- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:38:19.85:DRIZz/VD0
唯「あれ、あずにゃん?」
梓「こんばんは」
唯「どうしたの突然……あ、寒いでしょ?入って入って!」
梓「はい、お邪魔します」
唯「あずにゃんが私の家に来るの久しぶりじゃない?」
梓「これでも一応受験生ですから」
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:40:07.22:DRIZz/VD0
唯「そっかそっか、もう少しで受験なんだよね。あずにゃんが私たちの大学に来るの、今から楽しみだよ~♪」
梓「……まだ合格するなんて決まってませんよ?」
唯「あずにゃんなら絶対だいじょーぶ!私が保証するよっ」
梓「ふふっ、ありがとうございます」
唯「ささ、日頃の勉強でお疲れでしょう。こちらへどうぞどうぞ」
梓「何ですかそれ……あれ?」
唯「どうかしたの?」
梓「いえ、綺麗に片付いてるなあって……てっきり散らかり放題なのかと」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:43:08.12:DRIZz/VD0
唯「ふふん、もう一人暮らしを始めて結構経つからね~。私は出来る女になったのです!」フンス!
梓「正直予想外でした……掃除から始めるつもりで来たんですが」
唯「あずにゃんしどい……」ウルウル
梓「わわっ、す、すいません。見直しましたよ唯先輩!」
唯「えへへ~♪……まあ、部屋の掃除はこの前憂が来てくれた時にやってくれたんだけどね」ボソッ
梓「ダメダメじゃないですか」
唯「グサッ!」
梓「まったく、唯先輩はいつまで経ってもだらしないですね」
唯「グサグサッ!」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:44:58.23:DRIZz/VD0
梓「憂だって受験生で、唯先輩と同じ大学に行こうと頑張ってるんですよ?あまり負担はかけないで下さい」
唯「うう……。で、でもでも、お料理は上手になったよ!」
梓「……え?」
唯「え?って……あずにゃんの中の私はどうなっているの?」
梓「…………」
唯「黙っちゃうくらいひどいの!?」ガーン
梓「い、いえ別にそういうわけじゃあ」
唯「む~……あずにゃん、晩ご飯はもう食べた?」
梓「まだですけど……」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:47:44.77:DRIZz/VD0
唯「よし!じゃあ私が作ってあげるよ!」
梓「え?」
唯「またえ?って……私の料理の腕前を信じてないね?」
梓「唯先輩の手料理……」
唯「あずにゃんのほっぺが落ちちゃうくらい美味しい料理を作ってやる!」
梓「ふふ、じゃあお願いします」
唯「うんっ!期待して待っててねっ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:51:03.93:DRIZz/VD0
……
唯「……」
梓「……」
唯「……」
梓「唯先輩、こっち向いて下さい」
唯「うう……。ハンバーグの、つもりだったんだよ……?」
梓「はい、分かりますよ」
唯「ひっくり返すの失敗しちゃって……」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:54:13.04:DRIZz/VD0
梓「崩れちゃったんですね。それで余計に慌てて……」
唯「グチャグチャになっちゃった……あはは」
梓「まったく、あれだけの大口を叩いておいて出て来たのは焦げた肉そぼろですか」
唯「あずにゃん慰めてよ~……」
梓「嫌です」
唯「何かあずにゃん冷たい……。はあ、もうそれ捨てちゃうからこっちにちょうだい」
梓「はい?何を言ってるんですか」
唯「ふぇ?」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:58:09.91:DRIZz/VD0
梓「せっかく唯先輩が私のために作ってくれたのに……これはもちろん私が食べます」
唯「でも、そんな失敗したのを食べさせるのは」
梓「唯先輩は本当にしょうがないですね……はむっ」
唯「あ、あずにゃん……?」
梓「むぐむぐ……うん、見た目はともかく味はいいですよ。美味しいです」
唯「本当っ!?」パアッ
梓「はい、嘘は言いませんよ」
唯「えへへ、そっかあ……美味しいかあ……♪」
