおうかな!」
あかり「あかりが1番だよぉ」
京子「わかってるって!」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:41:04.86
ID:ZGqyZw3oO
結衣「あ、そろそろ下校時刻だ」
ちなつ「明日から夏休み…結衣先輩と会えないなんて寂しいですぅ…」
京子「いつでも会いにおいで!ち・な・ちゅ」
ちなつ「明日は向日葵ちゃん櫻子ちゃんとプールに行くんだよね、あかりちゃん」
京子「スルーですか」
あかり「楽しみだねぇ!ごらく部でも、夏休みどこかに遊びに行こうよ!」
結衣「そうだな」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:43:52.57
ID:ZGqyZw3oO ―
――
京子「ついにネームが出来た…!」
千歳「結構なボリュームになったなぁ…」
京子「私もこんな量描いたの初めてだよ…」
千歳「ボリュームだけやない…これにはうちらの全てが詰まっとるんや…」
京子「あぁ…あとは完成させるだけだな…」
千歳「あと一歩…あと一歩で、うちらの魂の一冊が完成や…」
京子「こんな大作を描く日が来るなんて…ありがとう!千歳…いや、庵子!」
千歳「歳納さん…いや、ラム子!」
京子「ところで」
千歳「なんや?」
京子「締め切りまであと3日です」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:46:28.87
ID:ZGqyZw3oO 結衣「…で、私達が呼ばれたわけか」
京子「お願いしまっす!」
千歳「うちからも!お願いします!」
結衣「いいよ、どうせ予定も無いしね…それに、こうなるんじゃないかと思ってたよ」
綾乃「私も、マンガ作りなんてやったことないけど、出来ることがあれば手伝うわ」
京子「ありがとう!結衣!綾乃」
千歳「おおきに!」
結衣「泊まり込みになるだろ。みんな家においでよ」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:48:43.96
ID:ZGqyZw3oO 結衣「それにしても、すごい量だな」
綾乃「いつもこんなに描いてるの?」
京子「いやいや、いつもはもっと少ないんだけどね…」
千歳「うちらの情熱を注ぎ込んだら、こんな量になってしまったんよ」
京子「そう!ラム子と庵子…略してラム庵の」
千歳「汗と涙と鼻血の結晶や!!」
結衣「千歳まで変なテンションになってる…」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:50:36.50
ID:ZGqyZw3oO 京子「じゃあ、結衣はいつも通りベタ塗り、綾乃は私がペン入れした原稿に消しゴムかけて、千歳はトーン貼りな」
結衣「うん」
綾乃「わかったわ」
千歳「任せとき!」
京子「ダメだ…ちょっと休憩…」バタン
結衣「もうこんな時間か…簡単に夕飯作って来るから、それまで寝てろよ」
京子「ZZZ」
結衣「って早いな」
綾乃「千歳は?このところあんまり寝てなかったんじゃない?」
千歳「うちはまだ大丈夫やでー。夕飯食べたら休憩させてもらうわ」
綾乃「そう?あまり無理しないでね」
千歳「ありがとうなー」 121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 02:55:28.15
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「…」ゴシゴシ
千歳「…」カリカリ
千歳「なあ、綾乃ちゃん」
綾乃「なあに?」
千歳「うち、マンガに夢中でずっと歳納さんとおったやろ?綾乃ちゃん…」
綾乃「あのねっ千歳!そのことなんだけど…」
千歳「綾乃ちゃん」
綾乃「?」
千歳「船見さんと一緒におって、楽しい?」
綾乃「!」
綾乃「…えぇ///」
千歳「やっぱりなぁ」ニコニコ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:02:03.17
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「気付いてたの?」
千歳「当たり前やろ?うちは綾乃ちゃんの親友やで?」
綾乃「千歳…」
綾乃「あのね、前に船見さんに『京子のこと好きなんだろ?』って言われて」
千歳「船見さん、エライ直球やな…」
綾乃「それでね、改めて自分の気持ちと向き合ってみたの」
綾乃「私は…歳納京子みたいになりたかったの」
綾乃「歳納京子みたいに、元気で、明るくて、誰とでも仲良くなれる人気者…」
綾乃「歳納京子は私の憧れ」 123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:10:13.77
