佐伯屋敷跡下の馬頭観音(多摩市関戸)
前述の観音寺入り口にあった地蔵堂(関戸古戦場跡)は熊野神社前の地蔵堂を上の地蔵と呼ぶのに対して、「下の地蔵」と呼ばれている。そこからわずかに熊野神社に上ると山手に向かう路地があり、路地の奥はかつての佐伯屋敷跡らしく森と竹藪になっているが、最奥の駐車場の一角にコンクリート土台に立てられた馬頭観音がある。
摩滅が激しく文字が読み取れないが、山側が正面で「馬頭観世音」の文字が読める。側面の文字はよくわからないが左側面の下のほうには「氏」という字が見て取れる。当初、多摩市の資料にも記載されていない。紀年も読み取れないが馬頭観音であることは間違いない。この場所から裏山を見ると、鎌倉時代の佐伯屋敷は斜面に築かれた館城ではないかと思われる。延命寺もその一角で、この道もサブルートのひとつだった可能性を感じた。
場所 多摩市関戸5丁目25番地先
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