部落差別に立ち向かった
まぁ聞いてくれよ
>>1は純粋な日本人か?話はそれからだ
俺が生まれそだったところはすごく田舎で、ちょっと西を見ればすぐ近くに山があったんだけど
その山を越えたところには俗に言う部落があるんだ
結局いまでも何故差別にあってるか正確なことはわからないんだけど
子供の頃から山の向こうの地区は犯罪者ばかりが集まるヤバイとこだと教え込まれてた
純日本人です
俺は普通に大学を出て保育士になった。
保育士になって2年目のとき職場の先輩から一人の女性を紹介された。
清楚でとても大人しい子で、名前は鈴木と名乗っていた。
紹介されてから何回か二人で合ったりして、俺から告白し俺たちは付き合うことになった。
付き合ってた頃の話はわりとどうでもいいので飛ばします。
で、一年くらい付き合って俺は彼女にプロポーズした。
学生時代に貯金してた金を全部使って指輪を買って、結婚してほしいと言った。
彼女に少し待ってほしいと言われた。
約一週間後、答えを話す前に少し話したいことがあると彼女に呼び出された。
自分は山の向こうの地区出身で、本当の名前も出身も隠して生活してる。
それでもよければ結婚してほしい。
というのが彼女の答えだった。
俺は少し驚いたが、彼女のことを本当に愛していたので出身なんて今更どうでもいいわけで
結婚しようと、その場で彼女に言った。
彼女は家にも何度か遊びに来てて、二人とも彼女のことをすごく気に入っていたので、本当に喜んでくれた。
これなら彼女の出身のことを話しても大丈夫だろうと思い、両親に話した。
絶対にダメだと、猛反対された。
そしてこれから彼女に会うなとも言われた。
俺は両親に出身なんて関係ないと必死に説得しようとしたが、無駄だった。
仕方なく彼女に報告。
彼女はやっぱりと言った。そして泣いた。俺も泣いた。
もうどうしようもなかった。
困るのはお前の子供だからな
>>14
子供が困る困らないとか、そういう問題じゃないだろ。
何故差別することを前提で言うんだ?
差別する人がいなくなれば、差別問題は起きないわけであって、そうすれば彼女のように自由や権利や尊厳を奪われ肩身の狭い思いをする人はいなくなるわけだ。
なんでそんな簡単なことができないんだ。
そういう問題です
差別する人がいなくなればって両親すら説得できなかった人間がどうやって無くすの?
子供は間違いなく苦労するよ
続けます。
さんざん泣いたあとに出した結論は、両親など気にせず、二人で暮らしていこう。
と、本当に無謀で先の見えないものだった。
もともと彼女が俺の住んでる地区のほうで一人暮らしをしていたので、俺達は彼女のアパートで一緒に生活をすることにした。
本当に幸せだった。
生活は苦しかったけれど、彼女のそばにいられるだけでよかった。
>>1
イマドキそんなことで悩むなんて大袈裟なんだよ。
二人で遠くに逃げるとか東京みたいな大都市に潜り込めば痛くも痒くもない。
>>22
そんなお金がどこにあるんですか。
地元の私立保育園に就職したので、地元を離れるわけにもいかなかったのです。
生活するにはお金が必要なんです。
続けます。
二人で生活を始めて1ヶ月がたった頃、
彼女の両親が挨拶に来たいと言ってくれた。
しかし来てもらうのも申し訳なく。
それに彼女が育ったところを見てみたいという気持ちもあったので、
俺は彼女の実家に挨拶に行くと返事をした。
彼女の実家に向かうため、俺は山を越えるため車を走らせた。
山を越えるのは初めてで、とても緊張していた。
30分くらい車を走らせると彼女の生まれそだったところに到着した。
川があり。それに沿うように畑があり。
家があり。人がいて。子供があそんでいて。
俺の住んでる地区と大差ない普通のところであった。
彼女の家に着くと、彼女の両親が出迎えてくれた。
リビングにあげてもらい、畑で取れた野菜や、梅酒などをたくさんご馳走になった。おいしかった。
それから彼女との結婚を本気で考えていて、今は両親に反対されているがいつかは認めてもらいたいと思っていることを話した。
ありがとうと、彼女の両親から何度も言われた。お母さんは涙を溢していた。
本当に、本当にいい人たちだった。
俺はそれから何度も彼女の実家を訪れた。
彼女のお母さんには毎回美味しい料理を作ってもらって。
お父さんは俺と実の息子のように接してくれた。
俺は新しい冷蔵庫をプレゼントした。
テーブルが壊れていたので、お父さんと一緒になおした。
本当に彼女と、その家族が好きになっていった。
俺はもう親と縁を切って、彼女と結婚しようかとか、
彼女の両親と一緒にどこかに移住しようかとか、いろいろ考えた。
だけど実行するのはどれも金銭的に難しく、無力な自分に何度も絶望した。
一緒に住むようになってから一年が経った。
相変わらず彼女の両親にはよくしてもらっていた。
しかし俺の両親のほうも悪い意味で相変わらずだった。
ある日職場に行くと、園長に呼び出された。
山の向こうの地区に行く俺を目撃したらしかった。
出身を誤魔化しているのではないかと疑われた。
隠す必要もないので、山の向こうの地区出身の彼女と結婚しようとしていることを伝えた。
クビになった。
何度も抗議したが、全く効かなかった。
不当解雇などの専門の部署に行ったりしたが、相手にされなかった。
間もなくして、彼女も職場をクビになった。
収入がなくなった。
今だにそんなことあるのか?