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「憧れで、近付きたくて、仲良くなりたくて」
綾乃「もちろん歳納京子のことは好きよ?でも、今までの意味じゃなく、千歳や生徒会のみんなと同じ意味の好き」
綾乃「ごめんね、千歳…あんなに、応援してくれたのに」
千歳「ええんよ」
綾乃「千歳…」
千歳「あのな、綾乃ちゃん。確かにうちは2人が上手くいくよう応援しとったし、2人のことを考えて鼻血も出しとった」
千歳「それはな、綾乃ちゃんの笑顔が見たいからだったんよ」
千歳「綾乃ちゃんが幸せだと、うちも幸せやねん」
綾乃「千歳…」ウルッ 125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:16:11.98
ID:ZGqyZw3oO 千歳「それに、船見さんも歳納さんに負けへんくらい魅力的やもん」
千歳「歳納さんも船見さんも、うちにとって大事な友達や」
千歳「せやから、綾乃ちゃんが幸せな時、その隣にいるのが2人のどっちでも、うちは幸せなんや」
綾乃「千歳…ありがとう…」ポタポタ
千歳「やだわぁ綾乃ちゃん、泣かんといてー」
結衣「夕飯出来たよー…って、綾乃!?どうしたの!?」
綾乃「あ、ちょっと目にゴミが入っただけで…」
結衣「大丈夫?ちょっと待ってて、ティッシュ濡らしてくるから…」
千歳(それにな…)
綾乃「ほ、ほんとに大丈夫、もう取れたから!心配ないないナイアガラよ!」
結衣「ぶっ!な、ないない、ナイアガラ…!」プルプル
千歳(船見さん×綾乃ちゃんも、素敵やん…!)
結衣「と、とりあえず涙を拭くものを…って!千歳!?鼻血!」
千歳「うふふふ~新境地や~」ポタポタ
綾乃「キャー!!原稿!原稿についちゃう!」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:20:42.14
ID:ZGqyZw3oO 京子「明日が締め切り…」
千歳「今夜が山やな」
綾乃「…」ウトウト
結衣「綾乃?少し寝たら?」
綾乃「はっ!…だ、大丈夫よ…」
京子「じゃあ私が代わりに寝る!」バタン
結衣「なぜそうなる」
京子「いや、私もちょっと限界…綾乃も寝ようぜー」
綾乃「う…じゃ、じゃあ少しだけ…」
結衣「はは…はっ!この展開は!」バッ
千歳「ふふふ、2人ともお疲れさんやなぁ」
結衣(あれ?千歳が鼻血を出してない)
千歳「?」 128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:22:42.82
ID:ZGqyZw3oO 結衣「…」ペタペタ
千歳「…」カリカリ
京子「う~ん…写植ぅ…zzz」
結衣「まったく…夏だからって何もかけないで寝たら風邪引くぞ」パサ
京子「ふふふ…あかりもついにジャカルタ進出かぁ…zzz」
結衣「どんな夢だよ…」
千歳「なんやそうしてると船見さん、歳納さんのお姉さんみたいやなぁ」
結衣「そう?確かに、京子は手のかかる妹みたいなものだな」
結衣「いつもそこら中を飛び回ってて、何を仕出かすかわからなくて」
結衣「それでいて、たまに昔の気弱な京子がいたりして…」
千歳「ふふふ、愛やなぁ」
結衣「なっ!そんなんじゃないって!お互い一人っ子で、小さい頃から姉妹みたいに育って…それだけだよ!」
千歳「ほんまにそれだけなん~?」
結衣「ほんとだって!まったく…綾乃といい千歳といい、私をからかわないでくれよ…」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:25:14.71
ID:ZGqyZw3oO 千歳「あはは、ごめんな~」
千歳「でも、船見さんにとって歳納さんが妹みたいなものなら、うちが歳納さんもらってもええよね?」
結衣「え!?」
千歳「うちな、今回歳納さんと一緒にマンガ作らせてもらって、新しい楽しさを知ったんよ」
千歳「せやから、歳納さんさえよければ、また手伝わせてもらえたらなって思っててん」
結衣「なんだ…そういうことか…」
千歳「ふふ、どういうことやと思ったん?」
結衣「いや、千歳が言うとそっちの意味に聞こえて…」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:28:25.91
ID:ZGqyZw3oO 結衣「でもまぁ、千歳なら安心かな」
千歳「?」
結衣「千歳ならしっかりしてるし、京子のお守り任せても平気そう。また一緒に本作ってやってよ、きっとあいつも喜ぶよ」
千歳「ありがとう。ふふ、今度は船見さん、お父さんみたいやで」
結衣「もうなんでもいいよ…」