梓「いきなり笑顔になりましたね……。見た目も良くしないとダメなんですよ?」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:00:43.31:mXNGxI+w0
唯「分かってるって♪あ、そうだっ」ヒョイッ
梓「わっ、まだ全然食べてないですよ……って」
唯「はいあずにゃん、あ~~~ん♪」
梓「あ、あ~んって……」
唯「ほらほら、私の愛のこもったハンバーグ食べて食べてっ」
梓「は、ハンバーグじゃなくて肉そぼろでしょう。もう……あ、あ~……」
唯「あずにゃんって口も小さくて可愛いよね~」
梓「う……。余計なことは言わないでいいんですっ!」
唯「えへへ。はい、改めてあ~ん♪」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:03:34.29:mXNGxI+w0
梓「あ、あ~……」
唯「あむっ。ん~、意外とイケるね!」
梓「……え?」
唯「はむはむ。うん、ちゃんとハンバーグの味もするよ」
梓「……」プルプル
唯「ん?どしたのあずにゃん?」ニコニコ
梓「ふにゃああああっ!」ガバッ
唯「わああっ!?冗談だってばーーーっ!?」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:07:56.76:mXNGxI+w0
……
梓「……」ツーン
唯「あずにゃん機嫌直してってば~」
梓「別に私は普通ですよ、ふん」
唯「怒ってるじゃん」
梓「怒ってません」
唯「怒ってる!」
梓「怒ってません!」
唯「怒ってない!」
梓「怒ってます!……あ」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:11:08.61:mXNGxI+w0
唯「ほら怒ってるじゃ~ん♪ゴメンねあずにゃん、許して~」ギュー
梓「はあ……もういいです。離れて下さい」
唯「ちぇっ、何か今日のあずにゃんクールだね?」
梓「私はいつもこんな感じですよ」
唯「いやいや、あずにゃんはいっつも『唯先輩、大好きですにゃん♪』とか『にゃあ……唯先輩、あったかいです……』みたいな感じで」
梓「絶対にあり得ませんから。誰ですかそれ」
唯「はう、反応も冷たい……」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:12:56.52:mXNGxI+w0
梓「それより唯先輩はもうコタツを出しているんですね」
唯「え?うん、暖かいからね~コタツ」
梓「最近寒くなりましたからね……」
唯「そうそう!だからついついコタツに籠もりがちなんだよね~。一度入ったらなかなか出られなくて」
梓「唯先輩らしいですね」
唯「ぬくぬくが気持ちよくて、いつの間にか眠っちゃってたり」
梓「コタツで寝ると風邪ひいちゃいますよ?」
唯「う~ん、分かってはいるんだけど……コタツの魔力には抗えない……」ウトウト
梓「唯先輩、寝ないで下さい」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:15:42.72:mXNGxI+w0
唯「あったかあったか……♪」ウットリ
梓「もう……でも確かにコタツはいいですね」ヌクヌク
唯「でしょでしょ?ここは天国だよ~」
梓「あはは、言い過ぎですよ」
唯「そんなこと……あるかも」
梓「えっ?」
唯「コタツで向かい合わせに座ってると、あずにゃんが抱きしめられない!これはちょっと不満かも」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:18:30.41:mXNGxI+w0
梓「何を言ってるんですか……」
唯「あずにゃんあずにゃん、私の隣に来ない?」
梓「嫌です」
唯「ぎゅ~ってしてあげるから」
梓「遠慮します」
唯「つれないなあ」
梓「これが普通です」
唯「ん~……まあいいや。えいえいっ」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:21:20.23:mXNGxI+w0
梓「きゃっ!?ち、ちょっと唯先輩……」
唯「え~、何?」ニコニコ
梓「脚を絡ませないで下さいよぉ……」
唯「狭いから仕方ないんだよ~♪」
梓「さっきまでは当たってなかったじゃないですか」
唯「えへへ、ハグよりは良くないけど、こういうスキンシップもたまにはいいね~」
梓「もう……えいっ」ツンッ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:24:04.45:mXNGxI+w0
