2013年6月3日
馬場伸幸(維新)衆議員から性奴隷に関する河野談話の資料について、返答があった。
思う壺な返答で、釈迦の気分に浸った。
先日から内閣官房内閣外政審議室作成資料(平成4年7月6日、平成5年8月4日)を精査してきましたが慰安婦問題に政府の関与があった事が認められる調査項目は在るものの、強制連行を行ったと認められる資料は存在していません。
また、平成5年7月26日から30日に行われた元従軍慰安婦に対する聞き取り調査は平成22年段階で事実関係の検証が行われていない事と同時に、公開されていません。
その資料が非常に重要だと思われます。
なお、安ソウル大学教授や韓国挺身隊問題対策協議会の聞き取り調査では『証言者が意図的に事実を歪曲していると感じられるケースは調査を中断する』という原則に基づき証言の半数が却下されています。
また、一部の慰安婦を除いて強制連行されたと主張している方は存在しないと報告されています。
以上の事からご指摘のように河野談話は調査の結果を忠実に表現しているのでは無く誤解を与えるものになっています。
前述しましたが、元従軍慰安婦の日本、韓国其々の聞き取り調査の資料を入手出来れば強制連行についての事実関係が明白になると思われます。
以上、雑駁な報告ですが取り急ぎ連絡致しました。
馬場君への返答 1
資料解析、ありがとうございます。
先ず前提として、日本軍が自分たちに都合が悪い資料は処分していたことを念頭にお調べくださるとありがたかったのですが、文章が無い=事象そのものが無いとはならないことをお伝えいたします。
つまり、ギャングが逮捕された後、銀行強盗計画書が無いからといって免罪とはなりませんよ、と言うことです。
軍に関する公文書を焼却した証拠につきましては、
(1)防衛省防衛研究所に残る資料
(2)米国立公文書館にある旧陸軍の焼却命令の要約
(3)英国立公文書館で発見された旧海軍の焼却を命じた通達
があります。
その上で、
慰安所に女性を集めてくる女衒などの仲介業者が、高収入が得られるなどの甘言で誘った
り、慰安所での暮らしを十分説明しなかったりする悪質な手段を使う事例について、陸軍省 が中国派遣軍にあてた「軍慰安所従業婦等募集に関する件」(38年3月4日付)にもあたられたかと存じますが、
その文章内の、誘拐 に近い募集など問題のある業者がいると指摘し、「軍の威信保持上、並に社会問題上、遺漏なき様」と呼びかけている点をもって、「軍としては、募集が強制的にならないよう注意を払っていたことを示す資料と言える」と思われているのであれば、 共和国も拉致じゃなく、金銭目当てで進んで行った、と言うのか?となるような論理破綻をきたすおそれがあることをお伝えします。
強制性とは、連行時の暴力的拉致・詐欺による誘引、慰安所に監禁・虐待・「 慰安婦」を強制させられたこと等を指します。
「撃兵団(第2戦車師団)作戦命令」
フィリピン・マパニケ村襲撃時、強奪した食料・家財道具・貴重品等の管理部隊が配置され、日本軍部隊は盗賊団になっていた。命令書には、「捕獲品担当の清算人 黒木中尉 無所属将校2名第108部隊からの派遣隊約20名を含む。」とされた。
これは日本の戦国時代からの伝統的な、「兵站やレイプを行いながら領土を分捕る」作戦に基づいて行われている典型的な例です。
第2次大戦では6割、南方に限れば9割が餓死し、日本人同士食い合いをするような兵站無視の戦法で、奪ったのは食料だけではありません。
国会での質問趣意書には以下の物もあります。
これも代議士であれば容易に入手可能ですので、是非ご覧頂きたく存じます。
「一九九九年度に法務省から国立公文書館に移管された東京裁判(極東国際軍事裁判)関係文書「A級極東国際軍事裁判記録(和文)(NO.一六)、(NO.五三)、(NO.五四)」の文書綴りに、軍や官憲が「慰安婦」被害女性を強制的に連行した証拠書類が残されていることが判明している。
書証番号三五三の「桂林市民控訴 其ノ一」、書証番号一七二五の「訊問調書」、書証番号一七九四の「日本陸軍中尉ノ陳述書」である。
・ 書証番号三五三の文書には、中国桂林での事案として、「工場ノ設立ヲ宣伝シ四方ヨリ女工ヲ招致シ、麗澤門外ニ連レ行キ強迫シテ妓女トシテ獣ノ如キ軍隊ノ淫楽ニ供シタ。」との記述がある。
