2015年05月12日
胆石症と病名が分かっていても、西洋医学とは異なって、漢方では正確な弁証論治が必須
2015年5月11日のシロちゃんとトラちゃん posted by (C)ヒゲジジイ
2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 地 域 】:中国
【 具体的なご職業 】:薬剤師
【 お問い合せ内容 】:
はじめまして、すみません、どうしたら良いか解らなくて、メールさせて頂きました。
胆石の患者父なのですが、ウルソを服用していますが、ネットで調べたら6月以上は服用しても完全に溶解するには、難しく30%以上とありました。
また、7年前に、脳梗塞を発症し、後遺症があり、身体障害者で言語障害と片マヒがあった為、胆石の発見が遅くなってしまいました。
たまたま、施設で転倒してあまりにも痛がるので、レントゲンを撮った時に見つかりました。
今は、痛みは無いので、良いのですが、漢方薬と併用してもっと早く溶解するかもしれないと思いました。
是非教えて頂けないでしょうか。
ネットでも調べても、行き詰まり、ツムラでも何を処方したらベストなのか、また、潤勝散と言った漢方薬最近知りましたが、解らなくて困ってしまいました。
本当に、すみません、よろしくお願いします。
2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
胆石症は、多くは柴胡剤を主体に配合しますが、体質によっていずれがフィットするのか、慎重に弁証論治する必要があります。
また他の持病の問題も考慮した、無理のない配合をする必要があります。
いずれにせよ、漢方薬は、西洋医学治療のような病名だけでフィトする配合を決めることは不可能です。
ネットではいろいろな情報があるようですが、それぞれの考え方や流儀があっても、その人の体質に合わなければ、十分な効果は得られないので、そのためには中医学や漢方医学の基礎知識が必須となります。
取り急ぎ、お返事まで。
編集後記:
胆石症の場合は、尿路結石とは異なって、ほとんどのケースでは体質に応じた柴胡剤を必要とするので、正確な弁証論治が必要である。
尿路結石の場合は猪苓湯+石流茶などと比較的パターン化しやすい。
ところが胆石症では、適切な柴胡剤+多くは茵蔯蒿湯+石流茶やオルスビー錠や牛黄製剤など、体質によって様々な配合が考えられるので、他の持病の配慮も必要になるので、なおさらメールレベルで一概にアドバイスできるものではない。
参考文献:
2007年10月29日 飽食の時代病=胆石症による疼痛発作がやけに目立つ
2015年02月27日 念願の健康食品『 石流茶(セキリュウチャ) 』が3月初旬に新発売、確実に決定! など
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2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☁| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎
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2014年11月30日
延年半夏湯証および慢性膵炎が疑われる女性からの全文と、それに対するお返事メール
2008年11月30日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 職 業 】:主婦
【 地 域 】:東北
【 お問い合せ内容 】:お忙しいところお返事いただきありがとうございます。
文字化けしていたようで大変失礼いたしました。
もう一度全文お送りしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
お問い合わせ内容 : はじめまして。以前からよくブログを見させていただいております。お忙しいところ大変申し訳ありませんが、少し教えていただければと思いメールいたしました。
3年半ほど前、震災後で体を動かしていないのでヨガをしていたら急に左肋骨奥がつって15分くらい動けずその後から波があるのですが定期的に痛みがあります。
最初は肋骨周辺を痛めた程度かと思っていたのですが痛みが食後や油もの、カレーコーヒーなどを食べるとてきめんきます。
今年に入り、痛みが毎日のようにあり、左胸下、左肋骨奥、左肩甲骨奥、みぞおち左などいろいろ場所をかえ、痛み方も鈍痛、膨満感、キリキリ、えぐられるような痛みといろいろです。
病院へも大きいところや消化器専門などたくさん行きました。血液尿検査、エコー、胃カメラ、CT、大腸検査などしましたが全部異常なしでした。
漢方薬局にもお世話になっておりますが柴胡桂枝湯(粉)、抑肝散陳皮半夏(粉)、ウイキョウ牡蠣木通(煎じ薬)をいただいて半年飲んでいますがあまり変化はありません。
一連の症状をみると自分では慢性膵炎か膵臓が弱くなってきているのかと思うのですがいつも否定されます。
今週に入り痛みがきつく全身倦怠感もひどく外出もつらくなり白飯と野菜少々の日々で舌は真ん中がぱっくり割れていて全体的に白いです。
消化器内科で再度検査をしましたが全く異常なく、ツムラの大建中湯を渡されましたが以前の先生のブログでは症状によっては大建中湯は危険なこともあるとあったので今の状態で飲まないほうがいいでしょうか。
あと漢方薬局のかたのお父様が容態が悪いようでお店を少し休まれるようでその間何か痛みが取れるような漢方があれば参考にさせていただきたいと思っております。
メールの症状だけでは不十分なのは重々承知しておりますが書ける範囲でお願いできればと思います。
2009年11月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:
今回は全文、文字化けはありませんでした!