唯「ひゃっ!あ、あずにゃんそこ太ももだよ~……」
梓「あえっ!?ご、ゴメンなさい!」
唯「……あずにゃんのえっち」
梓「そ、そんなんじゃないですっ!」
唯「……」
梓「……」
唯「あははっ」
梓「えへへ」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:28:41.17:mXNGxI+w0
……
唯「そういえばあずにゃんや」
梓「……」ウトウト
唯「あずにゃん?お~い」
梓「……はっ!?な、何ですか?」
唯「あ~、あずにゃんもコタツの魔力の負けちゃったかあ」
梓「うっ……すいません」
唯「あはは、謝らなくていいよお。それでね、あずにゃん」
梓「はい」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:31:50.25:mXNGxI+w0
唯「今日は何をしに来たの?」
梓「それを今さら聞きますか……」
唯「あずにゃんが来てくれた嬉しさで聞き忘れてたんだよ~」
梓「はあ……まあいいじゃないですか」
唯「はっ!まさか私のあずにゃん分を補給させてくれるためにわざわざ!?」
梓「違いますから。何ですかあずにゃん分って」
唯「それは私が生きるために必要なエネルギーの一つで、主にあずにゃんとスキンシップによって補給できる……」
梓「説明しなくていいです。それより……」ゴソゴソ
唯「ん?」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:34:06.71:mXNGxI+w0
梓「はい、みかんを持って来たんです。一緒に食べましょう」
唯「おお~、みかん!」
梓「そろそろ美味しく食べれる時期ですからね」
唯「やっぱコタツにはみかんだよね~♪あずにゃん分かってるう!」
梓「どうも。甘くて美味しいですよ」
唯「えへへえ、それじゃあいただきま~す」ムキムキ
梓「……皮剥くの手慣れてますね?」
唯「冬場はいっつも食べてるからね~。んっ、おいひいっ!」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:40:13.86:mXNGxI+w0
梓「よかったです……と」ムキムキ
唯「んむんむ……お?」
梓「よっと……」ピリピリ
唯「あずにゃんって凄く丁寧に白い筋まで取り除くんだね?」
梓「えっ?あ、はい。昔からの癖でつい」
唯「私は面倒だからやらないな~」
梓「あはは、別に気にならないなら取り除く必要はないですよ」
唯「う~ん……でも、白い筋がないみかんって美味しそう」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:42:09.60:mXNGxI+w0
梓「別に味は変わりませんよ?せいぜい舌触りが少し良くなるくらいで」
唯「いやいや、例えば今あずにゃんの手にあるみかん……それにはたっぷりとあずにゃん分が詰まっているはず!」
梓「何ですかそれ」
唯「というわけで、それちょうだい!あ~ん♪」
梓「な……!?」
唯「早く早く!食べさせて~」
梓「……分かりました」
唯「おっ?あずにゃんにしては素直な対応……あ~~~ん♪」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:46:10.08:mXNGxI+w0
梓「行きますよ、はいあ~……」
唯「あむっ」パクッ
梓「にゃっ!?」ビクッ
唯「にへへ……」ペロペロ
梓「ゆ、指舐めないで下さいぃ!」
唯「美味しかったよあずにゃんっ」
梓「うう~!」
唯「あはは、睨まないでよ。だって私から食べに行かないと、あずにゃん手を引っ込めるつもりだったでしょ?」
梓「そ、それは……」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:48:49.23:mXNGxI+w0
唯「ハンバーグの仕返ししようと考えてたんだよね?甘いよあずにゃん♪」
梓「むうう……あれは肉そぼろです!」
唯「グサッ」
梓「しかもみかんを食べるだけじゃなくて、私のその……ゆ、指を舐めるなんて」
唯「あずにゃんの指も何だか甘かったよ♪」
梓「ふ、ふざけないで下さい!」
唯「まあまああずにゃん、顔真っ赤だよ落ち着いて」
梓「これが落ち着いていられますか――――むぐっ!?」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:51:33.49:mXNGxI+w0
唯「私も今度はちゃんとみかん食べさせてあげるからさ♪」
