2020年02月07日

主治医による深刻な誤診や誤投与の問題

 専門外の領域の医師による診断は、往々にして誤診されるので過信してはならない。

 以前、レジオネラ肺炎であるのに、公衆浴場の作業員であるから、レジオネラが原因ではないかと何度も申告しているのに、外科が専門の開業医にかかったために、その知識が皆無だったらしく、命旦夕に迫るとて、大きい病院に転院となった。

 そこで、最初に診察した若い医師に、同様の申告をしたところ、試しにレジオネラに効果のある抗生物質を投与してみようということになって、幸いにも即効を得て、九死に一生を得た男性があった。

 高齢の男性が肺炎となり、あらゆる抗生物質で反応が悪く、大きな病院に転院しても、一向に改善がみられない。家族にはそろそろ覚悟されておくようにと、ほのめかされているという。

 そのお孫さんが村田漢方堂薬局に相談で、病院からは補中益気湯を並行して投与され続けているが云々というお話しの中に、生来暑がりのおじいちゃんで、ますます暑がっているという。

 ということは、恐らくは、もともと陰虚火旺体質のところへ、急な発病によって、強烈な肺熱・肺陰虚を呈する肺炎を生じたのであろうから、補中益気湯が、とんでもない逆効果に作用しているはずだから、漫然と投与され続けているその補中益気湯を即刻中止してもらうようにアドバイスしていたところ、ようやく西洋医学治療が効果を発揮し、しばらくして根治。命拾いしたと、大いに喜ばれていた!

 このように、医師の中には、漢方知識が素人以下のレベルの人も珍しくないので、一般の人は、医師が投与される漢方薬だからと、過信してはならないのである。

 ところが、恐ろしいことに、東洋医学を専門だと標榜しているクリニックや病院でも、中年男性のクレアチニンの上昇で、いずれは透析間違いナシと宣告しながら、投与される漢方薬は、まったく理解困難な内容ばかり!

 温経湯など、活血・補血関連の方剤ばかりが数種類、長く投与されながら、次第にますますクレアチニンが上昇する一方であった。

 とうとう本人が恐れをなして、村田漢方堂薬局に相談に来られたところ、舌証や自覚症状などから、どう考えても、肝胆系統の湿熱が強烈で、腎陰虚も伴っている体質としか思えない。

 そこで、茵蔯蒿湯+猪苓湯+六味丸+釣藤散+四逆散などの配合で、次第にクレアチニンおよび様々な自覚症状も軽減して、現在に至っている。

 このように、中には漢方専門医を標榜して、それを開業の主体としたクリニックや病院であっても、決して過信してはならない。

 漢方薬の明らかな誤投与という似たような実例は、他にも過去、数えきれないほど多数!

 世の中、宣伝文句や肩書はもちろん、その筋の専門医であっても、うかつに信用できない現実がある。

 さらにもっと怖い話が、転移癌の患者さんが、抗癌剤の副作用があまりに強烈なため、主治医自身が投与をあきらめ、打つ手がなくなったところへ、漢方サポートを求めて来られた時点では、相当に疲弊して、余命宣告の期間も残り僅かというところへ、幸いにも多種類の漢方薬が劇的に効果を発揮して、高熱も下がり、体力も食欲も一気に回復して二ヶ月経過。

 もしかして、このまま治るのかも?と錯覚を起こすどだったところへ、恐ろしいことに主治医が言われるには、体力が回復しているうちに再度同じ抗癌剤を試してみましょうと説得され、言われるがままに再開したところ、超短期間に肺転移が爆発的に拡がって呼吸困難。

 それを聞いて、直ぐに抗癌剤を中止してもらうように説得するも、まったの手遅れ!

 これに類した実例も、過去、漢方薬の誤投与と同様、かなりな実例が存在するのだから、呆れ果てる。

 以上、過去にも書いた内容の総まとめみたいなものだが、結局は老いの繰り言に違いはない。

 それにしても、西洋医学的にほとんど打つ手が無くなった各種の転移癌で、さいわいにも漢方サポートによって、劇的に体力や食欲が回復できたケースに限って、「体力があるうちに、やっておきましょう!」との説得で、往々にして抗癌剤の誤投与や、不要な過度な手術によって取り返しのつかない事態が生じたケースを、折々に思い出すことがあって、腹立たしい気分に襲われる。

