- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 18:33:50.27:0SBOgoEd0
背が高くて大人っぽい。
クールでかっこいい。
でもとっても恥ずかしがり屋で怖がりさん。
それでいてメルヘンポエマーときた。
私はこのギャップを目の当たりにしてこう思ったのである。
唯「か、可愛い……!」
こうして私はこの女の子を愛でる対象と認識したのであった。
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 18:37:19.93:0SBOgoEd0
―――
――
―
唯「……」ジー
澪「……」チラッ
唯「……」ジー
澪(さっきから唯がみつめてる……)
唯「……」ジー
澪「な、なあ唯」
唯「なあに?」ジー
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 18:42:16.99:0SBOgoEd0
澪「もう授業始まるぞ?」
澪「自分の席に戻った方がいいじゃないか?」
唯「うん、そうだね」ジー
唯「じゃあ、また後ほど!」タタタッ
澪「……?」
唯(う~ん、やっぱり可愛い)
唯(あのツリ目といい、綺麗な黒のロングヘアーといい……)
唯(もうたまんないね!)グッ
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 18:48:16.57:0SBOgoEd0
――授業中
澪「……」カリカリ
唯(澪ちゃん真剣に授業聴いてる)
唯(ここからだと顔見えないなあ)
唯(……)
唯(澪ちゃんに手紙書こーっと)
唯(えーと)カキカキ
唯(よし!)
唯「ねえ、姫子ちゃん」ヒソヒソ
姫子「ん?何?」
唯「これを澪ちゃんにまわしてくだせえ」
姫子「澪に?わかった」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 18:53:38.82:0SBOgoEd0
唯「……」ワクワク
風子「澪ちゃん」
澪「え?」
風子「これ、唯ちゃんからだって」スッ
澪「唯から?」
澪「なんだろう」ガサガサ
『 パンはパンでも食べられないパンはなーんだ? 』
澪(なぞなぞか?)
澪(なんで授業中に……)
澪「……」チラッ
唯「……」ジー
澪(こっち見てる……)
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 18:58:08.22:0SBOgoEd0
澪「……」
澪「……」カキカキ
澪「ごめん、これを唯に」スッ
風子「唯ちゃんね」
澪(なんだったんだ?)
姫子「はい、これ」
唯「ありがとー」
唯(どれどれ)ガサガサ
『 ショパン? 』
唯(ぐっはあ!)ズキューン
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:03:34.18:0SBOgoEd0
唯(ショパン!?)
唯(普通フライパンと答えるとこをあえてのショパン!?)
唯(しかもなぜに疑問形!?)
唯(可愛いぃぃぃぃ!)バタバタ
先生「おい、平沢!」
唯「!」
先生「なに授業中バタバタしてるんだ」
唯「ご、ごめんなさい!」
先生「まったく……」
澪「……?」
唯(うおおおおおお!)
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:08:39.41:0SBOgoEd0
――休み時間
澪「なあ唯」
唯「なあに?」
澪「さっきのは何だったんだ?」
唯「えへへ~、ちょっと暇だったもんで」
澪「暇って……授業中だぞ」
澪「ちゃんと授業聞いてないとみんなに置いていかれちゃうぞ?」
唯「澪ちゃんそんなこと言わないでよ~」ツンツン
澪「ちょっ……」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:12:23.06:0SBOgoEd0
唯「み~おちゃん♪」ツンツン
澪「脇腹はだめだって……」
唯「えいえい♪」ツンツン
澪「ゆ、指でツンツンするなって……///」
唯(ツンツンって言った!ツンツンって言った!)
唯(ああん!もうっ!)
澪(なんなんだ……?)
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:17:37.86:0SBOgoEd0
――放課後 部室
律「授業やっと終わった~」グデー
澪「律は授業中寝てばっかりだったろ」
紬「今日はショートケーキよ♪」
唯「わーい!」
梓「これ食べたら今日は練習しますからね!?」
律「わかったわかった」
梓「もうっ……」
唯「おいし~」モグモグ
紬「紅茶よ~」カチャカチャ
律「サンキュー!」
澪「あ、おいしい……」モグモグ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:22:40.99:0SBOgoEd0
唯「……」ジー
唯「澪ちゃん澪ちゃん」
澪「ん?」
唯「あ~ん♪」
澪「えっ、ちょっ……」
紬「まあ!」
梓(あ、いいなあ……)
唯「ほらほら♪」
澪「じ、自分で食べれるよ……!」
唯「み~おちゃん♪」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:26:26.11:0SBOgoEd0
澪「りつぅ……」チラッ
律「食べちゃえ食べちゃえ」
澪「うぅ……///」
澪「あむっ!」パクッ
唯(きゃー!)バタバタ
律「?」
澪「も、もういいだろ……!///」
唯(今の写真とればよかったなあ)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:32:17.75:0SBOgoEd0
――下校中
唯(もっと澪ちゃんとお話したいなあ)
唯(そうだ!)
唯「ねえ、今日澪ちゃんの家に行ってもいいかな?」
澪「え、私の家?」
唯「うん」
澪「唯が一人でか?」
唯「うん!」
澪「あー、うん……」
澪「別にいいけど……」
唯「やったあ♪」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:38:05.84:0SBOgoEd0
澪(なんで唯一人だけ?)