梓「もぐもぐ……んっ。もう、本当に唯先輩は……」
唯「はい、あ~ん」
梓「……あむっ」
唯「どう、美味しい?」ニコニコ
梓「……まあまあ、ですね。やっぱり白い筋はないほうがいいです」
唯「がーん!」
梓「でも、まあ……唯先輩が食べさせてくれたから、いつもより美味しかったですよ……」ゴニョゴニョ
唯「えっ!?」
梓「な、何ですかその反応は」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:53:04.83:ekTrOm6nO
唯「……」プルプル
梓「唯先輩?」
唯「素直なあずにゃん可愛いよお~~~♪」ガバッ
梓「ひゃあっ!?」
唯「愛いやつ愛いやつ♪」スリスリ
梓「や、やめて下さいよぉ……」
唯「ほら、今度はちゃんと筋も取るから!もっともっと美味しいよ~!」
梓「もう……ふふっ♪」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:58:35.51:mXNGxI+w0
……
唯「あずにゃん、帰らなくていいの?もう遅いよ?」
梓「もう少しだけ……」
唯「まあ私はあずにゃんと一緒にいられるのはいいんだけどね~」スリスリ
梓「いつまでくっついているんですか」
唯「えへへ、だってこうしてた方がお互いあったかあったかだよ?」
梓「まあ……確かに暖かいですけど」ギュッ
唯「わあ、あずにゃんが抱き返してくれるなんて感激!」ギュウウッ
梓「苦しいです……」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:01:28.45:mXNGxI+w0
唯「えへへ~♪」
梓「唯先輩……」
唯「あずにゃん……」
梓「…………」
唯「…………」
梓「唯先輩、伝えたいことがあるので聞いてもらえますか……?」
唯「……ん。な~に、あずにゃん」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:07:34.14:mXNGxI+w0
梓「どうしても言いたくて……誰よりも先に言いたくて、つい今日は唯先輩の家に来ちゃったんです」
唯「……」
梓「唯先輩、今日は何月何日か知ってますか?」
唯「11月、26日だね」
梓「はい。そしてちょうど今……27日になりました。唯先輩、誕生日おめでとうございます」ニコッ
唯「そっかあ……私の誕生日……ありがとう、あずにゃん!」
梓「明日は……いえ、今日は唯先輩の誕生日パーティです。みんなで準備したので、楽しみにしてて下さいね?」
唯「うん、楽しみにしとくね!」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:10:29.12:mXNGxI+w0
梓「誕生日プレゼントも用意してるので、喜んでもらえると嬉しいです」
唯「プレゼントもあるんだあ……楽しみがいっぱいだね」
梓「はい、じゃあ私はそろそろ……」
唯「あ、待ってあずにゃん。私プレゼント欲しい」
梓「え?それはパーティの時に……んっ!?」
唯「ん……」チュッ
梓「んん……!」
唯「……」
梓「……///」
唯「ぷはっ。えへへ、最高のプレゼント貰っちゃった♪」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:13:40.87:mXNGxI+w0
梓「な、ななな……」
唯「あずにゃん、良かったら泊まってかない?」
梓「そ、それより今のは」
唯「……一緒に、寝よ?」ボソッ
梓「~~~~っ///」カアアッ
唯「ダメ?」
梓「うう~~~!や、やってやるです!私ばっかり恥ずかしい思いをするのは納得いきませんから、覚悟して下さい!」
唯「えへへ……ありがとう、あずにゃん♪」
おわり
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:15:35.94:mXNGxI+w0
唯「そっかそっか、もう少しで受験なんだよね。あずにゃんが私たちの大学に来るの、今から楽しみだよ~♪」
梓「……まだ合格するなんて決まってませんよ?」
唯「あずにゃんなら絶対だいじょーぶ!私が保証するよっ」
梓「ふふっ、ありがとうございます」
唯「ささ、日頃の勉強でお疲れでしょう。こちらへどうぞどうぞ」
梓「何ですかそれ……あれ?」
唯「どうかしたの?」
梓「いえ、綺麗に片付いてるなあって……てっきり散らかり放題なのかと」
唯「ふふん、もう一人暮らしを始めて結構経つからね~。私は出来る女になったのです!」フンス!