前回頂いた、そちらのメールアドレスは、どこかに記載ミスがあったようで、お送りしたお返事メールは、届かなかったと思います。
今回は正しく記載して頂いていればよいのですが・・・・
大建中湯の件ですが、腹部に明らかな冷え痛みを感じるようであれば、服用してみる価値はあります。
漢方薬の運用では、もっとも重要な判断材料は寒熱の問題です!
腹部に明らかな冷えを感じるようであれば、たとえピントがずれていても、大建中湯を服用しても、大きな問題は生じることは滅多にありません。
まずは少しでも苦痛が取れるかどうか、試してみる価値があるかもしれません。
腹部や疼痛のある患部に冷え痛み的な部分を感じるのに、大建中湯であまり効果がなければ、やはり左に症状が偏っていることから、漢方処方としては、延年半夏湯が有力候補となります。
もしも大建中湯で効果がなければ、他の漢方薬局さんでも見つけて、フィットしそうかどうかを相談されるとよいと思います。
というのも、延年半夏湯のエキス製剤は、保険適用の製品はなく、製造許可され市販されているのは小太郎漢方さんだけです。
取り急ぎ、お返事まで。
2009年11月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
折り返し頂いたメール:
土曜日のお忙しい中、いろいろと教えていただき本当に感謝しております。
まずは大建中湯で様子をみて、症状がかわりなければ、漢方薬局さんで延年半夏湯の相談をしてみようと思います。
実は1年くらい前に先生の奥様の左側の痛みのブログをみて、コタローの延年半夏湯を一箱試してみたことがありました。その時は症状は少し落ち着いていたように思います。
今回は薬局さんにきちんと相談し、服用してみようと思います。
こんなに痛いのにどこも悪くないと言われ続けていたので先生に膵臓が弱いのではないかと言っていただきスッキリいたしました。
こちらでも症状をよくわかっていただける漢方薬局さんんもう一度探して頑張りたいと思います。
本当ありがとうございました。
先生も毎日お忙しいとは思いますがお体に気をつけてください。
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2009年11月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2010年11月30日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2011年11月30日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☀| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎
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2014年11月29日
慢性膵炎かもしれない人からの問い合わせメールだが、返信してもメールが届かない!
2008年11月29日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
以下、問い合わせメールがあるも、文面の途中から文字化けで解読不能ながら、お返事メールを送っても届かない!
心当たりのあるご本人が、気が付かれたら、正確なメールアドレスをこちらの問い合わせフォームから送って頂きたい⇒お問い合わせや御質問
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40歳〜49歳の女性
簡単なご住所 : 東北地方
お問い合わせ内容 : はじめまして。以前からよくブログを見させていただいております。お忙しいところ大変申し訳ありませんが、少し教えていただければと思いメールいたしました。
3年半ほど前、震災後で体を動かしていないのでヨガをしていたら急に左肋骨奥がつって15分くらい動けずその後から波があるのですが定期的に痛みがあります。
最初は肋骨周辺を痛めた程度かと思っていたのですが痛みが食後や油もの、カレーコーヒーなどを食べるとてきめんきます。
今年に入り、痛みが毎日のようにあり、左胸下、左肋骨奥、左肩甲骨奥、みぞおち左などいろいろ場所をかえ、痛み方も鈍痛、膨満感、キリキリ、えぐられるような痛みといろいろです。
病院へも大きいところや消化器専門などたくさん行きました。血液尿検査、エコー、胃カメラ、CT、大腸検査などしましたが全部異常なしでした。
漢方薬局にもお世話になっておりますが柴胡桂枝湯(粉)、抑肝散陳皮半夏(粉)、ウイキョウ牡蠣木通(煎じ薬)をいただいて半年飲んでいますがあまり変化はありません。
一連の症状をみると自分では慢性膵炎か膵臓が弱くなってきているのかと思うのですがい
ここから文字化けが続いて以下、判読不明の文章が続く
2008年11月29日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
せっかくお送り頂いたメールの後半は、文字化けで判読不能でした。
折り返し、全文を返信メールで、お送り願えないでしょうか?