・ 書証番号一七二五の文書には、被害女性の証言として「私ヲ他ノ六人ノ婦人ヤ少女等ト一緒ニ連レテ収容所ノ外側ニアッタ警察署ヘ連レテ行ッタ。(中略)私等ヲ日本軍俘虜収容所事務...所ヘ連レテ行キマシタ。此処デ私等ハ三人ノ日本人ニ引渡サレテ三台ノ私有自動車デ「マゲラン」ヘ輸送サレ、(中略)私達ハ再ビ日本人医師ニ依ッテ健康診断ヲ受ケマシタ。此囘ハ少女等モ含ンデ居マシタ。其処デ私達ハ日本人向キ娼楼ニ向ケラレルモノデアルト聞カサレマシタ。(中略)私ハ一憲兵将校ガ入ッテ来ルマデ反抗シマシタ。其憲兵ハ私達ハ日本人ヲ接待シナケレバナラナイ。何故カト云ヘバ若シ吾々ガ進ンデ応ジナイナラバ、居所ガ判ッテヰル吾々ノ夫ガ責任ヲ問ハレルト私ニ語リマシタ。」と記録されている。
・ 書証番号一七九四は日本陸軍中尉の宣誓陳述書であるが、次の一問一答が記録されている。
問「或ル証人ハ貴方ガ婦女達ヲ強姦シソノ婦人達ハ兵営ヘ連レテ行カレ日本人達ノ用ニ供セラレタト言ヒマシタガソレハ本当デスカ」
答「私ハ兵隊達ノ為ニ娼家ヲ一軒設ケ私自身モ之ヲ利用シマシタ」
問「婦女達ハソノ娼家ニ行クコトヲ快諾シマシタカ」
答「或者ハ快諾シ或ル者ハ快諾シマセンデシタ」
問「幾人女ガソコニ居リマシタカ」
答「六人デス」
問「ソノ女達ノ中幾人ガ娼家ニ入ル様ニ強ヒラレマシタカ」
答「五人デス」
(中略)
問「如何程ノ期間ソノ女達ハ娼家ニ入レラレテヰマシタカ」
答「八ヶ月間デス」
これらの文書には、軍の直接関与、「慰安婦」被害女性に対する強制、脅迫が具体的に記述されている。」
日本軍「慰安婦」問題の強制連行を示す文書に関する質問主意書
第183回国会(常会)
質問主意書
質問第八三号
日本軍「慰安婦」問題の強制連行を示す文書に関する質問主意書
右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。
平成二十五年四月二十三日
紙 智 子
参議院議長 平 田 健 二 殿
肝心な質問を忘れておりました。
嘘証言が多く、「一部の慰安婦を除いて強制連行されたと主張している方は存在しないと報告されています。
以上の事からご指摘のように河野談話は調査の結果を忠実に表現しているのでは無く誤解を与えるものになっています。」
のであれば、何故第1次安倍内閣は、強制連行を否定するものではないとの回答を鈴木宗雄・辻本清美両議員の質問趣意書に対して回答しているのでしょうか?
馬場さんは、当時安倍氏と同じ自民党でしたし、内部事情などにつきましてもお詳しいと思いますので、そのあたりの事情をご存知でしたらご教授ください。
そして、元資料を読まれた後、そのように政府が回答し続けている事について、解析をお願い致します。
先日、河野談話の元資料に当たらないのか?とお尋ねした、馬場伸幸・維新代議士より返答を頂きました!
おはようございます。
先日、ご指摘頂いた資料を入手しました。
本日、精査します。
5月30日
何故か私の読書メーターのコメントとして頂いたので、馬場君のページにレス返し。
大垣さんにも元ネタの話をした事もあったが、彼はどこにあるのかすら今でも知らぬだろう。
為政者でも逃げるのだから、私人は逃げて当然だ。
だからこそ私人を相手してオダを上げるよりも、公人としての為政者に問いかけ、その結果をお知らせしております。
資料を早速取り寄せられ、精査いただけるとのお返事、しかと受け取りました。
八尾の長尾氏や大阪市の川条氏の元職にも問いかけましたが、お二方は無回答でした。
大変ありがたいお返事でしたので、是非どこに合理性や整合性がない資料で、それに基づいた談話であったかかをご教授願いたいと熱望いたします。
資料に不足ございましたら、是非お申し付けいただければ、探させていただきます。
特に強制連行についての状況証拠で談話は作られていますので、その辺りが不足と想像いたします。
直接的資料につきましても、ご提示できればと考えておりますので、よろしくお願い致します。
この後、馬場氏と会話することもあったが、回答も反論もできず、トンズラした。
つまり、自分で調べることなく、妄言を吐き続けているということだ。
維新にどれだけの税金で雇用している者がいるのか不明だが、議員だけでなく、秘書などを含むので、数千人はいようか。
そのうち誰も、この程度の調査すらできないことが明らかになったのだ。
これこそ「身を切る改革」とやらで、職務に対して未熟な技量しかない者に対して、税金支出は止めるべきだろう。
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