梓「正直予想外でした……掃除から始めるつもりで来たんですが」
唯「あずにゃんしどい……」ウルウル
梓「わわっ、す、すいません。見直しましたよ唯先輩!」
唯「えへへ~♪……まあ、部屋の掃除はこの前憂が来てくれた時にやってくれたんだけどね」ボソッ
梓「ダメダメじゃないですか」
唯「グサッ!」
梓「まったく、唯先輩はいつまで経ってもだらしないですね」
唯「グサグサッ!」
梓「憂だって受験生で、唯先輩と同じ大学に行こうと頑張ってるんですよ?あまり負担はかけないで下さい」
唯「うう……。で、でもでも、お料理は上手になったよ!」
梓「……え?」
唯「え?って……あずにゃんの中の私はどうなっているの?」
梓「…………」
唯「黙っちゃうくらいひどいの!?」ガーン
梓「い、いえ別にそういうわけじゃあ」
唯「む~……あずにゃん、晩ご飯はもう食べた?」
梓「まだですけど……」
唯「よし!じゃあ私が作ってあげるよ!」
梓「え?」
唯「またえ?って……私の料理の腕前を信じてないね?」
梓「唯先輩の手料理……」
唯「あずにゃんのほっぺが落ちちゃうくらい美味しい料理を作ってやる!」
梓「ふふ、じゃあお願いします」
唯「うんっ!期待して待っててねっ」
……
唯「……」
梓「……」
唯「……」
梓「唯先輩、こっち向いて下さい」
唯「うう……。ハンバーグの、つもりだったんだよ……?」
梓「はい、分かりますよ」
唯「ひっくり返すの失敗しちゃって……」
梓「崩れちゃったんですね。それで余計に慌てて……」
唯「グチャグチャになっちゃった……あはは」
梓「まったく、あれだけの大口を叩いておいて出て来たのは焦げた肉そぼろですか」
唯「あずにゃん慰めてよ~……」
梓「嫌です」
唯「何かあずにゃん冷たい……。はあ、もうそれ捨てちゃうからこっちにちょうだい」
梓「はい?何を言ってるんですか」
唯「ふぇ?」
梓「せっかく唯先輩が私のために作ってくれたのに……これはもちろん私が食べます」
唯「でも、そんな失敗したのを食べさせるのは」
梓「唯先輩は本当にしょうがないですね……はむっ」
唯「あ、あずにゃん……?」
梓「むぐむぐ……うん、見た目はともかく味はいいですよ。美味しいです」
唯「本当っ!?」パアッ
梓「はい、嘘は言いませんよ」
唯「えへへ、そっかあ……美味しいかあ……♪」
梓「いきなり笑顔になりましたね……。見た目も良くしないとダメなんですよ?」
唯「分かってるって♪あ、そうだっ」ヒョイッ
梓「わっ、まだ全然食べてないですよ……って」
唯「はいあずにゃん、あ~~~ん♪」
梓「あ、あ~んって……」
唯「ほらほら、私の愛のこもったハンバーグ食べて食べてっ」
梓「は、ハンバーグじゃなくて肉そぼろでしょう。もう……あ、あ~……」
唯「あずにゃんって口も小さくて可愛いよね~」
梓「う……。余計なことは言わないでいいんですっ!」
唯「えへへ。はい、改めてあ~ん♪」
梓「あ、あ~……」
唯「あむっ。ん~、意外とイケるね!」
梓「……え?」
唯「はむはむ。うん、ちゃんとハンバーグの味もするよ」
梓「……」プルプル
唯「ん?どしたのあずにゃん?」ニコニコ
梓「ふにゃああああっ!」ガバッ
唯「わああっ!?冗談だってばーーーっ!?」
……
梓「……」ツーン
唯「あずにゃん機嫌直してってば~」
梓「別に私は普通ですよ、ふん」
唯「怒ってるじゃん」
梓「怒ってません」
唯「怒ってる!」
梓「怒ってません!」
唯「怒ってない!」
梓「怒ってます!……あ」
唯「ほら怒ってるじゃ~ん♪ゴメンねあずにゃん、許して~」ギュー
梓「はあ……もういいです。離れて下さい」
唯「ちぇっ、何か今日のあずにゃんクールだね?」
梓「私はいつもこんな感じですよ」
唯「いやいや、あずにゃんはいっつも『唯先輩、大好きですにゃん♪』とか『にゃあ……唯先輩、あったかいです……』みたいな感じで」
梓「絶対にあり得ませんから。誰ですかそれ」
唯「はう、反応も冷たい……」
梓「それより唯先輩はもうコタツを出しているんですね」
唯「え?うん、暖かいからね~コタツ」
梓「最近寒くなりましたからね……」
唯「そうそう!だからついついコタツに籠もりがちなんだよね~。一度入ったらなかなか出られなくて」