澪(それになんか最近唯のやつ、私にやたらくっついてくるよなあ)
澪「……」
澪「なあ、唯」
唯「なあに?」
澪「その……最近なんで私にくっついてくるんだ?」
唯「……」
澪「……」
唯「澪ちゃん」
澪「は、はい」
唯「一年生の春、私が初めて軽音部の部室に来たとき言った言葉を憶えてる?」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:45:17.28:0SBOgoEd0
澪「うーん……」
澪「あんまりうまくないですねー……とか?」
唯「のんのん」
唯「私は『可愛いものが好き』って言ったよ」
澪「あー、そう言えば」
澪「……ん?」
澪「それとこれとどういう関係があるんだ?」
唯「ふふっ、秘密♪」
澪「?」
唯「さあ、行こう!」グイッ
澪「あ、ちょっ……」
律「……」
律「なん……だと……」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:46:07.51:RnstlcA3O
――澪の家
唯「わーい!澪ちゃんのお家~」
澪「あ、階段ちょっと急だから気をつけて」
唯「あ、うん」
唯(うおっほい!澪ちゃんが私を気遣ってくれたよ!)
澪「……」ピタッ
唯「……」
唯「あれ?部屋入らないの?」
澪「唯……」
澪「5分でいいからここで待っててくれないか?」
唯「え?どうして?」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:53:21.32:/cbmSxiu0
澪「あの……その……」モジモジ
澪「へ、部屋が散らかってるから……」カアアッ
唯「!」
澪「ちょっと片づけたいんでけど……」モジモジ
唯(くうぅ~!)
澪「唯?」
唯「澪ちゃん!」
澪「は、はい」ビクッ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:59:51.67:0SBOgoEd0
唯「私、何分でも何時間でも待つよ!」
澪「あ、うん……ありがとう」
澪「すぐ終わらすから!」バタン
バタバタ!
唯(乙女ですぞ!)
ドカーン!
唯(今の澪ちゃんすっごい乙女ですぞ!)
唯(もうたまんないね!)ムフー
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:06:39.73:0SBOgoEd0
――5分後
ガチャ
澪「はあ……はあ……」
澪「唯、入っていいぞ……」
唯「おじゃましまーす」
唯「わあ~、澪ちゃんの部屋だ~」ワクワク
澪「適当にくつろいでくれ」
唯「へえ~」キョロキョロ
澪(なんでこんなに嬉しそうなんだ?)
唯「あれ?このノートは?」ヒョイ
澪「!?」
澪(しまい忘れてた!)
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:11:43.21:0SBOgoEd0
澪「わー!わー!」
澪「これは見ちゃだめ!」バッ
唯「わわっ!?」
澪「あ、ごめん……」
唯「う、うん」
唯「ちょっとびっくりしただけだよ」
唯「そのノートは何が書いてるの?」
澪「こ、これは……」モジモジ
唯「うんうん」ワクワク
澪「あの……ポエムが……」カアアッ
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:17:26.67:0SBOgoEd0
唯「え?ポエム?」
澪「うん……」
澪「歌詞もこのノートから取ってきたりしてたんだ……」
唯「見たい!すごく見たい!」
澪「だ、だめ!」
唯「え、どうして?」
澪「だって……」モジモジ
澪「は、恥ずかしい……」カアッ
唯「!」ズキューン
唯(もう、澪ちゃんったら……)
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:23:57.31:0SBOgoEd0
澪「だから……その……」モジモジ
唯「澪ちゃん」
澪「え?」
唯「私澪ちゃんの書く歌詞、大好きだよ」
澪「え!?ほ、本当!?」グイッ
唯「うん、すごく素敵だと思う」
唯(自分から寄ってきた!)
