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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───── ┃ 私はわが国の運命に自信がある。 自らを防衛しようとする国家はすべてを克服できる。 そのような国家は決して滅びない。 ――― ベルギー国王アルベール一世 ┃ ─────━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
978 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:47:08 ID:VMPs/jiU0 【前回のあらすじ】 / ̄^\ ,-、 / ̄^\,______/ \ ! ! /⌒i^\〆 < ̄\ },-. l l / /./ `\/ / l l /⌒i l l / // ★ ∨ l l / / l l / // ヽ.l l / / l l / / /・\ /・\ lll l__/ / /⌒ヽ  ̄ \  ̄ ̄ _  ̄ ̄ / /⌒'., /{ /⌒丶 _ ', , Y::::::Y ヽ / _ノ⌒', /', | \ ヽ \l (___,乂_乂___丿 l/ ,r' /,イ i\ \ `T 'ー 、 } | | | | ', -一'ー'´T´ ノ `ヽ丶 _厂 /'x 乂,___乂 V \ フ \ l / Ⅵ  ̄ ̄ ̄ 人 ``ー-一’ /\___/ヽ / ,,,,,,,ノiヽ,,,,,,:::i|li:\ . |(○), 、(○)、 :| | ⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒ u.:::| . |.u (^・^> 。.:::::::| 信じて送り出した赤軍部隊が \ ゚ ⌒´ u .::::/ ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、 フィンランドのモッティ戦術にド嵌まりして : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | アヘ顔全滅報告を送ってくるなんて・・・ > ヽ. ハ | || ソ連レニングラード軍管区司令官 キリル・メレツコフ 979 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:47:47 ID:VMPs/jiU0 開戦から約二週間、ソ・フィン国境全域で実施されたソ連軍の攻勢はそのほとんどすべてが 甚大な損害を出して失敗に終わっていた。 ,,,;;;;''' ''';;;'' ' ,,: ;;ヽ .....,.,,.. ' '''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,, ,,,;;'' ,,,,;;;;;;''''''' ;' ;∽∴゙・` ∝ξ;;∀゚):: ∧..,,,,, ,,,,;;;'''' '';;,, ''';;;;;;;,,,,,,,;;;''''' ' /И::,,:;'' ;; ::∝゚c(;;@;,,*。´;(... ....) ';;' ';, '''';;;;;'' ''';;;,,,,, ('-' )::::::::::::::::::; ∴::::::::c@ .,,,,;@っ:: ;, '';,,,;';,,;'' '''ッ ¨ ~: ;;∴;; : : : :∧∧ : : ・ ; .’'、 : : : : 、` ∧ '';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;''''‥`、.,∵`゙ ::: ::: :: ::: と(;';)0<) ∵-―‐ ‐-、 、``∵@; __,冖__ ,、 __冖__ / // `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / /\___/\ __,冖__ ,、 ,へ / ノ' 'ヽ、 ::\ `,-. -、'ヽ' く <´ 7_//| (○), 、 (○)。 ::::| ヽ_'_ノ)_ノ \> / | ,,ノ(、_, )ヽ、, :| n 「 | .| / r=‐、 ヾ ::| ll || .,ヘ / | l| |,r- r-| |l :::| . n. n. n ヽ二ノ__ { \. ヽ`ニニ´ノノ.::::/ |! |! |! _| ゙っ  ̄フ. /`ー‐--‐‐一''´\ o o o (,・_,゙> / 緒戦の圧倒的劣勢を凌ぎきったフィンランド軍にとって、情勢はなおも危機的なものではあったものの、 英雄的な善戦は絶望的戦争に一筋の光明を見出すに十分なものであった。 / / : : : / : : : : : : : : : : |: : : : : : :\\ \ . ∠ // : /: : : : : : : : : : : : /: : /: : : : : :‘,ヽ \ /: / :_// : /.: :./: : : : :/:.:/',: :.|: : : : : ', ', ヽ ー==ニ二 イ : : /: : : :/: : : ://__.⊥:_|: : : : |: i 〈__ .′/: : : l/: /:‐//: :.;/: / | /|: : : : |: |: 〉 \| 上出来ですぅ! i : :| : /: : :斗==ミ: / l:/ ,x=≠ミノ:/: : : : :| { :, (___|_彡: : : イ 《 ん:::ハ { ん:::ハ 》: :.:.:/: / ): :, カレリア地峡のソ連軍の攻勢は  ̄¨¨¨T :T : | 八 乂zソ 乂zソ/: : : /: ∧ \ :, ほとんど支離滅裂でした! . 八: |: : |: : :.\_ ::::: ’ ::::: /: : : イ: / 人 } ; ∧|\|\八⌒ r ⌒ヽ /イ : /_|:/ : : : 〉 \ 赤軍粛清の影響で私たちの想像以上に / |: : : : :\:、 ヽ. _ノ / l: /´ /: : : :八 } ソ連軍は弱体化しているようですぅ! ノ :| : : : /: : :个. . ,.ィ/: : : : : : : : : \ \ _/ _/′:.:/: : :.:.:.|: : :`ト ,__,. ト、: : : : : : : : : : : :人 } これならソ講和交渉に引きずり出せる _/ _ノ /: : :/.: : :.:.__l:r――┴ 、/二\\_,rヘ,__rヘ: : : : : 〉 \ ぐらいの成果は掴めそうです! / __ノ /: : :/: _l^Y _){ 「 ̄ 7介、\___) ) (_ ノ、 : : : \ }_ . __/ _ノ /: :/:.:/::〉 〈 ヽニニ// l| |`トミ_/ _ノ く⌒Y: : : : : : { } フィンランド国防軍最高司令官 カール・グスタフ・マンネルヘイム 980 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:48:03 ID:VMPs/jiU0 ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ ミ;=======゙ミ / ,= ヽ / ,=' _ ∧_ _,, /,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_ 大国ソ連に対する ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ フィンランドの思わぬ善戦は { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ 「雪中の奇跡」として世界中に ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ 報道されました。 |`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/ | |{i t _ / | それと同時に、ソ連の侵略戦争に対する | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | 国際的批難と抵抗するフィンランドを // i} / }-‐斤ヒl、__| l| | 支援すべしとする国際世論が巻き上がったのです。 r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ __ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ | ヽ ノ' `j }} /X | {{ | 981 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:48:27 ID:VMPs/jiU0 , , , -‐==- ._ /.//イイ≦三≡=‐=‐-.._ i .川/〃イ三≧三三二≧、 , -ゝlllllヘヘヘへミミミミミ、ミミ、、ミ イイフジ゙゙'' ヘ. \\`ヾ゙゙三ミミヾヾミ ´イ// / ,イ´ヽ ` ヾ 、`ヾミミミ llレ__` { ´ _,,イ二ヽ ヾミミ、 ヽヾミミ {三≧ =≦竺o='' 三ミミ、ミミ、ミミミ 我が合衆国政府はソ連の侵略戦争を .〉ー ゚' 、 ノ 三ミ、ミミ、ミミ、ミ 強く批難する! .( `_/.. `¨ 三三F lミヾミミ l ( ___)ヽ 、 三-、 .リヽヾヾヾ、 特に、フィンランド都市部に対する l/  ̄__ _ `ー、 .三 ' /川川ハハヾ ソ連軍による無差別爆撃は l ´ _ ` l ゝ-イ川 川川ハハ 明らかに人道に反するものである! l ¨ ___ ノノノノノ川 l || l i ハ ゝ._ __ 、二ンノイノノノ川 川 l川 Т  ̄ // `ーイノノノノハノノハノノ r‐‐- - -┴────-==─イイノノハノハ jl`ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : アメリカ合衆国大統領 フランクリン・ルーズベルト ノ L ⌒ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈○ ノ\ /\ ○〉ノ L ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ⌒ ) Y ( わっわわ我々は無差別爆撃などしていない! /γ⌒ ⌒ヽ\ ファシストと一緒にするな! / | | ヽ 赤軍が爆撃しているのはフィンランド軍の | ヽ__人__ノ | 軍事飛行場だけだ! \ `ー'´ / ソ連外務人民委員(外務大臣) ヴァチェスラフ・モロトフ 982 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:48:55 ID:VMPs/jiU0 ノ:三=--三-=≦ィ三ニ./ ⌒"^ Yミ、 {三=- f⌒ア/,イ:/}:::/ Ⅵハ }- { }/ .}/ i l刈 「 _j ィ≧x 、 ,ノ xミ、 | } j _-二f ⌒''<ミx x≦壬_ ノ ノ'":rくニl t―‐u、 ' ┴'-〈 /ィ f| Ⅵ 、  ̄ , l 、__,, l どの口でそのような戯言を言うか! }/.刈 :ミ  ̄ { ,爪 Ⅳ:ll人 ` ノ^l 〉、 lノ.ハ ヘルシンキの外国特派員は }|イ/リ,:,>r' r' ー― ' l|l,川 ソ連軍機が市民居住区に爆弾を {川:l:|;l;lハ l ⊆ニ二二⊃ .l|:.州 投下するのを目撃しているではないか! }:l:l:|::州{'、 ー 爪川、 Ⅵ:l:l|;l:l:l:lミ、 ______ノ;,j:|Ⅳ }|l|l州|lF⌒ } .|リ|lい|{ ノ L ⌒ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈○ ノ\ /\ ○〉ノ L ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ⌒ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ あ、あれは飢えるフィンランド人民のために / | | ヽ 食糧を投下してやっているのだっ!! | ヽ__人__ノ | \ `ー'´ / そもそも8,000キロ離れたアメリカから / `ー' \ |i. 何がわかるというのだ!! / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE | アメリカは口出しするな!!これは解放戦争だっ!!. `ー、_ノ ∑ l、E ノ > レY^V^ヽ 983 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:49:12 ID:VMPs/jiU0 ∧,,∧ ∧,,∧ <モロトフがあんなこと言ってたけどどうする? ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ <いや、完全に爆弾でしょ・・・しかも焼夷弾だし。 ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) <どう見ても侵略戦争です。本当にありがとうございました。 | U ( ´・) (・` ) と ノ <このまま小国が踏みにじられるのを見ているべきか? u-u (l ) ( ノu-u <ねえよ、ねえ。アカの侵略国家なんぞ許せるか。 `u-u'. `u-u' <異議なし。ソ連を制裁すべきでしょ。 984 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:49:39 ID:VMPs/jiU0 1939年12月、フィンランドはソ連の侵略戦争を批判して国際連盟に提訴。 同月14日国際連盟総会はフィンランドの訴えを認めソ連を連盟から除名することを決議した。 パッ パッ パッ パッ パッ パッ [除名] [除名] [除名] [除名] [除名] [除名] ∥∧∧ ∥∧∧ ∥∧,,∧ ∥∧,,∧ ∥∧∧ ∥,∧∧ ∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`) ( ). ( ). ( ) ( ) ( ) ( ) `u-u´ `u-u´ `u-u´ `u-u´ `u-u´ `u-u ,。⌒ヽ γ⌒。ヽ 〈 ノ,\ 人 〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( うっせーぼけ!何が除名だ!! /γ⌒ ⌒ヽ\ (ヽ / | | ヽ /) こんなハリボテ偽善連盟なんぞ (((i ) | ヽ__人__ノ | ( i))) こっちからお断りだ!! /∠_> | --┬-- | <_ゝ \ ( ___、 ヽ / __ ) 死ね!エンガチョ馬ーーー鹿!!! | `ーー'´ /´ お前らのカーチャンでべそ!!! ・・・こうして、ソ連は国際社会において決定的に孤立していくこととなる。 985 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:50:00 ID:VMPs/jiU0 / ̄ ̄ ̄\ γ⌒) u (⌒ヽ / _ノ ノ \ \ `、 こんな・・・こんなはずじゃなかった・・・ ( < (①) (①)U | ) \ ヽ (__人__) / / 書記長 やる夫・スターリン 986 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:50:15 ID:VMPs/jiU0 やる夫はモロトフ・リッベントロップ協定で手に入れた大きな戦略的優位の座から転げ落ちつつあった。 ____ / ∪ \ γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ 英仏をドイツに釘付けにさせながら、 / _ノ (>)三(<) \ `、 誰にも邪魔されることなく旧領を回復し、 ( <:::∪:::::(__人__):::::∪| ) その後は英仏独を秤にかけて \ ヽ ::∪::::` ⌒´∪::// 欧州を差配するはずだったのに・・・!! やる夫はドイツと当面は手を組む一方、英仏とも関係改善の糸口を残しておくことで 欧州戦争がどう転ぼうと勝ち組につけるように策謀していた。 987 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:50:34 ID:VMPs/jiU0 しかし、フィンランドとの戦争で躓いたがゆえに、英仏との関係は極度に悪化しつつあった。 || |! / / || | / / ,-‐-、 / / ,. - ─- 、 |_!_!ュ } / / ノノノノハヽ `'}‐┴、 i ,-、_{___ l' ,. -─- 、 { ̄`{ / } | r} ` / -' | |`i / ,ヘr^、 | }_, ,! -‐- 、 / / { 'ァ' `ー'/,_ )!/リノ二二jノノ`i, / _i / ,-ソ 、 ノ/ニ| `i// - r {⌒ / |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ ,-rrr、 政府はフィンランドを支援しろ!! /#\ 、 `='ノ iニij ,ニ゙ | `i /| r、/__,| ̄/ ノノノij iっ,!,!,! \#i\  ̄,ノ`i ヽ |r┼-、 i' v{_ (__ハ_! | _ノ^i'_フ'i,! `i { 小国を見捨てるな!! \i#|\==|/`|\\`ー| ´|ニ、ヽ | i ` ,.-i{ }、|- ,-'i |\_|> \|ヽ } ノ i \ | 〉' `ー'/ ,く.j 二ノ /ソ ヽ._`ファ-ァr{`ー-1 ソ連の侵略主義と戦えー!! O|/ |l/ i ノ´| / /_ノ\\ "{ヽ /i「|i、rr、/|ヘ! /ノ | | リ /∧ V_i/ ヽ_|\ノ|ヘ !| !|.| | |/ |-── ' |0` | / ヽ_/|\ 、 `| {| |゛゛| | | | /ノ | \ リ | ノ ri ノ | 英仏は当初、人口370万のフィンランドがソ連相手に耐えうるはずがないと考え静観する姿勢を見せていたが、 フィンランドの思わぬ善戦とそれに感化された国民世論を前にして何もしないわけにはいかなくなっていたのである。 , ィ ´::::::::::::::` ー、 /::::::;-z、;;;;---;;;、::ヽ ;::::/ | i i |ヾ;::i |::i --、_ ,-- {::| . |:::| ≧三≦,-- j::| ト、 ポーランドの敗戦で国内のムードは決して明るくない。 . |:::j __,ノノハi、__,--、{::レ':ノi , r、|'´_r。ミ.ヽY ./ `', j-彡レレ'j このうえフィンランドの苦境を前に指をくわえているだけでは |f j,,ゝ='ノ f⌒i、_,ノイ)i::::::::く 国民士気の低下は避けられ得ぬだろう。 ', i ト, , | | 、 / j::::::::::::≧ ヽj ' ,.イ_.| |_.,)、 トイ:::::::::::::く フィンランドを援助せねばならぬ。 _/:{ イ,_ゝ-'_ミ^,j`::::::r、r‐、| /三;/三トミ、- ̄ ̄- ///|::::::::ヘ三≧=r、__ _, イ三三三三ミ| \  ̄ // |ヾ::r、::i三三:i i 二二ヽ、__ . ,_,---- ≦彡 |三三三三 | ヽ_,ノ_,ノ | |;リ;;;;ソ三三ミ} `ヽ、 ヽ .{ヽ,-──' i |三三三三| 、| >< ,. | |三三三三ミ| | iイ ..{ \ ', |三三三三|i Oイ//∧ヽ o j |三三三三ミ| i i / | . i´ | .|三三三三j|_/ ∨/j \_,ノ .|三三三三ミ|i l .| .// .| イギリス首相 ネヴィル・チェンバレン ソ連は欧州において唯一ドイツとも英仏とも交渉できるフリーハンドの大国であるという利点を喪失してしまった。 988 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:51:13 ID:VMPs/jiU0 _)≫:::::::::::._ ''" ` 丶、:::::::::::::.(_ __(::::::::::::::::::::::/ \::::::::::::::::├─x ./ r─.≧:::::::./ ヽ:::::::::::≪ニ7》 に二三彡::::.∧ ハ:::::::::.|\Y《 仁{_/つ::::∧ :ハ:::::::) . ) ) . 廴__,.イて ,'.l j | | | }::ム辷彡' .ハ ; (::::.| | { | | ハ V .l イ.∧ l | :!.|::::/. | |:| .ハ ,: l| 辷| l .V.L | ハ.ヽ | / ,/7 .Ⅵ jl !.}:::} .| |:| ハ:/ :!l .|!ト{ .ヘlV>>zリ,,,. ハ l/./ィ-七7.l ∧リノ|::lハ | |:| マンネルヘイム元帥、最前線で奮闘する国防軍に .ハ/ ::l| .|::|ヘ\ =Yイ` ー、 \V/7´ ― Ⅵ从ンj .|:| .l. |:| 国際外交の「最前線」から朗報を持ってきたのだわ。 / !| |::ト叮アト、ヘ.ゝ_ノ ヽ/ イ_ノ 7イ |ソ}l::| .l | ,' | |::|. | .l∧. トー-、|,.-―イ / ! .|' 川 :l: i| 国際連盟は12月14日付でソ連を除名処分としたのだわ。 .′ :| 川 .l .|.`ヘー、| r─‐┐ レ‐'/ /l .| |: i| ; :l / リl. >、. ` ー ′ .イ. |..|.. |:: | 米英仏も我が国の主権を支持し、 | ::| / .∧}./´.::.ニ>tー 'チニ`ーzxノ八. |:: | ハンガリーやイタリアからは公然と援助の申し出が、 | ::| ./ /´::マ.:.::.:.:/ニ{ 只 }ー=、...:.:.://::Vム |:: | 隣国スウェーデンからは非公然に義勇兵の派遣が | | .//>、::マ: _,::-‐‐'..:》ー.イ :.:..:.::`ー//::〈 .Vム .|:: l 打診されてきたのだわ! | ::l .《∠≪:::::::へ.マ .:.:.:.:.:.::イ|:::::ト、.:.:.::. //:::::::\Vム,!| | | ::|::: ヽこ二ニミへマ .: : /.:.:|:::::|.:.\__./ムニニ三彡'l:: | フィンランド外相 ヴァイノ・ターナー / / ___ ※ `ヽ、 \ . / /,.ィ´: : : : : : : ̄`ー-、 \ \ / //: : : : : : : : : : : : : : : : :\.※.ヽ. \ \ .