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巨人の背番号１８が勝負の年を迎えた。杉内俊哉投手（３３）が１１日、鹿児島・薩摩川内市内で自主トレを公開し、順調な調整をアピールした。
昨季は１１勝（６敗）を挙げて２年連続で２桁勝利をマークしたが、防御率は３・３５と平凡な数字で終了。また日本シリーズでも２敗と期待を裏切ったことで、首脳陣の評価は急落している。
“ＶＩＰ待遇”もなくなる今季、左腕はその真価を示すことができるのか――。
杉内に対する風当たりの強さは昨年までとは別ものだ。このオフは身内からも、辛らつな言葉が次々と飛び出している。
昨秋、川口投手総合コーチは「杉内は勤続疲労を起こしているし、（先発が）不足している。来年は若手に十分チャンスがある」とまるで“構想外”とも取れる言葉で突き放している。
また杉内にとって最大の理解者であった原監督も、今季は心を鬼にして臨むだろう。昨季は移籍１年目の終盤に離脱した反省を踏まえ「１年間マウンドに立ち続ける」という約束を交わすと、イニングを制限し、登板間隔も特別に配慮する“ＶＩＰ待遇”で接した。
日本シリーズ第７戦も、別の投手起用を提言した周囲を制し、杉内に命運を託した。だが結果は１回１／３でＫＯ。指揮官の落胆は大きく「彼は本来の力の１０％も出せなかった」と周囲に漏らしている。
杉内を後方支援してきたフロント内からも「まさか日本シリーズで２度も負けるとは思わなかった。これで終わる投手ではないと信じているけど…」と不安な声が上がる。
一部ＯＢからは「巨人の１８番をつける投手として情けない」と背番号を取り上げる意見も出た。
「そういう批判をかわす意味でも、今年こそは背番号に見合う活躍を見せてもらいたい」と復活を期待されている。
この日、目標を問われて「日本一になれるよう頑張るだけ」と強い決意を口にした杉内。かつてない逆風をはね返し、再び輝きを放つことはできるのか。