澪「そうかー、素敵かあ」テレテレ
唯(はうう……)ウットリ
澪「やっぱり分かる人にはわかるんだな!」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:29:48.08:0SBOgoEd0
唯「だからもっと見たいな」
唯「澪ちゃんの書いた詩を」
澪「ま、まあ、そういうことなら仕方ないな!」
唯「やったあ!」
澪「これなんて自分でも気に入ってるだけど……」
唯「どれどれ」
唯「……」
澪「ど、どうだ?」
唯「すごくいい……」ウットリ
澪「本当か!?」
澪「じゃあこれは!?」
唯(私、今すっごく幸せ……)
澪「えへへっ///」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:34:12.77:0SBOgoEd0
――帰り道
唯「えへへ~」
唯「楽しかったなあ」
唯「あんな積極的な澪ちゃん初めて見たなあ」
唯「るんるん♪」
唯「でも今日はときめきすぎて疲れちゃった」
唯「今日は早めに寝よーっと」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:36:56.81:0SBOgoEd0
――律の家
律「くそっ……!」
律「唯の奴……」
律「澪をあんな目で見ていたなんて!」
律「澪を愛でることに関しては私の方が格上だろうが!」バンッ
律「これは明日ガツンと言ってやらないとな」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:41:23.18:0SBOgoEd0
――翌日 学校
唯「えへへ~」
唯「澪ちゃん♪澪ちゃん♪」
律「おい、唯」
唯「あ、りっちゃん」
律「話がある」
唯「話?」
律「そうだ」
律「最近、澪を随分可愛がってるみたいじゃないか」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:46:03.52:0SBOgoEd0
唯「……」
唯「うん、そうだよ」
唯「澪ちゃんはすっごく可愛いからね!」
律(こいつ……マジだな)
律(よし……)
律「だがな、唯」
律「お前はまだまだ甘い!」
唯「え?」
律「私も今まで澪を愛でてきた」
唯「私だってそうだよ!」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:51:29.35:0SBOgoEd0
律「そうかもしれない」
律「でもな……」
律「お前は澪の黄金期を知らないんだよ!」
唯「澪ちゃんの黄金期!?」
律「そうだ!」
律「小学校の頃が澪の可愛さの黄金期だったんだよ!」
唯「なんだってー!?」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 20:56:19.67:0SBOgoEd0
律「小学校の頃の澪はな……」
律「話しかけられただけで怯え……」
律「事あるごとに私の背中に隠れ、腕にしがみ付き、目を潤ませながら震えていた……」
唯「そ、そんな……」
律「うおおおおおお!」
唯「!?」ビクッ
律「思い出すだけでやべええええ!」
唯(小学校の時の澪ちゃん……)ゴクリ
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:01:28.99:0SBOgoEd0
律「もちろん今の澪も尋常じゃない位可愛い」
律「マイ・トレジャー、マイ・ソウルさ」
律「私にとって唯一無二の存在だ」
律「だが、小学校の時の澪には今とは違った可愛さがあったのだ!」
律「その時期を知っているのと知らないのでは全く格が違うんだよ!」
唯「なんてこったい……」ガクッ
律「ふははははは!」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:08:18.11:0SBOgoEd0
唯「で、でも……」
唯「でもそれは自分の好みを押しつけてるだけだよ!」
唯「今の澪ちゃんの方が好な人もいるかもしれないんだよ!?」
律「これを見ろ!」ババーン
唯「それは……!?」
律「小学校の頃の澪のベストショットだ!」
唯「ぐっはあ!」バタッ
唯「か、可愛すぎて直視できない……」ガクガク
律「ふっ、思い知ったか!」
唯「私だって……」
唯「私だって澪ちゃんを可愛いと思う気持ちは誰にも負けない自信があるよ!」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:14:23.00:0SBOgoEd0
律「なんだとお?」
唯「授業中は勉強を放棄して澪ちゃんの観察に徹し……」
唯「澪ちゃん画像専用のSDカードだって持ってる……」
律(それは是非欲しい……)
唯「夜は澪ちゃんを想像して悶えてるんだよ!」
律(ふむ)
律「よろしい」
律「ならば勝負で決着をつけよう」
唯「え?勝負?」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:21:26.02:0SBOgoEd0
律「そうだ」
律「ルールは簡単」
律「より澪の可愛さを引き出せた方が勝ちだ!」
唯「のぞむところだよ!」
律「それでは特別審査員を紹介します!」
唯「!?」
律「こちらの方です!」バーン
紬「よろしく~」
唯「ムギちゃん!?」
紬「話は聞いてるわ」
唯(いつ聞いたんだろう……?)
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:24:16.60:0SBOgoEd0
紬「どっちが先行かしら?」
律「私はどっちでもいいぞ」
唯「じゃ、じゃあ私が先にいく!」
紬「わかったわ」
紬「それではスタート!」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:28:49.27:0SBOgoEd0
――――
唯「ねえ、澪ちゃん」
澪「ん?唯か」
澪「どうしたんだ?」
唯「ちょっと澪ちゃんに言いたいことがあるんだ」
澪「私に言いたいこと?」
澪「なんだ?」
唯「私ね、澪ちゃんのこと好きなんだ」
澪「……え?」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:33:52.50:0SBOgoEd0
唯「だからね、澪ちゃんのことが好きなの!」
澪「す、好き……!?」
唯「うん!」
澪「な、なななななんだよ急に!///」カアアッ
唯(うおい!)
唯(可愛いいいいい!)
澪(な、なんだ!?この状況は!?)ドキドキ
澪(ゆ、唯が私のことがす、す……好き!?)ドキドキ
澪(ま、まて、落ち着け……)ドキドキ
澪(落ち着くんだ……)スーハースーハー
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:38:54.27:0SBOgoEd0
澪(これってもしかして……告白ってやつか……?)
澪(いや、ないない……)
澪(私たち女同士だぞ?)
澪(それに……お付き合いとかは大人になってからするもんだ!)
澪(落ち着け落ち着け……)スーハースーハー
唯(あー、もう我慢できない)
唯(我慢できない!)