//: : : /: :: : : : : : : : : : : : : : :\ ヽ ヽ ∨: : : : :/: : : : : : : : : : : : : /: : : : : : :ヽ l ヽ . /:/: : : :/: : : : : : : : : : : : :./: : : :..:l: : : : ', l 〉 . ,':/: : : :/: : : : : : : : :/: : /:/ヽ: : : : :l: : : : :l ! / l:.ll: : : :.l: : : : : : ://:/.:/ ヽ: : : : l: : : : :! l / 援助と言っても、ソ連軍を撃退するには l:l l: : : :l: : :// / / _ ヽ: : :.l: : : :..l l'′ 少なくとも10万規模の正規軍の増援が必要です。 . l! l: : : :l/-ェェュ、, / ``''ヽ: l: : : : :l l そこまではさすがに望めないでしょうから、 l ヽ: : :ト、` 辷::ツ ,r.ェェュ-、_`!: : : / ! あまり期待せず待っているですぅ。 l ヽ: : :ヘ  ̄´ 辷ツ '´/: : :/ .l ! \: \ '  ̄ /: :/l. l ま、何もかもが絶望的に不足しているので . l .※ l: : ``ー` r‐、 //: :.:l ※ l 銃弾一発でもありがたい援助には変わりないですね。 l .l: : : :l: :.\ l i ´ ̄.: :l: : : l l . l l: : : :l: : : : ヘ、`'´ ,. <: : : : l.: :..:l !! それで?めでたく除名処分となったソ連の反応はどうしたか? . ! .※. l: : : :l: : ;ィ´\` ´ | ヽ、,、_: l: : :.l ※ l:l /l l:_r-、‐'´ \/ ゝ )-、: l l:.l . l: `i lハ_ ( ,ィチ"フリ=ュ、 〈 `i:::::l:.l l: l 989 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:51:41 ID:VMPs/jiU0 く」!L.|:.:.:.:.:.! L. // /, l| l l i l ハ:. _〕 〃l| l L.i:.:.:.:.| r┘,./ /, !|| l| l l ハ:/└i_ |i l| !└l:.:.:.:| 〕// //l l ! li l| l l |!:: と__〕 li〃!|l トz水゙/イ ,://l:| l |l l| li | ! l|! とl「´ |! | !小こシ」 !/ ≧:xイl ! ,'! /l , / /l _.」!|! ,l| l |ハ:.:!|l イ < _ヽ ,/ '//二ラ// イ| l| l! __ 面白い逆切れだったわよ。 /!| l l \! l| `!___,、 イ ノ/iツ行l 〃 / | ,'/ ! l|l 「¨| llト、、_| r ァ`ー`|,イ |l i |l |! / / 貴方に見せてあげたいくらいのね。 ,' ! i l|i _|:.:.l:.|l:.|:.> .、__ イ´ !:| ! l| l / / ! l , l|'「 |:.:.l|:li |:.:.:.:.薔:.:.:.:.:.:.|、ハ! l::-‐rz/ '´ハ 特にモロトフの捨て台詞は逸品だったのだわ。 ./ , i /l|| ヽ/ l| l;,;,;,ノ゙ヘ;,;,;,;,;,;,Y ̄|ヽ {!' / / ノ! ! / l , l| ! / l |:.:.:.| |:.\:.:/ i 〉 \{!」、ヽ'イ丿 | li / l| / l -_〕:.l |:.:.:.「´ 〈 ト.、 、\テ¨´ ,' l | // ̄ , イ´.:.:.:.:.:.:! i:.:.:.:ヽ ヽ | 、_ ヽ 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 , ´ \ヽ γ/ ` ヽ ( ●ヽ) (/ ● ) ゝ ノ、 人 ノ Y \ / / ) ヽ / .( / `´ ヽ / \ ふん!邪魔なしがらみが無くなっただけだ! |. / ヽ .| l. | | .| これで我々は自由に行動できる! \. ゝ___人___ノ ノ \ ゝ____ノ / イ:::::|::::::\ ゙_> 介 √ヾ::::::\ /::::::::::::\:::::::ヽ }:::{ |::::/::::::::::::ヽ 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 / //: : : :/: : :./: :: : : : : : : :/: : : : : :\ヽ \ / /: : : : : /: : : /: :/: :: : : /: /: : : : : : : : :.ヽ. > \ ,':l: : : : :/: : : :.l: :.l: : : : :/: / ∨: : : : : : : : :l / . \ l: l: : : : : : : : : l: /: : : :/:.:./ ∨: :ヽ: : : : : l,.ィ'´ l\l: l: : : : /: : /l/l: : //:./-―‐弋: l:ヽ: : : :l: l /!: :.l: l: : : /:イモ:ハ !/ //_,イモ:ハ、ヽl: : ヽ: :.l: :', /: : : :.l: l: l:./ノ弋:::::ソl / ´ 辷:::ソ."ヽ: : : ヽ:l: ∧ . /: l: : : :ll:.l: l/: ヘ  ̄  ̄ l: : :/: : :l: : ∧ ・・・・・・ /: : l: : : :.lヘ!、!: :ヽ\ ' U /:/: : : :ll: : : ∧ . l: : : l: : : :ヘ ` ヽ: : :\ - - / : : : : :/ l.: : : :∧ . l: :.: :l: : : : :ヘ l: : : : > 、,_ ,. .<: : : : : / /: : : : : :.', l: : : :l: : : : : :.l .l: : : : l´、!. `´ l,ィl: : : : :/ /: : : : : : : :l . ノ: : : : :lヽ_/ヽl .l-‐'´ `ー、_,.ィ.'´ `ー-/ ./_r、,、__: : l 990 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:52:00 ID:VMPs/jiU0 / .,※,...-―:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ー-.、 \ / /,.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:\※ヽ \ /:.:.:.::/:.:.:.::.:.:.:.:.:.:!:.!:.:.:.:.:.\::.:.:.:..:ヽ ', /:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:../.;イ.:ト、.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:ヽ ,':.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.,:イ:/ ;:/ ヽ.:..:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.'※. !:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/.// // \:.:.:.:.|:.:.:.:..:.:i |:.!:.:.:.:.:.|;∠..-'" 〃゛` ―--\:.!:.:..:.:.::,' } !ハ:.:.:.:.:.! _,, / 、_ /:.:.:./:/∧ i! \:.:.:\`=''" `ー=''イ/:.ィ//:.:. ・・・私たちが相手をしているのは }ヾ、_\ ' //´ /:.:.:. 国際世論でもなんでもなく、 ト、※,.>-―…―--<7´※ /:.:.:.:. まさにソヴィエト連邦なんです。 !:.r(´.._'' ¨´ ̄ ̄`¨r-┴ 、 /ユュ_:.:. /:.{ 〉ーュ__...::::::::::.r―_`ヽ〈 // {j:.:. どれだけ世界中の人々が私たちに同情してくれても、 . /:.:/{Y´,.-<:::::::::::::::`ー、` ノュ!_j⌒ーリ:.:. 目の前のソヴィエト連邦を諦めさせなければ /:.:.:! >` ー'、..__>-、_.ノス ,' |:.:. 何の意味もありません。 /:.:.:.| {~`^ーセ┘!}{} !㍉x-イ } ,' |:. . /:.:.::.,' ! ! | }{} ! i! ト、 |:. 私たちの外交は、究極的にはソ連一国に懸っているんです。 . /:.:..:./ ! ,' }{} ! | | ヽ !:.:. /:.:./ ト イ }{} ∧ | 〉 ハ:. 991 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:52:32 ID:VMPs/jiU0 / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ\ . /: /: : : : /.: : : : : : :/: : /: : : : :\: : : : : i '., /: /: : : : /: : : :_,: : :/: `メ-――--、ヽ: : : :| i ./ ;イ.: : : :/:/ ̄: : 〃: :/ \: :_: :.i: : : :.! |/ 残念ながらターナー外相、 ' /|: : : |": : : : //:./ x=≦云¨゙》、!: : : :| |:ヽ おそらくモロトフの言葉は負け惜しみでも i/ |: : : :.|x=≦云/; ' Kノ } .}: : : ;' ヽ 何でもありません。 |: : : :.《 Kノ:::} , `¨¨~´ /.: : :∧ . 八 : : : ヽ ゞ¨~ /.: :/.: :ヽ 連中は自分たちが諦めない限り \: : : \ i ̄ヽ ,/:/: : : : : :i フィンランドに出口がないことをよく理解してるです。 /: : ` =―-≧ ヽ-‐' /: : : : : : : ヽ . /_,.z=ヽ_: : > .、 _ ,ィ: : : : : : : : : : : :\ あれは真実を語っているだけですぅ。 /:::::::::::::::ヽヽゝ\: : :.「 ==<.|: : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::{ | {  ̄\ _ .」: : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::{ | { zェェェュ、二、 \: : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::ヾ} | } 〃 ,イハ¨゙ヾュ、 ̄Y´, ̄ヽ └┐ _ -―-\ ヽー、 ┌┘ ,. / ヽ \ 了 ト ∠ム / ヽ 廴 / / ヽ`つ ∨Y  ̄〕マ7_ r┘ / | |└┐ | | rヘ´ \ j! _ `つ ./ | | | | 〔. ||<_ム__>  ̄__ 〔_ .′ | | || |i `)|| 〔 ヘ\ < ヽ| | : | | | | || レハ 弋 |r= 、r┘ | \ ` | | | ||| | 川ィチレ,_| ({ヘ參〉) ! \ | | | |⊥从_| /j//ィi´ ヽl'| |广7_ハ ヽ \\ヽ7 r‐ 、ヽ/ ゝ- ' | |∨/ ・・・さすがね元帥。 \| ヽ ゝ._ノ l __l | | ∨ | ∧__ト-- 、/-, レ‐'´.| ハヘ 貴方ほど冷静な人物が | l| >_ / j / ̄ヽ.マ_ 軍にいるというのは心強いのだわ。 /∧|/ __ア=ミく入`マ" ̄ ̄ / // ヘ /-ゞ參r' _≧ \ ̄/___〉 無論、なんとかソ連を諦めさせる為に ___/∠ ヽ_\イ `T1く, ―‐ ∨ ヘ,__ 政府も全力を尽くしているのよ。 \ _...ニニニ> 」 K_,/ ̄ヽ 〉¬ \_  ̄ _/ __〔 / | ゝィ厂ト Ⅴ | | 廴 厂 ヽ 992 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:52:47 ID:VMPs/jiU0 `ー,:::::::: __ノ / / / \ \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___ (_:::::: ヽ/ / / ヽ 、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ r’:::: / { |! | |! |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{ `ァ: :′ / / ! |! |! |! |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '. ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/ { . | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ| '. . | | |!| |!、 {! |! // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) | | だけど、やる夫は冷徹な暴力主義者なのだわ。 . { | | { 卞ト、ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ | | ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´/ ./ }| 〉 : ゝニン | | 奴にとっては軍事力こそが国際関係を測る物差し。 ヽ乂ヘ!ゞく `} ', ` ┬'´ | ∨// | } |ヘ ^T´ _、__ | | {ノ´ | | 小手先の外交工作が通用しない以上、 川 | 丶.、! ̄ r‐、  ̄レ'ノ } ! | | //} ! _≧-..、 `´ ,∠⌒<}/ 八ヘ | | ソ連の考えを変えさせるには軍事的勝利を // j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / />ヽヽ | | ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}イ夊)=-:.:.: / /:./::::::ヘ∧ | | 手に入れるしかないのだわ。 // / />ァー:. :.:.:.:`¨)´:.:.:.:.:./-ー=二二〕\ | | / / ___ ※ `ヽ、 \ . / /,.ィ´: : : : : : : ̄`ー-、 \ \ / //: : : : : : : : : : : : : : : : :\.※.ヽ. \ \ .//: : : /: :: : : : : : : : : : : : : : :\ ヽ ヽ ∨: : : : :/: : : : : : : : : : : : : /: : : : : : :ヽ l ヽ . /:/: : : :/: : : : : : : : : : : : :./: : : :..:l: : : : ', l 〉 . ,':/: : : :/: : : : : : : : :/: : /:/ヽ: : : : :l: : : : :l ! / l:.ll: : : :.l: : : : : : ://:/.:/ ヽ: : : : l: : : : :! l / l:l l: : : :l: : :// / / _ ヽ: : :.l: : : :..l l'′ . l! l: : : :l/-ェェュ、, / ``''ヽ: l: : : : :l l ま、結局はその結論に行きついちまうわけですぅ。 l ヽ: : :ト、` 辷::ツ ,r.ェェュ-、_`!: : : / ! l ヽ: : :ヘ  ̄´ 辷ツ '´/: : :/ .l 戦争なんだから軍事的勝敗が全てというのは ! \: \ '  ̄ /: :/l. l 当たり前と言えばそうなんですが・・・ . l .※ l: : ``ー` r‐、 //: :.:l ※ l l .l: : : :l: :.\ l i ´ ̄.: :l: : : l l ともかく、国防軍は可能な限りソ連軍に出血を強いて . l l: : : :l: : : : ヘ、`'´ ,. <: : : : l.: :..:l !! この戦争が「割に合わない」と思わせることに尽力するです。 . ! .※. l: : : :l: : ;ィ´\` ´ | ヽ、,、_: l: : :.l ※ l:l /l l:_r-、‐'´ \/ ゝ )-、: l l:.l ですが、くれぐれも次のことは忘れないでください。 . l: `i lハ_ ( ,ィチ"フリ=ュ、 〈 `i:::::l:.l l: l . /: : l ※ l:::::ノ ノ ,ィチ" //iハ ヾミノ 〈::::::l:l ※ l: :l 993 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:53:08 ID:VMPs/jiU0 /:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.ヽ ./:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.::!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:', ':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l :.:l:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// ,:.:/:./:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:! 「割に合わない」かどうかは私たちの態度次第だということです。 /|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、 :.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ やる夫が私たちを「見過ごせない脅威」だと認識すれば、 :.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./ !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.: どれだけの人的物的損害を払ってでも :.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.: 排除する十分な価値があると判断するでしょう。 -、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃 弋_ー'.ノ ' /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐ ヽ.-l \:.:.:\、 /´ ヽ /':.:.:.// ,.-J そうなれば私たちに残された道は全面的屈服以外にありません。 ./ .! ヽ、:.ヽヽ、 i ‐,.'ィ":./ !/ ` ヽ、 ,! l l`ヾ.=- _._ _._ -‐"‐/l ! l ) / 〉 だからこそ、私は政府に「外交的解決」の可能性に ) .! へ! // `丶、 ... ,. '´ l ! !< , く 全力を尽くすよう要求するです。 ヽ_ ̄l l ! `丶、 _.. '" !l ! / -,.、ノ: ヽ-、 ', ! !l /::,二 `"´二、:\ ,イl l ' /: : : : : :!: :} l ! !l /::/ //:「ト、\ \::\ / l.! l 〉: : : : ,. - ' /三三_ / _ ,_,.. / / ̄ ̄ ̄ `ヽ r-ァ― 、 / ヽ /..f| -| ヽ〔 三 ヽ. | ヽ/....三l v' ヽ./ |! f l! .|三三l f \ j __ゝ,. l. l.三三| ,'./ / V,.,__ .7 ゝォ ゝ!三三| ラ/ /| l | l l `! ヾ三. / 攸. |三,r ! Lイ、 j. l ィ l |.il:l l l ,l i 〕三 / ケヽ ヽ:::::::ヽ ノ 刈l lメ lv'l |il|l| / / |l l !/|\ L / 〉'´ヽ 〉rt:ヾ| レ!ヾvrl'ルヽji リ / / !|: ! レ' |ニトv' 'Y |i ヽヽ√ミfr@jY/, f´Yー, `lヾ'レ' //__/ノ// rイ`!i ・・・つまりソ連の要求に譲歩してでも、ということね? \ヾ,/¨ヽ ヽヘ`´〃l ヘ ゝ-' l/ ' ,.-ァj// /:::L_l! ヾ!l! |-l\'ヘ::ソ ハ! ヽ ', t_ノ/ |/,_∧::| 元帥、貴方はこの戦争の推移をどう予測しているのかしら。 .__ ||、 |:! 'rゞ:|! | ヾ ト、 __ ヽ_/if | f ルヘ \`|| ヽ|:! ,f三::|! ト___iト、! -、`' /ヘ`ヽ | /∧ \ 国際社会の支援を考慮してのうえでよ。 | レ ´`!、三.|! '\.|! , r ´=ー、j-,. ヽ// f'|`ー,i ヽ l Vゝミ\ \-r ',== / ヾ'∧ | l | l l |八,j- .\ _ヽ\く三= ( v'/ ヽ_ノ l j l l <´_  ̄ \三 \ レヽ\ \ ` /⌒l |` 三三⌒'ー - 、 \ へl |,r--ォ 994 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:53:55 ID:VMPs/jiU0 ,' .:./: : l: : : :. / : : : : : : : : イ: :∧:.ヾ/: : ''! : : : : : :|. !} イ:! \ |: :' : : :.l: : : :.' : : : :/: :,/ '::/ ,イ!\: :.:.l: : : : : : :! !} /: : : | :::: \ んなモン聞く前から分かってるでしょーが! . |:.l!: : : :l: : :. ! : : :/::レ' j/ ,/, =ヽ=、-、l: : : : : : !l / !}:..! : : : :.| :::: ノ |:ハ: : : :l: : : | 、_::/ ナ " !