【エンタメ&テレビ】 2022.09.25 (Sun)
仮面ライダー、ブイスリャー!!!
東京ローカルのMXテレビで再放送中の昭和 『仮面ライダー』 シリーズ。1号2号ときていま、『仮面ライダーV3』 が佳境です。
主人公・風見志郎役の宮内洋さん!
バイク手放し運転での変身ポーズや、クセが強い 「ブイスリャーァ!」 の掛け声は、「立花のおやっさん」 こと小林昭二さんら大人のひとからは怒られたそうですが、やっぱりセクシーでカッコいい!
主題歌がちょっぴり音痴なのはご愛敬。歳が近い水木一郎さんが歌の指南役として付けられたが、あまりのヘタっぷりに大ゲンカになったらしい。前にテレビでおふたりが対談していて、当時を振り返って笑ってらした。
そしていま、「ライダーマン」 結城丈二(演・山口豪)が満を持して登場!
悪の組織デストロンの科学者として将来を約束されながら、ライバルの大幹部 「ヨロイ元帥」 の罠にかかって右腕を奪われた恨み。ヨロイ元帥をカタキと狙いV3と共闘しながらも、世界平和の組織と信じるデストロンそして孤児の自分を育ててくれた首領への恩愛は忘れられないという葛藤・・・。大人になって観ても、これが意外としっかり作られていておもしろく、驚かされた。
中途半端で安っぽいライダーマンの造形はけっっしてカッコよくはないけれど、子供のころからなぜか魅かれてならない、不思議な味わいを感じ取っていたものです。生身の人間でも改造人間でもない、正義でも悪でもない、いい意味での 「中途半端さ」 が、仮面ライダーの本質をいちばん体現していたからかもしれません。
対する、ヨロイ元帥を演じた中村文弥さん。「デ~~ストロン」 「仮面ラ~~イダ」 のクセが強い言い回し、最後までやり通していて悪のカガミだ。中村さんは大野剣友会のスタント役として、キャスト欄でよくお見かけする名前。なんとライダー2号のスーツアクターもこの人だったとか。初めて知った。
デストロンからはクリスマスパーティーに招待されたり、お正月には年賀状が届いたりと、ほほえましい一面もあったり。 首領の声の納谷悟朗さんも、ショッカー首領から引き続き担当されていて安心安定の支配力。やっぱり永遠の、あこがれの悪の組織です。
【続き・・・】
≪このあと・・・≫
このライダーマンの登場で仮面ライダーシリーズの人気は頂点に達するが、『V3』 と同時期にはじまったロボットアニメ 『マジンガーZ』 (1972~)の大ヒットで、時代は 「変身ブーム」 から 「巨大ロボットブーム」 へ急速に転換。
次作 『仮面ライダーX』 もそれにあやかってメカ要素を取り入れてみるものの、ブームの退潮は隠せず。『X』 放送3クール、『アマゾン』 2クール、『ストロンガー』 3クールと、2年で3作を投入して初期ライダー・シリーズは幕を閉じることに――。(ちなみに 『ストロンガー』 のあとに始まったのが、これまたお化け番組 『まんが日本昔ばなし』。)
――しかしこの試行錯誤期に出された、複数のライダーをレギュラーで戦わせようというアイディアは、'75年 『秘密戦隊ゴレンジャー』 にはじまる 「戦隊ヒーロー」 シリーズの誕生につながり、彼ら東映特撮チームは再び黄金時代を創り出していく。
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