ところで、判読できる部分だけで予測できるのは、ご指摘の通り、膵臓関連が怪しいものと思います。
症状が左にばかり偏っている場合は、漢方的には延年半夏湯がフィットすることが多いので、現在通われている漢方薬局で、この可能性はないのかどうか、しっかり相談して見られるとよいと思います。
取り急ぎ、お返事まで。
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2011年11月29日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
2011年11月29日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
2011年11月29日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☁| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎
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2014年05月21日
脂肪肝による肝機能障害
2009年5月21日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
懐かしいボクチンの写真を5万枚以上撮っていた。だから同月同日の写真はほぼ必ずいつかの年に撮っていたので、昨今はブログに毎日それを貼るのが唯一の楽しみとなっている。
それゆえ、日々書いている記事というのは、単なる写真の付け足しに過ぎない。
それはさておき、昨今は脂肪肝による肝機能障害で来局される人が意外に多いが、その多くは、というか今のところほとんど百発百中に近く、ほんの2種類の併用で、比較的即効が出ている。
もしかして、病名治療的に通用するかも知れないワンパターンが多い。
たまたま昨日来局された某メーカーさんの幹部(出身大学薬学部のヒゲジジイの後輩)とその話題となって、1種類はその某社の製品だから教示したものの、もう1つの方剤も同社で製造しているとはいえ、当方では同社の製品を使用している訳ではないので、気の毒だからお教えするわけには行かなかった。
とはいえ、この「気の毒だからお教えするわけには行かなかった」という言い方は我ながら、なんともイヤラシイ。
昨今、知らずしらずに意地悪ジイサンになりつつあるので、あの世に行ったら相当に罰を喰らうかもしれない。
たとえ罰を喰らっても、ボクチンに再会できれば、ぜんぜん文句はありまっせっんっ(呵呵。
2009年5月21日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年5月21日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:15| 山口 ☔| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎
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2007年10月29日
飽食の時代病=胆石症による疼痛発作がやけに目立つ
地元における実にありふれた漢方相談は胆石症発作である。
実に飽食の時代にふさわしい。
手術が簡単になった分、女性に比べて平均寿命の短い男性達は経費のかかる漢方薬を省略して直ぐに手術で片付ける。
女性の平均寿命が長い理由の一つに、あらゆる疾患を漢方薬中心に解決を試みる人たちが、男性に比べてはるかに多いことが多少とも関連するのではないかと思われる。
本日も皮下脂肪が多いためにエコー診断では確認できないが、諸症状から胆石症による疼痛に間違いないだろうと診断された女性がやって来られた。といっても、エコーによる診断技術は術者の技術と能力によって大きな差があると言われるから、セカンド・オピニオンを受ければ案外、容易く石が確認できるはずである。あるいは砂状のものかもしれない。
胆石症の発作時には、なるべく品質と濃度の高い牛黄製剤を用いてもらうが、弁証論治にもとずく大柴胡湯などの適切な柴胡剤と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)・オルスビー錠を主体に、出来れば金銭草(連銭草)なども併用すれば、比較的容易な疾患である。
当然のことながら一定の根気は必要であるが、いずれもほとんどの例で著効を奏して疼痛などの自覚な苦痛は短期間で消滅するのが常であり、よほど大きい石でもない限りは、比較的順調に石も排出されて治って行く。
手術を避けたいために女性たちこそ熱心。
ところが根気のない男性達は自費の経費が惜しいのか?すべて手術に直行されているのが現実である。(←村田漢方堂薬局だけでのお話し!)