梓「唯先輩らしいですね」
唯「ぬくぬくが気持ちよくて、いつの間にか眠っちゃってたり」
梓「コタツで寝ると風邪ひいちゃいますよ?」
唯「う~ん、分かってはいるんだけど……コタツの魔力には抗えない……」ウトウト
梓「唯先輩、寝ないで下さい」
唯「あったかあったか……♪」ウットリ
梓「もう……でも確かにコタツはいいですね」ヌクヌク
唯「でしょでしょ?ここは天国だよ~」
梓「あはは、言い過ぎですよ」
唯「そんなこと……あるかも」
梓「えっ?」
唯「コタツで向かい合わせに座ってると、あずにゃんが抱きしめられない!これはちょっと不満かも」
梓「何を言ってるんですか……」
唯「あずにゃんあずにゃん、私の隣に来ない?」
梓「嫌です」
唯「ぎゅ~ってしてあげるから」
梓「遠慮します」
唯「つれないなあ」
梓「これが普通です」
唯「ん~……まあいいや。えいえいっ」
梓「きゃっ!?ち、ちょっと唯先輩……」
唯「え~、何?」ニコニコ
梓「脚を絡ませないで下さいよぉ……」
唯「狭いから仕方ないんだよ~♪」
梓「さっきまでは当たってなかったじゃないですか」
唯「えへへ、ハグよりは良くないけど、こういうスキンシップもたまにはいいね~」
梓「もう……えいっ」ツンッ
唯「ひゃっ!あ、あずにゃんそこ太ももだよ~……」
梓「あえっ!?ご、ゴメンなさい!」
唯「……あずにゃんのえっち」
梓「そ、そんなんじゃないですっ!」
唯「……」
梓「……」
唯「あははっ」
梓「えへへ」
……
唯「そういえばあずにゃんや」
梓「……」ウトウト
唯「あずにゃん?お~い」
梓「……はっ!?な、何ですか?」
唯「あ~、あずにゃんもコタツの魔力の負けちゃったかあ」
梓「うっ……すいません」
唯「あはは、謝らなくていいよお。それでね、あずにゃん」
梓「はい」
唯「今日は何をしに来たの?」
梓「それを今さら聞きますか……」
唯「あずにゃんが来てくれた嬉しさで聞き忘れてたんだよ~」
梓「はあ……まあいいじゃないですか」
唯「はっ!まさか私のあずにゃん分を補給させてくれるためにわざわざ!?」
梓「違いますから。何ですかあずにゃん分って」
唯「それは私が生きるために必要なエネルギーの一つで、主にあずにゃんとスキンシップによって補給できる……」
梓「説明しなくていいです。それより……」ゴソゴソ
唯「ん?」
梓「はい、みかんを持って来たんです。一緒に食べましょう」
唯「おお~、みかん!」
梓「そろそろ美味しく食べれる時期ですからね」
唯「やっぱコタツにはみかんだよね~♪あずにゃん分かってるう!」
梓「どうも。甘くて美味しいですよ」
唯「えへへえ、それじゃあいただきま~す」ムキムキ
梓「……皮剥くの手慣れてますね?」
唯「冬場はいっつも食べてるからね~。んっ、おいひいっ!」
梓「よかったです……と」ムキムキ
唯「んむんむ……お?」
梓「よっと……」ピリピリ
唯「あずにゃんって凄く丁寧に白い筋まで取り除くんだね?」
梓「えっ?あ、はい。昔からの癖でつい」
唯「私は面倒だからやらないな~」
梓「あはは、別に気にならないなら取り除く必要はないですよ」
唯「う~ん……でも、白い筋がないみかんって美味しそう」
梓「別に味は変わりませんよ?せいぜい舌触りが少し良くなるくらいで」
唯「いやいや、例えば今あずにゃんの手にあるみかん……それにはたっぷりとあずにゃん分が詰まっているはず!」
梓「何ですかそれ」
唯「というわけで、それちょうだい!あ~ん♪」
梓「な……!?」
唯「早く早く!食べさせて~」
梓「……分かりました」
唯「おっ?あずにゃんにしては素直な対応……あ~~~ん♪」
梓「行きますよ、はいあ~……」
唯「あむっ」パクッ
梓「にゃっ!?」ビクッ
唯「にへへ……」ペロペロ
梓「ゆ、指舐めないで下さいぃ!」
唯「美味しかったよあずにゃんっ」
梓「うう~!」
唯「あはは、睨まないでよ。だって私から食べに行かないと、あずにゃん手を引っ込めるつもりだったでしょ?」
梓「そ、それは……」
唯「ハンバーグの仕返ししようと考えてたんだよね?甘いよあずにゃん♪」
梓「むうう……あれは肉そぼろです!」
唯「グサッ」
梓「しかもみかんを食べるだけじゃなくて、私のその……ゆ、指を舐めるなんて」