唯「みーおちゃん!」ダキッ
澪「ひゃあ!?」ビクッ
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:44:16.16:0SBOgoEd0
唯「澪ちゃ~ん♪」ギュッ
澪「ゆ、唯!?」
唯「ふおおおおおおお!」スリスリスリスリ
澪「ちょっ……!」
澪「は、離れろ!///」カアアッ
唯「うっひょー!」スリスリスリスリ
澪「ふえぇぇ……」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:50:05.15:0SBOgoEd0
――――
紬「なるほど」
紬「唯ちゃんは直球勝負に出たようね」
紬「今の戸惑ってる澪ちゃん」
紬「言葉では表現できない位可愛いわ……」ウットリ
紬「どう?りっちゃん?」
律「……」
紬「りっちゃん?」
律「なんてことだ……」
紬「え?」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:54:46.77:0SBOgoEd0
律「なんてことだあああ!」
紬「!?」
律「変に凝らずに澪の可愛さを最大限に引き出してやがる……」
律「たいした愛でリストだぜ……」ガクッ
紬「りっちゃん……」
律「それになんだよ……」
律「なんだよおお!」バンッ
律「あのまんざらでもない澪の表情はあああああ!」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 21:58:17.83:0SBOgoEd0
律「正直今の澪……」
律「最高に可愛いぜ……!」グッ
紬(天国は存在したのね……)
律「よし……」
律「次は私の番か……」
律「いくぞ!」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:03:03.86:0SBOgoEd0
――部室
澪「ねえ、律」
律「……」
澪「……」
澪(あれ?)
澪(聞こえなかったのかな?)
澪「ねえ、律」
律「……」
澪「……」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:09:07.34:0SBOgoEd0
澪「おい、律!」
律「……」チラッ
澪(あっ)
律「……」プイッ
澪「!?」
澪(今……こっち見たよな……?)
澪「……」
澪(もしかして……)
澪(わざと無視した!?)
澪(なんでそんなことを……)
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:14:17.82:0SBOgoEd0
澪「ねえ、律ってば……」
律「……」スタスタ
澪(なんで……なんで無視するの……)
律「あーずさ♪」ダキッ
澪「!?」
梓「ちょ、唯せんぱ……」
梓「え?律先輩!?」
律「あずさ~♪」スリスリ
澪「……」プルプル
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:19:11.79:0SBOgoEd0
梓「な、なんですか!?急に!」
律「唯の真似~」
梓「離れてください!」
律「あずにゃんのいけず~」
梓「気色悪いです!」
律「き、気色悪い!?」ガーン
律「梓……それはリアルに傷つくぞ……」ズーン
梓「あ……すみません……」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:23:48.52:0SBOgoEd0
澪(律……)
澪(どうして……)ジワッ
澪(私何か嫌われるようなことしたかなぁ……)グスッ
澪(りつぅ……)ウルウル
律「みーお」
澪「え?」
律「一緒に帰ろうぜ」
澪「り、律……?」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:27:55.95:omCiwk1CO
律「ほら、いくぞ」
澪「う、うん」
澪「……」
澪「ねえ、律」
律「んー?」
澪「私、律に何かしたかな……?」
律「え?別に?」
澪「そ、そうだよな……!」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:33:29.81:0SBOgoEd0
律「どうしたんだ?」
澪「いや……律に嫌われちゃったのかなって思って……」
律「私が澪を嫌いになる?」
澪「うん……」
律「そんなことあるわけないだろ」
澪「え?」
律「私は、澪が大好きだよ」
澪「!」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:37:48.14:0SBOgoEd0
澪「り、りつぅ……!」
律「さ、いくぞ」
澪「うん!」
バタン
梓「……」
梓「……あれ?」
梓「帰っちゃった……?」
梓「何だったんだ……今の……」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:43:57.89:0SBOgoEd0
――――
紬「ふむ」
紬「りっちゃんも王道で攻めたようね」
紬「わざと相手に冷たくして不安にさせる」
紬「そして後から優しくする」
唯「こ、これは……」
唯「これは反則だよおおお!」
唯「冷たくされて涙ぐむ澪ちゃん……」
唯「可愛すぎるよ!」
紬「唯ちゃん、今回はそれだけじゃないわ」
唯「え?」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:49:21.33:0SBOgoEd0
紬「りっちゃんと澪ちゃんには『今まで積み重ねてきたもの』があるわ」
唯「今まで積み重ねてきたもの?」
紬「そうよ」
紬「りっちゃんと澪ちゃんは幼馴染よ」
紬「澪ちゃんは昔からりっちゃんにべったりだったはず」
紬「それが突然冷たくされたらどう思う?」
紬「そりゃあ泣きたくもなるわ」
紬「今まで共に時間を積み重ねてきた相手だったらなおさらよ」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:55:13.52:0SBOgoEd0
紬「そしてそのあと優しくなんてされたら……」
唯「……」ゴクリ
紬「もしりっちゃんはそれを分かっていて今回の攻め方に出たとしたら……」
唯「!」
唯「りっちゃん……恐ろしい子!」
紬「今頃あの二人……ナニしてるか分からないわよ」
唯「うわあああああああ!」ズガーン
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 23:00:02.53:0SBOgoEd0
――翌日
紬「結果を発表します!」
唯「私の勝ちだよ!」
律「いーや、私だ!」
紬「ジャカジャカジャン」
唯「……」ゴクリ
律「……」ゴクリ
紬「引き分け~」
唯「ええ!?」
律「引き分け!?」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 23:06:09.74:0SBOgoEd0
紬「そうよ♪」
唯「どうして?」
律「それじゃあ勝負した意味が……」
紬「だってね……どっちの澪ちゃんも可愛かったんだもん」
律「まあ、そうだけど……」
紬「でもね、2人とも」
唯「え?」
紬「ちょっと言いたいことがあるの」
律「言いたいこと?」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 23:11:45.53:0SBOgoEd0
紬「まずは唯ちゃん」
唯「私?」
紬「唯ちゃんは今回、澪ちゃんの純情な乙女心を弄んだのよ?」
唯「ええ!?」
紬「好きと言っておきながら放置だなんて……」
紬「まあプレイとしては良いものかもしれないけど……」
唯「?」
律(なに言ってんだこいつ)
紬「そんなの許されないわよ!」
唯「ガーン!」ガーン
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 23:16:26.76:0SBOgoEd0
紬「りっちゃん!」
律「は、はい!」
紬「あなたは今回勝負のためとはいえ、結果として澪ちゃんを悲しませてしまったわ」
律「……」
紬「本当に澪ちゃんのことが好きならそんなことできないはずよ!」
律「ガーン!」ガーン
唯「うう……」
律「うう……」
紬「真の愛でリストへの道はまだまだ長いようね」
紬「これからも精進しなさい!」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 23:20:03.47:0SBOgoEd0
唯「はい!」
律「頑張ります!」
唯(ムギちゃんはいったい何者なんだろう)
これからも澪ちゃんを愛で続ける日々は続くのであった。
梓「なんか私だけ蚊帳の外じゃありません?」
紬「気のせいよ」
おわり!