っ::::r ! ' i: : : : : :'。 = !}:.:!: : : : :|./:::::::: まともに戦争すれば敗北以外にねーです! l! ' . ::∧:.:.:|/_´.二_ / ゝ.`´ノ ノ/: : : / lj ヽ. !}.:.| : : :/:::::::::::: ゝ: : \l!` f't:l  ̄ /ィ : : , ′ !}: :!,:/::::::::::::::::: その気になればソ連は5年でも10年でも戦えますが、 V!: :!: ハ ゝ' /, イ _/,.ィ:::::::::::::::::::::::::/ フィンランドは1年も持たずに国民経済が崩壊するです! ゝ\トゝ ヽ _ ' f! ィ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ハハ V ヽ ,.. ' ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ チェコやポーランドを見殺しにした「国際社会」とやらの ∧:::ヾ ゝ、 ゝ_ノ /:::::::::__::::::__:::::::_:::::::::::::::::::::/ 援助に国運を賭けるほど無責任でもねーです! /_ハ:::::::L. ` 、 ../::::::::::'´::::::::::::::::::::::: `ー-- < {:::: `ー--ゝ ヽ!/ !}:: ̄ /:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::\::ノ 言っておくですが、フィンランドは今崖っぷちに \::::::::::::::\ o -!}: :/::::: , :::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::\ 立たされちまってるんですよ! ゝ、 ::::::::::::\ j/:::::::,ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::ヽ └‐t / l | l | l { l:::::::| | ∨/ L. l ! | l| N l_廴 ィ ,ィヱヘ 匸. | l | l l l | N ナマ彡ャ‥Y|_ 〈ヘ{そリ | l | !l トl,イ、.| jノ、 「 ヽ 八 L. ト-r' r イ !| ヽ l|ヽ ヽiYf:ヽ ヽ/ ゝ‐' | イ |/::::/ _ノ | l !ヽ| liヘ_ノ /_ ! .l |l !:::/ // | ! | ・・・・・・・・・ l l !-´ _ 、  ̄ レーl l l !// ! l | | ヽl ′ _//イ |´ | l l / /| ` 、 r'´ // ̄| lフ l l ! //| l / ̄, ィ、 //:::::::l |ーt. l| ! //r'´ ̄:::::::::::{rケソ//::::::::/ /} \ l | | 995 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:54:15 ID:VMPs/jiU0 ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- 、,r ':::::::::::::::::::::: |_/rヽ (::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::/_ イ二二 ヌ \:::::::::::::つ:::::::. \::::::::::::::::::::::::::::.| |:::::::::::::::::::::::::::!ニニ´ ' /! (::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ノ\_// jゝ:::::::::::/`ーj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'\ ゞ:::::: / ゝr! :::::::::::::::::::::::::::.| | ::::::::::::::::::._) | | | \/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | | . Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, 、 /:::::::::::⊂´ ノ!/| | ・・・気に食わない事実だけど、 | !| ,、 ト, ヽr、::::::::frtッゝ::::::::rイ / | | | 我が国最良の将軍がそう言うのなら ヽヽ、!.,\l! !li j/! ゝ_:::ゞニメ::rゝ′ /!! | | | そうなのでしょうね。 >!ノヘ! レ'_,.j! ト' //´ / ,イ '' | | | / ト、___| ,/, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | 分かったのだわ。 r‐-―- ‐、ー l,j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | | 何としてもソ連との和平交渉を /! />/│,. トー <_ ::: r:/ | ! | | | | 成功させるよう全力を尽くす。 ! ゝ / r,<ヽ |./│/ ノ`ー<__,j | | | | r.. t `ニニ'く ゝイヽノ ヽ /ヾ :::: ヽヽ. | | | | それまでは国防軍の健闘に未来が懸っているのだわ。 ヾ::::Li´::`/::/ _j/ __,∠ノ:::::::\::::::: ヽ| | | | √\:::::::::::::イ_ 〆/ _,, -―r゙ :::::::::: \:::::.ヽ. | | | 最善を尽くしてちょうだい。 /:::::ゞ:::::::::::::< / ´! ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::. 、 | | | /:::::::::::::::::::::::::: 7`ー ̄ 二ノ/:::/ .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !| / ::::::::::/:::::::::::::/ j/ヽ :::: :::::::::::::::::::::::::::: \ l|! 996 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:54:30 ID:VMPs/jiU0 ――― モスクワ。 o ° 。゚ o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o 。 。 o o ° o o ° 。゚ o 。 。゚ o 。 。゚ 。 o o ° 。゚ o 。 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ 。 。 。 o ,__ 。゚ o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o o ° o 。 。゚ o 。 。゚ o l_< o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o 。 。 o 。 。 。 。 o _|_ o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o o 。゚ o 。 _ o ゚ ,ェ._.ュ、 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o 。 。 o 。゚ o ,,,,]|| ,,.-'"゛ ~''ヽ、 。 o ゚ o 。. ! o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o ニニニ,,!-z,,,,,,メ--────--丶、 ° o 。゚ /_|ヽ 。 o o ° o 。゚ o ★。 。 。゚ -、,,,,_ .~"'''ニ==ェ,,--'''''''-------ヽ.._ 。 o 。|iiii|゙|. o 。 o ゚ o 。゚ o .|。 。 o o ° o `~"'―-,,,,,,|ニニニニニエエエェ,l,,,,|,,,,[ ]、 |;;;;;;|;;|. o o ° o 。 ゚ o ,!!、 。 。゚ 人 人 `゚゙'''―v,,,,「 .|~゙---->...ュ,ュ__.、 .,i;ロ;ロ|;;| 。 o ゚ o 。゚ o iiiii 。 o o ° o 彡ミ 彡ミ 人 人゙'''ー-...,,,,_| `゙''''「゙゙'''''..|∩-|iil.,,, o ° o 。 ゚ o ||||| 。 o 。゚ 彡彡ミミ 彡ミミ 彡ミ 彡ミ 人 `゙"人-i、,,_,,,l;;;;;;;;;;;/;;;/z,,,__. 。 o ゚ o | :|. 。 。 i ° 彡彡ミミ彡ミミ ;;彡ミミ.;彡ミミ ;彡ミ 彡ミ 人゙'''┐'| .|''i--zz;;;;;,,,,,. o 。 ゚ |AA.| ∧ 。 o 彡彡ミミミ彡ミミ 彡ミミ 彡ミミ .彡ミミ 彡ミミ彡ミミ:::| .| .l'''―v,,,,,"'''i _____ .A l゙| | |.|.A. .|ii| 。 o 彡彡ミミミ彡ミミミ;;;;ミミミ彡ミミミ彡ミミミ彡ミミ彡ミミ:::| .! ,| `~"'ヘ-i、|ロロロロi''i_|ii| |ll,,,,,,,||ii|_./ .ヽ 。 o 彡彡ミミミ;;;;ミミミ ミミミ ミミミ;;ミミミ;;ミミミ;ミミミ::::| | | 人人人 r‐┴── ┴┐゙゙゙゙゙゙゙゙゙ll-----トL, 。 ニニニニニニニニニニニ=============== |..彡ミ .r‐―┴――─┴-┴─--iL,、:::::::|゙゙゙|----- ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ======ェュyy,|jlll」―――---------u,,|_, !.| .!-ト | ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'i ト- _ ..|.「[l|____,,,..|............... ━─―――――――――――─'''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''" ̄ ̄ ̄ ̄ 997 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:54:54 ID:VMPs/jiU0 __ / 丶 ヽ、 、__,ノ ` (●)(●.) ノL| 一体この体たらくは何なんだ!? (_人_) ⌒ | |}r┬‐| U | __ たかが人口370万の小国相手に '、`⌒ ´ u , ト、 _r┘ `ヽ、 いつまでかかってるんだ! | 、 ,イ//`ー‐ー-r'‐、'ヽ `、{ `ォニニ二´/ィ : : : : : : { 、 ` | さっさとあの忌々しい要塞線を突破しろ! _/ /\ / : : : : : : : :ヽ,」 |、 /:/|イ:::::/∨ : : l : : : : : : :/ :| |、{ 前線司令部の怠慢は看過しがたい! r''/ : :| ./`Y / : : : 」 : : : : :: | /ゝ_,./ ノ:Y これはサボタージュと同じだろ!常識的に考えて! ノ/ : : :| i::::::|/ : :/ : : : : : : : 、 : :.〈── ´: : | / |./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : .ヽ : :l : : : : : : : | シャポシニコフ!何とかしろ! __/ :/.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : 、 :.| : : : : : : : | /: : : :| : : : : : |:/ : : : : : : : : : : : : : : : : :\| : : : : : : : | /: : : : : :| : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/| : : : : : : : | / : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.〈. | : : : : : : : | 国防人民委員 クリメント・ヴォロシーロフ ,,,./ ,./. | | | | | | | | | `''-,, : ,/:;: ! ./ | | | | | | | | | | | | |\ /;::::::./ : _, ,,,,,,、..! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !. ヽ ,,,,l゙::::,ノ゛.r'゙二;;___: ::`‐ } ,i'゙ン'' |l/゛-‐ < ヽ、 __、 / │ ! .`::::.i〔 : --`-`-::::::::::...- :゙ヽ. ../ │ }..l;: ! .ヽ ! ! ! ! ! !:::::::::::/ ,.ィ;;ニi、 :、'、 / ,,ix'| ヽ.l" : ./ _..-'''Z_,:::::::::.′ : .l\ 〕 ! ,i'";:;::/ i′./ ,i‐″ ::::ゝ-┐,i ヽ `'''゙,,、,/;::: / l゙ .′./ ヽii- 、 ´.i _i二./ (だからどうしろと・・・) l、 .′ .,゙'-ミヽ、 } ,..、/''゙゙゙L| / ヽ, `';:゙'''.li ,,,,./ ././:::::::::У ,r'"'''ー l,゙,;::::::ヽ / / .,i'゙'二ニー'゛ __x─ ̄ / ' ´ ll :.:.:.ヽ ´ / ` \ j __i \ :.:.:.` ―― ̄ー )―'´ 赤軍参謀総長 ボリス・シャポシニコフ 998 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:55:09 ID:VMPs/jiU0 _ --- .._ '´ 丶 U ヽ ___ ', :::.  ̄´シ i ', ::. イ l _ i ・・・同志人民委員殿、これは失敗です。 :: 7 / _, ='´::ヽ} :. , =、 l /,ィi' 〈 やはり事前計画が杜撰すぎました。 :::/ ー、" , - ´/ ', ::{ :::r' ! ´ , ', 弾薬から食料、人員、能力、作戦計画、全てに不足があります。 :ノ\ :} ヽ ノ!_, ィ ::.ヽ l , __,丿 直ちに全軍の攻撃を停止し、 :l:.| l ' イ _ :l::ゝ.._ / 作戦の見直しと問題点の洗い出しを・・・ ' ー-、::i:::.l: >ー― ' `丶イ 〉 、__ `ヽ | ヽ ` ー- 、 /ノ \ \|イゝ / ̄ ̄ \ ヽ _,.ノ ノL\ (○)(○ ) ⌒ | _ (__人_) u.| _,. ー : : : : : : :ヽ }ト┬r} し | _/ : : : : : : : : : : : : : : :\ ふざけるな!!失敗だと!? '、`⌒ ´ |< : : : : : : : : : : : : : l :/ : : : : :.\ 俺が聞きたいのはそんなことじゃない! | ィ {、 : : : : : : : : : : : : : : :}/ : : : : : : : :.\ ,.<`ュ`ー─_´_ノ ト、_: : : : : : :./.:/¬<_/ : : : : : : : 〉 いつ要塞線を突破するのかだ!! / : : : :> ̄Λ:::::}\ }: : : : : : : :{// \ : : : : : : 人 ,.< : : : : : : : : :.\V:::::ヽ |.: : : : : : : } ヽ : : :/ ヽ、 / : : ヽ : : : : : : : : :.\:::::::ヽi : : : : : : :i `¬´ 〉 / / : : : : : : : : : : : : : : : .\:::::| : : : : : : :| Λ 、_ 、`〉 } / : : : : : : ∨: : : : : : : : : ∧| : : : : : : :} ヽ Y` / V} : : : : : : : : : :.\ : : : : : : : : :/ : : : : : : :' └´ ̄ ゝ : : : : : : : : : : : \ : : : : : : : : : : : : : イ ヽ : : : : : : : : : : : :.\ : : : : : : : : : : : { 999 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:55:27 ID:VMPs/jiU0 .:ミj! .: /::/lト 、 ::'ミ! .: 儿 /://:l ``ヽ、 ::'ミj! .: u フ「 ', l//.:ハ `ヽ、 :::'ミ! .: U //:/ :/! .:.;;,\ :::::ハ u //V !! .:.:;:;;;;.\ :::::い ー==z、、 く ,,、==イ /:! .:.:;;;;;.ヽ ::::::jい、 _,,、、、㍉ Fフニ二ソ .:. ソノ::! .:.:.:ヽ それでは、小官はこの作戦について .:.:::;i.:::`ト、 ``゙゙゙゙.:; 〔 _ _〕 .:;;/ ! .:.:.:', .:;i.:.::::``∩ ,.ィ.:; __ 入,,,_ ,' ソ ! .:.:.:::', なにも解決策を提示できません。 .:;i.:.:.::::::::l lト、! -……‐- _ノ ,ヘ | ,.r'´: .:.:.:.::::ト、 .:;i.:.:.:.,ィ::l l.:.:.`ゝ、 """´,ィ.:/ / `ヽ| ,r'.:.::.:. .:./ / .:;レ.:.:::::::l l:.:.:.:.:.ヽ`二´丿′ i ,' .:.::::; / .::くヽ、 ノ´⌒ヽ,, γ⌒´ ヽ, // ""⌒⌒\ ) ・・・同志ヴォロシーロフ、 i / \ / ( \) 正直おれも参謀総長と同意見だッポ・・・ !゙ (・ )` ´( ・)\ \ | U (__人_) |// 前線部隊には食料も砲弾も足りてないッポ。 \ `ー' / / 誰のせいでこうなったかは分からないけど、 / / 作戦を練り直す必要があるッポ・・・ ∪ | 赤軍砲兵総監 ゲオルギー・クリーク _| |_ 00 └┐r┐| ト、 // |_| | ヽ /| ` ト、j. `¨´ .i ト、 n.___00. | ヽ-' |┌‐┘ト、j` L.二コN. ___ . / \ ... ∩ / ', | | |-、_j ヽ._/` .l クリーク!?. | | || | | | | | | | | | .| | | || | | | | | | | | | お前までそんな事を言うのか!?. ∪. | (__人__) u | __ ', |::::::::::| u .| └┘/7 ', |::::::::::| ノ <ノ ,ヽ_ ̄ ̄_,,-''、 . / | ヽ ̄/.| ヽ / | /‐< | ヽ 1000 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:55:39 ID:VMPs/jiU0 __r┐ / { iヽr、 , ´ u ( ヽ } | ,} }ヽ ヽ、__ `:、 ヽ. j V ,{j, | /〉○ ) `、 `Y ´ ノ、 _ノ( ´) 〉 〈 〉 (失敗・・・失敗しただと・・・!? __/ `==く J { / / : :\ヽ }r┬} ゝ / 無理だ、そんなことやる夫には報告できない・・・ ,.ィ'゙ : : : : : :ヽ`八⌒´ 「 ̄ ̄ ̄ ] _ /. : : : : : : : : : : У}`` 「 ̄ ̄ ̄ ̄「: : : :`ヽ 絶対に報告できん!) /´ : : : : : : : : : : :y'´: :`┬ュニム| : : : : : : : : | : : : : : : :、 r'´ : : : : : : : : : : : : :/`ヽ、 :/:::ヽ/| : : : : : : : : | : :ヽ : : : :| / : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : :/{:::// :| : : : : : : : : | : : : : : : : l / : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : :{/::{ / : :| : : : : : : : : |、 : :r‐-、: :| '、. : : : : : : : : : :イヽ: : : : : : : :{:::::{ / .:/| : : : : : : : : :! : : : : : :/| ヽ : : : : : : : : : : : : :/: : : : : :.|::::::/ : : : : | : : : : : : : : :|ヽ: : : : : :!  ̄``''ー‐'´ ̄ヽ{: : : : : : : |:::/ : : : : : :| : : : : : : : : : : : :| : : ノ 3 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:56:53 ID:VMPs/jiU0 _ _____ , ´ `ヽ / ヽ . | , l ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ | __ノ , ヽ、_ u | < > l ( ● ) ( ●) | < こっ・・・攻撃だ!! > | l < > .l ( __ 人___) } < 攻撃しろ!とにかく攻撃だ!! > | i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i | < > | U l.r '⌒ ^⌒`j .| < 何とかして突破しろぉ!! > . 丶 ヾ-======'. / < > ヽ ` ⌒ ´ ハ VVVVVVVVVVVVVVVVVVVV _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´ l \、 -‐ '''"  ̄ / :| ,ゝ=< / | `'''‐- 、.._ / !./l;';';';';';';\ ./ │ _ _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\ ./|._ , --、 | i´!