どこ住み?
地方だけでも。
>>33
少なくとも俺の住んでるところは
>>34
中部地方です。
再就職先を探したが、世間の狭い田舎なので噂はたちまち広まり、どこの保育園も俺を雇ってはくれなかった。
彼女は再就職を諦めて、バイトを始めた。
俺もバイトを始めた。
俺の両親は何度も彼女と二人で住んでいるアパートに押し掛けてきたり、
ポストに帰ってくるよう手紙を残していったり、いろいろやってた。
その女のせいでお前が苦しむことはないとか
そこの地区の人はお前を騙そうとうんたらとか
勝手なことばかり言ってた。
もう、親なんてどうでもよかった。
彼女と彼女の両親さえいればよかった。
実際差別部落とかよくわかってないゆとりですが
どうして差別部落ができたんですか?
俺もゆとりだけど。
いろいろ理由があるみたいだね。
犯罪をおかした人を部落にしてまとめたとか。
皮を売る職業の人を残虐だといって差別したりとか。
>>42
オマエの行動力の無さも彼女を苦しませた一因だけどな。
>>44
行動力云々の前に金が無ければ生活ができない。
移住だってできない。その辺の事情はお金がない人にしか理解できないよ。
続けます。
俺はまだ大丈夫だったが、彼女はもう限界に近かった。
飯も食べられなくて、痩せて髪も抜けて。
あんたと出会わなければよかったとか
言われてけんかになったこともあった
でも彼女が謝ってその場は終わったけれど
それが、彼女の本音なんだろうと思った。
死にたくなった。
これだけ差別を身近に感じてるのに職場に彼女を部落だってバラしてクビとか
救いようのない馬鹿か創作かのどっちかだな
>>45
職場の先輩の紹介だったこと、すっかり忘れてたんだ。
彼女のことは一言も言わなかったけれど、そこから、漏れて
迂闊だったと思う。その通り馬鹿だと思う。
でも間違っても創作なんて言わないでくれ。
ある日バイトから帰ると、
彼女が首を吊って自殺していた。
遺書があった。
もう疲れたと書いてあった。
俺のこと愛してたと書いてあった。
ごめんなさいと書いてあった。
指輪は左手の薬指に、しっかりとはめてあった。
え?
え?
釣りだよね?
葬式は彼女の実家で行われた。
来ていた人の視線が痛かった。
葬式は彼女の実家で行われた。
来ていた人の視線が痛かった。
葬式の何日か後に彼女のお父さんに俺は悪くないと言われた。
本心ではそう思っていないことがわかった。
それが1ヶ月前のことで、いまに至ります。
今の若者とか一部以外、部落とか
ほとんど意識してないのに
老害が無駄に変な意識持ってるからめんどくさいよな
ここからお前が彼女の仇としてその村を救う話になるんだろうな
真面目な話これからどう生きてくの?
変な名字だった?
>>90
彼女の後を追います。
そう思ってこのスレ建てました。
>>93
ですね。
聞いたことのないものでした。
鈴木は偽名だったようです。
二人で暮らしているときは、
ずっと本名で彼女のことをよんでいました。
すいませんそろそろIDも変わるのでこれで終わりにします。
最後に私の私見ではありますが、言わせてください。
いじめなど含め差別をする人は本当に醜く愚かだと思います。
生まれ持った自由や権利や尊厳を奪い、それでいて自分はのうのうと生きている。
そんなエゴが存在するこの世界が本当に許せません。
そんな悲しいことをするよりも、分かり合い共存することのほうがよりよい生き方だと思います。
この話を聞いてくださった方々の中で
もし、差別をしている方がいれば影で苦しんでいる人のことを考えてください。
きっと差別なんてできなくなると思います。
こんな暗い話を見てくださったかた。
優しいレス、厳しいレスをくださったかたありがとうございました。
私は死をもってして訴えることしかできない糞野郎です。
でもこれで私の地区の部落差別(部落という言葉は使いたくないですが)がなくなることを本当に願っています。
彼女の両親が幸せになってくれることを願っています。
ありがとうございました。
>>1
乙!
部落差別とか存在するのかよ
田舎って怖いな
立ち向かってないけどすごい話だったわ
死ぬなよ>>1