日ごろから現代女性一般のマナーの欠如に対する文句ばかり吐き続けることが効を奏してか? 村田漢方堂薬局の常連さんの多くは、当然のことながら名実ともに大和撫子ばかり集まっている。
村田漢方堂薬局のHPやブログをご覧になって来られる男女ともども最初は相当に緊張して来られるが、厳格謹厳なヒゲジジイという先入観は脆くも崩れてホッとされるケースがしばしばである。
遠方からでも来局が2〜4回目ともなると、予告も予約もなしに気軽にやって来られるくらいになるのをとても喜ぶヒゲジジイである。
要するにHPやブログのみならずお電話でのお問い合わせこそ、最初の敷居を大いに高くしてお遊びの御相談を峻別しているわけである。
無駄な時間を浪費したくない。
そんな無駄な時間があったら真面目に漢方薬を続けておられる人たちの配合の思案や御相談に使いたいのである。
posted by ヒゲジジイ at 21:18| 山口 ☁| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎
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2007年01月17日
新年一週間で目立ったのは胆石症に心筋梗塞とアトピー性皮膚炎
十年のお付き合いになる某悪性腫瘍の人が、当時は体力的にも限界に来て会社を辞めざるを得ないと観念していたところ、漢方薬のお陰で当時とは比べ物にならない体力と健康を回復してありがたいことだと述懐されたばかりだが、最初の一年間は服用しにくい漢方薬と種類の多さに閉口されて、苦情ばかりが目立った人だったが、数年も立たないうちに一番問題となる感染症を殆んどシャッタアウトできる体力と免疫力を回復して以後は、積極的に多種類の漢方薬を服用されるようになり、第一線で大活躍の毎日でありながらも毎月欠かさず遠路はるばる10年間、村田漢方堂薬局に通い詰める皆勤賞ものである。
西洋医学治療には抗癌剤はじめ治療方法が全く存在しないという特殊な疾患だけに漢方薬類を永久に止める事が出来ない。しかしながら、当時よりも明らかによい状態をずっと保ち続けているので、却って健常者よりも長生きすることは間違いないことだろう。
余談からはじめてしまったので、ここからようやくタイトルの話である。年が明けて、まだ七日しか仕事をしてないのに、食べすぎから激しい腹痛を起こして昔からのおなじみさんの、しかも四十代の女性が立て続けにやってこられた。
以前から胆石を保持しやすい体質だから、病院で検査を受けるように再三再四促していたのだが、案の定、今年になって偶然二人ともが、同じ日に・・・・一人は重症で嘔吐しながら七転八倒に近い腹痛に見舞われ、大柴胡湯とインチンコウトウを服用するだけでは間に合わないので最高級の牛黄製剤を服用してもらうと馬鹿みたいにけろりと治まった。直ぐに検査に行って結石の存在を確かめるように強く促しても頑として聞き入れない。
もう一人の女性も同様に、こちらは嘔吐するほどでもないが、大柴胡湯と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)だけではのろのろした効果なので、やはり牛黄製剤も適宜併用してもらって一週間で治まった。
二人とも病院での手術を恐れて行こうとしないので、稀に石が排出する過程で胆道閉塞を起こすことがあるので、その時には絶対に即手術だよ、と脅しているが、真面目に漢方薬を服用するので勘弁して欲しいと懇願するのだからどうしようもない。
アトピー性皮膚炎では、最初は逆流性食道炎が一回目の配合では効果が薄く、二回目で速効で効いたものだから、持病のアトピー性皮膚炎も治してほしいという軽症の人からはじまって、かなり重症の人など、毎日のように新しいアトピー性皮膚炎の成人の男女が続いている。
合成医薬品が一切合わない高齢の女性の帯状疱疹も、さいわいなことに速効を得て安堵したばかりであるが、地元の常連さんはもとよりおなじみさんまでも、急性疾患で病院に行くべきところを、当方に駆け込んで来られるので気が抜けない。(これが新しい人だったら急性疾患は明らかな風邪以外はすべてお断りして病院に行ってもらうところだ。)この人達にとっては、風邪などの漢方治療は、並みの専門家よりも腕がよいくらいだ。葛根湯のような初期治療にしか役に立ちにくい傷寒論の方剤に頼ることなく、温病系の方剤(銀翹散製剤)の使用方法のコツをしっかりマスターしているからである。
横綱は86歳なるご高齢の心筋梗塞を抱えて、病院治療ではペースメーカを入れるなどしてもらっているが、高齢の為に手術ももうできないというので、10年まえからの常連さん。即効性のある牛黄製剤ばかりにたよって、肝腎な体質改善に必要な 生薬製剤二号方 を主体にした配合を疎かにして困っている。