千歳「じゃあ、うちからも」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:36:43.37
ID:ZGqyZw3oO 千歳「船見さん、綾乃ちゃんとこれからも仲良くしたってな?」
結衣「そんなの当たり前だろ。どうしたんだよいきなり」
千歳「綾乃ちゃん、中学入りたての頃すごく人見知りでな、うちが初めての友達やったんやて」
結衣「へぇ、そうだったんだ」
千歳「綾乃ちゃん恥ずかしがり屋さんやし、引っ込み思案なところもあるやろ」
結衣「ははは、生徒会副会長なのにな」
千歳「上手く一歩踏み出すことが出来なくて悩んでる綾乃ちゃんを何回も見ててな、幸せになって欲しいって思ってたんよ」
千歳「せやけど、最近船見さんと一緒におるようになって、綾乃ちゃんすごく楽しそうやったから、うちも嬉しくてな」
千歳「せやから…綾乃ちゃんと、これからも仲良くしたってな?」
結衣「なんだか千歳は綾乃のお母さんみたいだな」
千歳「ふふ、そうかもしれへん」
京子「んー…今何時ー?」
結衣「お、京子起きたか」
千歳「11時半くらいやでー」 133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:38:37.29
ID:ZGqyZw3oO 京子「おおおやばい!早くペン入れ終わらせなきゃ!」ガバッ
結衣「焦って失敗するなよ」
京子「へーきへーき!」
綾乃「ふぁ…私もそろそろ起きるわ…」
千歳「無理せんといてな?」
綾乃「大丈夫よ。千歳こそ、ずっと起きてない?」
千歳「大丈夫やでー貧血対策で色々やってきたのが効いてるみたいやから」
綾乃「ふふ、なんで貧血対策なのよ」
京子「結衣もずっと起きてないか?」
結衣「ちょいちょい寝てるし、大丈夫だよ」
京子「そっか!じゃああとちょっと、みんなよろしくな!」
綾乃「ええ!ファイトファイト!ファイファイビーチよ!」
結衣「ぶっ!」
千歳「うふふ~」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 03:43:30.15
ID:ZGqyZw3oO 結衣「う…眩しい…」
千歳「朝日が昇ってきたなぁ…」
京子「…」カリカリカリカリ
京子「……出来たっ!!」
綾乃「やったわね!」
京子「なんとか間に合ったよー!ありがとうみんな!」
結衣「終わったか…とりあえず私は寝る…」
千歳「やったな歳納さん…うちらの魂の一冊がついに…」バタン
綾乃「ふふふ、2人ともすぐ寝ちゃった」
京子「頑張ってくれてたもんな」
綾乃「完成した原稿はどうするの?」
京子「今から製本してもらいに行くよ。綾乃も疲れてるだろうし、寝てなよ」
綾乃「大丈夫よ。身体動かしたいし、一緒に行くわ」
京子「そうか?じゃあ行こう!」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:05:05.01
ID:ZGqyZw3oO 京子「ふわぁ~あ…爽やかな朝だなー」
綾乃「なんだか達成で清々しいわね」
京子「だろー?この朝日がやめられなくてねー」
綾乃「だからって、毎回徹夜してたら身体に悪いわよ?もっと余裕を持たないと」
京子「いやいや、それが出来ないのが同人作家というものなのだよ…」
綾乃「ふふ、なによそれ」
京子「…なんか、綾乃雰囲気変わった?」
綾乃「え?」
京子「前はもっとこう『歳納京子ーー!』って賑やかな感じが…」
綾乃「無駄に似てるわね…」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:08:13.50
ID:ZGqyZw3oO 京子「結衣といたから大人オーラがうつったのか?私みたいに」
綾乃「あなたのどこに大人オーラがあるのよ」
京子「何を言う!私は泣く子も黙るセクシーコマンドー京子ちゃんだぞ!」
京子「それに、結衣はあれで案外子供っぽいところあるんだぞ」
綾乃「話が逸れてるわ…でも、船見さんが子供っぽい?意外ね?」
京子「おぉ!結構寂しがり屋だし、強がってることも多いし」
綾乃「へぇ…」
京子「あいつは私の妹みたいなもんだ!」
綾乃「ぷっ…船見さんも歳納京子のこと、妹みたいって言ってたわよ」
京子「なんだとー!?結衣のやつ!帰ったら顔に落書きしてやる!」
京子「ま、確かに姉みたいなものでもあるけどね」
綾乃「でしょうね」
京子「ちょっとは否定しろよー」
綾乃(船見さんが寂しがり屋で強がってる…か…)
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:13:24.36
ID:ZGqyZw3oO ちなつ「あかりちゃん、今日はなにしようか」
あかり「そうだねーあかり、とりあえずアイスが食べたいなぁ」