 世の中、理不尽なことが、医療界にもゴロゴロ転がっているという、実に不愉快なブログを終わる。

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2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
 
ラベル:誤診 誤投与
posted by ヒゲジジイ at 00:50| 山口 ☁| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする

2019年12月08日

新規の高齢者の漢方相談を引き受けにくい理由

 村田漢方堂薬局の常連さんには、高齢者がかなり多いが、漢方薬に対する理解度もさることながら、西洋医学治療で使用される合成医薬品の副作用に耐えられない人達が多い。

 それゆえ、巷であふれる高齢者に対する睡眠薬や抗不安薬による弊害を免れているので、転倒や認知機能障害など生じることなく、安心して漢方薬類を長期間利用されることで、しっかりと健康を維持されている。

 ところが、昨今しばしば新規の高齢者の漢方相談をご家族から依頼されることが増えているが、滅多なことで受け合うことができない現状がある。

 その理由は、既に多種類の合成医薬品が投与されており、さらには、ややピント外れのツムラ漢方が投与されているのはまだしも、相談内容の症状が、それら多種類の合成医薬品の副作用に起因するもの としか思われないケースも多いのである。

 だから、主治医に相談して、現在投与されている薬を減らしてもらうようにアドバイスして、漢方相談はキッパリお断りせざるを得ないのであるが、ましてや、その多くの新規相談の高齢者は、認知症とまではいかないまでも、その多くが、既に理解度において問題があるので、言葉は悪いが「君子危うきに近寄らず」という結論になってしまうのである。

 時間をかけて、病院から投与されている薬を報告してもらったり、ご本人の認知度を確かめたり、貴重な時間を浪費して、結局はお断りせざるを得ないケースが続くと、やはり従前どおり、新規の高齢者は、早々にお断りするべきだったと、やや後悔しているところである。

 西洋医学の病院の医師たちは、高齢者を食い物にして、不必要であるばかりか、むしろ重大な副作用を引きを越しかねない多種類の合成医薬品を投与して、「医は算術」に走る現実は、想像以上に蔓延しているとしか思えない。

 そのような高齢の相談者に、うっかり漢方薬を、たとえ1種類でも渡してしまうと、延々と地獄のような相談をもちかけられて困り果てた過去のトラウマから、多少とも怪しいケースでは、お断りするに限るのである。

 かく言う吾輩も高齢者に属するが、常連さんで吾輩よりも高齢の人達でも、認知症とは無縁な人達ばかり。

 それゆえ、数十年以上の漢方薬の常用が、いかに優れた健康管理の手段であるかを再確認する昨今。

 但し、97歳になって、肉体の健康にまったく問題はないものの、とうとう認知症になって、漢方薬もほとんど続けられなくなった人がおられるが、年齢を考えると止むを得ないのかもしれない。

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2009年11月07日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月07日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:認知症
posted by ヒゲジジイ at 10:30| 山口 ☁| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする

2018年04月17日

医者を選ぶのも寿命のうち

2009年04月17日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年04月17日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ボクチンの母

 昨年のこと、五十代の女性が、動悸がするので公立病院で受診したところ、血圧が130あるというので、これでは高すぎるといって降圧剤が出された。
 日頃から120〜130なのですがと申告すると、血相を変えて120以下にならないとダメだ!と叱られた。

 まだ動悸は治らず、次回の診察では120になっていたが、120以下にならないとダメなんだと言われ、同じ降圧剤を継続しつつ、あらたに動悸の薬が出されたが、これを飲むとメマイがするので、次回の診察で申告すると、そんなことは絶対にあり得ないとひどく叱られ、また同じ薬が投与された。

 そこで村田漢方堂薬局に相談に訪れたので、トンデモナイ医者だから、即刻病院を変えるようにと、あれこれ近隣を考えたが、そういえば母上が診てもらっている開業医の先生は親切そうだからということで、その開業医の先生に診てもらったところ、130を超えていても大丈夫だと言われてホッと安心された。

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2012年04月17日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月17日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 08:43| 山口 ☁| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする

