1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:03:26.27 ID:Q8XYQLlgo
TV「・・・吸血鬼とは、人の首すじに噛み付いて」
TV「血を吸う恐ろしい化け物なのです」
櫻子「・・・」
花子「・・・」
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:04:04.36 ID:Q8XYQLlgo
TV「吸血鬼の弱点はニンニク、十字架、心臓に木の杭を打ち込むなど・・・」
TV「また、太陽の光を浴びると灰になってしまいます」
TV「なので、夜、あなたが寝て無防備になった時に襲って来るのです」
櫻子「・・・」
花子「・・・」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:04:47.56 ID:Q8XYQLlgo
TV「吸血鬼に襲われた人間も、吸血鬼になってしまいます」
TV「お気をつけください。吸血鬼は、あなたのすぐそばまで来ているかもしれませんよ・・・」ヒッヒッヒ・・・
櫻子「こ、怖いなぁ花子」
花子「・・・ふん、バカバカしい」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:06:15.63 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「だって、怖くない花子?」
櫻子「すぐそこまで来てるかも知れないんだよ?吸血鬼」
花子「中学生にもなってこんなの怖がるの、櫻子ぐらいだし」
花子「・・・さーて、そろそろ寝るし」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:07:06.24 ID:Q8XYQLlgo
花子「・・・」カックンカックン
櫻子(・・・手と足が一緒に出てる)
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:08:01.10 ID:Q8XYQLlgo
(櫻子の部屋)
櫻子「さ、さっきの話が怖くて寝れない」
櫻子「吸血鬼って、夜になったら来るんだよね」
櫻子「・・・電気消すのが怖い」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:09:10.59 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「・・・もし、私が寝てる間に吸血鬼がやって来たら」
櫻子「・・・」
櫻子「げ、ゲームでもやって気を紛らわそっと」
―――
――
―
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:12:39.16 ID:Q8XYQLlgo
チュン・・・チュン・・・
櫻子「ん・・・?」
櫻子「朝か・・・。ふわぁ~」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:15:05.65 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「昨日、結局怖くて寝れなくて3時ごろまでゲームしちゃった」
櫻子「あー、頭がボーッとする」
櫻子「ん?何か首のところが2箇所痒いなぁ」ポリポリ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:16:59.96 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「あー、蚊にくわれたかな」ポリポリ
櫻子「しまった、昨日網戸開けっ放しで寝ちゃったかぁー」
櫻子「はぁ、閉めとかなきゃ。よっこいしょっと」
カーテンシャッ、ピカー
櫻子「うおっ!?」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:18:49.44 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「まっ、眩しい!太陽の光がぁー!」
櫻子「めっ、目に突き刺さる!」
シャッ
櫻子「・・・ふぅー」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:22:08.77 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「あー、眩しかった」
櫻子「このごろ、日差しが強過ぎだよー」
櫻子「・・・そうだ、吸血鬼って太陽の光が苦手なんだよね」
櫻子「私も、寝てる間に血を吸われて吸血鬼にっなっちゃってたりして。あー首が痒い」ポリポリ
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:22:56.23 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「・・・」
櫻子「・・・そう言えば、吸血鬼って」
櫻子「首すじに噛み付いて、血を吸うんだよね・・・」
櫻子「ま、まさか!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:25:51.20 ID:Q8XYQLlgo
(洗面所)
櫻子「首の所に、赤い跡が2つ・・・」
櫻子「これは、血を吸われた跡!?」
櫻子「それに、何となく私の八重歯が伸びてきた気がする!」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:28:42.47 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「ま、まさか、私本当に・・・?」
ガチャ
撫子「ん?何をしてるの櫻子」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:29:41.76 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「あ、ね、ねーちゃん?」
櫻子「・・・うわっ!ねーちゃんニンニク臭っ!」
撫子「あー、昨日の晩学校のみんなで焼肉食いに行ったからな」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:33:23.24 ID:Q8XYQLlgo
撫子「まだ臭いが取れないか」クンクン
櫻子「もー、ねーちゃん臭うよー」
撫子「だから歯を磨きに来たんだ。ほらどいてどいて」
櫻子「もー、臭いが取れるまでちゃんと磨いて・・・はっ!?」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:36:04.74 ID:Q8XYQLlgo
櫻子(吸血鬼って、ニンニクが苦手なんだよね)
櫻子(ってことは、私、やっぱり・・・?)