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 23:23:01.92:yZKe8aeB0
―――
――
―
唯「……」ジー
澪「……」チラッ
唯「……」ジー
澪(さっきから唯がみつめてる……)
唯「……」ジー
澪「な、なあ唯」
唯「なあに?」ジー
澪「もう授業始まるぞ?」
澪「自分の席に戻った方がいいじゃないか?」
唯「うん、そうだね」ジー
唯「じゃあ、また後ほど!」タタタッ
澪「……?」
唯(う~ん、やっぱり可愛い)
唯(あのツリ目といい、綺麗な黒のロングヘアーといい……)
唯(もうたまんないね!)グッ
――授業中
澪「……」カリカリ
唯(澪ちゃん真剣に授業聴いてる)
唯(ここからだと顔見えないなあ)
唯(……)
唯(澪ちゃんに手紙書こーっと)
唯(えーと)カキカキ
唯(よし!)
唯「ねえ、姫子ちゃん」ヒソヒソ
姫子「ん?何?」
唯「これを澪ちゃんにまわしてくだせえ」
姫子「澪に?わかった」
唯「……」ワクワク
風子「澪ちゃん」
澪「え?」
風子「これ、唯ちゃんからだって」スッ
澪「唯から?」
澪「なんだろう」ガサガサ
『 パンはパンでも食べられないパンはなーんだ? 』
澪(なぞなぞか?)
澪(なんで授業中に……)
澪「……」チラッ
唯「……」ジー
澪(こっち見てる……)
澪「……」
澪「……」カキカキ
澪「ごめん、これを唯に」スッ
風子「唯ちゃんね」
澪(なんだったんだ?)
姫子「はい、これ」
唯「ありがとー」
唯(どれどれ)ガサガサ
『 ショパン? 』
唯(ぐっはあ!)ズキューン
唯(ショパン!?)
唯(普通フライパンと答えるとこをあえてのショパン!?)
唯(しかもなぜに疑問形!?)
唯(可愛いぃぃぃぃ!)バタバタ
先生「おい、平沢!」
唯「!」
先生「なに授業中バタバタしてるんだ」
唯「ご、ごめんなさい!」
先生「まったく……」
澪「……?」
唯(うおおおおおお!)
――休み時間
澪「なあ唯」
唯「なあに?」
澪「さっきのは何だったんだ?」
唯「えへへ~、ちょっと暇だったもんで」
澪「暇って……授業中だぞ」
澪「ちゃんと授業聞いてないとみんなに置いていかれちゃうぞ?」
唯「澪ちゃんそんなこと言わないでよ~」ツンツン
澪「ちょっ……」
唯「み~おちゃん♪」ツンツン
澪「脇腹はだめだって……」
唯「えいえい♪」ツンツン
澪「ゆ、指でツンツンするなって……///」
唯(ツンツンって言った!ツンツンって言った!)
唯(ああん!もうっ!)
澪(なんなんだ……?)
――放課後 部室
律「授業やっと終わった~」グデー
澪「律は授業中寝てばっかりだったろ」
紬「今日はショートケーキよ♪」
唯「わーい!」
梓「これ食べたら今日は練習しますからね!?」
律「わかったわかった」
梓「もうっ……」
唯「おいし~」モグモグ
紬「紅茶よ~」カチャカチャ
律「サンキュー!」
澪「あ、おいしい……」モグモグ
唯「……」ジー
唯「澪ちゃん澪ちゃん」
澪「ん?」
唯「あ~ん♪」
澪「えっ、ちょっ……」
紬「まあ!」
梓(あ、いいなあ……)
唯「ほらほら♪」
澪「じ、自分で食べれるよ……!」
唯「み~おちゃん♪」
澪「りつぅ……」チラッ
律「食べちゃえ食べちゃえ」
澪「うぅ……///」
澪「あむっ!」パクッ
唯(きゃー!)バタバタ
律「?」
澪「も、もういいだろ……!///」
唯(今の写真とればよかったなあ)
――下校中
唯(もっと澪ちゃんとお話したいなあ)
唯(そうだ!)