ちなつ「いいわね」
キュピーン!ヤッタネソンナワーケーナーイ
あかり「あ!京子ちゃんからメールだ!」
ちなつ「本が出来たのかしら?」
あかり「うーんと…そうみたい!これから読みに来ない?だって」
ちなつ「じゃあアイス買って行こっか!」
あかり「うん!あ、櫻子ちゃんたちも誘わなきゃ!」
ちなつ「じゃあ私は向日葵ちゃんに連絡するわね」
あかり「あかりは櫻子ちゃんだね!えへへ、楽しみだよぉ」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:17:05.01
ID:ZGqyZw3oO あかり「ここだよぉ」
櫻子「ねぇねぇ!ここ誰のお家!?」
ちなつ「結衣先輩のお家よ」
向日葵「私達までお邪魔して良かったのかしら?」
あかり「大丈夫!みんなでおいでって言ってたよ」
ピンポーン
あかり「結衣ちゃーん!あかりだよぉ!」
ガチャ
結衣「やぁあかり、いらっしゃい。みんなもよく来たね」
ちなつ「アイス買ってきました!みんなで食べましょう」
結衣「ありがとう。どうぞ、上がって」
櫻子「おっじゃましまーす!」
向日葵「お邪魔しますわ」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:20:14.65
ID:ZGqyZw3oO 京子「お!勢揃いだなー」
千歳「みんなおはよう」
向日葵「おはようございます」
櫻子「おー!?段ボールに本がいっぱい!これ全部手書きなんですか!?」
向日葵「そんなわけないでしょう…」
綾乃「描いたのは一冊だけで、あとは印刷よ」
櫻子「へぇー!読んでも良いですか!?」
京子「良いよー!」
あかり「あ!櫻子ちゃんずるーい!あかりが1番に読むんだよぉ!」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:23:54.42
ID:ZGqyZw3oO ちなつ「前の本より随分ボリュームがありますね」
京子「千歳との討論が盛り上がっちゃってねー。気が付いたらこんな厚さに」
千歳「大変やったなぁ」
櫻子「すげー!うまーい!これホントに歳納京子ー!先輩が描いたんですか!?」
京子「そうだよ!みんなでだけどね!褒めろ褒めろー」
櫻子「よっ!ラム子大先生ー!!」
京子「はっはっはっ!!」
向日葵「それにしてもこんなにたくさん、どうするんですか?」
千歳「明日のコムケで販売するんよー」
櫻子「え!?売るの!?先輩大金持ちになっちゃうじゃないですかー!」
京子「ははは、そんなに儲かったりしないよ」
あかり「ほんとにちなつちゃんとミラクるん、そっくりだねぇ」
ちなつ「そうかなぁ?」
あかり「うん!どっちもすごくかわいいよぉ」
ちなつ「もうっあかりちゃんたら!」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:27:13.43
ID:ZGqyZw3oO 結衣「貰ったアイスも食べたし、明日の準備でもするか」
あかり「じゃああかり達はそろそろ帰るね」
ちなつ「コムケが終わったら遊びに行きましょうね、先輩!」
結衣「うん」
櫻子「生徒会とも遊びましょうよー!」
千歳「ええなぁ」
向日葵「それでは先輩方、お邪魔しました」
京子「まったねー!」
綾乃「みんな、気をつけてね」
結衣「賑やかだったな」
京子「若さだねぇ」
千歳「せやなぁ」
綾乃「もう、一つしか違わないじゃない」
京子「さて、準備するかー!」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:29:29.70
ID:ZGqyZw3oO
女の子「これくださーい」
京子「はーい!ありがとう!」
千歳「ありがとうなー」
結衣「…今ので最後か」
綾乃「全部売れちゃったわね」
京子「完売なんて初めてだよー」
千歳「やった!歳納さん!」
京子「おう!」
結衣「私はここで休んでるから、会場回ってきなよ。買いたい本とかあるんだろ?」
綾乃「私も待ってるわ」
京子「いいの?なにからなにまで悪いなー」
千歳「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわー」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:32:51.86
ID:ZGqyZw3oO
京子「zzz」
千歳「zzz」
結衣「2人とも寝ちゃったな」
綾乃「あの後ずっと駆け回ってたみたいだしね」
結衣「せっかく持って来た分が完売したのに、結局荷物増えてるもんな」
綾乃「電車、空いてて良かったわね」
結衣「そうだね」
結衣「…」