櫻子「うあーっ、何てこった、ねーちゃん私に近寄るなー!」
ガチャ、バタバタ
撫子「そんなに臭う・・・?」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:39:09.16 ID:Q8XYQLlgo
(櫻子の部屋)
櫻子「首に噛まれた跡・・・太陽の光が眩しすぎる・・・ニンニクの臭いが気持ち悪い・・・」
櫻子「ぜ、全部当てはまってる!」
櫻子「・・・という事は、やっぱり」
櫻子「私、吸血鬼になっちゃったんだ!」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:43:09.44 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「た、大変だ、バレないようにしなきゃ!」
櫻子「・・・もしバレたら」
櫻子「心臓に木の杭を打ち込まれる・・・!」ゴクリ
櫻子「と、とりあえず首にはバンソーコ張って・・・ん?」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:50:24.95 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「・・・あー、もう10時か」
櫻子「ぷいキュア見ようと思ってたのに」
櫻子「ぐあー、しまったもう10時かー。ぷいキュア見逃し・・・」
櫻子「・・・はっ!?」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:55:00.10 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「そ、そうか、そういう事だったんだ」
櫻子「吸血鬼は、じゅうじかが苦手ってのは・・・」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:57:13.92 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「ぷいキュアを見逃して、苦しいって事だったんだー!」
櫻子「ぐあーっ、10時かーっ!」
櫻子「ぎゃーーーっ!」
コンコン
向日葵「櫻子?入りますわよ」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 19:59:53.70 ID:Q8XYQLlgo
ガチャ
向日葵「何を騒いでますの」
櫻子「あ、ひ、向日葵?い、いや別に何でも?」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:02:38.05 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「そ、それよりどうしたの?何か用?」
向日葵「何か用?じゃありませんわよ。今日宿題一緒にやる約束してたでしょう?」
櫻子「あ、そ、そうだっけ」
向日葵「忘れっぽいですわね。全く」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:07:01.35 ID:Q8XYQLlgo
向日葵「ん?何ですのその首のバンソーコは」
櫻子「え?い、いやいや別に?」
向日葵「それにカーテンも締め切って。暗いから開けますわよ?」
櫻子「あ!ちょっと待って、開けないで!」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:07:36.00 ID:Q8XYQLlgo
向日葵「え?でもこれじゃ暗くって」
櫻子「い、いやとにかくカーテン開けないで、お願い!」
櫻子「開けられちゃったら、私、灰に・・・あ、い、いや何でもない!」
向日葵「変な櫻子ですわね」
―――
――
―
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:09:22.54 ID:Q8XYQLlgo
櫻子「・・・」
向日葵「・・・」
カリカリ・・・
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:13:09.23 ID:Q8XYQLlgo
櫻子(・・・吸血鬼って、人の血を吸いたくなるんだよね)
櫻子(首すじに、ガブッて噛み付いて・・・)
櫻子(・・・)チラ
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:15:12.26 ID:Q8XYQLlgo
向日葵「・・・」
カリカリ・・・
櫻子「・・・」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:25:31.29 ID:Q8XYQLlgo
櫻子(・・・今日は何だか、向日葵の首すじにやたら目が行く)
櫻子(これはやっぱり、私が吸血鬼になっちゃったから・・・?)
櫻子(い、いけないいけない、見とれててないで宿題に集中集中・・・)
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/17(月) 20:45:10.31 ID:Q8XYQLlgo
櫻子(・・・けど)
櫻子(向日葵の首筋に吸い付いたら、一体どんな感触なのかな・・・)
櫻子(・・・って、何を考えてるんだ私!)
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 08:56:28.89 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・」
カリカリ・・・
櫻子「・・・」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 08:58:12.12 ID:SdvjiW6do
櫻子(・・・向日葵の首すじって)
櫻子(キレイだな・・・)
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:05:50.17 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・」
カリカリ・・・
櫻子「・・・」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:06:20.20 ID:SdvjiW6do
櫻子(・・・思わず、押し倒して)
櫻子(チューッてしたくなる・・・)
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:08:31.72 ID:SdvjiW6do
櫻子(・・・私、やっぱり吸血鬼になっちゃったんだ)
櫻子(だって、今・・・)
櫻子(すっごく、向日葵の首にチューッてしたいんだもん!)