2014年12月14日

土曜日は新規相談者は受付できない日・・・お気の毒だが・・・

2008年12年14日のボクチン(4歳)
2008年12年14日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 以前書いたこともある五苓散+茵蔯蒿湯の組み合わせで短期間で4Kg減量した例に倣って、今度は中年以降の男性に、いわゆる水毒体質で舌の奥に黄膩苔があることから、同様の配合で、短期間(1ヶ月以内)で太鼓腹が一気しぼんで喜ばれた。
 水太りで肝胆系に湿熱がある人にフィットすれば、防風通聖散よりも遥かに安全で、効果がある。
 理論上は、茵蔯五苓散でも可能なはずであるが、微妙。
 いずれにしても、当然のことながら、方証相対しなければ無効であろう。

 それはさておき、昨日土曜日のお気の毒な問題である。

 といっても、村田漢方堂薬局のHPあるいはブログを見て、見るだけで読まずに来られたらしく、土曜日は半ドンだから、新規相談者は受け付けできないと明記しているのに、やって来た人があった。

 急な寒波で来訪者は少ないかもしれないと思っていたので、内容によっては・・・と考えたが、ところがアトピー性皮膚炎に、免疫抑制剤の内服を使用されている。

 しかも、折々に高熱や微熱を発する副作用が伴っている。

 過去の経験では、アトピー性皮膚炎では、どんなに重症化していても、内服の免疫抑制剤を投与されたケースはなく、超稀にステロイド内服薬を投与されていた人が、ほんの少数いたくらいである。

 抗ヒスタミン剤の内服や、ステロイド軟膏やプロトピックの外用剤を常用中の漢方相談は日常茶飯事だが、それらのケースとは明らかに事情が異なる。

 お断りするのに時間がかかって、かなり疲れたが、これほどの副作用が出ている段階で、しかも、肝腎なアトピーにそれほど効果を示してない状況である。

 最近は免疫抑制剤をアトピーに使えるようになったという情報もあるが、ほとんど効いてない状況を考えると、まずは副作用だけが目立つ免疫抑制剤を投与されない医療機関に転院して、正常な免疫に戻すのが先決である。

 それにしても、土曜日は新規相談者は受け付けない日と、しっかり書いているつもりだが、土曜日に新しい人が来られるのは困ったものである。 

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2009年12年14日のボクチン(5歳)
2009年12年14日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12年14日のボクチン(7歳)
2011年12年14日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12年14日のボクチン(7歳)
2011年12年14日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12年14日のボクチン(7歳)
2011年12年14日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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2014年09月29日

合成医薬品の鎮痛剤常用の弊害(漢方薬とは大違い)

2008年9月29日のボクチン(4歳)
2008年9月29日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 牛黄製剤を主体にしたやや複雑な配合の漢方薬で肝硬変が、医師から「治っているよ」と言われるほど、あらゆる検査数値が正常化して数年。
 ところが昨今、坐骨神経痛で歩行がやや不自由だと、当方には相談することなく整形外科に通院し、ここ3ケ月以上、鎮痛剤をもらって飲んでいたという。

 初期には少し疼痛が楽になっていたが、その後はほとんど効果がなくなっていたのに、それでも真面目に続けていた。おそらく鎮痛剤の常用によって活性酸素を誘発して、却って逆効果となりはじめていたのだろう。

 通院しても治らないので、ようやく坐骨神経痛も治して欲しいということになり、疏経活血湯エキス製剤で、あっさりと半月も経たぬ間に、いやらしい疼痛は即治してしまった!

 その頃、前後して数ヶ月ぶりの血液検査では、相変わらず肝臓関連の検査に異常はまったく見られないものの、クレアチニンの数値が異常値を示していた!

 それみたことかと、検査の採血をされるほんの少し前に、鎮痛剤を中止してもらっていて幸いだが、明らかにクレアチニンの上昇を齎せたのは、整形から投与されていた鎮痛剤が原因であることは、ほぼ間違いないだろう。

 次回は12月の検査ということだが、御本人は、それまでにクレアチニンが正常化するだろうかと心配されているが、鎮痛剤を止めたことでもあるし、また、もともと肝硬変治療用に飲まれている漢方薬の配合中の一つに、茵蔯蒿湯も含まれているので、おそらくその頃には完全に正常化するはずである。

 人間様というのは、実に不思議な動物で、肝硬変のような重大疾患を、漢方薬の効果の連用によって、主治医に「治っている」とまで言わしめたほどだから、ありきたりな坐骨神経痛こそ、漢方薬の得意分野であることくらい分かりそうなものだし、日頃からも自慢げに言っていたはずである。