唯「ねえ、今日澪ちゃんの家に行ってもいいかな?」
澪「え、私の家?」
唯「うん」
澪「唯が一人でか?」
唯「うん!」
澪「あー、うん……」
澪「別にいいけど……」
唯「やったあ♪」
澪(なんで唯一人だけ?)
澪(それになんか最近唯のやつ、私にやたらくっついてくるよなあ)
澪「……」
澪「なあ、唯」
唯「なあに?」
澪「その……最近なんで私にくっついてくるんだ?」
唯「……」
澪「……」
唯「澪ちゃん」
澪「は、はい」
唯「一年生の春、私が初めて軽音部の部室に来たとき言った言葉を憶えてる?」
澪「うーん……」
澪「あんまりうまくないですねー……とか?」
唯「のんのん」
唯「私は『可愛いものが好き』って言ったよ」
澪「あー、そう言えば」
澪「……ん?」
澪「それとこれとどういう関係があるんだ?」
唯「ふふっ、秘密♪」
澪「?」
唯「さあ、行こう!」グイッ
澪「あ、ちょっ……」
律「……」
律「なん……だと……」
wktk
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:51:29.71:0SBOgoEd0――澪の家
唯「わーい!澪ちゃんのお家~」
澪「あ、階段ちょっと急だから気をつけて」
唯「あ、うん」
唯(うおっほい!澪ちゃんが私を気遣ってくれたよ!)
澪「……」ピタッ
唯「……」
唯「あれ?部屋入らないの?」
澪「唯……」
澪「5分でいいからここで待っててくれないか?」
唯「え?どうして?」
縞々パンツが放置されてるからな
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 19:55:14.17:0SBOgoEd0澪「あの……その……」モジモジ
澪「へ、部屋が散らかってるから……」カアアッ
唯「!」
澪「ちょっと片づけたいんでけど……」モジモジ
唯(くうぅ~!)
澪「唯?」
唯「澪ちゃん!」
澪「は、はい」ビクッ
唯「私、何分でも何時間でも待つよ!」
澪「あ、うん……ありがとう」
澪「すぐ終わらすから!」バタン
バタバタ!
唯(乙女ですぞ!)
ドカーン!
唯(今の澪ちゃんすっごい乙女ですぞ!)
唯(もうたまんないね!)ムフー
――5分後
ガチャ
澪「はあ……はあ……」
澪「唯、入っていいぞ……」
唯「おじゃましまーす」
唯「わあ~、澪ちゃんの部屋だ~」ワクワク
澪「適当にくつろいでくれ」
唯「へえ~」キョロキョロ
澪(なんでこんなに嬉しそうなんだ?)
唯「あれ?このノートは?」ヒョイ
澪「!?」
澪(しまい忘れてた!)
澪「わー!わー!」
澪「これは見ちゃだめ!」バッ
唯「わわっ!?」
澪「あ、ごめん……」
唯「う、うん」
唯「ちょっとびっくりしただけだよ」
唯「そのノートは何が書いてるの?」
澪「こ、これは……」モジモジ
唯「うんうん」ワクワク
澪「あの……ポエムが……」カアアッ
唯「え?ポエム?」
澪「うん……」
澪「歌詞もこのノートから取ってきたりしてたんだ……」
唯「見たい!すごく見たい!」
澪「だ、だめ!」
唯「え、どうして?」
澪「だって……」モジモジ
澪「は、恥ずかしい……」カアッ
唯「!」ズキューン
唯(もう、澪ちゃんったら……)
澪「だから……その……」モジモジ
唯「澪ちゃん」
澪「え?」
唯「私澪ちゃんの書く歌詞、大好きだよ」
澪「え!?ほ、本当!?」グイッ
唯「うん、すごく素敵だと思う」
唯(自分から寄ってきた!)