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:11:45.27 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・何ですの櫻子」
向日葵「私の顔をじっと見て」
櫻子「はっ!?」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:12:39.06 ID:SdvjiW6do
櫻子「な、なな何でもない!」
櫻子「うわー、何を考えてるんだ私は、よりにもよって向日葵なんか相手にー!」
向日葵「なんかって・・・失礼ですわね」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:14:50.68 ID:SdvjiW6do
向日葵「一体、さっきからどうしたんですの」
向日葵「今日の櫻子、様子が変ですわよ?」
櫻子「・・・」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:15:54.14 ID:SdvjiW6do
櫻子「実は・・・」
櫻子「私、吸血鬼になっちゃったんだ・・・」
向日葵「はぁ?」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:18:07.36 ID:SdvjiW6do
櫻子「ほら、見てこれ」ペリ
櫻子「首すじに、吸血鬼に血を吸われた跡があるでしょ?」
向日葵(・・・蚊に刺された跡にしか見えませんけど)
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:21:46.81 ID:SdvjiW6do
櫻子「それに、太陽の光でやたら目が痛いし・・・」
向日葵(おおかた、夜更かししてゲームし過ぎて目が疲れたんでしょうね)
櫻子「ねーちゃんがニンニク臭いのが、気持ち悪くってさ」
向日葵(それは誰だってそうですわ)
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:24:39.79 ID:SdvjiW6do
櫻子「そして、気が付いたら10時でぷいキュア見逃したのが苦しくって・・・!」
向日葵(い、意味がわかりませんわ)
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:29:05.17 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・全く、櫻子のバカさ加減には呆れますわね」
向日葵「だいたい、それは全部ただの思い込みで・・・」
櫻子「・・・それに、今日は何だかさ」
櫻子「向日葵の首すじにやたら目が行って」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 09:30:15.42 ID:SdvjiW6do
櫻子「つ、ついチューッてしたくなって・・・」
向日葵「・・・」ドキッ
櫻子「へ、変だろ?やっぱ私、吸血鬼になっちゃったんだよね?」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 19:57:03.76 ID:SdvjiW6do
向日葵「さ、櫻子、あなた何をバカな事を・・・」ドキドキ
櫻子「あ、み、みんなには秘密にしといて!じゃないと・・・」
櫻子「私、心臓に木の杭を打ち込まれちゃう!」
向日葵「誰もしませんわよそんな事」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 19:59:30.31 ID:SdvjiW6do
櫻子「それに向日葵、私、このままだったら向日葵を襲っちゃいそうで・・・」
向日葵「襲う・・・?」
櫻子「そう、だって今すっごく押し倒してチューッてたいんだもん、向日葵の首すじに!」
向日葵「///」カァァ
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:01:16.20 ID:SdvjiW6do
向日葵「さ、櫻子、何て大胆な・・・///」ドキドキ
櫻子「・・・向日葵、早く帰って!」
向日葵「え・・・?」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:04:51.95 ID:SdvjiW6do
櫻子「私、向日葵を吸血鬼にしたくない!」
櫻子「だから、私が襲っちゃう前に早く!」グイグイ
向日葵「ちょ、ちょっと櫻子」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:06:23.81 ID:SdvjiW6do
櫻子「私、向日葵を吸血鬼にするくらいなら飢え死にする」
櫻子「向日葵、今までありがとう・・・うっ・・・」
バタン
向日葵「・・・」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:07:24.15 ID:SdvjiW6do
(向日葵の家)
向日葵「まったく、櫻子には呆れたものですね」
向日葵「いい歳して吸血鬼だなんて。信じるのはあの子ぐらいですわ」
向日葵「・・・それにしても、私のこと襲うとか何とか」
向日葵「本当に、櫻子ったら・・・」
向日葵「私を、襲う・・・」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:08:30.95 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・」
~妄想~
櫻子「向日葵、私もう我慢できない・・・!」
向日葵「さ、櫻子・・・?」
櫻子「首にチューッってさせろー!」
向日葵「い、いけませんわ櫻子ー!」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:10:37.62 ID:SdvjiW6do
櫻子「んっ・・・!」チュー
向日葵「だ、ダメッ、櫻子・・・」
櫻子「んっ、んっ・・・!」チューチュー
向日葵「ああっ、そ、そんなに強く・・・」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:11:27.38 ID:SdvjiW6do
櫻子「・・・ふぅ、ごめんね向日葵?」
櫻子「私、我慢できなくって・・・」
向日葵「・・・いえ、いいんですのよ櫻子。それより」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:12:13.27 ID:SdvjiW6do
向日葵「私も、吸血鬼になっちゃったみたい」
櫻子「え・・・?」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:14:07.16 ID:SdvjiW6do