 にもかかわらず、肝硬変患者にとっては、やや危険を伴う整形の鎮痛剤を安易に常用されていたとは、これも「幸福否定の心の闇」としか思えない。

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2009年9月29日のボクチン(5歳)
2009年9月29日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年9月29日のボクチン(6歳)
2010年9月29日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ



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2014年09月01日

多くの西洋医学畑の医療関係者が漢方相談に訪れる日本の現状

2008年9月1日のボクチン(4歳)
2008年9月1日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の男性
【 職 業 】:公務員
【 地 域 】:北海道
【 お問い合せ内容 】:

 漢方薬のことで知りたいことがあり、検索していたところ、このサイト、ブログが目にとまりました。

 拝読させていただき、いろいろな面で考えさせられました。

 実は、私は30代に入った頃に寒気や足の強烈な冷え、微熱、強い不安感、吐き気、朝起きられない等の症状が出て、総合病院で診てもらったところ、どこも悪くはないと言われ、抗不安剤を処方されたものの症状は改善しませんでした。

 その後、転勤が決まり一度も住んだことがない街で、働くことになりました。その際、当時はまだ利用者が少なかったインターネットで、漢方治療を取り入れているある精神科クリニックを見つけてメールで相談したところ、すぐに来院してくださいと言われ、早速診察してもらいました。

 そこでの治療は、最小限の抗うつ剤、抗不安剤及び漢方のエキス剤でした。何度か通っているうちに症状が改善され、以前のように働くことができるようになりました。漢方薬も漫然とした処方ではなく、診察を受け、その都度当方の症状を聞き、舌等の状態を確認しながら、漢方薬を変えてくれました。

 ところが、また数年して遠方に転勤になってしまい、その街の心療内科クリニックで診察を受けることになりました。漢方処方もしてくれる、とのインターネット情報を信じてのことです。

 しかし、そこでは漢方薬は六君子湯のみを処方するだけで、後は当時「画期的抗うつ薬」と言われていたSSRIと呼ばれる抗うつ剤や抗てんかん剤を処方されました。私は次第にベッドから起きられなくなり、不安感も増大して職場にも行くことができなくなりました。3年間の休職を余儀なくされました。

 その後、他院に転院し、大幅な薬の見直しを行い、また、漢方医とも巡り会うことができ、再び働くことができるようになりました。

 エキス剤の是非についてはいろいろと指摘されているようですが、メーカーによって配合成分が違うことも分かりました。

 今、私の母は胃にできた悪性リンパ腫でずっと入院して、強力な抗がん剤治療を受けています。母の体力がだんだんと落ちていことや、抗がん剤の副作用による苦しみを見ていると、このまま抗がん剤治療をさせて良いのかと感じるようになりました。六君子湯(エキス剤)が処方されていますが、今の母に合っているのかは分かりません。もう半年近く服用しています。以前、抗がん剤治療を受けても、逆に増悪してしまい、このことで主治医と対立し、これが原因で母が強制退院されられてしまったことがあり、何か医師に相談したくても、機嫌を損ねてはまた病院を追い出されるのでは、と思うと何も言えません。

 ホスピスへの転院を勧める友人がいますが、先日、あるホスピスに相談したところ、そこでは麻薬系鎮痛剤で痛みを和らげる治療をするだけで、漢方治療はしないとのことでした。

 今、母が入院している病院では、がんがなくなるまで抗がん剤治療をすると言っています。しかし、つい最近、同室の患者さんが強力な抗がん剤に耐えられず、感染症で亡くなってしまいました。母は「次は私の番だ」と言い、毎日泣いているとのことです。とてもでありませんが、不安や不信で仕事が手につかない状態です。

 西洋医学にも良い面はあるでしょうし、東洋医学が必ずしも万能ではないということも存じています。しかしながら、現在のこの国の医療体制には疑問を感じる日々です。地元の漢方薬局にも相談しましたが、いわゆる健康食品を強く勧められてしまい、不信感を抱かざるを得ませんでした。

 現在のがん治療に関して否定的な本を書いて有名になった方がおられましたが、精神疾患にしてもがんにしても、結局は薬で症状を悪化させ、患者を死に追いやってしまうのでしょうか。こうした現状は、とても日本国民として残念でなりません。

2010年9月1日のボクチン(6歳)
2010年9月1日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 ご指摘の通りだと思います。