⌒!l r:,=i . | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 )) l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ー‐' | / | |. ! l . l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐; l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l | l. | | / // l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } _|,.{:: 7 )) l |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ' ::::::|; 7 . l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/ . l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! /ヽ::: `::: :::: ....::..../ .:ミj! .: /::/lト 、 ::'ミ! .: 儿 /://:l ``ヽ、 ::'ミj! .: u フ「 ', l//.:ハ `ヽ、 :::'ミ! .: U //:/ :/! .:.;;,\ :::::ハ u //V !! .:.:;:;;;;.\ :::::い ー==z、、 く ,,、==イ /:! .:.:;;;;;.ヽ ・・・・・・ ::::::jい、 _,,、、、㍉ Fフニ二ソ .:. ソノ::! .:.:.:ヽ .:.:::;i.:::`ト、 ``゙゙゙゙.:; 〔 _ _〕 .:;;/ ! .:.:.:', .:;i.:.::::``∩ ,.ィ.:; __ 入,,,_ ,' ソ ! .:.:.:::', .:;i.:.:.::::::::l lト、! -……‐- _ノ ,ヘ | ,.r'´: .:.:.:.::::ト、 .:;i.:.:.:.,ィ::l l.:.:.`ゝ、 """´,ィ.:/ / `ヽ| ,r'.:.::.:. .:./ / .:;レ.:.:::::::l l:.:.:.:.:.ヽ`二´丿′ i ,' .:.::::; / .::くヽ、 4 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:57:17 ID:VMPs/jiU0 /\___/ヽ / ,,,,,,,ノiヽ,,,,,,:::i|li:\ . |(○), 、(○)、 :| | ⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒ u.:::| くそ・・・また攻撃命令か。 . |.u (^・^> 。.:::::::| \ ゚ ⌒´ u .::::/ あれだけ損害を出して失敗したというのに、 ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、 増援もなしにモスクワは何を考えてるんだ。 : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ,.rへ、 _,..--―――--、_ /,, `' `ヽ、 ,r,´〃 ,, \ ;'" / ,, , ,i i, 、 、ヽ、 /,〃, ,i ,i !. | l, 、 、、!ヾ:、 ,;/´,! ,, ,i , |l,!'|,!' |,! i|!l'l|"|! i |l ヾ! ' ,!´|,l ||,!'|,!,i |! |! ゛_,l|イl|!|!'i| ' |! | |!_|!二ニ=、 ,∠二__' ゙!l|l| ;ナ| ' ' i ′ ゛ '|-、 同志司令官。 (ヽl. | |f、.) マンネルヘイム線は予想以上に頑強な要塞陣地です。 `:`| ヽ | ,ノ |´;´ `!. | 、 ; | ,!´ 突破するには広範囲に綿密な事前砲撃が必要ですが、 ! l `ー'´ l ! 砲弾も火力も砲兵の練度も不足しております。 丶、 ,-―――-、 ,イ | \ ー / | このままでは何度仕掛けても損害を出して終わりでしょう。 ,=ニ!_ ヽ____,r' _!ニ=、 ,i::::::::::::: ̄f´,`i / ,_'1 ̄::::::::::i i::::::::l ̄l:::;! |l、!、/ ノ:i、i::::::::::::::::i 赤軍第7軍グレンダール集団司令官 ヴラジミール・ダヴィドヴィッチ・グレンダール 5 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:57:35 ID:VMPs/jiU0 /\___/ヽ / _,.ノ '(ゞ、\ |:::::: (ー),.. ヽ ヽ | |::::U ,,ノ(、_, )ヽ\\__ ・・・だがグレンダール将軍。 |::: `-=ニ=(⌒_ \ ____-‐./\ `ニニ´ し「、 \ 命令を無視するわけにはいかない。 ,,-=ニ_::::::、::l ::::! \ _ /......ヽ、..,,____i_ / ::::::::::: ヽ::::::)::::::| `ヽ. ___´ノ ヽ ヾY________l_ 不本意ではあるがやるしかあるまい。 i :::::::::::::::::: ヽく::::::::ヽ /  ̄ lヽl:::::〉::::Y________l_ l :::::::::::::::::::::: ヽ:::y:::::ヽ/、__l !:: /::::| ::::::::::::::: | 再度総攻撃を実施するぞ。 ! :::::::::::::::::::::::: l::::\::::ヽ l ヽ.l::: l::::: | ::::::::::::::: | ヽ :::::::::::::::::::::::: ヽ:::\::::ヽl l!::: l:::: | ::::::::::::::: | ,.-、 _,,,,.....----.....,,,,_ ,,-'' ` `''-、 ,,-ニッ ,、 、 ヽ ,:'-"/ ,i ,. /! / ヽヽヽ ヾ、 ,:' //! ,. , , ,. /i./ !./ ヽ.ヽ.ヽヽヽ.ヽ iヽ、 i/ i./!/! /// i/. i/ ヽ!ヽ!ヽヽヽヽ! ! i'. !/!//i/. !' i' ヽ ヽ_ゝヽヽ! ! i' !i'`!Tー+-、!_ ,,.-=ニ,,` !ヽ!'ヽ i'T.i ! ! !-‐''''" ヽ ::!ヾ. ! !´ヽ!. i ;::!)ノ/ ヽ((!、_ i r'::!ノ 命令とあらば致し方ありませんが、 ヽ、! `!. ! :!:::i ! ! ー、_,.‐' :!::ノ あまり多くは期待できませんな・・・ ! ! _____,,,,,....、 ./! `!ヽ、 ´ ...... /:::i ,--= !...,;;ヽ、 /::::::::i.....、 .! ,.....,`/ニTー/"ヾ:"""""´ i 6 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:58:00 ID:VMPs/jiU0 12月16日に総攻撃が失敗した後も、ソ連赤軍第7軍はカレリア地峡のマンネルヘイム線へ 度重なる攻撃を実施していた。 ,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,, [,,,,|,,★,|] [,,,,|,,★,|] ミ ゚Д゚彡 ミ ゚Д゚彡 lニ( ~ つ=∩===┯ lニ( ~ つ=∩===┯ _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ ,,,,,,,,,,,, (く_ ノl _ゝ (く_ ノl _ゝ [,,,,|,,★,|]  ̄ ヽ_)  ̄ ヽ_) ミ, ゚Д゚彡 lニ( ~ つ=∩===┯ ,,,,,,,,,,,, _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ [,,,,|,,★,|] (く_ ノl _ゝ 突撃! ミ ゚Д゚彡  ̄ ヽ_) ,,,,,,,,,,,,, lニ( ~ つ=∩===┯ [,,,,|,,★,|] _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ ( ・Д),、_, (く_ ノl _ゝ ,,,,,,,,,,,,, ( ~ _つ' ̄  ̄ ヽ_) [,,,,|,,★,|] ,ノ l::| ミ, ゚Д゚彡 (く_ ,ノ __| lニ( ~ つ=∩===┯  ̄ ヽ_) ,,,,,,,,,,,, _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ [,,,,|,,★,|,] (く_ ノl _ゝ ミ, ゚Д゚彡  ̄ ヽ_) lニ( ~ つ=∩===┯ しかし、いずれにしても赤軍の攻撃は準備に欠け、連携に欠け、徹底さに欠け、そして戦術に欠けていた。 結局攻撃は多大な損害を出して失敗に終わり、いたずらに犠牲者を増やすだけであった。 ・―‐―― _ オフッ! 、;,[,,,,,★,] 、!lノ从, ギャアアアアア!! ._、;(゙ε;'(;:)')三;"∴ ―‐―― _ ノ从, ・―‐―― _ ― ´;"ヾ;づ/`≡ ≡"i´ ´ ∩ [,,,,,★,];"∴> ・~ヽ、_;⊃つ ⊂ ⌒(!|i;Д<)っ;, ‐――_―― ・―‐―― _ ∪‐――_―― ・―‐―― _ ――_――_ヒュン! 7 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:58:32 ID:VMPs/jiU0 ( (;;、(,,, 、 (;; ;;''')) 、 (;;(( )) ) ノノ ,,) ( (( ,,,;) ( ( ,;;) (",)ソ;ソ ⌒) .(;;、(;;⌒'') ) ノ ヽヽ ,,ノ ('"⌒;; ノ;; ,,,.. ;;⌒'')、 ( _ ⌒) ) )) ノ''⌒;;)⌒)..,,, (;(、(( .,,;;;;⌒),, ( ( (,, ( (⌒;;;;,,.⌒) )));) ::⌒;ソ⌒;;;;''')ノ,)ソ_,,,.....=) ノ--''''""""" ̄ ̄`゙゙ー‐-- ノ、,,,,,,,_,_ (;; `)⌒;;,,.⌒) )));) (;((( (⌒.从从''"""^ )ノ ....;;;;;;;::.. ""'''''从从,,,,,,'-、,,, ,,,;;)) '';,,,,)_,'从从,,,,、 .'';;;" ::::::;;;;;;,,,.... ;;;;;;:::::,,,' 从从,,,, )),) ,,,;;;;;; ΛΛ ,、... ::::;;;;; / ⌒・~ ,,,;;;; / ⌒ ) ::::;;;;; / ;・ ヽ;),、.. / ;:/ つ.・. ( ) ∪:::::::::. ~( ) V V ;;;;;;:::::::::,,, ~ ⊃ 〃 // / //|/ iヽ! ヽ! \|\ 人 ', |/ i/ ル' j ,. --' ヾ`ー==--ヽ ヽ i | || | /, -=ミ '´,.‐、ヾ ` ヽ | || } 〈 (_)ノ::: :::::`┴┴ '″ i | || j ´  ̄´ u レ'ヽ | lハ|| u゚ , /| | j なんだこの惨状は・・・. ! | u 〈 - 〉j / ル′ ', ___ l// | ヽ ィ_´_ __ヾi 、 rイ リ! ヽ └─ '"¨¨ヾソ 〉' j || / \ ` ,r┬‐ 、 / ! / r-仄iヽ / | | ``く ||/ / //| | ヽ、 __ / /i | ``┴- ._ / // | | i __| ハ | | 赤軍砲兵部長 ニコライ・ヴォロノフ 8 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:58:54 ID:VMPs/jiU0 /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:............ ヽ / /::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:! / /:::::::::::::::::::/::l:: ト;::',\:::':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::l / /イ:::::::::/::/l::ハ \. ヽ、\:::ヽ、::::::::::::::::::::ト l / |:l::::::/l:/ | ', ヽ, ,\ニヽ、ヽ:<ヘ::::::l ! |ハ:::/ たヵ|、 'r 、 イ ゞ‐'-' ヽ! (丶'}:::l! グレンダール将軍!! | l::ハ ` ヽ `` rク/:;リ | ', l-イ:/ 君がついていながら、 ', :l し l lリ いったいこの大損害はどういうことなんだ!? '、. .::ヽ ノ l_ ヽ、:::::::'、--‐=ヽ / l;;;;;>`:i こんな無様な戦禍を政治局会議に r r;;>、.  ̄ ̄ `∠..-‐ ''"´::::::::::::::l どう弁明する気だ! /7::::i´`i「;;ー― 「 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::l //:::::l 「 | /! 「 | | l::::::::::::::::::::::::::::::::::::L ,--ノV:::::l |. |/ リ| ! | |:::::::::::::::::::::::::::::::;、久 __rァ‐'"´:(ヽ、_」 l::', | ノ lノ /! l::::::::::::;::、-‐'''´‐^`ヽ /;ヲ 'フ;;::::::::::::``ヽ、」ヾ V//::L ―''´-‐'''::´::::::::::::::: ,.rへ、 _,..--―――--、_ /,, `' `ヽ、 ,r,´〃 ,, \ ;'" / ,, , ,i i, 、 、ヽ、 /,〃, ,i ,i !. | l, 、 、、!ヾ:、 ,;/´,! ,, ,i , |l,!'|,!' |,! i|!l'l|"|! i |l ヾ! ' ,!´|,l ||,!'|,!,i |! |! ゛_,l|イl|!|!'i| ' |! | |!_|!二ニ=、 ,∠二__' ゙!l|l| ;ナ| ' ' i ′ ゛ '|-、 そう言われましてもね・・・ (ヽl. | |f、.) これでも最大限の努力はしているんですよ。 `:`| ヽ | u ,ノ |´;´ `!. | 、 ; | ,!´ しかし弾薬が足りない。 ! l `ー'´ l ! それに兵の練度も深刻に不足しているんです。 丶、 ,-―――-、 ,イ 連中、横並びに銃剣突撃しかできないんですから。 | \ ー / | 目の前に広がっているのは地雷原だというのに・・・ ,=ニ!_ ヽ____,r' _!ニ=、 ,i::::::::::::: ̄f´,`i / ,_'1 ̄::::::::::i i::::::::l ̄l:::;! |l、!、/ ノ:i、i::::::::::::::::i 9 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:59:12 ID:VMPs/jiU0 ,.rへ、 _,..--―――--、_ /,, `' `ヽ、 ,r,´〃 ,, \ ;'" / ,, , ,i i, 、 、ヽ、 /,〃, ,i ,i !. | l, 、 、、!ヾ:、 ,;/´,! ,, ,i , |l,!'|,!' |,! i|!l'l|"|! i |l ヾ! ' ,!´|,l ||,!'|,!,i |! |! ゛_,l|イl|!|!'i| ' |! | |!_|!二ニ=、 ,∠二__' ゙!l|l| ;ナ| ' ' i ′ ゛ '|-、 ともかく結果を出せと仰られるなら (ヽl. | |f、.) 必要なものを揃えていただく必要があります。 `:`| ヽ | u ,ノ |´;´ `!. | 、 ; | ,!´ 砲兵用の弾薬、地雷原掃討の為の戦闘工兵、 ! l `ー'´ l ! それに追加の糧食です。 丶、 ,-―――-、 ,イ 既に兵士たちの一部は飢え始めています。 | \ ー / | ,=ニ!_ ヽ____,r' _!ニ=、 ,i::::::::::::: ̄f´,`i / ,_'1 ̄::::::::::i i::::::::l ̄l:::;! |l、!、/ ノ:i、i::::::::::::::::i , -‐'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;``'' ‐、_ ,、‐'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、  ̄/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;‐、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ‐'/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/イ;イ;;;;;l ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;メ/ // l;;;;ト;| ・・・わかった。 イィ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;///;;;;イ/ ト/、X, l:イ l |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l '´///'´ ┘ !リ レニングラードの同志ジダーノフに |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト,. Y '、 掛け合ってみよう。 rイ;;;;;;;;;;;/ 'ー' u ン ノ ヽ='´' / だが多くは期待するなよ。 く ``ヽ、_ 、 -‐‐r< ;;;ヽ、 ,、 ,、 `ヽ、_ヽ.,_ ,イ´ L.. これでも第7軍は優先的に補給を受けているんだ。 ;;;;;;;;;\ヽ ソ `〉 /小ー、` 〉ノにソ `ヽ_ ;;;;;;;;;;;;;;`ヽ`ー' / ハ | /、'" / 、ノ 10 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 19:59:45 ID:VMPs/jiU0 / V´ *_rー'  ̄ ̄ i :Tヽ、* ヽ \ / ::/ ノ:  ̄/: : : : : : :i: : :i : : :ヽ、 .} \ く :::レ': : : :/ : : : : : : : ::/: : ::i: : ヽ: ::\}. \ \ ::/: : : : /: : : : : : :/: /: : /: i: : : :.i: : : ヽ / Y: : : : :`:く;; : : : :/://: //:/^レ:'":|: : : : :レ'´ |: : : : : :|__>ァ'-.// /_ェ‐ニL;_: |: : : :i:| |: : : : i レイつ^トv" / イブい/゙| : : :i:i カレリア地峡の戦況は上々ですぅ。 .∧: : : い ヒニソ / ヒ二ソ ./: : :./:| ,': :(V\:\ 、 /: :/}: :| この調子なら、弾薬の続く限りは ,': : :} ヽ. `rー -ー-ァ "フ´ ノ__::| ソ連軍を食い止められそうです。 ,': : : :{ * .}: `i 、 `'' _. .イi * /::: ヽ. ,': : : : :{. |: : i: :i _| ー‐ .「: i:r┴┐|:::::... | その間にスオムッサルミ近郊で包囲中の .,': : : : :.r┤ レー ' ヽ. .ノ `>く⌒ マ:::イ__ク 敵第163師団を殲滅するです! : : : :.r'´.ハ{ .| ェ=>くェ.く \ ヽ V 「 ヽ| : : :/ /: ( ハ フ|=="゙ /^Tヽ| ヽ ` ノ | |i : :/ / ノ |ハ | / |( /\. / | l:| ,. -―‐- ,、_ ,ィ´ ヽヽ、 // ヽ ヽ、 / ,イ _ ,r,=、,、 l、 ヽ、 / /./'´(:;;;l |l:;;;ノヾ、 l':, ヽ、 最高司令官閣下。 / / ,l / ヾ,、 )ll ', ヽ / /. ,'`ー'´ 0 ゞ=ニノ ', ヽ、 ヽ カレリア地峡軍司令部から / / | ,_,!、_, | ヽ、 ) 作戦上申が届いております。 `-'´ ', 〈 ' | ,' ` ̄ ヽ、 `‐' ノ なんでもソ連軍に対する反撃を >、,,___,、-<、_ 実施したいとか・・・ _,..-''´ヾ;::::::ヾ;:ノ:::::::;∧ `' ,、 フィンランド軍参謀総長 レンナルト・オシュ 11 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:00:16 ID:VMPs/jiU0 / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ\ . /: /: : : : /.: : : : : : :/: : /: : : : :\: : : : : i '., /: /: : : : /: : : :_,: : :/: `メ-――--、ヽ: : : :| i ./ ;イ.: : : :/:/ ̄: : 〃: :/ \: :_: :.i: : : :.! |/ ' /|: : : |": : : : //:./ x=≦云¨゙》、!: : : :| |:ヽ i/ |: : : :.|x=≦云/; ' Kノ } .}: : : ;' ヽ なんですかいきなり・・・ |: : : :.《 Kノ:::} , `¨¨~´ /.: : :∧ そんなもん却下ですぅ。 . 八 : : : ヽ ゞ¨~ /.: :/.: :ヽ \: : : \ i ̄ヽ u ,/:/: : : : : :i いかに敵が弱体化したとはいえ、 /: : ` =―-≧ ヽ-‐' /: : : : : : : ヽ ギリギリのラインで戦っている我が軍に . /_,.z=ヽ_: : > .、 _ ,ィ: : : : : : : : : : : :\ 反撃に打って出る余力などねーです。 /:::::::::::::::ヽヽゝ\: : :.「 ==<.