唯「あずにゃんの指も何だか甘かったよ♪」
梓「ふ、ふざけないで下さい!」
唯「まあまああずにゃん、顔真っ赤だよ落ち着いて」
梓「これが落ち着いていられますか――――むぐっ!?」
唯「私も今度はちゃんとみかん食べさせてあげるからさ♪」
梓「もぐもぐ……んっ。もう、本当に唯先輩は……」
唯「はい、あ~ん」
梓「……あむっ」
唯「どう、美味しい?」ニコニコ
梓「……まあまあ、ですね。やっぱり白い筋はないほうがいいです」
唯「がーん!」
梓「でも、まあ……唯先輩が食べさせてくれたから、いつもより美味しかったですよ……」ゴニョゴニョ
唯「えっ!?」
梓「な、何ですかその反応は」
あずにゃんかわええ
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:55:51.43:mXNGxI+w0唯「……」プルプル
梓「唯先輩?」
唯「素直なあずにゃん可愛いよお~~~♪」ガバッ
梓「ひゃあっ!?」
唯「愛いやつ愛いやつ♪」スリスリ
梓「や、やめて下さいよぉ……」
唯「ほら、今度はちゃんと筋も取るから!もっともっと美味しいよ~!」
梓「もう……ふふっ♪」
……
唯「あずにゃん、帰らなくていいの?もう遅いよ?」
梓「もう少しだけ……」
唯「まあ私はあずにゃんと一緒にいられるのはいいんだけどね~」スリスリ
梓「いつまでくっついているんですか」
唯「えへへ、だってこうしてた方がお互いあったかあったかだよ?」
梓「まあ……確かに暖かいですけど」ギュッ
唯「わあ、あずにゃんが抱き返してくれるなんて感激!」ギュウウッ
梓「苦しいです……」
唯「えへへ~♪」
梓「唯先輩……」
唯「あずにゃん……」
梓「…………」
唯「…………」
梓「唯先輩、伝えたいことがあるので聞いてもらえますか……?」
唯「……ん。な~に、あずにゃん」
梓「どうしても言いたくて……誰よりも先に言いたくて、つい今日は唯先輩の家に来ちゃったんです」
唯「……」
梓「唯先輩、今日は何月何日か知ってますか?」
唯「11月、26日だね」
梓「はい。そしてちょうど今……27日になりました。唯先輩、誕生日おめでとうございます」ニコッ
唯「そっかあ……私の誕生日……ありがとう、あずにゃん!」
梓「明日は……いえ、今日は唯先輩の誕生日パーティです。みんなで準備したので、楽しみにしてて下さいね?」
唯「うん、楽しみにしとくね!」
梓「誕生日プレゼントも用意してるので、喜んでもらえると嬉しいです」
唯「プレゼントもあるんだあ……楽しみがいっぱいだね」
梓「はい、じゃあ私はそろそろ……」
唯「あ、待ってあずにゃん。私プレゼント欲しい」
梓「え?それはパーティの時に……んっ!?」
唯「ん……」チュッ
梓「んん……!」
唯「……」
梓「……///」
唯「ぷはっ。えへへ、最高のプレゼント貰っちゃった♪」
梓「な、ななな……」
唯「あずにゃん、良かったら泊まってかない?」
梓「そ、それより今のは」
唯「……一緒に、寝よ?」ボソッ
梓「~~~~っ///」カアアッ
唯「ダメ?」
梓「うう~~~!や、やってやるです!私ばっかり恥ずかしい思いをするのは納得いきませんから、覚悟して下さい!」
唯「えへへ……ありがとう、あずにゃん♪」
おわり
という感じのやつをね、11月27日になる前後に投下しようと思ったんだけど見事にスレが立ちませんでした
おかげでこんな時間帯に…
遅ればせながらおめでとう唯ちゃん
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:16:00.07:ekTrOm6nOおかげでこんな時間帯に…
遅ればせながらおめでとう唯ちゃん
乙でした!
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:17:48.11:tnL39hoW0乙
やっぱり唯梓は可愛いな
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:18:20.16:kF3hL4B+0やっぱり唯梓は可愛いな
乙。この後は大人のうんたんか
コメント 5
コメント一覧 (5)
ほのぼの唯梓は至高
雲丹(うに)か‥