昨日は常用する漢方薬類の補充で、鬼門の冬を迎え息切れがして苦しいのよ〜〜〜といいながらも元気な声は衰えない。主治医はこれ以上方法がないので、漢方薬が効いてくれてよかったねと公認の牛黄製剤類を買い込むのであった。
さいわいにも高級な牛黄製剤を服用すれば直ぐに息苦しさが解消するのだが、冬場だけはちょっと油断して服用を怠ると直ぐに息切れが生じるのだった。真面目に連用しておかなければ命の危険がある冬場になると、毎年毎年こちらの方も内心ビクビクものなのであった。
(それにしても日頃から生薬製剤二号方を主体にした体質改善を行っておれば、常連さんの七十代の男性のように、二度と発作はおろか息苦しさ胸苦しさも完璧に消失して何年にもなる人もおられるのだが・・・この男性の場合は一度として牛黄製剤のお世話になったことが無いのだから、両極端の女性と男性である。)
西洋医学治療には抗癌剤はじめ治療方法が全く存在しないという特殊な疾患だけに漢方薬類を永久に止める事が出来ない。しかしながら、当時よりも明らかによい状態をずっと保ち続けているので、却って健常者よりも長生きすることは間違いないことだろう。
余談からはじめてしまったので、ここからようやくタイトルの話である。年が明けて、まだ七日しか仕事をしてないのに、食べすぎから激しい腹痛を起こして昔からのおなじみさんの、しかも四十代の女性が立て続けにやってこられた。
以前から胆石を保持しやすい体質だから、病院で検査を受けるように再三再四促していたのだが、案の定、今年になって偶然二人ともが、同じ日に・・・・一人は重症で嘔吐しながら七転八倒に近い腹痛に見舞われ、大柴胡湯とインチンコウトウを服用するだけでは間に合わないので最高級の牛黄製剤を服用してもらうと馬鹿みたいにけろりと治まった。直ぐに検査に行って結石の存在を確かめるように強く促しても頑として聞き入れない。
もう一人の女性も同様に、こちらは嘔吐するほどでもないが、大柴胡湯と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)だけではのろのろした効果なので、やはり牛黄製剤も適宜併用してもらって一週間で治まった。
二人とも病院での手術を恐れて行こうとしないので、稀に石が排出する過程で胆道閉塞を起こすことがあるので、その時には絶対に即手術だよ、と脅しているが、真面目に漢方薬を服用するので勘弁して欲しいと懇願するのだからどうしようもない。
アトピー性皮膚炎では、最初は逆流性食道炎が一回目の配合では効果が薄く、二回目で速効で効いたものだから、持病のアトピー性皮膚炎も治してほしいという軽症の人からはじまって、かなり重症の人など、毎日のように新しいアトピー性皮膚炎の成人の男女が続いている。
合成医薬品が一切合わない高齢の女性の帯状疱疹も、さいわいなことに速効を得て安堵したばかりであるが、地元の常連さんはもとよりおなじみさんまでも、急性疾患で病院に行くべきところを、当方に駆け込んで来られるので気が抜けない。(これが新しい人だったら急性疾患は明らかな風邪以外はすべてお断りして病院に行ってもらうところだ。)この人達にとっては、風邪などの漢方治療は、並みの専門家よりも腕がよいくらいだ。葛根湯のような初期治療にしか役に立ちにくい傷寒論の方剤に頼ることなく、温病系の方剤(銀翹散製剤)の使用方法のコツをしっかりマスターしているからである。
横綱は86歳なるご高齢の心筋梗塞を抱えて、病院治療ではペースメーカを入れるなどしてもらっているが、高齢の為に手術ももうできないというので、10年まえからの常連さん。即効性のある牛黄製剤ばかりにたよって、肝腎な体質改善に必要な 生薬製剤二号方 を主体にした配合を疎かにして困っている。
昨日は常用する漢方薬類の補充で、鬼門の冬を迎え息切れがして苦しいのよ〜〜〜といいながらも元気な声は衰えない。主治医はこれ以上方法がないので、漢方薬が効いてくれてよかったねと公認の牛黄製剤類を買い込むのであった。
さいわいにも高級な牛黄製剤を服用すれば直ぐに息苦しさが解消するのだが、冬場だけはちょっと油断して服用を怠ると直ぐに息切れが生じるのだった。真面目に連用しておかなければ命の危険がある冬場になると、毎年毎年こちらの方も内心ビクビクものなのであった。
(それにしても日頃から生薬製剤二号方を主体にした体質改善を行っておれば、常連さんの七十代の男性のように、二度と発作はおろか息苦しさ胸苦しさも完璧に消失して何年にもなる人もおられるのだが・・・この男性の場合は一度として牛黄製剤のお世話になったことが無いのだから、両極端の女性と男性である。)
posted by ヒゲジジイ at 01:16| 山口 ☔| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎
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