|: : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::{ | {  ̄\ _ .」: : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::{ | { zェェェュ、二、 \: : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::ヾ} | } 〃 ,イハ¨゙ヾュ、 ̄Y´, ̄ヽ , --― -- 、 /} \ / / ト、 ./ / l \ / / ,-、 r;;;ヽ | \ ですが閣下。 i l , イ;;;ノ iト;;;ノ\ト、 \ | |( / ,、 ヾヽ_ノノ| \ ヽ ソ連軍は度重なる攻撃失敗で ! ハ  ̄ , Y ,`ー' | ヽ、_) おびただしい損害を出しております。 {_ノ ゙、 `TTT" ノ 人____ `ー' , - ァ< 敵が満身創痍である今こそ /,, -ー 、 , -‐ 、 反撃の絶好のチャンスかと。 ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー- -ー;'" カレリア地峡軍司令部は l l 必ず成功すると主張しています。 | | 12 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:00:37 ID:VMPs/jiU0 ,. -―‐- ,、_ ,ィ´ ヽヽ、 // ヽ ヽ、 / ,イ _ ,r,=、,、 l、 ヽ、 それに・・・カレリア地峡の兵士たちは / /./'´(:;;;l |l:;;;ノヾ、 l':, ヽ、 もう何日も塹壕に籠って敵の砲弾に耐えています。 / / ,l / ヾ,、 )ll ', ヽ / /. ,'`ー'´ 0 ゞ=ニノ ', ヽ、 ヽ 前線部隊は終わりの見えない防戦よりも / / | ,_,!、_, | ヽ、 ) 攻撃に移りたいのです。 `-'´ ', 〈 ' | ,' ` ̄ ヽ、 `‐' ノ そうでなければ兵士の士気を支えられません。 >、,,___,、-<、_ どうかご裁可ください閣下。 _,..-''´ヾ;::::::ヾ;:ノ:::::::;∧ `' ,、 / \`ヽ、 . _/ _ --‐┬‐-ミ _ \ \ //_,..: :/: : : : : : : :.:.|: : : : : : : \ \ \ . / / : : : / : : : : : : : : : |: : : : : : : i : \ ‘, ヽ { / : : : /: : : : : : : : :/: :|: : : : : : : |: : : :\' / У: : : : :|: : : : : : /: /: :八 : : : : : : |: : : : : :i∨ .: : : : : :| //メ: イ: / ‐\|\: : |: : : : : :| | |: : : :-=彡 /´ |/ \|: : : : : :| | ・・・確かにソ連軍が連敗で |: : : : : 八 灯ТТ 下Т灯/: : : : :/ {! 弱体化しているのは確かですぅ。 人: :\: : :ヽ 乂zソ 乂zソ /: : : / 八 / T|| |`ト ゝ |||_彡: イ| ノ: :′ ですが、それを勘案しても . / /「|| | \ ’ u / V |: : :′ 明らかに時期尚早です。 / /: 八|  ̄\ ̄ _ イ r{ ∧: : ′ . / ,|:::::::: {>- ,_ マ´ ノ′ |:::|: : :′ カレリア地峡軍司令部に返信しなさい。 / l:|:::::::::::\ .r―‐| |フトミ 、 /::| |:::| : : ′ 反撃は許可するが、くれぐれも限定的なものに留めよ、 . { {:|:::::::::::::::::}\⌒Y⌒ イ 、 \\:::::::{ {:::|: : : ′ ・・・以上ですぅ。 ノ }:|:::::::::::::::::|// ̄ ̄ ̄「 \\ノ /::::::::} ∨: : : :′ . / ノ:.|:::::::::::::::::|/ | ノ\_/:::::::::{ {: : : : :′ { }: :|::::::::::::::::/ :|/:::::::::::::::::::::::〉 }: : : : ′ 13 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:00:52 ID:VMPs/jiU0 ゝ;;;,,, '' // :::;.. ;;;ヽ (;;,,, (;;.. \ / ,,;;) ;;ノ '':::.. _ < > '' ;; '''' < > ..;;) / 、 (:: ) l \ Д О М ! / / / / / / / / ,ro/ ., 。 ,ゝ`ニ'ゝィ / /// / ..-‐── 、 / /// /─- 、 ヽ. ヽ // / ヽ_ヽ ヽ ОГОНЬ!/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . ,,,,,,, . . ,イll:: ─┐ . ,,,,,,,,,,,,, .| 馬鹿め!フィンスカどもが穴倉から出てきたぞ! ,,,,,,,,,,,,,,, [,,,,,|,,└-、. l=/.7 l|:_」 ,-┘[,,,,,|,,★,|,] | どでかいのお見舞いしてやれ!! [,,,,,|,,★,|,,]. ミ,, γ:::::::`ヽ _」:::─ L._ |:`ヽミ,, ゚Д゚彡O ヽ_ __________________ ミ,, ゚Д゚彡.(..~ l::ハ::::::::l._|∩_fi_∩|_.┘ ::::!( O7 / ∨ -- ''' ¨ ̄ |::| |::::::::|======='j :::::|ノ=q==tェl ,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,, ^^¨⌒⌒"⌒⌒^^"⌒""^⌒^¨⌒⌒"⌒⌒^^"⌒""¨¨^⌒^¨ヽ、 [,,,,,|,,★,|,] [,,|,★,,|,,,,] ,, _ _ _ _ _ _ ,,, ヽ、 ,O[{ ´∀`彡. (・∀・ ) 炙り出す手間が省けましたな。  ̄  ̄ ゝ,i :: .ヽ l .:: ) /^¨⌒⌒"⌒⌒^^"⌒""^⌒^¨⌒⌒"⌒⌒¨ヽ、 14 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:01:15 ID:VMPs/jiU0 ソ連赤軍の総攻撃を凌ぎきり手痛い損害を負わせたフィンランド軍は、余勢をかって反撃を実施した。 しかし、これはマンネルヘイムの懸念したとおり赤軍の猛攻撃を受けてその日のうちに失敗に終わったのだった。 \ /:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:\ ヽ \ ヽ/:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽlヽ /:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l . |:.:.:.:..|ィ‐_-_、_. -///;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V l . |l:.:.:.:.N r‐ァ-、` ̄ メ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:| _」 ハ:.:.:.:l 弋:ソ /´ ィ=‐、、\/:.:.:./-r ´ /:.li \_\ , 弋:ソ '´/:.:.:./:.:.:.l . __ /:.:.li il、 , -- ‐、 _/:.:./:.:.:.:.:.! ほら見ろ!! /´‐-、ト,:./:li ※ il:.:\ {__ } ア ̄/l:.:.:.:.:.:l:.l . / ‐-〈//li il:.:.:.:.:.> 二ニ´ィ:li ※〃:.l:.:.:.:.:.:.l:l 言わんこっちゃねーですぅ!! l `ニ7'´: :.li il ̄ ̄ _\ノヽ._l:li il-lユ‐_-、:.:!l r‐l |フ!: : にli il〃 ̄ ィトK\ li ilこ|ー‐ |:.:.:.l |〉l イ _): :.にli※/ \///)l:l l:l ヽli. ilこ!|二 /:.:.:.:.:! />にLイ<:.:にli /´ //(!|:| L!==li※!こl./ /!:.:.:.:.:.:.l 丁L__|ーLノ:.:.:.にX // )!|:| ハ ilこ! l /ヽl:.:.:.:.:.:.:l カレリア地峡において、フィンランド軍は防戦については大きな力を発揮していたが、 攻撃に出るにはどうしても力不足であることがはっきりとしつつあった。 15 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:01:37 ID:VMPs/jiU0 【補足】 ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ , ミ;=======.:::゙ミヽ / ./ / ヽ\ \ \__/ /l / / , /l'| ト、l ',/ | / l/|7ニイ´/〃| -L.l ! これは、フィンランドにとっての厳しい現実そのものでした。 | l |┬::cr ./ /┬::cr」 || | l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l 赤軍と正面からぶつかった場合、独力で排除するだけの力がない、 ハ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| l \ _ ,/ | つまりひたすら受け身に徹するほかないということです。 /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| | /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. ! l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! ! / / ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|! ./ r─.≧:::::::./ ヽ:::::::::::≪ニ7》 に二三彡::::.∧ ハ:::::::::.|\Y《 仁{_/つ::::∧ :ハ:::::::) . ) ) . 廴__,.イて ,'.l j | | | }::ム辷彡' .ハ ; (::::.| | { | | ハ V .l イ.∧ l | :!.|::::/. | |:| .ハ ,: l| 辷| l .V.L | ハ.ヽ | / ,/7 .Ⅵ jl !.}:::} .| |:| ハ:/ :!l .|!ト{ .ヘlV>>zリ,,,. ハ l/./ィ-七7.l ∧リノ|::lハ | |:| .ハ/ ::l| .|::|ヘ\ `\V/7 .Ⅵ从ンj .|:| .l. |:| 守ってばかりじゃ戦争には勝てないのだわ。 / !| |::ト叮アト、ー-一= 二___,、 7イ |ソ}l::| .l | ,' | |::|. | .l∧  ̄´./ ! .|' 川 :l: i| 特に、どっちが先に弾が尽きるかと言えば .′ :| 川 .l .|.`ヘ. ,-、 / /l .| |: i| フィンランドの方なんだものね。 ; :l / リl. >、. / ノ .イ. |..|.. |:: | | ::| / .∧}./´.::.:./)/ )/ /,ニ、.`ーzxノ八. |:: | ここで反撃が頓挫したとなれば、 | ::| ./ /´::マ.:.::.:.:,.ィ´二二) (__,.(_}://::Vム |:: | 今後、フィンランドが状況を覆せる可能性が | | .//>、::マ: _,j /´ ̄二) ._ゝ=-、ヽ/::〈 .Vム .|:: l 限りなく低いということになるわ・・・ | ::l .《∠≪:::::::へ.マ {. /´二) ゝ─、`ヽ|:::::::\Vム,!| | | ::|::: ヽこ二ニミへマ | ィ´-‐、 (二`ヽ ,イニニ三彡'l:: | 16 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:01:47 ID:VMPs/jiU0 ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ ミ;=======゙ミ / ,= ヽ / ,=' _ ∧_ _,, /,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_ しかし、完全に希望が尽きていたわけではありません。 ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ 他の戦線ではむしろフィンランドが攻勢を成功させていたからです。 ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ |`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/ ラドガカレリア戦線ではタルヴェラ集団がソ連第139師団を撃破、 | |{i t _ / | | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | スオムッサルミ近郊ではシーラスヴォの第9師団が // i} / }-‐斤ヒl、__| l| | r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ ソ連第163師団を殲滅中でした。 __ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ | ヽ ノ' `j }} /X | {{ | 【補足終わり】 17 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:02:14 ID:VMPs/jiU0 ∩___∩ | ノ u ヽ / ● ● | | 人 ヽ つ カバー! 彡、 ヽ_◎_◎_ヽ /__ヽ Ш ω Ш) まずいカバ!このままじゃ第163師団が壊滅カバ! (__) ヽ∩ ∩ / | | 人  ̄ ̄ ̄ ̄ / すぐに救援を送るカバ! | _ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | /  ̄ ) ) ̄ 第44機械化師団は現地へ急行せよ! ∪ ( \ \_) 赤軍第9軍司令官 ミハイル・パーヴロヴィッチ・ドゥハノフ(※) i 、 :. ヽヽ_,,.....、,,,....._;/ ,;' ;,.! i., ..;;;ヽ ヾ ,,;_ , / ヾ_:::,:' -,ノ ヾ;. , , 、;, ;; ● , ... 、,● ;: 呼ばれて飛び出てチワワワワー! `;. C) ,; ' ,;' '.、 -‐-ノ ,;' 待ってるチワワよ! 彡、 、`\ / __ /´> ) 今おれたちが助けてやるチワ! (___) / (_/ | / | /\ \ | / ) ) ∪ ( \ \_) 赤軍第44機械化師団司令官 アレクセイ・ヴィノグラードフ ※・・・この赤軍第9軍司令官、第五十二話ではイワン・ダシチェフって表記してたけど >>874兄貴の指摘を受けて再度調べてみたらダシチェフくんは第9軍麾下第47軍団司令官でした。申し訳ないす! もっと調べてみたら第9軍司令官は当初ミハイル・ドゥハノフ、そのあと更迭されワシーリー・チュイコフに交代してますね。 チュイコフ兄貴の配役はもう考えてあるので大人の事情によりドゥハノフ兄貴続投オナシャス! 18 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:02:36 ID:VMPs/jiU0 しかし、支援に駆け付けた第44機械化師団はその途上で深い雪に囚われてしまい、 ラーテ街道上で完全に身動きが取れなくなってしまった。 。 , .゙:ミ ,.。 ,:.~゙ミミ 。 ,.。 ο ,.。 ノハ、 ο ~,.ハシミ ,. ο ,.。゙ミミ、,._゙_ハ_ル_゙ミシミ,.ο 。 ., ",.;ハシ トji ;:| ......:::::::::::::;;::;;;:::::::::::: . ゙ミミ トji ;:|.....::::::[,,★,,];;''" ''';;;::::::::::: 。 ゚ ο , .゙:ミミ トji ;:|:^:;"フ(゚Д゚)゛:;ィ^⌒^゛"⌒ ,.。 "~,.;ハシミ^ [|,,★,,|]| (y)|.:フ⌒ ^゛;;^‐ 。 `)、シ:ノノ_,._゙ミミミ(゚Д゚;)| | __,._゙_ハ_ル_゙ミシミ| (y) |) .:シ⌒;^::: ^ トji ;:| ^, ,,.;;-一;:、(;゚Д゚)|;;;;|;;;;| .::ノ⌒^,、;; ;::゛゛ヽ トji ;:|:; .,:;// (y) ) .:,ィ⌒^;::;::.゛゛:;.ヽ" トji ;:|^⌒[|,,★,,|]∪/ | ⌒^,、;; ;::゛゛ヽ トji ;:|;:~ィ(゚Д゚;)^゛"⌒.:シ⌒.^, :;:: 、〟 [|,,,★,,|](| (y) |) .::ル⌒.,.:: ;:: ;::^゛; ^;;゛ (´∀`;)|;;;;|;;;;| そして、このチャンスを目敏いフィンランド軍が逃すはずもなかった。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | マンネルヘイム元帥閣下に報告を・・・ | 敵増援は全部隊がラーテ街道上に閉じ込められている模様。 | 次はこれを「潰す」わ。 ヽ_ ________________________ ∨ / .:::::_イ |! | | ハ l ト l l | l ヽ. \ ヽ /. イ ハ i l i ハ l __ ! ハ. |_.ィ |-j─l! | ハ! l_ \____ ___\_ \ ´ / イ | | i ! ! ! l l | ! ( ⌒ゝ_l ィ_!´|,ニVノ_)从!ゞ ! ! | ,. '´ ,. --────-- 、__ノ /./ レ'| | | !::!ニ!ハ二!二_ヽlー|/'fー'(V≦(オjノ:::∧. ∨ { く \ :::::ヽ // l l | i::lヾ __V.=!≦ `ヽ! ` -、._`'≦乂_:/ ∨ ゝ、 ヽ :::::::::::::::\ // l l ハ 丶 ゝく'´l -f!ハ  ̄`ーヽ! Y: !:: \ `ー- ..、 :::: , // l ゝヽ | ゝ、 ゝ-‐' ゝ=´ Vjハ::: !:: ー─- 、. \ \ // ゝ \ ハ ヽ ヒイ!:: !::: \ \ \ , ' / __ .. --ュ/ \ | ハ _ -_, /!::::::!:: i::::: \ \ \ . / _,.. -‐_ ニ ― テ /' ::| ::::ハ ー /::|::::: !:. i::::::::. \ \ \ /´ , - '′ /// .:::| :::::/:::ゝ、 イ__::| :::::!:: |::::::::__ゝ_.. -──‐rー、 \, ' / .// ./ .::::::| :::/::::::::::|::>-__ r⌒フ__ ヽ:::!:: レ ´: : : : : : : : : : : ノ:: ̄: \ / // / ::::::::| :::イ :::::::: |::/ ノ_>ーr-√ __∠_ : : : `フヽ:::::/: : : : : : : : : : : : : :|: : : : : /:: ' / :::::::::|::::/::::::::::::::,::::〉:⌒≦_ー-`V´: : : ::/: : : ∠::::::/: : : : : : : : : : : : : __ノ: : : : : / ::/ ./ :::::::::::::|:/:::::::::::::://_:_:_ rィt二フ<::: : : : /: : :/' ´: : : : : :----__-、_ノ : : : : : : :: : :/ / / :::::/ / ::::::: __ _::::::: / ::::::: く''弋<rー' イ: : : :ー ': : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : / / フィンランド第9師団司令官 ヤルマル・シーラスヴォ 19 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:03:19 ID:VMPs/jiU0 ,. -―‐- ,、_ ,ィ´ ヽヽ、 // ヽ ヽ、 / ,イ _ ,r,=、,、 l、 ヽ、 / /./'´(:;;;l |l:;;;ノヾ、 l':, ヽ、 シーラスヴォ大佐から報告です。 / / ,l / ヾ,、 )ll ', ヽ / /. ,'`ー'´ 0 ゞ=ニノ ', ヽ、 ヽ 南東から敵の増援が接近中。 / / | ,_,!、_, | ヽ、 ) `-'´ ', 〈 ' | ,' ` ̄ これを殲滅する、と。 ヽ、 `‐' ノ >、,,___,、-<、_ _,..-''´ヾ;::::::ヾ;:ノ:::::::;∧ `' ,、 / \`ヽ、 . _/ _ --‐┬‐-ミ _ \ \ //_,..: :/: : : : : : : :.:.|: : : : : : : \ \ \ . / / : : : / : : : : : : : : : |: : : : : : : i : \ ‘, ヽ { / : : : /: : : : : : : : :/: :|: : : : : : : |: : : :\' / У: : : : :|: : : : : : /: /: :八 : : : : : : |: : : : : :i∨ .: : : : : :| //メ: イ: / ‐\|\: : |: : : : : :| | 殲滅って・・・ |: : : :-=彡 /´ |/ \|: : : : : :| | |: : : : : 八 灯ТТ 下Т灯/: : : : :/ {! 第9師団はすでに敵第163師団を包囲中じゃないですか。 人: :\: : :ヽ 乂zソ 乂zソ /: : : / 八 / T|| |`ト ゝ _彡: イ| ノ: :′ 片手間で何とかなる相手なんですか? . / /「|| | \ ’ U / V |: : :′ / /: 八|  ̄\ ̄ _ イ r{ ∧: : ′ . / ,|:::::::: {>- ,_ マ´ ノ′ |:::|: : :′ / l:|:::::::::::\ .r―‐| |フトミ 、 /::| |:::| : : ′ . { {:|:::::::::::::::::}\⌒Y⌒ イ 、 \\:::::::{ {:::|: : : ′ ノ }:|:::::::::::::::::|// ̄ ̄ ̄「 \\ノ /::::::::} ∨: : : :′ . / ノ:.