澪「そうかー、素敵かあ」テレテレ
唯(はうう……)ウットリ
澪「やっぱり分かる人にはわかるんだな!」
唯「だからもっと見たいな」
唯「澪ちゃんの書いた詩を」
澪「ま、まあ、そういうことなら仕方ないな!」
唯「やったあ!」
澪「これなんて自分でも気に入ってるだけど……」
唯「どれどれ」
唯「……」
澪「ど、どうだ?」
唯「すごくいい……」ウットリ
澪「本当か!?」
澪「じゃあこれは!?」
唯(私、今すっごく幸せ……)
澪「えへへっ///」
――帰り道
唯「えへへ~」
唯「楽しかったなあ」
唯「あんな積極的な澪ちゃん初めて見たなあ」
唯「るんるん♪」
唯「でも今日はときめきすぎて疲れちゃった」
唯「今日は早めに寝よーっと」
――律の家
律「くそっ……!」
律「唯の奴……」
律「澪をあんな目で見ていたなんて!」
律「澪を愛でることに関しては私の方が格上だろうが!」バンッ
律「これは明日ガツンと言ってやらないとな」
――翌日 学校
唯「えへへ~」
唯「澪ちゃん♪澪ちゃん♪」
律「おい、唯」
唯「あ、りっちゃん」
律「話がある」
唯「話?」
律「そうだ」
律「最近、澪を随分可愛がってるみたいじゃないか」
唯「……」
唯「うん、そうだよ」
唯「澪ちゃんはすっごく可愛いからね!」
律(こいつ……マジだな)
律(よし……)
律「だがな、唯」
律「お前はまだまだ甘い!」
唯「え?」
律「私も今まで澪を愛でてきた」
唯「私だってそうだよ!」
律「そうかもしれない」
律「でもな……」
律「お前は澪の黄金期を知らないんだよ!」
唯「澪ちゃんの黄金期!?」
律「そうだ!」
律「小学校の頃が澪の可愛さの黄金期だったんだよ!」
唯「なんだってー!?」
律「小学校の頃の澪はな……」
律「話しかけられただけで怯え……」
律「事あるごとに私の背中に隠れ、腕にしがみ付き、目を潤ませながら震えていた……」
唯「そ、そんな……」
律「うおおおおおお!」
唯「!?」ビクッ
律「思い出すだけでやべええええ!」
唯(小学校の時の澪ちゃん……)ゴクリ
律「もちろん今の澪も尋常じゃない位可愛い」
律「マイ・トレジャー、マイ・ソウルさ」
律「私にとって唯一無二の存在だ」
律「だが、小学校の時の澪には今とは違った可愛さがあったのだ!」
律「その時期を知っているのと知らないのでは全く格が違うんだよ!」
唯「なんてこったい……」ガクッ
律「ふははははは!」
唯「で、でも……」
唯「でもそれは自分の好みを押しつけてるだけだよ!」
唯「今の澪ちゃんの方が好な人もいるかもしれないんだよ!?」
律「これを見ろ!」ババーン
唯「それは……!?」
律「小学校の頃の澪のベストショットだ!」
唯「ぐっはあ!」バタッ
唯「か、可愛すぎて直視できない……」ガクガク
律「ふっ、思い知ったか!」
唯「私だって……」
唯「私だって澪ちゃんを可愛いと思う気持ちは誰にも負けない自信があるよ!」
律「なんだとお?」
唯「授業中は勉強を放棄して澪ちゃんの観察に徹し……」
唯「澪ちゃん画像専用のSDカードだって持ってる……」
律(それは是非欲しい……)
唯「夜は澪ちゃんを想像して悶えてるんだよ!」
律(ふむ)
律「よろしい」
律「ならば勝負で決着をつけよう」
唯「え?勝負?」
律「そうだ」
律「ルールは簡単」
律「より澪の可愛さを引き出せた方が勝ちだ!」
唯「のぞむところだよ!」
律「それでは特別審査員を紹介します!」
唯「!?」
律「こちらの方です!」バーン
紬「よろしく~」
唯「ムギちゃん!?」
紬「話は聞いてるわ」
唯(いつ聞いたんだろう……?)
紬「どっちが先行かしら?」
律「私はどっちでもいいぞ」
唯「じゃ、じゃあ私が先にいく!」
紬「わかったわ」
紬「それではスタート!」
――――
唯「ねえ、澪ちゃん」
澪「ん?唯か」
澪「どうしたんだ?」
唯「ちょっと澪ちゃんに言いたいことがあるんだ」
澪「私に言いたいこと?」
澪「なんだ?」
唯「私ね、澪ちゃんのこと好きなんだ」
澪「……え?」
唯「だからね、澪ちゃんのことが好きなの!」
澪「す、好き……!?」
唯「うん!」
澪「な、なななななんだよ急に!///」カアアッ
唯(うおい!)
唯(可愛いいいいい!)
澪(な、なんだ!?この状況は!?)ドキドキ
澪(ゆ、唯が私のことがす、す……好き!?)ドキドキ
澪(ま、まて、落ち着け……)ドキドキ
澪(落ち着くんだ……)スーハースーハー
澪(これってもしかして……告白ってやつか……?)
澪(いや、ないない……)
澪(私たち女同士だぞ?)
澪(それに……お付き合いとかは大人になってからするもんだ!)
澪(落ち着け落ち着け……)スーハースーハー
唯(あー、もう我慢できない)
唯(我慢できない!)
唯「みーおちゃん!」ダキッ
澪「ひゃあ!?」ビクッ
唯「澪ちゃ~ん♪」ギュッ
澪「ゆ、唯!?」
唯「ふおおおおおおお!」スリスリスリスリ
澪「ちょっ……!」
澪「は、離れろ!///」カアアッ
唯「うっひょー!」スリスリスリスリ
澪「ふえぇぇ……」
――――
紬「なるほど」
紬「唯ちゃんは直球勝負に出たようね」
紬「今の戸惑ってる澪ちゃん」
紬「言葉では表現できない位可愛いわ……」ウットリ
紬「どう?りっちゃん?」
律「……」
紬「りっちゃん?」
律「なんてことだ……」
紬「え?」
律「なんてことだあああ!」
紬「!?」
律「変に凝らずに澪の可愛さを最大限に引き出してやがる……」
律「たいした愛でリストだぜ……」ガクッ
紬「りっちゃん……」
律「それになんだよ……」
律「なんだよおお!」バンッ
律「あのまんざらでもない澪の表情はあああああ!」
律「正直今の澪……」
律「最高に可愛いぜ……!」グッ
紬(天国は存在したのね……)
律「よし……」
律「次は私の番か……」
律「いくぞ!」
――部室
澪「ねえ、律」
律「……」
澪「……」
澪(あれ?)