綾乃「…」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:34:38.88
ID:ZGqyZw3oO 結衣(綾乃をよろしく、か…)チラ
綾乃(寂しがりで強がりな、私の知らない船見さん…)チラ
結衣綾乃「「!」」ドキッ
結衣「ど、どうかした?」
綾乃「い、いいえ、なんでも無いわよ」
結衣「そ、そう?」
結衣(あれ、なんで私ドキドキしてるんだ)ドキドキ
綾乃(私は…もっと船見さんのこと知りたい…優しくてクールでかっこいい船見さんだけじゃなく、もっと色々な船見さんが…)ドキドキ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:47:59.99
ID:+J7TwHLI0 結衣「…」
綾乃「…」
結衣(うぅ…なんか微妙な空気になっちゃったな…)
綾乃(どうしよう…急に緊張してきたわ…)
『京子のこと好きなんだろ?』
結衣(私はどうなんだろう…)
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:50:45.06
ID:+J7TwHLI0 結衣(京子やあかりは姉妹みたいなもの。ちなつちゃんはかわいい後輩。綾乃や千歳は大切な友達…)
『船見さんと一緒にいられて、すごく楽しいし嬉しいの!』
結衣(一緒にいられて嬉しい…か…)
綾乃「ふ、船見さん!」 165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 04:58:14.98
ID:+J7TwHLI0 結衣「な、なに?」ビクッ
綾乃「あのねっ…その…えと…」モジモジ
結衣「う、うん」ドキドキ
綾乃「…」
結衣「…」
ツギハー ナナモリー ナナモリデス
綾乃「……そろそろ、2人起こしましょうか」
結衣「そ、そうだね」
綾乃(「船見さんともっと仲良くなりたい」って言いたいだけなのにっ!私のバカー!) 166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:00:53.39
ID:ZGqyZw3oO キーンコーンカーンコーン
千歳「おはよう、船見さん」
結衣「あ、千歳、おはよう」
千歳「夏休み、あっという間やったなー」
結衣「ほんとだね。でも、今年は充実してたよ。ごらく部とも生徒会ともいっぱい遊べたし」
千歳「せやなぁ」
京子「あ!いた!千歳!おっはよーう!」
千歳「歳納さん、おはよう」
結衣「お前どこ行ってたんだよ」
京子「千歳を探して三千里」
結衣「学校そんなに広くねぇ」
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:07:17.05
ID:ZGqyZw3oO 千歳「うちに用事?どうしたん?」
京子「千歳!大変だよ!北大路バニラさんからミラクるんアンソロに誘われたんだ!」
千歳「すごいやん!頑張ってな!」
京子「なに言ってんだよー千歳も一緒にやってくれるだろ?」
千歳「え?ええの?」
京子「もちろん!また一緒に頑張ろうぜー」
千歳「よーし!歳納さん…いや、ラム子!うちらで天下取ったろな!」
京子「おう!ラム庵の名を全世界に轟かせてやろう!」
結衣「スケールがでかいな」 169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:10:38.62
ID:ZGqyZw3oO 綾乃「また盛り上がってるみたいね、2人とも」
結衣「綾乃、おはよう」
綾乃「おはよう、船見さん」
京子「さっそくネーム作りを始めよう!」
千歳「腕がなるわぁ!」
京子「また締め切り間際になったら頼むな!結衣、綾乃!」
結衣「ギリギリになること前提かよ…」
綾乃「ふふ、しょうがないわね」
結衣「また夏休み前に逆戻りだな」
綾乃「そうね」
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:14:32.83
ID:+J7TwHLI0 綾乃(逆戻り…いいえ、違う。夏休み前よりもっと…)
綾乃「ねぇ、船見さん」
結衣「なに?」
綾乃「今日、久しぶりにあのお店に行かない?話したいことがあるの」
結衣「話したいこと?…いいよ、じゃあ下校時刻に校門前で待ち合わせしよう」
綾乃「ありがとう」
結衣「ふふ、こちらこそ」 172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:16:49.95
ID:ZGqyZw3oO ―
――
―――
京子「いやーアンソロも大成功!久々にまったりできるなー」
あかり「京子ちゃんお疲れ様」
結衣「今日は何しようか」
京子「よーし!久々にあれやるか!」
ちなつ「あれってなんです?」
京子「じゃん!」バッ