向日葵「だから、櫻子のこと吸っちゃいますわ・・・んっ」チュー
櫻子「あっ、ひ、向日葵ー!」
~~~
向日葵「・・・」
向日葵「フッ、フフフ・・・」
向日葵「こ、これは行けますわ」
向日葵「・・・けど、もうちょっとドラマチックな方がいいですわね」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:50:09.14 ID:SdvjiW6do
向日葵「例えば・・・」
~妄想~
向日葵「櫻子、あなたを退治しに来ましたわーっ!」
櫻子「な、なんだってー!?」
向日葵「さぁ覚悟しなさい櫻子・・・いえ、忌まわしい吸血鬼!」
櫻子「や、やめて向日葵、お願い・・・」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:51:06.37 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・」
向日葵「・・・うっ、できない・・・。やっぱり、私にはできませんわ・・・」
櫻子「ひ、向日葵・・・?」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:52:21.86 ID:SdvjiW6do
向日葵「いくら吸血鬼になったとしても、櫻子は櫻子・・・」
櫻子「向日葵・・・!」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:53:40.97 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・櫻子。あなたを一人にはしませんわ」
向日葵「私も吸血鬼となって、あなたと共に生きましょう」
向日葵「武器の木の杭、これは捨てます。これで私は無防備ですわ・・・」
櫻子「ひ、向日葵・・・そんなに私の事を・・・!」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:56:11.96 ID:SdvjiW6do
櫻子「・・・向日葵、向日葵ーっ!」チュー
向日葵「ああっ、櫻子ー!」
~~~
向日葵「・・・」
向日葵「こ、これですわ」
向日葵「吸血鬼となった櫻子を受け入れ、共に歩む道を選ぶ・・・」
向日葵「はぁ、素敵・・・」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:06:59.51 ID:SdvjiW6do
向日葵「あ、明日櫻子の家に行って・・・」
向日葵「///」
向日葵「さ、さて準備しないといけませんわね」
向日葵「えーと木の杭、木の杭はあったかしら」
―――
――
―
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:40:57.45 ID:SdvjiW6do
(翌日、櫻子の家)
コンコン
向日葵「さ、櫻子?入りますわよ」
「ん?どーぞー」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:41:38.21 ID:SdvjiW6do
ガチャ
向日葵「櫻子・・・」
櫻子「よー向日葵」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:43:21.01 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・あなたを退治しに来ましたわーっ!」
向日葵「さぁ覚悟しなさい櫻子・・・いえ、忌まわしい吸血鬼!」
櫻子「・・・へ?」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:44:04.78 ID:SdvjiW6do
向日葵「・・・うっ、できない・・・。やっぱり、私にはできませんわ・・・」
向日葵「いくら吸血鬼になったとしても、櫻子は櫻子・・・」
向日葵「・・・櫻子。あなたを一人にはしま・・・」
櫻子「・・・あのさー、向日葵」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:44:43.99 ID:SdvjiW6do
櫻子「何バカなことやってんの?」
向日葵「・・・へ?」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:46:44.21 ID:SdvjiW6do
櫻子「あれから私、色々調べたんだけどさー」
櫻子「吸血鬼って、鏡に映らないんだって」
向日葵「・・・は?」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:48:11.06 ID:SdvjiW6do
櫻子「朝、洗面所の鏡見た時私の顔バッチリ写ってたしさー」
櫻子「じゃあ私、吸血鬼じゃないじゃん」
向日葵「・・・」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:50:49.27 ID:SdvjiW6do
櫻子「よく考えたら、太陽の光で目が痛かったのも夜更かししてたせいだし」
櫻子「ニンニクの臭いが気持ち悪いって、当たり前だよ」
櫻子「それにぷいキュア見逃して10時かーって、バカじゃないの」
向日葵「・・・」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:51:33.21 ID:SdvjiW6do
櫻子「し、しかも冷静になってみれば、ひ、向日葵の首すじにチューって・・・」
櫻子「ぜ、絶対したくねーし!」
向日葵「・・・」ピクッ
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:53:37.79 ID:SdvjiW6do
櫻子「だいたい、吸血鬼なんているわけ無いじゃん」
櫻子「なに向日葵、中学生にもなってそんなの信じてんの?」
向日葵「・・・」
向日葵「・・・」プチーン
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:54:16.03 ID:SdvjiW6do
向日葵「さぁ~く~ら~こ~!」ゴゴゴゴ…
櫻子「うわーーー!ど、どっから出したその木の杭ー!?」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:55:34.50 ID:SdvjiW6do
コレヲシンゾウニウチコンデヤリマスワーッ!
ギャーッ、ナンデダー!
ドタドタ…
撫子「・・・やれやれ、朝っぱらから賑やかなもんだ」
撫子「ん?どうしたの花子、首にバンソーコなんか貼って」
花子「な、何でもないし!」
終わり
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