 それゆえ、昨今は一般の人も様々な情報を冷静に判断して、自己責任という前提ながら、取捨選択されて、賢く動かれている人も多くなっています。

 そういう問題もあるからこそ、西洋医学の医師自身や医師のご家族はもとより、西洋医学畑の薬剤師さんやそのご家族のみならず、看護師さん自身が、漢方薬を求めて来られる人はとても多く、それは西洋医学の利点と欠点をよく知る立場におられるからこそ、だと思われます。

 一般の人でも、中には抗がん剤治療の副作用に耐えられず、拒否したために、医師に見捨てられ、確信犯的に漢方薬類だけに賭けておられる人や、抗がん剤で却って悪化したために断念して、自己責任ということで漢方薬類だけに賭けて、運よく完治された人もおられます。いずれも40歳前後の若い年齢層が目立ちます。
(但し、抗がん剤も有効に働き、漢方薬の併用で根治を勝ち取った人も、現実にはかなりおられます。)

 ご高齢者でも、若い人よりも聡明な判断力と調査能力がある人達は、みずから判断されて行動に移し、賭けに勝っている人も多く、意外に男性に多いのには驚かされます。(現実には男性の場合は真逆の人も多いので、うっかりご相談に乗れない場合もしばしばですが・・・。)

 ともあれ、頂いたメールで少し気になったところは、

>地元の漢方薬局にも相談しましたが、いわゆる健康食品を強く勧められてしまい、不信感を抱かざるを得ませんでした

 とありますが、健康食品の中には、中国医学における中草薬であっても、日本の医療制度では医薬品許可を得ない限りは、健康食品扱いとなり、効能効果も一切記すことができない中草薬も、現実には多いので、その辺はしっかり確認された方がよいと思います。

 母上様も体力を失わない程度のお近くで良いところが見つかるとよいですね。

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2010年9月1日のボクチン(6歳)
2010年9月1日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月1日のボクチン(8歳)
2012年9月1日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


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2010年10月22日

しばしば遭遇する医原病=医師の誤診による合成医薬品の誤投与による副作用問題

ヒヨドリ
ヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

 病院や医院の医師による誤診や誤投与は、医療用漢方において実に頻繁であるが、漢方薬の誤投与の場合はそれほど深刻な問題になることは少ない。

 やはり大きな問題となりやすいのは合成医薬品の誤投与である。
 先日も、初老に近い女性が真夏の炎天下で軽度の熱中症にかかり、嘔吐したあとやや食欲不振が続くので、主治医に相談して胃のレントゲンなどの諸検査では大きな異常もないとてタケプロンとムコスタが投与された。

 その後も食欲はますます低下し、めまいやフラツキも伴い始め、もともと不眠傾向があったのに嗜眠傾向が顕著となり、次第に動くことが困難となった。忙しい家業も休むこと一週間。
 主治医に重ねて相談したところ、主治医の診療所だけではもはや手におえないから精神科に受診し、同時に癌に関する諸検査をしっかり行うように指示された。

 そのような情況下で困り果てて当方にも相談があった。
 もともと折々に漢方薬を利用されるお馴染みさんでもあったから、前後のいきさつをよく問い質したところ、最近投与されたタケプロンとムコスタの投与が誤診と同時に誤投与に違いないので、医師に相談して中止するようにアドバイス。

 ところがプライドの高い医師だから、そのようなことを言ったら大変だというので、当方の名前を出してもよいから相談するように言っておいたが、ご本人は主治医に相談せずに、こちらのアドバイス通りタケプロンとムコスタを中止したところ翌日には完全回復。

 数日後お礼に来て、主治医にこの事実を伝えるべきかどうかを悩んでおられる。当然、伝えるべきだと言うのだが、プライドの高い医師だから怖くて言うのが躊躇されるとは、何のための主治医なのか?!

 患者さんが正直に治療効果の有無を伝えないから、その医師は天狗のまま誤診と誤投与を繰り返す結果になるのだろう。

 世の中、医師の中には東大受験の滑り止めで地方の医学部を後期試験で受かり、しかたなく医学部に進学した連中がいる。
 最初から医師を志したわけはなく、暗記力はあっても医学に対する情熱が欠落したプライドだけの煮ても焼いても食えない連中もいるので、医師を選ぶのも寿命のうちということを肝に銘じておくべきだろう。

IMG_0404
IMG_0404 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 13:10| 山口 ☁| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