澪(聞こえなかったのかな?)
澪「ねえ、律」
律「……」
澪「……」
澪「おい、律!」
律「……」チラッ
澪(あっ)
律「……」プイッ
澪「!?」
澪(今……こっち見たよな……?)
澪「……」
澪(もしかして……)
澪(わざと無視した!?)
澪(なんでそんなことを……)
澪「ねえ、律ってば……」
律「……」スタスタ
澪(なんで……なんで無視するの……)
律「あーずさ♪」ダキッ
澪「!?」
梓「ちょ、唯せんぱ……」
梓「え?律先輩!?」
律「あずさ~♪」スリスリ
澪「……」プルプル
梓「な、なんですか!?急に!」
律「唯の真似~」
梓「離れてください!」
律「あずにゃんのいけず~」
梓「気色悪いです!」
律「き、気色悪い!?」ガーン
律「梓……それはリアルに傷つくぞ……」ズーン
梓「あ……すみません……」
澪(律……)
澪(どうして……)ジワッ
澪(私何か嫌われるようなことしたかなぁ……)グスッ
澪(りつぅ……)ウルウル
律「みーお」
澪「え?」
律「一緒に帰ろうぜ」
澪「り、律……?」
最近澪がまともでうれしい
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 22:28:29.40:0SBOgoEd0律「ほら、いくぞ」
澪「う、うん」
澪「……」
澪「ねえ、律」
律「んー?」
澪「私、律に何かしたかな……?」
律「え?別に?」
澪「そ、そうだよな……!」
律「どうしたんだ?」
澪「いや……律に嫌われちゃったのかなって思って……」
律「私が澪を嫌いになる?」
澪「うん……」
律「そんなことあるわけないだろ」
澪「え?」
律「私は、澪が大好きだよ」
澪「!」
澪「り、りつぅ……!」
律「さ、いくぞ」
澪「うん!」
バタン
梓「……」
梓「……あれ?」
梓「帰っちゃった……?」
梓「何だったんだ……今の……」
――――
紬「ふむ」
紬「りっちゃんも王道で攻めたようね」
紬「わざと相手に冷たくして不安にさせる」
紬「そして後から優しくする」
唯「こ、これは……」
唯「これは反則だよおおお!」
唯「冷たくされて涙ぐむ澪ちゃん……」
唯「可愛すぎるよ!」
紬「唯ちゃん、今回はそれだけじゃないわ」
唯「え?」
紬「りっちゃんと澪ちゃんには『今まで積み重ねてきたもの』があるわ」
唯「今まで積み重ねてきたもの?」
紬「そうよ」
紬「りっちゃんと澪ちゃんは幼馴染よ」
紬「澪ちゃんは昔からりっちゃんにべったりだったはず」
紬「それが突然冷たくされたらどう思う?」
紬「そりゃあ泣きたくもなるわ」
紬「今まで共に時間を積み重ねてきた相手だったらなおさらよ」
紬「そしてそのあと優しくなんてされたら……」
唯「……」ゴクリ
紬「もしりっちゃんはそれを分かっていて今回の攻め方に出たとしたら……」
唯「!」
唯「りっちゃん……恐ろしい子!」
紬「今頃あの二人……ナニしてるか分からないわよ」
唯「うわあああああああ!」ズガーン
――翌日
紬「結果を発表します!」
唯「私の勝ちだよ!」
律「いーや、私だ!」
紬「ジャカジャカジャン」
唯「……」ゴクリ
律「……」ゴクリ
紬「引き分け~」
唯「ええ!?」
律「引き分け!?」
紬「そうよ♪」
唯「どうして?」
律「それじゃあ勝負した意味が……」
紬「だってね……どっちの澪ちゃんも可愛かったんだもん」
律「まあ、そうだけど……」
紬「でもね、2人とも」
唯「え?」
紬「ちょっと言いたいことがあるの」
律「言いたいこと?」
紬「まずは唯ちゃん」
唯「私?」
紬「唯ちゃんは今回、澪ちゃんの純情な乙女心を弄んだのよ?」
唯「ええ!?」
紬「好きと言っておきながら放置だなんて……」
紬「まあプレイとしては良いものかもしれないけど……」
唯「?」
律(なに言ってんだこいつ)
紬「そんなの許されないわよ!」
唯「ガーン!」ガーン
紬「りっちゃん!」
律「は、はい!」
紬「あなたは今回勝負のためとはいえ、結果として澪ちゃんを悲しませてしまったわ」
律「……」
紬「本当に澪ちゃんのことが好きならそんなことできないはずよ!」
律「ガーン!」ガーン
唯「うう……」
律「うう……」
紬「真の愛でリストへの道はまだまだ長いようね」
紬「これからも精進しなさい!」
唯「はい!」
律「頑張ります!」
唯(ムギちゃんはいったい何者なんだろう)
これからも澪ちゃんを愛で続ける日々は続くのであった。
梓「なんか私だけ蚊帳の外じゃありません?」
紬「気のせいよ」
おわり!
乙!
ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 23:28:48.44:EjKZph9POふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ニヨニヨした。ありがとう!
コメント 2
コメント一覧 (2)