|:::::::::::::::::|/ | ノ\_/:::::::::{ {: : : : :′ { }: :|::::::::::::::::/ :|/:::::::::::::::::::::::〉 }: : : : ′ 20 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:03:35 ID:VMPs/jiU0 , ' ´ ̄ ̄ ヽ、 /:} ヽ\ /::.::ノ ,.ニ、 `ニ、Vハ ::'´:::;:ィ /{:。::l |:。:ト、|::.:::| ::.::.:::/ ′{ `/ o lト ' }ハ::.:::| 163師団の方はほとんどカタがついたようですな。 ´ / ,' `´ 、_ノト、ゞ=″l::.::| { { j } }::.:: それに敵増援の第44機械化師団は雪に嵌まって ヽ、 `ー ′ /::/ /丶、 /\ 身動きが取れていないようです。 / ::::i \ / / ::::|_/ \/ ::| . /※ /: : : : /: : : : :__/: : : : : : : :/: : : : : : : :./}: : : : : : { ※/: : : : /: : : : :..:/  ̄ ̄ ¨ィ¨¨ ''' ー--:./ |: : : : : : . ノ※′: : : ′: : : :./: : : :/ /: : : : : : : : / |: : : : : : マジですか・・・ . {※′: : :..i: : : : : /: : : / /: : :----:/ /: : : :./:.:/ . }%{: : : : : |: : : : / 三三三三三三三三 〃}: : :/:.:/ あまりにも順調すぎて {※|: : : : : | : : : ′: / || || / .:′:/:.:/ これが絶望的な戦争だということを }%i|: : : : : |: : :.': : : ′ | {::} || / /: : /:.:/ 失念しちまいそうですぅ。 /※|: : : : : |: :..:|: :/ } j{ / .: : :// 八※:v: : : : }: : :|イ{ ゞ 〃 /.:>'" シーラスヴォ大佐に増援を送りなさい。 . /:.:.:.}※∨: : :}:..:..|:i:{ し `¨ ¨´ (___,r彡'" それと「存分にやるように」と返信を。 /:.:.:.{※※∨ : }: : |i:iム u 21 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:04:03 ID:VMPs/jiU0 年が明けて1940年1月初め、フィンランド第9師団は立ち往生する赤軍第44機械化師団の横っ腹に攻撃を仕掛けた。 ┏━━━━┓┏┓┓ ┏┓ ┏┓┓ ┏┓ ┏┓┓ ┏┓ ┏┓┓ ┏┓┏┓┏┓ ┗━━┓ ┃┃┃┃ ┏┛┗━┓┃┃┃ ┏┛┗━┓┃┃┃ ┏┛┗━┓┃┃┃ ┃┃┃┃┃┃ ┏━┛┏┛┗┛┛ ┗┓┏┓┃┗┛┛ ┗┓┏┓┃┗┛┛ ┗┓┏┓┃┗┛┛ ┃┃┃┃┃┃ ┏┛┏┃┗┓ ┃┃┃┃ ┃┃┃┃ ┃┃┃┃ ┏┏┓┓ ┗┛┗┛┗┛ ┗━┛┗━┛ ┗┛┗┛ ┗┛┗┛ ┗┛┗┛ ┗┗┛┃ ┏┓┏┓┏┓ ┗━━┛ ┗┛┗┛┗┛ ,,,,,,,,,,, ヒュン [,,,★,,,,] ,,,,,,,,,,, ・―‐―=─ - - パパパン ,,,,,,,,,,(゚Д゚ ;) [,,,★,,,,] ,,,,,,,,,,,, ・―‐── 二=─ - - ・―‐―=─ - - 二=─ - - [,,,★,,,,] ⊂ (;´Д`) [,,,★,,,,] ウアアアアア ・―‐―― _-ヒュン―─ - - (´Д`;|)/⊃ ⊂_ ⊂ 丶(´Д`;,) ・―‐;;,;∴ブシャ=─ - - ・―‐― 二=─ - - ゝ / (´⌒;;;Y ソ と_ ⊂ノ(´⌒;;; ( ゚Д゚.;.. ・―‐―=─ - -;;,;∴.;..'- - ・―‐―二=─ - - し Y 人 (´⌒;;;[,,,★,,,(_)Y 人ヽ≡≡(´⌒;;; チュイン ・―‐グエ=;..';;,;∴.;.⊃=─ - - (_)'し ⊂(゚Д゚ ;) (_) ソ ≡(´⌒;;; ・―‐― ⊂( ゚Д゚.;..';;.,;∴.─ - -チュン \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 敵がいきなり森の中から現れたぞ!? ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ 寒さに凍える赤軍に、襲い来るフィンランドのスキー兵を撃退する気力もなく、 第44機械化師団はいくつもの包囲陣に細切れにされていった。 22 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:04:34 ID:VMPs/jiU0 この時点で赤軍第9軍戦区は赤軍側でもっとも悲惨な状況に陥っていた。 すでにおびただしい犠牲者を出しており、第44機械化師団は補給も退路もなくただ極寒の中で死を待つだけだったのだ。 i 、 :. ヽヽ_,,.....、,,,....._;/ ,;' ;,.! i., ..;;;ヽ ヾ ,,;_ , / ヾ_:::,:' U -,ノ ヾ;. , , 、;, ;; ● , ... 、,● ;: `;. u C) ,; ' チワワー! ,;' '.、 -‐-ノ ,;' 彡、 、`\ 寒いチワ!空腹チワ! / __ /´> ) 閉じ込められて何もできないチワ! (___) / (_/ 誰か助けてチワー!! | / そして、彼らが助けようとしていた第163師団はこの時、すでに地図上からその姿を消していたのである・・・ ( (;;、(,,, 、 (;; ;;''')) 、 (;;(( )) ) ノノ ,,) ( (( ,,,;) ( ( ,;;) (",)ソ;ソ ⌒) .(;;、(;;⌒'') ) ノ ヽヽ ,,ノ ('"⌒;; ノ;; ,,,.. ;;⌒'')、 ( _ ⌒) ) )) ノ''⌒;;)⌒)..,,, (;(、(( .,,;;;;⌒),, ( ( (,, ( (⌒;;;;,,.⌒) )));) ::⌒;ソ⌒;;;;''')ノ,)ソ_,,,.....=) ノ--''''""""" ̄ ̄`゙゙ー‐-- ノ、,,,,,,,_,_ (;; `)⌒;;,,.⌒) )));) (;((( (⌒.从从''"""^ )ノ ....;;;;;;;::.. ""'''''从从,,,,,,'-、,,, ,,,;;)) '';,,,,)_,'从从,,,,、 .'';;;" ::::::;;;;;;,,,.... ;;;;;;:::::,,,' 从从,,,, )),) ,,,;;;;;; ΛΛ ,、... ::::;;;;; / ⌒・~ ,,,;;;; / ⌒ ) ::::;;;;; / ;・ ヽ;),、.. / ;:/ つ.・. ( ) ∪:::::::::. ~( ) V V ;;;;;;:::::::::,,, 23 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:04:56 ID:VMPs/jiU0 ――― モスクワ、クレムリン。 o ° 。゚ o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o 。 。 o o ° o o ° 。゚ o 。 。゚ o 。 。゚ 。 o o ° 。゚ o 。 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ 。 。 。 o ,__ 。゚ o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o o ° o 。 。゚ o 。 。゚ o l_< o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o 。 。 o 。 。 。 。 o _|_ o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o o 。゚ o 。 _ o ゚ ,ェ._.ュ、 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o 。゚ o 。 。 o 。゚ o ,,,,]|| ,,.-'"゛ ~''ヽ、 。 o ゚ o 。. ! o 。 o ゚ o 。゚ o 。 。 o o ° o ニニニ,,!-z,,,,,,メ--────--丶、 ° o 。゚ /_|ヽ 。 o o ° o 。゚ o ★。 。 。゚ -、,,,,_ .~"'''ニ==ェ,,--'''''''-------ヽ.._ 。 o 。|iiii|゙|. o 。 o ゚ o 。゚ o .|。 。 o o ° o `~"'―-,,,,,,|ニニニニニエエエェ,l,,,,|,,,,[ ]、 |;;;;;;|;;|. o o ° o 。 ゚ o ,!!、 。 。゚ 人 人 `゚゙'''―v,,,,「 .|~゙---->...ュ,ュ__.、 .,i;ロ;ロ|;;| 。 o ゚ o 。゚ o iiiii 。 o o ° o 彡ミ 彡ミ 人 人゙'''ー-...,,,,_| `゙''''「゙゙'''''..|∩-|iil.,,, o ° o 。 ゚ o ||||| 。 o 。゚ 彡彡ミミ 彡ミミ 彡ミ 彡ミ 人 `゙"人-i、,,_,,,l;;;;;;;;;;;/;;;/z,,,__. 。 o ゚ o | :|. 。 。 i ° 彡彡ミミ彡ミミ ;;彡ミミ.;彡ミミ ;彡ミ 彡ミ 人゙'''┐'| .|''i--zz;;;;;,,,,,. o 。 ゚ |AA.| ∧ 。 o 彡彡ミミミ彡ミミ 彡ミミ 彡ミミ .彡ミミ 彡ミミ彡ミミ:::| .| .l'''―v,,,,,"'''i _____ .A l゙| | |.|.A. .|ii| 。 o 彡彡ミミミ彡ミミミ;;;;ミミミ彡ミミミ彡ミミミ彡ミミ彡ミミ:::| .! ,| `~"'ヘ-i、|ロロロロi''i_|ii| |ll,,,,,,,||ii|_./ .ヽ 。 o 彡彡ミミミ;;;;ミミミ ミミミ ミミミ;;ミミミ;;ミミミ;ミミミ::::| | | 人人人 r‐┴── ┴┐゙゙゙゙゙゙゙゙゙ll-----トL, 。 ニニニニニニニニニニニ=============== |..彡ミ .r‐―┴――─┴-┴─--iL,、:::::::|゙゙゙|----- ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ======ェュyy,|jlll」―――---------u,,|_, !.| .!-ト | ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'i ト- _ ..|.「[l|____,,,..|............... ━─―――――――――――─'''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''" ̄ ̄ ̄ ̄ 25 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:05:11 ID:VMPs/jiU0 ____ /ノ ヽ、_\ /( ①)}liil{(①)\ 大馬鹿者がっ!! / (__人__) \ よくもこんなふざけた失態を晒してくれたな!! | ヽ |!!il|!|!l| / | \ |ェェェェ| / 貴様ら開戦前に何と言っていた!? / `ー' \ |i 「10日でけりがつく」だと!? / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE |そ ドンッ!! よくも・・・よくも汚らわしい嘘を吐きかけおって!! `ー、_ノ ∑ l、E ノ < この惨状を見ろ!死屍累々だ!大損害だ!! 26 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:05:59 ID:VMPs/jiU0 / ̄ ̄ \ _ノ ヽ、,_ u \ (.●)( ●) ノ( | . (__人_) ⌒ | お・・・おお、俺の責任じゃないぞ!! '、}r┬ j U| | ` ̄ | そもそも10日分の弾薬で十分だと言ったのはクリークだろ! | 、 { ヽr ー- < ./ト、 砲兵総監がそう言うもんだから俺は信用したんだ! ,/ム _ ,. -/ : :/` 一….、 _,.-:::://:::ハ /. : :/ : : : : : : :. - \ // : :/.: i/.:::l y : : : / : : : : : : :/ : : : : .ヽ j : : : : :} ./.:::::l ./ : : : /.: : : : : : : : : : : : : : : :. i :i : : : :| :i ::::::レ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ ノ´⌒ヽ,, γ⌒´ \ .// ""u ⌒\ ) .i / \ / i ) ちょっ!? i (・ )` ´( ・) i,/ l u (__人_) | せ、責任転嫁ッポか!?卑怯すぎるッポ!! \ `ー' / /^ .~" ̄, ̄ ̄〆⌒ニつ それを言うなら攻勢計画を | ___゙___、rヾイソ⊃ 最終的に承認したのはヴォロシーロフだッポ! | `l ̄ 作戦全体に責任を負うのはそっちだッポ!! 27 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:06:24 ID:VMPs/jiU0 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人 < > < だからお前らがデタラメな助言をしなけりゃ > < もっとマシな作戦を建てられたんだと言ってるんだ!! > < そもそもフィンランド軍がこんなに強いなんて > < 誰も言わなかったろうが!!この節穴どもが!! > < > YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY _-―――- 、._ ,-"´ \ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ / 儿 ヽ < > ./ フ「 ::::::::::::::::::::::::ヽ < そっちだってフィンランドは雑魚だと > | :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ < 言ってたッポ! > l :::::::::::::::::::::::::::::::::;l ・・・・・・ < これで十分だと言ってたッポ! > ` 、 (__人_) .;/ < 俺だってもっと事前情報があれば > `ー,、_ / < 違う計画を立ててたッポ!! > / `''ー─‐─''"´\ < > VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ そもそも前線部隊にやる気がないんだ! ≦ ≧ 俺が内戦の頃は・・・ ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ 28 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:06:48 ID:VMPs/jiU0 /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /: : : \ /: : : : \ /: : : : : : \ もういい!!お前らは何の役にも立たん!! : : : : : : : :.._ _ \ : : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒` | ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ : : : : ::;;(( ① )::::ノヽ::::::( ① ));;::: | < > : : : : : : ´"''", "''"´ | < メフリスを呼べ!! > : : : : : : . . ( \j / )/ / < > \: : : : : : :.`∨トエエイ∨ / VVVVVVVVVVVVVVVVV /ヽ: : : : : : : :∧エエ∧: : : : : イ\ : : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´ \ : : : : . : : . : : . \ 30 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:07:47 ID:VMPs/jiU0 やる夫の疑心暗鬼はこの期に及んでも発揮された。 前線司令部が責任追及を恐れて現状を隠蔽し嘘の報告をしていると考えたのである。 ___ /\ / \ /(①) (①.) \ 赤軍は役立たずの嘘吐きばかりだ! / (__人__) \ | |::::::| ノ( | メフリス!前線に飛び「真実」を報告しろ! \ l;;;;;;l ⌒ ,/ /ヽ `ー´ ィ⌒ヽ いま我が軍がどのような状況にあるのか、 rー'ゝ 〆ヽ .) ノヾ ,> ヾ_ノ,ヽ} 正確に把握するのだ! ヽ ヽ| ヽ_ノ /\ ___/::::::::ヽ-‐ー‐- 、._,ィ ';::::::::::::::::::::::::;、;:へ、ヘ:::::::::フ ';:::::::::::∠レ´、 , -‐ 、';:::::', ';:::::::/ ヽ/ ヽr‐-、 御意に!同志書記長! /'"7 <●> l <●> l i ', ヽ、 ___ノ ヽ、 __ノ ノ _ このメフリス、必ずやご期待に答えてみせませう!! `‐-'´ヽ Eヨ _,-´-=ニ´ `ヽ >ー-‐''´ _ `‐、 `、 r-┐ ノ ,、 ', ) ノ ', 「 ̄└ー--‐'´ ノ ヽ 〉'´ / ヽ `‐-‐- 、.__,ノ ',-‐ー''"´7_,、'´ `‐、._ l| | 人__ ,入 国防人民委員部次官 レフ・メフリス やる夫は真実を確かめるために、国防人民委員部次官であり赤軍粛清の一翼を担った大犯罪者メフリスを解き放った。 31 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:08:13 ID:VMPs/jiU0 「沈鬱な悪魔」メフリスは、やる夫と党に対する盲目的忠誠心しか取り柄のない出世主義者であったが、 権力の卑怯者たちのなかでは珍しく個人的勇気にも富む人物でもあった。 ,/"、 l:::ヽ、 _,.、、、、、、.,.__ r-、, ,/ ヽ, l:::::::::::"-、,、-''''"::::::::::::::::::::::::::"'‐、, ,.;i '、 "‐、, ,-" '、 ,、- .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::""::l ヽ "'‐-" " l::::::::::::::::::::::,ヘ::::::::ヘ,::::::::;;::::::::::::::::::::::::::"";='''、 __,..、、-t::::::::::/l::::/ ',,/ \/\:::::/、:::.:::::::::::''、 '、 " / V ' 、 / ''" ヽ"ヽ,:::::::::'、 ', ヽ,:::::::::::::::::::,' ,、-‐'''""''‐、ヽ .,' ,-''"""""'-、',::::::::::l ,,> .ヽ、::::::::::レ" ヽ, / ヽ::::,、、!, '-、 だから逃げんじゃねーよ!! ,、ゝ、:l _,,_ v' ,......,_ r" ヽ∠, i"--、 l <,●'> ..i <_●.、ゝ レ" i .i ' 突撃しろ突撃! .! .! '、 /.'、 ,' ,ノ . ノ,/ ヽ '、, .ヽ、 ノ,.,..,..'、 ,ノ''''" ,ノ / 共産主義の明日を信じて突撃するんだよ! ヽ、 "''.、"'''''''''''''" l'''''''''''''l "''‐-‐'" ,/....、<" ,' "'''''" ヽ, lエエエエl ,、<-、r'''",..、./ ___ ,、-‐"'、..,_ __、-‐("'ヽ,::.>'" "'" "、_ /:::::::::::::::::::ヽ、_"'''""-''"::::::'、 ''、 "''''ヽ. /::::::::::::::::::::::::::::::::::"'"~:::::::::::::::::::ヽ、 ,. r''''‐、,__)--------- / ,.-y r-、 '、 / ,' / ./ .、 . ', .'、-" .i ,' ', .i '-.' ''''" 人民委員部次官という高官でありながらメフリスは灰燼に帰したスオムッサルミの最前線に飛び込み、 砲弾の降り注ぐなか敗残兵をかき集めて反撃を指揮したのである。 しかし、イデオロギー部門の責任者であり軍事的素人のメフリスが加勢したところで状況が好転するわけもなかった。 32 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:08:53 ID:VMPs/jiU0 さらに作戦の失敗についてなんら責任を負う立場にないメフリスは、最前線の惨憺たる状況を包み隠さずやる夫へ報告した。 _ ―― _ /| _∧/ ―/ | _ <  ̄/ / /∨\/\∧/\ / | ∧/ _ _ ∨ |_ | /|||||| \/ \/ 敬愛する同志やる夫へ。 / ∨ | ― | ― | 残念ながら前線部隊はひどい状況に置かれています。 | 6 | \ _ /\ _ /| まず弾薬がなく、衣服がなく、食料もなく、燃料もありません。 \_/ ヽ _ _ | 何もかもが不足しているのです。 /_-\ |~ ~| / あるのは硬直化した官僚主義だけです。 \  ̄  ̄ / / ̄ ̄ ̄\ γ⌒) u (⌒ヽ / _ノ ノ \ \ `、 そんな馬鹿な・・・ここまで酷いとは・・・ ( < (①) (①)U | ) \ ヽ (__人__) / / 怒り狂っていたやる夫も、メフリスたちの報告を受け取るにつれ次第に事態の深刻さを理解し動揺していた。 33 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:09:10 ID:VMPs/jiU0 i 、 :. ヽヽ_,,.....、,,,....._;/ ,;' ;,.! i., ..;;;ヽ ヾ ,,;_ , / ヾ_:::,:' U -,ノ ヾ;. , , 、;, ;; ● , ... 、,● ;: `;. u C) ,; ' 弾薬も食料もない・・・ ,;' '.