症状の原因は病院から出された医薬品の副作用

ミサゴ
ミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

 例年、しばしば遭遇するのは病院から出された薬の副作用の症状が出ているのに、本人はそれと知らずに漢方薬治療を求めて来られるケースがとても多い。

 当然、そのことを指摘して通院中の病院で対処してもらうようにアドバイスするが、遠慮があって申告できないという気の小さい?人がとても多い。

 こちらが薬局だからといってお気軽に来て長々と症状を説明できても、主治医には遠慮があって相談できないというのだから、馬鹿バカしくって付き合っておれない。

 医師に相談できないのなら、せめて投薬を直接受けている薬局の薬剤師に相談するように指示することでようやく一件落着。

 このように、こちらにとっては時間の浪費にしかならない相談にも乗らざるを得ないこともシバシバあるが、そのようなイライラしている時に限って、またぞろ「チョッとお訊ねですが・・・」のお邪魔虫電話も重なるのである(苦笑。

ミサゴ
ミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

ミサゴ
ミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 08:15| 山口 ☔| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする

2007年08月05日

抗生物質の運用に無知な歯科医が多くて困惑する日本の歯科治療

おたより:東海地方の女性薬剤師

 台風の影響がなかったとのことで、安心いたしました。
 また、まつ子先生がお元気になられてほっとしました。

 私の義妹も、親知らずを抜いたときに、ボンボンに化膿しているというのに、抗生剤を何度言っても出してもらえず、高熱と痛みが続き、病院に連れて行ったら、髄膜炎を起こしていて即入院。
危うく命を落とすところ・・・という経験をしており、歯科医さんってどうなの?と思います。


 そんな人ばかりではないことを願いますが、こうなるともう、病院も薬局も、良い先生に巡り会える運があるかどうか・・・かもしれませんね。(笑)
先生のご近所の方は幸運で、羨ましいかぎりです。

 お話は変わりますが、筋肉のピクツキの記事を読ませていただき、思い当たることがあります。
 75歳の女性で、色白でぽっちゃり型ですが、”むずむず足症候群”で深刻に悩まれており、夜が恐怖です。元はといえば、ガンのご主人の終末期の看病で、神経が休まらず、寝たいのに起こされる・・・が続いて始まったようですが、ご主人が亡くなって3年目で、落ち着きを取り戻した今でも、発作が起こるといいます。

 発作は、決まって子午流注肝胆の時間である、夜中の12時〜3時の間に起こり、足の裏の湧泉の部分が震源地で、耐えられないほど、こそばゆくなり、それがだんだんと下肢に伝わり、ビクン、ビクンして眠れないもの。そこで起きてパッチワークなどに無理矢理専念すると、気がそれて4時〜明け方までは眠れるといいます。

 発作は昼間に人と会っているときなどには決して起こらず、夜になり不安な気持ちになったり、意識を何かに集中していないと始まり、気が抜けず疲れてしまいます。

 血圧は降圧薬でコントロールされていますが、飲まなければ200はあり、肝気が盛んで、体が弱いのに頑張ってしまう性質です。3年前に胃ガンの手術をされています。
 舌は暗紅で、苔は少なく、裂紋が多くあり、スポンジが水を吸うように水を含み、裂紋がふやけて見えます。脈は細、数で、尺脈は非常に弱いです。
 口は渇き、冷たいものを欲します。

 この方に、知柏地黄丸に亀板、真珠、黄精を足して様子を見ていますが、確か昨年この方がめまい、ふらつきで吐き気があり、苓桂朮甘湯を処方していたとき、足の発作はずっとおさまっていた・・・とカルテにありました。今の舌象からは苓桂朮甘湯には思えないのですが、使った方がよいのか悩んでおります。
 急ぎませんので、先生のお考えをご教授いただけたら幸せです。


ヒゲジジイのお返事メール:義妹様の恐ろしい事件も凄いですね!

