漫画があればいいのだ！

たなさんの作品『パンが焦げてもふたりなら』（オレンジページ）

この作品なのですが、
とある夫婦の日常や食事風景（こちらが主です）を描いた
ほのぼのとしたグルメ作品です。

巻頭では夫、巻末では妻が独身の時に
パンを焦がしてしまい、
ぶつくさと言いながらもひとりで食べるのですが、
２人だとパンを焦がしても・・・
パンに乗せる目玉焼きを焦がしても・・・
こんなこともあるよね・・・と
笑い、話しながら食べるんです。

・・・といった感じで
１人で食べるよりも２人で食べる・・・
そんな食卓の風景が描かれており、
読めば、心が温かくなり、
誰かと食事がしたくなる・・・そんな作品になっています。

『ごはんのおとも』という作品が
初めて読んだたなさんの作品なのですが、
タイトル通り、登場人物それぞれの
御飯に合う１品を語る話で、
料理の絵が上手く引き込まれた作品なんです。

今回の作品はさらに料理の絵が上手くなっており、
個人的にはこの絵を見ただけでも
読んだかいがある・・・そんな作品でした。

この作品・・・『ごはんのおとも』と同じように
続編をだしてくれないかなぁ～

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貞松龍壱さんの作品『パンをナメるな！』（小学館）

高校２年生の時から２年ほど
引きこもり生活を送っている内木夢夢（うちきゆむ）は
たまに鎌倉でパン屋をしているおばさんの店の
メニューやチラシなどを作ったりして
一応は収入を得てはいるものの、
それはおこづかい程度のお金で・・・

ある日、まとまったお金をくれるということで
鎌倉のパン屋の店へと行くことになったのですが、
引きこもり中の夢夢には鎌倉の人の多さに酔ってしまうんです＾＾；

やっと店に着いたのですが、
そこで知らされたのはおばさんが妊娠中で
もうすぐ赤ちゃんが生まれるということと、
旦那さんが事故に遭い怪我をしており、
夢夢に店長代理をしてほしいとのことだったのです。

引きこもりの夢夢が代理とはいえ
店長なんてできるわけなく、一旦断るも、
この店のチラシやキャラクターなどをデザインしていたため、
お客さんは夢夢の事を知っている人もいたため、
仕方なく引き受けることにしたのです。

・・・といった感じで
引きこもりだった女の子がなりゆきで
パン屋の代理店長をすることになったパン屋コメディになっています。

この店にはバイトも多く、
女の子ばかりで働くという有り難味を覚えながら
引きこもりを脱出しようとする夢夢・・・
しかし、バイトの女の子たちは一癖も二癖もあり、
ちょっとトラブルが起こったりするんです。

パン屋を舞台にしてはいるものの
パン屋コメディ・・・というのではなく、
日常系のコメディ作品といった感じで
気楽に読める作品ですので
興味ある方はチェックしてみてください。

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高田サンコさんの作品『細村さんと猫のおつまみ』（メディアワークス）

古びた実家の一軒家で一人暮らしをしている細村さんは
両親に先立たれ、借金を返済しながら
節約生活をしているんです。

ある日、仕事に出かけようとしたところ、
玄関で仔猫をみかけ、
食べていたパンをちぎってあげて仕事に向かいました。

帰りにスーパーで半額のシールが貼られた手羽元を買い、
自宅に帰ってきて洗濯物をと入れている時に
ふと軒下を見ると今朝の仔猫が凍えかけていたので、
湯たんぽを使って温めてやることに・・・

そして何か食べるものは・・・と探したのですが、
先程、買ってきた手羽元しかなく、
これとお米を使っておかゆを作って食べさせたのです。

細村さんは両親がいる頃にも猫を飼っていたので、
この仔猫も「おつまみ」と名付けて飼うことにしたのです。

・・・といった感じで
節約生活をしながら安売りの食材を使い、
猫も食べられるような料理をしていく
グルメ漫画になっています。

動物・・・って食べれない食材があったりするので
そういったのを使わずに、
人間にも猫にも美味しい料理を紹介してあったりし、
普通のグルメ漫画とはちょっと違った視点で楽しめますので、
興味ある方はチェックしてみてください。

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魚乃目三太さんの作品『はらぺこ銀河』（秋田書店）

宇宙にも宅配便などを運ぶビジネスができるという近未来で
地球と火星を繋ぐ宇宙貨物船が難破してしまい
宇宙を漂うことになってしまうんです。

この宇宙貨物船には人間が１人と
サポートするロボットのノアが乗船していたのです。

宇宙食を食べながら救助を待つ乗組員の人間は
宇宙食を食べ飽きてしまい、
別の何かを食べたい・・・と思い出すんです。

そして荷物の中にカップ麺を見つけたことから
どうしても食べたくなり、
カップ麺を作ろうとするのですが、
宇宙なので重力が働き、
地上でカップ麺を作るのとはちがい、
上手く作れないのですが、
苦労した末、出来上がったカップ麺に
感動して涙を流すんです・・・

・・・といった感じで
宇宙で地上のような料理をしたらどうなるのか・・・
というグルメ漫画になっています。

ニュースなどを見ていると
日本人飛行士が宇宙に滞在していると
宇宙ステーションの映像などが流れてくることがあります。
その時に様々な実験みたいなことをしているのですが、
そういった感じで料理をしてみたら・・・
みたいな作品で、個人的にはかなり楽しく読めました。

何か実験的な漫画なのですが、
近い未来、こんなことが本当にできるのか・・・
想像しながら読むと楽しいかもしれませんよ。

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上野キミコさんの作品『はらぺこ放浪記 画家修業しながら女子ひとり旅中です。』（少年画報社）

昭和４３年、名物を味わいながら
全国を放浪する画家の東望葵。

作品が売れるわけでもなく、
各地の人々の人情に助けられながら
名物をいただきつつ、
そのお礼に絵を描いて渡すんです。

それが、その人にとって
かけがえのない思い出が描かれており、
当時の事を思い出す・・・といった
ヒューマングルメストーリーになっています。

葵は予知能力があるのかわからないのですけど、
人々の大切な思い出を思い出させてくれたりし、
ほっこりとするだけでなく、
忘れた何かを思い出させてくれる・・・
そんなストーリーで描かれていますので
興味ある方はチェックしてみてください。

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