結衣「話題BOX…まだあったのかよ」
京子「さぁちなちゅ!引いて!」
ちなつ「ちなちゅ言うな……えーっと、『ケータイの中身大披露』」
結衣「!」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:19:39.91
ID:ZGqyZw3oO 京子「ケータイの中身か…私はもちろんミラクるん待ち受けだよ!」
あかり「あかりの待ち受けはね、ねこさんだよぉ。この間道で会ったんだ!」
ちなつ「わぁー!かわいい!あかりちゃん、その画像私にもちょうだい!」
あかり「いいよぉ!じゃあ今送るねー」
京子「結衣のは?」
結衣「えっ!いや、私のは…ち、ちなつちゃんの待ち受けは?」
ちなつ「私のですか?私のはこれです」
結衣「柴犬?」
ちなつ「親戚のお家で最近飼いはじめたんです!」
あかり「わんわんだぁ~いいなぁ」
ちなつ「ねこのお礼にあげる!」
京子「私はちなちゅの写メが欲しいなぁー」
ちなつ「さっきのねこちゃん、待ち受けにするね」
京子「スルーですか」
あかり「あかりも、このわんわん待ち受けにするよ!」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:23:03.76
ID:ZGqyZw3oO あかり「あれ?結衣ちゃん、ケータイにストラップ付けてたっけ?」
結衣「ああ、うん。ちょっと前にね」
ちなつ「それ、くらげ3姉妹ですよね?かわいいー」
京子「ん?くらげ3姉妹…どっかで聞いたような…」
櫻子「歳納京子ーーー!先輩」バァン
京子「おぉぅ!ビックリしたー!」ビクッ
ちなつ「いきなりどうしたの?」
櫻子「あれ?なんで来たんだっけ?」
向日葵「もう…この前遊んだ時の写真を渡しに来たんでしょう」
櫻子「あ、そうだった!ってあれ?写真は?」
向日葵「え?櫻子が持ってたんじゃありませんの?」
櫻子「えー!?向日葵が持ってたんだろ!?」
向日葵「あなたさっき自分で持って行くって言ってたでしょ!ホントにバカですわね…」
櫻子「なんだとー!?この脳みそおっぱい!」
向日葵「意味がわかりませんわ!」
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:26:09.45
ID:ZGqyZw3oO 千歳「ほらほら、そんな所でケンカせんといてやー」
綾乃「写真、生徒会室に忘れてたわよ」
櫻子「あ」
向日葵「すみません、先輩」
結衣「やっと収まったか…」
京子「せっかくみんな来たんだし、お茶でも飲んでいきなよ」
ちなつ「お菓子もありますよ」
櫻子「お菓子!?わーい!」
向日葵「こら櫻子!」
千歳「ふふふ」
綾乃「あ、会長からメール…今日はもう生徒会終わりだって。お茶いただいちゃいましょうか」
あかり(あ、杉浦先輩のストラップもくらげ3姉妹…流行ってるのかな?)
あかり(あれ?そういえば結衣ちゃんの待ち受けはなんだったんだろ?)
ちなつ「あかりちゃん、ぽてち開けたよ」
あかり「あ、うすしお!わぁい!あかりうすしお大好き!」
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:29:05.39
ID:ZGqyZw3oO 以上です!
書きたいこと詰め込んだら無駄に長くなってしまいました
代行して下さった方、支援して下さった方、みなさん私の自己満にお付き合い頂きありがとうございました 180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 05:41:01.84
ID:ZGqyZw3oO おまけ
綾乃「ねぇ、まだみんなには内緒にしてるの?」
結衣「え、う、うん…」
綾乃「どうして?」
結衣「は、恥ずかしくて…///」
綾乃「…私と一緒にいるのが恥ずかしいの?」
結衣「ち、ちがうよ!ただ、なんて言うか、その…」
綾乃「ふふ、もう…照れ屋なんだから」
結衣「うぅ…ごめん///」
綾結良いと思います
では、本当にありがとうございました! 183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 07:45:03.22 ID:po1RWfim0
おつ 184 :
忍法帖【Lv=15,xxxPT】(1+0:15) 2012/09/25(火) 07:51:14.92 ID:1UIMpOiX0
長い間乙でしたー 185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/25(火) 08:51:08.93 ID:jyoPQZ/qP
乙
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