>先生のご近所の方は幸運で、羨ましいかぎりです。

 と、おたより頂きましたが、愚妻の抜歯後の抗生物質の強引な間違った指導には、ここでも危ういものを感じてしまいました。先生の義妹様と同様、抜歯後には化膿による膿が蔓延しており、それが予測されただけに、歯科をかえる夕方には急遽クラビットを2錠服用して抜歯に臨んだのでした。

 抜歯後に、そのことを申告すると、クラビットではいけない!セフゾンを出すからそれにしなさい。夕方に勝手な抗生物質を飲まれているので、重複が恐いからセフゾンを明朝から服用するようにという、極めて乱暴な指導です。

 愚妻が薬剤師であることが余程気に食わないらしく、抜歯後から膿が出ているというのにセフゾンとは! 何か特別な歯科的な法則でもあるのかと怪訝ながらも指導を守ったところ、翌日から抜歯後の顔が腫れ上がる一方。
 (クラビット系はDAN合成阻害・クラリス系は蛋白合成阻害・セフゾン系は細胞膜阻害)

 ヒゲジジイは薬局をほとんど一人でやらざるを得ない破目に陥り、専門外の抗生物質の運用については、怪訝に思いながらも立派な歯科医のノタモウことだからな〜〜くらいに見過ごしてしまいました。
 
 ところがセフゾンを続けても抜歯後に残っている化膿が怪しい動きをしているらしく、その日はほとんど起き上がれません。その翌日、抗生物質の効果が弱いので消毒に行った歯科でセフゾンの追加を要求したら、鎮痛剤ならあげるが抗生物質はもう飲まないでよいとのこと。(追記:この日、抜歯後に顔がゆがんで辛いのに、歯石を取り始める強引さには驚かされる。好中球をますます暴れさせるだけではないか!

 どちらにせよセフゾンの効果は感じられず、仕事に支障を来たすのでクラビットに切り替えると数時間もしないうちに口が開けるようになりました。

 そこでやはり怪しいと思った愚妻は、身内の内科医(愚息)に電話して抗生物質の使い分けを問い合わせると、やはり口中は多種多様な菌がおり、しかもすでに化膿しているのだったらクラビットの方がより適切であり、セフゾン投与のほうがおかしいと言います。今度は消化器内科の身内の医師(娘婿)にも確かめると、まったく同様な意見。

 歯科医の中には抗生物質の知識が驚くほど欠落しており、変なプライドばかりが高くて、薬剤師と見ると目の敵にする人が地元には多いので腐ってしまいますよ(苦笑)

 ところで筋肉のピクツキの問題ですが、茯苓との関連性が高いと思われますので、苓桂朮甘湯証が見られない場合は、知柏腎気丸中の茯苓をウンと増量してみてはいかがでしょうか? 1日量を10〜15gくらいに、です。さらに白朮くらいは加えてもよいかもしれません。但し、状況から見て桂枝や甘草は使用できそうもない体質のようですね?!

【編集後記】 もしかして反佐として桂枝も少量なら加えても良いかもしれない!?

 ところで歯科医に対する苦情をモロに書き過ぎたかもしれないが、これはタマタマ身内に起こったことだから鮮明な印象として本音を吐露したもので、当方では職業上、一般の人からの歯科治療の悩みをシバシバ受ける中、同様な問題がとても多いからである。杜撰な根管治療などは日常茶飯事で、発熱して顔がゆがむほどの化膿性の歯痛に抗生剤も出さずに鎮痛剤ばかりでお茶を濁そうとする例は枚挙に暇がない。

 次善の策として重症でもなければ銀翹散製剤に白花蛇舌草の併用で対処出来る場合も多いが、一定の限界を超えれば抗生物質に頼らざるを得ないので、歯科医院を紹介するよりも一般病院に行ってもらわざるを得ないケースもなしとしない現実がある。

 当然、抗生剤の乱用は慎むべきだが、歯科領域においては単なる風邪などと異なって急性化膿性炎症を引き起こして高熱を発し、顔面が変形するほど腫れあがるケースは決して珍しくないのである。

 歯科医の皆さんは、もっと薬物治療の重要性を認識して欲しい。免疫力を低下させて却って細菌の繁殖を促進しかねない鎮痛剤ばかりに依存しないで、とりわけ抗生物質の適材適所の使用方法を正しく学習して欲しいと切に願うものである。
 鎮痛剤ばかりを投与したがる歯科医が多い現実に、あるいはもしかして疼痛が生じる根本原因を理解されてないのだろうか?とさえ疑問に思う相談事例が少なくないのである(苦笑)。

 抜歯後などで細菌の過剰な繁殖を許すと、歯科領域でも生命を奪いかねない危険なケースもあり得るし、杜撰な根管治療によって引き起こす急性化膿症は日常茶飯事なのだから・・・

posted by ヒゲジジイ at 00:21| 山口 ☁| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする
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