、 -‐-ノ ,;' みんな寒さと飢えで順に衰弱死していくチワ・・・ 彡、 、`\ / __ /´> ) もうこれ以上は無理チワ! (___) / (_/ どうなってもいいからみんな逃げるチワ!! | / 1940年1月6日深夜、死を待つだけのヴィノグラードフはついに全軍に総退却を命じた。 しかし退路はすでに封鎖されており、赤軍部隊は方向感覚を失いながら深い雪と森の中へと自殺的な逃亡に陥った。 ''''' '''';;;;;;;,,,;;;;;;'''''';;;;,,,, ''';;;;,,, ''';;;,,, ,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,, ,,,,,,;;;;;;;'''''' ,,,;;;'''''' '''';;;;;;,,,, '''';;;;,,,, ''';;;, ,,,,;;;;'''' ''';;;;,, '''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;'''''' ''''''''' ''''''';;;;;;,,,, ''';;;; ;;'' ,,,;;;;;''''' '''';;;;,,, '''';;; ''''';;;;;;;,,,,,, ''''''''';;;;;;;;,,,, ; ;' ,,,,,,,,,,;;;;;'''' '; ''''';;;;;,,, ''''';;;;;;;,,,,,,, ''';;, ''' ' '''; '''''''''''';;;;;;;,,,,,,, ,,,;;;,,, ,,, ,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;''''' ''''';;;;;;;,,,,, ,,,;;'''''';;;,,, ,,,,,;;;;'''''' ,,,;;;;''' ''';;;'' ' ,,: ;;ヽ .....,.,,.. ' '''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,, ,,,;;'' ,,,,;;;;;;''''''' ;' ;∽∴゙・` ∝ξ;;∀゚):: ∧..,,,,, ,,,,;;;'''' '';;,, ''';;;;;;;,,,,,,,;;;''''' ' /И::,,:;'' ;; ::∝゚c(;;@;,,*。´;(... ....) ';;' ';, '''';;;;;'' ''';;;,,,,, ('-' )::::::::::::::::::; ∴::::::::c@ .,,,,;@っ:: ;, '';,,,;';,,;'' '''ッ ¨ ~: ;;∴;; : : : :∧∧ : : ・ ; .’'、 : : : : 、` ∧ '';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;''''‥`、.,∵`゙ ::: ::: :: ::: と(;';)0<) ∵-―‐ ‐-、 、``∵@; と つ:,,,,,,:: :: :: :: ノ ; : ノつと(。Д 。と__,_::::::> ``、、; ∧...,,, :: :: ::) ) :∀゚)ノ と、;'"ノ∴.・ ∴:: :: :: :: :: (_ノ::(;;;;;;;;;;;;;;):(*゚0(;;l : : : しーつ::;;@* :: ::∴. し' ~(;;(;;゙p゙)(;;(;;゙;;0゙)::: : : :|::|;;;| :: u っ : : : : : : : : : : ーJ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : (;;;;;;)::::): : : : U 夜が明けたラーテ街道には、息を呑むような惨状が広がっていた。あたり一面赤軍兵士の凍死体で埋め尽くされていたのである。 こうして第163師団と第44機械化師団は壊滅した。 赤軍の損害は戦死・行方不明2万3000人、捕虜1000名という破滅的なものだった・・・ 35 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:09:49 ID:VMPs/jiU0 ____ ヽ==★ソ、 ( ゚Д゚)~ 同志メフリス! / (y) つ ヴィノグラードフ師団司令官を発見しました! ∪/ | 酷く衰弱しております! し"し i 、 :. ヽヽ_,,..,,....._;/ ,;' ;,.! i., ..;;;ヽ ヾ ,,;_ , / ; ; ヾ_:::,:' -,ノ ; ヾ;. ノ||||||| ,、;, ; ;; ● ,. 、,● ;: た・・・助かったチワ・・・ `;. \ C) / ,; ,;' |、 -‐-ノ ,;' 4日間森をさまよって . / /´> ) : (_ニニ> / (/ ; ようやく味方に会えたチワ・・・ ; | | ; ' \ ヽ/ / : , / /\\ . ; し’ ' `| | ; ⌒ 36 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:10:13 ID:VMPs/jiU0 ゙'!l||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||iggァ >|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||< /|||||||||||||||||||!'゙"!||!"^゙!|||||!'"^゙゚!|||!'^ヤ|||!!!||||||||||ii ,ィ|||||||||||||||||!'" ゙" ゙'i!/ ゙''' "''^ ヤ|||||||||i `゙`''=!!|!!||!'/ `i、,/ `'!!||||||! ヴィノグラードフくん、きみさぁ・・・ / ゙Y ,,,、、、 Y ,,、、、、 ゙;レ'`ャ、 /r⌒| < ●,,> │ <、● ,> レ、、 ) こんなところで何やってんの? (.( ゙! `゙゙"´ ,l、 `゙´ ノ ) ,) \\\ 人 ノ´ ノ ノ なぜ自分の師団を見捨てて \\`ャ、 ,,,,,,ノ´ `'っ、、 ,,,/レ=''´/ 逃げ帰って来てるわけ? \`'!、 `''''''゙゙´ ┌─┐ `゙゙'''''''''´ / ノ `''\ │ │ ノ||iiiiii|||iin、 君がモタモタしてるあいだに `'、 └─┘ ,,ッ'''´ `'ヤll!'''''''''' 第163師団は壊滅しちゃったんだけど、 `ーェ、,,,,. ,,,ュ''´ `" どう責任とんの? |゙゙''''''゙゙゚| ,yiill||||lliiiiiiill||||lliin、 ,,yiill|||||||||||||||||||||||||||||lliin、
i 、 :. ヽヽ_,,..,,....._;/ ,;' ;,.! i., ..;;;ヽ ヾ ,,;_ , / ; ; ヾ_:::,:' -,ノ ; ヾ;. ノ||||||| ,、;, ; ;; ● ,. 、,● ;: ど、同志・・・ `;. \ C) / ,; ,;' |、 -‐-ノ ,;' し、仕方なかったんだチワ・・・ . / /´> ) : (_ニニ> / (/ ; 燃料も食料も底を尽いてどうしようもなかったんだチワ・・・ ; | | ; ' \ ヽ/ / : 逃げてる途中に味方ともはぐれてしまったチワ・・・ , / /\\ . ; し’ ' `| |
37 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:10:46 ID:VMPs/jiU0
,,,,vzzgggzzzza、、 k、 ,yiill|||||||||||||||||||||||lliibn、 |||in、,, ,rl|||||||||||||||||||||||||||||||||||||lin、 ,i| 1||||||llihgs、,d|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||lhr,di! ゙'!l||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||iggァ >|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||< /|||||||||||||||||||!'゙"!||!"^゙!|||||!'"^゙゚!|||!'^ヤ|||!!!||||||||||ii ,ィ|||||||||||||||||!'" ゙" ゙'i!/ ゙''' "''^ ヤ|||||||||i `゙`''=!!|!!||!'/ `i、,/ `'!!||||||! / ゙Y ,,,、、、 Y ,,、、、、 ゙;レ'`ャ、 戦う義務は有る。 /r⌒| < ●,,> │ <、● ,> レ、、 ) (.( ゙! `゙゙"´ ,l、 `゙´ ノ ) ,) ・・・もういいよお前。 \\\ 人 ノ´ ノ ノ \\`ャ、 ,,,,,,ノ´ `'っ、、 ,,,/レ=''´/ 赤軍に臆病者は不要だ。 \`'!、 `''''''゙゙´ ┌─┐ `゙゙'''''''''´ / ノ `''\ │ │ ノ||iiiiii|||iin、 `'、 └─┘ ,,ッ'''´ `'ヤll!'''''''''' `ーェ、,,,,. ,,,ュ''´ `" |゙゙''''''゙゙゚| ,yiill||||lliiiiiiill||||lliin、 ,,yiill|||||||||||||||||||||||||||||lliin、
i 、 :. ヽヽ_,,..,,....._;/ ,;' ;,.! i., ..;;;ヽ ヾ ,,;_ , / ; ; ヾ_:::,:' -,ノ ; ヾ;. ノ||||||| ,、;, ; ;; ● ,. 、,● ;: ど、同志・・・ `;. \ C) / ,; ,;' |、 -‐-ノ ,;' お願いだから何か温かいものを . / /´> ) : (_ニニ> / (/ ; 食べさせて・・・ ; | | ; ' \ ヽ/ / : , / /\\ . ; し’ ' `| | ;
38 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:11:50 ID:VMPs/jiU0
ヴィノグラードフは絶望的な逃避行の末、4日かけて味方部隊と合流した。 しかしその後メフリスの即決野戦裁判に引きずり出される。
そして敗北責任を問われ師団政治委員やその他の高級将校らとともに1940年1月12日に公開銃殺刑に処された。
.l;;i′ / .!圭/ .イ、圭圭圭/ |圭/ ィ幺才 ,イ゙ .,〃 ィ幺才 .|/ ノ .l圭! l圭圭圭ゝ !Ⅳ ,,ilr'" ,i'./ ,ィ幺才 .,. :l゙ | ! /圭圭Ⅳ /Ⅳ '″ .,l./ ,,ノ才 ィ幺圭 _,, !゙.,,.,i圭圭Ⅳ .iУ ,i'㌢ rィ幺圭圭 .i}′ / Ⅳ ., /圭圭Ⅳ .l″ ,ν /Ⅳ_ィ幺圭圭圭圭 ` i"Ⅳ / /圭圭Ⅳ il l′ ィ幺圭圭圭圭圭才㌢ lⅣ ."、 /圭圭Ⅳ _ ,,i!!″ . ィ幺圭圭圭才㌢ー'″ /./ l「 ../圭圭Ⅳ ,,il″ .´ ィ幺圭圭圭才'" .,i''l .,〃 .〃 / ./圭圭Ⅳ .,. _ /″ ィ幺圭圭圭才 ´ _ン' ,lⅣ 〃 .,〃 ./ ,/圭圭/ ./ ,r'./ ., ィ幺圭圭圭才゛ . _,,-へ.iii .〃 ./l 、〃 ,ir /圭圭/ .,〃 .,ノン′ .,,ir'" ィ幺圭圭Ⅳ'″ ィ幺圭圭㌢''圭圭 〃 .,ノ~;/ .,/./ .,ノ/ /圭圭Ⅳ .,.. |″ ,i'ン" ,ii'" .,..-'イ圭圭Ⅳ゛ ___i才" `'''″ .il″ /圭Ⅳ ,ィ彰i彡'゙i/'"圭圭圭込才Ⅳ ,-/'" ,.. ;;/!"._.刈圭圭圭Ⅳ_..-、.,才㌢'"゛ . ,i|′ ,/圭圭レ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭| ,il!ン''/...-彡 '',゙..ィ幺圭圭圭,ィ幺圭才"'" // 幺圭圭レ゙圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭Ⅳ. |/‐才ンィ幺゙‐'゙圭圭圭圭才゙‐'''^゙゙''″ _..i /幺;圭圭〃圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭込ィ幺,iテア´圭圭圭圭圭圭才" _,,,...i;;;;iv=ゞ´ 圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才 __..;;メ`-ー'"゛ _,,..ィ幺圭圭圭圭λ 圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭i彡ィ幺圭才 ィ幺圭圭圭圭圭圭圭圭 圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才'´ _..- _ィ刈圭圭Ⅳ .゙'''゙゙゙´ ,,-''"
スオムッサルミの赤軍部隊にメフリスの刃が襲いかかった。 臆病者と反逆者の摘発は前線部隊に無用の混乱を拡大させるだけであった。
39 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:12:43 ID:VMPs/jiU0
赤軍が壊滅的敗北を喫した一方、この戦闘でフィンランド第9師団が被った損害は 戦死900名、負傷1200名にすぎない。圧倒的なキルレシオである。
┏━━━┓ ┏┓┏┓ ┃┏━┓┃ ┃┃┃┃ //////// \ ┗┛ ┃┃┏━━━━━━━━━━━━━┓┏┳┓┏┓ ┃┃┃┃ ///// \\\ ┏┛┃┗━━━━━━━━━━━━━┛┗┻┛┃┃ ┃┃┃┃ ////// \\\ ┏┛┏┛ .┏┛┃ ┣┫┣┫ /////// \\\ ┗━┛ .┗━┛ ┗┛┗┛ /////// \\\\ //////// \\\ ∧ ∧ ∧ ∧ . ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ . ∧ ∧ ////// \\ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ /////// \ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ //// ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ //// (( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ ))(( ノ( )ヽ )) /// く > く > く > く > く > く > く > //
一方的大勝利はフィンランド国民を熱狂させ、この国難を乗り切る自信をさらに深めさせたのだった。 この大勝利を祝福してヘルシンキ中の教会が祝福の鐘を打ち鳴らした
§ ━┓〃 ━ § ┃ ━━ ┃ ,fニニヽ ━┛ ━┛ /:::::ヽ 《 i|l' ̄ ̄ ̄'l|! 》 {{-- (;;;;;;;;;;) }} __《___ l |:ニ:(,):二:二|l ,,__))___) {{______________}} 》 〃 ∧_∧ (´∀` /゙) と < 〉 iヽ_⌒) (_)
40 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:13:07 ID:VMPs/jiU0
2 個 師 団 全 滅 サ ボ タ ー ジ ュ 凍 飢餓 死 総攻撃失敗 誰のせい? 粛 マ 準 ____ 清 ン 備 な ん で こ う な っ た / ∪ \ ネ 不 γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ 敗 北 責 任 ル 足 大 / _ノ (>)三(<) \ `、 ヘ 敗 ( <:::∪:::::(__人__):::::∪| ) 第 1 6 3 師 団 イ 北 \ ヽ ::∪::::` ⌒´∪::// ム スオムッサルミの悲劇 コ ッ ラ ー 川
41 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:13:24 ID:VMPs/jiU0
____ / ∪ \ γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ 失敗だ・・・ / _ノ (①)三(①) \ `、 作戦は失敗した・・・ ( <:::∪:::::(__人__):::::∪| ) 大失敗だ・・・ \ ヽ ::∪::::` ⌒´∪:://
42 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:14:18 ID:VMPs/jiU0
今や破綻は明らかであった。ここに至ってやる夫はついに攻勢の中止を支持。
ようやく軍事専門家たちの助言を受け入れ、赤軍に対して体制の立て直しと敗因分析、そして作戦の再立案を命じたのだった。
_,,,,,_ _ξ__ `γ ^ヽ/___ |(◎) ヾゝーノテ | | (/ | | /\ !/ξ .| <⌒。ー-、 /X /\ (( ))⊂ー、 | 〔|〉 ̄ / x/ \ ┌──γ⌒7 <,__ ゚ノi /タ \ / |i !|ii|||(〈 〕| `ヽ⊃ ζ / / └── ゝ-、! | (◎) o / ⊂ノ n \/ (◎) | /~〉‐‐、η__ ,-- 、∩_| ゝ フ)ノ (~~__)ノ  ̄ `ーー´
そして直ちにモスクワで中央軍事会議が招集され善後策が議論された。
43 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:14:51 ID:VMPs/jiU0
_ --- .._ '´ 丶 ヽ ___ ', :::.  ̄´シ i ', ::. イ l _ i (やっとワシの意見がマトモに聞き入れられた・・・) :: 7 / _, ='´::ヽ} :. , =、 l /,ィi' 〈 我が軍の問題点は多岐に渡ります。 :::/ ー、" , - ´/ ', ::{ :::r' ! ´ , ', 兵士の練度、司令部の指揮能力、物資の不足、戦力の不足、補給能力の不足・・・ :ノ\ :} ヽ ノ!_, ィ ::.ヽ l , __,丿 ともかく真っ先にすべきは戦力の強化であります。 :l:.| l ' イ _ :l::ゝ.._ / すくなくとも現有の40万から60万ないしは70万に増強すべきです。 ' ー-、::i:::.l: >ー― ' `丶イ 〉 、__ `ヽ | ヽ ` ー- 、 /ノ \ \|イゝ
44 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:15:35 ID:VMPs/jiU0
,〃 `ヾ:.ヽ ,〃 ',::::', .,ミ ',:::', jミ l::::! さらに兵站線の強化も急務です。 .:ミj! .: /::/lト 、 ::'ミ! .: /://:l ``ヽ、 現在主力の第7軍はレニングラードから伸びる ::'ミj! .: ', l//.:ハ `ヽ、 一本の貧弱な補給線で食いつないでいる状況です。 :::'ミ! .: //:/ :/! .:.;;,\ :::::ハ //V !! .:.:;:;;;;.\ すでに前線部隊では飢餓が蔓延し始めております。 :::::い ー==z、、 く ,,、==イ /:! .:.:;;;;;.ヽ ::::::jい、 _,,、、、㍉ Fフニ二ソ .:. ソノ::! .:.:.:ヽ 零下数十度に達する酷寒の状況下では、 .:.:::;i.:::`ト、 ``゙゙゙゙.:; 〔 _ _〕 .:;;/ ! .:.:.:', 兵の飢餓は即衰弱死に直結します。 .:;i.:.::::``∩ ,.ィ.:; __ 入,,,_ ,' ソ ! .:.:.:::', .:;i.:.:.::::::::l lト、! -……‐- _ノ ,ヘ | ,.r'´: .:.:.:.::::ト、 .:;i.:.:.:.,ィ::l l.:.:.`ゝ、 """´,ィ.:/ / `ヽ| ,r'.:.::.:. .:./ / .:;レ.:.:::::::l l:.:.:.:.:.ヽ`二´丿′ i ,' .:.::::; / .::くヽ、 ''"´  ̄ ``ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.y' ノ l.:.:::/.:::::::/ /.:.:.:.:.: -…`  ̄`ヽ_ ``ヾ.::/.:;;/.::.:. l.:.:.:!.:.:.:/ ,ィ彡'"´¨´ . :. :.:.::: ‐- \ V.:;;;;l.:::,ィ '"  ̄`¨`ヾ.:::!.:.:/ ,.ィ彡'"´ .: .:.:.:.::::::::::::::::
(( (ヽ三/) (((i ) ノ´⌒`ヽ / γ⌒´ \ ( .// ""´ ⌒\ ) これはマジで大変なんだッポ! | :i / \ / i ) 部隊にはまるでパンがないんだッポ! l :i (・ )` ´( ・) i,/ あと弾薬も全然ないッポ! l (__人_). | (ヽ三/) )) \ `ー' / ( i))) こんな状況で戦えるワケないッポ! `7 〈_ /
45 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:16:54 ID:VMPs/jiU0
/ /:::::::::::::::::::/::l:: ト;::',\:::':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::l / /イ:::::::::/::/l::ハ \. ヽ、\:::ヽ、::::::::::::::::::::ト l / |:l::::::/l:/ | ', ヽ, ,\ニヽ、ヽ:<ヘ::::::l ! |ハ:::/ たヵ|、 'r 、 イ ゞ‐'-' ヽ! (丶'}:::l! 前線部隊の火力不足が深刻です。 | l::ハ ` ヽ `` rク/:;リ | ', l-イ:/ 特にマンネルヘイム線は極めて強固な ', :l l lリ トーチカ陣地で作り上げられていますから、 '、. .::ヽ ノ l_ 野砲の増強と好きなだけ打ちまくれるほどの ヽ、:::::::'、--‐=ヽ / l;;;;;>`:i 砲弾数を取りそろえる必要があります。 r r;;>、.  ̄ ̄ `∠..-‐ ''"´::::::::::::::l /7::::i´`i「;;ー― 「 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::l あと最前線で重火力を発揮できる //:::::l 「 | /! 「 | | l::::::::::::::::::::::::::::::::::::L 強力な戦車もです!
r 、. /\___/\ } } /_ノ' 'ヽ、 ::\ ちょっと待って、あとあと部隊の練度も!! 、」 { _ |(○), 、 (○) :::| ,-く ヽ { / .〉. | ,,ノ(、_, )ヽ、, U :::| あいつら敵の陣地に真正面から r´ ヽ ヽ、`〈, { | / r=‐、 ヾ ::| 突っ込むしか能がないんだもの! i r、 ヽ 〉イリ | l| |,r- r-| |l :::| } し√' /. \ヽ`ニニ´ノノ.:::::::/.‐‐‐‐‐-、_ これじゃ幾ら兵士がいたってキリがないよ! | _,,-イ `┬‐--‐‐一''´...: : : : : : : : : : : >、 ∠ヽ__,,-''7 _/ /\ / : : : : : : : : : : : :/.: : ', 兵士に要塞攻撃と冬季戦を ヽ: : : : : : : | //イ,:::::/∨ : : l : : : : : : : :| :/ : : : : :', 訓練するだけの時間をください! |: : : : : : :ヽ r''/ : | ./`Y / : : : 」 : : : : : : : :./ : : : :.//ヽ |: : : : : : : :| ノ/.: : | i::::::|/ : :/ : : : : : : : : :/ : : :// : : :|、 即席訓練でもバンザイ突撃よりはマシです! |: : : : : : : :| /|./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : : | / : : : : : : : :|.ヽ
/ ̄ ̄ \ _,ノ ヽ、,__ \ (●)(● ) | (_人___) U | '、 │ わ、わかったわかった! <二ニヽ | /-‐ `i 、 ___,. イ i とにかく手配するからいったん落ち着け! {/´、 ',┐__>ーメ ┴ュ しrヽ V:::Λ / : : :>、_ ,.<ハ、_/ ̄ V ∨ : : / : : : : :_>-.、 「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : /: : : : : `、
赤軍の善後策は極めて大がかりなものであった。 兵力の大幅な拡充、野砲の強化、冬季戦訓練の徹底、新兵器の配備、指揮系統の改善等・・・
46 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:17:43 ID:VMPs/jiU0
その改善策は特にカレリア戦線に集中して実施されることとなった。
''';;';';;'';;;,., ザッ ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; vymyvwymyvymyvy ザッ ザッ n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、 ∩_∩^-^∩_∩^-^∩_∩^- ザッ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ ∩_ ∩__∩ ∩__∩ _∩ ∩_ ザッ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ | ノ ヽ | ノ ヽ | ノ ヽノ ヽ / ● ● | / ● ● | ● ● | ● ● | | ( _●_) ミ | ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ 彡、 |∪| 、` 彡、 |∪| 、`\ |∪| 、`\ |∪| 、`\ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ | ノ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ / ● ● | ● ● | ● ● | ● ● | ● ● | ● ● | | ( _●_) ミ. ( _●_) ミ ( _●_) uミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ 彡、 |∪| 、`\ |∪| 、`\|∪| 、`\ .|∪| 、`\ |∪| 、`\ |∪| 、`\ / __ ヽノ ∩__ヽ∩ ∩_ヽ∩ ∩___ ヽ∩ ∩___ ヽ∩ ∩____ ヽ∩ ∩__)_∩ (___) | ノ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ | / ● ● | ● ● | ● ● | ● ● | ● ● | ● ● | | /\ | ( _●_) ミ. ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ | / 彡、 |∪| 、`\ |∪| 、`\|∪| 、`\ .|∪| 、`\ |∪| 、`\ |∪| 、`\ ∪ (/ __ ヽノ /´> ).ヽノ /´> )ヽノ /´> ) ヽノ /´> .) ヽノ /´>. ). ヽノ /´>. ) (___) / (_/) / (_/) / (_/) / (_/) / ( _/) / (_ / | / | ̄ ̄ / | ̄ ̄ / | ̄ ̄ / | ̄ ̄ / | ̄ ̄ / | /\ \.| /\ \.| /\ \| /\ .\| /\ .\ | /\ .\ | / ) ) | / ) ) | / ) ) | / ) ) | / ) ) .| / ) .) ∪ ( \∪ ( \∪ ( \∪ .( \∪ .( \∪ .( \ \_) \_) \_) \_) \_) \_)
カレリア地峡に展開する赤軍第7軍は大幅に増強された。 開戦時10個師団だった戦力は26個師団まで一気に倍増され、総兵力は60万人にも達したのである。
第7軍だけで開戦時の赤軍総兵力を優に上回ることとなった。
47 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:18:38 ID:VMPs/jiU0
肥大化した第7軍からさらに第13軍が分離編成され、その指揮官にグレンダールが任命された。 メレツコフはレニングラード軍管区司令官を更迭され第7軍司令官に専任(降格)することとなる。
__,冖__ ,、 __冖__ / // `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / /\___/\ __,冖__ ,、 ,へ / ノ' 'ヽ、 ::\ `,-. -、'ヽ' く <´ 7_//| (○), 、 (○)。 ::::| ヽ_'_ノ)_ノ \> / | ,,ノ(、_, )ヽ、, :| n 「 | .| / r=‐、 ヾ ::| ll || .,ヘ / | l| |,r- r-| |l :::| . n. n. n ヽ二ノ__ { \. ヽ`ニニ´ノノ.::::/ |! |! |! _| ゙っ  ̄フ. /`ー‐--‐‐一''´\ o o o (,・_,゙> /
新たに古参の赤軍軍人セミョーン・ティモシェンコが軍管区司令官に就任し、 同時に新設された「北西正面軍」司令官にも合わせて任命された。
;ミ=、 ノミ三ミ:、 ,.ィ彡三' ;三バ"´'ヘ / 彡tミ },.⊥-‐'''"¨´ ̄ ̄ ̄ ̄`¨''ーく ノミ . / `ヾ! . / __________ ', | ,.-_ニ´‐'',二二二二二臾-、`ー、 | Y// ,[_巨二二二ニニニニ三ミ、\| / ,|∠ィ彡"´,ィ彡≧=:、_ `ヽ[_ | 俺が新司令官だニャー . /~ハヾ三 '"丶(@__,ノハ ̄`テ≡≦寸´ \ |/¨〉 ミ ヽ{ ヾ三彳ノ ...::〈!@__)ヾ}f| //´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___,! 〈jん、 \.___ '"人..__,!ミ彡' ト、 _/ / \二.ィ ! ,.ィ/ノ川バミミ:、 _,,/!| _」ヽ 〈く. { シ",ィ====、ヾ} ̄´/|人_ イ´ \ ヽ\\ ´` ̄ ̄ ̄ ` / \ \ ヽ\ \`¨\ ヽ‐'"´ ̄ ̄´ヾ _,/ 彡 \ \ \ ヽ \ L.__ `丶、______,/ ;;彡 ヽ \ \ヽ 丶 ``'ー-、___ || _,.. 、__,/ /ハ \ \ `ー--ミr全Y´ / / / ,>i
レニングラード軍管区・北西正面軍司令官 セミョーン・ティモシェンコ
北西正面軍は第7軍と第13軍の上級司令部であり、カレリア地峡全体の作戦を統括する機関となる。
48 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:19:09 ID:VMPs/jiU0
;ミ=、 ノミ三ミ:、 ,.ィ彡三' ;三バ"´'ヘ / 彡tミ },.⊥-‐'''"¨´ ̄ ̄ ̄ ̄`¨''ーく ノミ . / `ヾ! . / __________ ', | ,.-_ニ´‐'',二二二二二臾-、`ー、 | Y// ,[_巨二二二ニニニニ三ミ、\| ,|∠ィ彡"´,ィ彡≧=:、_ `ヽ[_ 攻勢準備の為にともかく兵站線を強化せニャなー。 . /~ハヾ三 '"丶(@__,ノハ ̄`テ≡≦寸´ |/¨〉 ミ ヽ{ ヾ三彳ノ ...::〈!@__)ヾ}f| 同志ジダーノフ、レニングラードは北西正面軍にとって ___,! 〈jん、 \.___ '"人..__,!ミ彡' ト、 / \二.ィ ! ,.ィ/ノ川バミミ:、 _,,/!| 極めて重大な後方補給基地だニャ。 _」ヽ 〈く. { シ",ィ====、ヾ} ̄´/|人_ イ´ \ ヽ\\ ´` ̄ ̄ ̄ ` / \ 速やかな作戦準備のために現地党機関と、 \ ヽ\ \`¨\ ヽ‐'"´ ̄ ̄´ヾ _,/ 彡 \ \ \ ヽ \ L.__ `丶、______,/ ;;彡 ヽ 何より貴方の協力が不可欠だニャ。 \ \ヽ 丶 ``'ー-、___ || _,.. 、__,/ /ハ \ \ `ー--ミr全Y´ / / / ,>i
____ ゝ/____ヽ / | , ─ w-、! もちろんだとも! | __|-| +|+ | ( u `ー oー | 僕としても、これ以上無辜の赤軍兵士たちの /ヽ、/^\__/ ノ 血が流されるのは心が痛むばかりだ。 l、(uu ー,─ 、´ レニングラード党機関は協力を惜しまないぞ! l \ __/┬ ′
レニングラード第一書記 アンドレイ・ジダーノフ
ティモシェンコはプロの軍人であり、やる夫の取り巻き将軍らのなかでは珍しく有能な人物だった。 彼は着任するなり赤軍の問題点の改善を進め、レニングラードのジダーノフと緊密な連携を取り始めた。
49 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:19:44 ID:VMPs/jiU0
ティモシェンコ以外にも新たに派遣された人物もいる。
,へ、_,..-――-、.._ ! /、ヽ `ヽ、 ,ゝ9 , `、 ( 、 ( 〈 i 〉-ェ'> 、`ーェー' ' ,-、 i + i / `  ̄ 、 ' f' 〉| ,! 〈ー、 、 ,-、 / 〉ノ | 〈ヽ'`ー´`ヽ、ノ 〉 l |´ ! `Y ̄`ヽ、__,ノ , | ! '⌒ _,ノ ,!/ ヽ_ ( ( _,r'´-一'´ ̄ !、 ヽ、___,,r'´:::::::::::::::::::::::::::::::! ,ヘ:::::::::,ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ,!|i|:::::::||i !:::::::::::::::::::::::::::::::: ノノヾヽノノゝ`
レオニード・ゴヴォロフ
第7軍砲兵参謀長に任命されたレオニード・ゴヴォロフである。
50 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:20:01 ID:VMPs/jiU0
, ´ ` < / '´^ヽ /r, ノ 、_リ / !ン {≧ァ' ム,, ,' __人__ ,. ーv^ヾ 、__ノ r‐ '_/゛"/ `Y´ ヽ. ___ } ヽ r,, ヾニ , } ,ィ .ィ-、 同志ヴォロノフ。 , ´ `ーy'!. マ `ー, '7 }__ }リ ≧== ソ.|i r/´i ミ.、 なにやら苦戦されておるようですな。 , て´ .}i. { ト. __ ', ノ 、__  ̄ `≧ー-ミ ` } どうにもフィンランドの狐めらは / ` 、 i /  ̄ `、ミ{-、 .{ ヽ l.ノ ,' y' ヽ 穴倉に隠れるのが得意と見えますぞ。 ヽ レ´  ̄ / /、. ', ゛ ! / / \ | ノ / | ` .lヽ
_ ,-';´;;;;;;;;``ー‐;,、 ;';,,,,,,,,,,....;;;;/|;;;;;;;;ヾヽ l;;;j;;/‐廾/ |N;;;;;;;;l l;rリ  ̄ ヽコ;;;;;リ いやはや、そのようだ。 ヾ,i u ,..., ' /ハ! ト、 '、_,ノ / ただ、奴さん隠れるだけでなく 「``下ァr'"┴、 穴掘りそのものも得意らしくてね。 ,,...、 - へO/V∧, -'´ミゝ、_ r'´i≡ / 。 ヽ、 `ヾミ入 連中の穴倉はやたら頑丈にできているようで ノ l // ,' o ) ヽ 叩いても叩いても潰せないのさ。 ', |//-大ー-' /___,,,_ . : | /ヽ,| /フイ「フ /  ̄「「'' :::::/ /ヽ l i ;レ / ||' / l| :::/ ', | l / ト、_o/ ∥ |::.:: ',rヽ _,.,, __ノ _レ || l:| |::: ,,ノ // '-r、 (ニー'⌒ヽ、 ヽ、 ::| || l | |::: /,ィ ,ノ ''¨ ,,.,7、._ ヽ::: | ..::l l| |l. ト:::::l l::l ゙ ,ィ'´
51 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:20:25 ID:VMPs/jiU0
/ / ,イ /| |', ',\ ヽ、 / /:::|/: :'、 | ヽ ', ヽ、\ /イ /|r- 、:::l|:: ヽ l ヽ ', ヽ\、 |イ / /| トえ::ア|ト、_ヽヽ ' ,_, -;-__\ l/ イ/::  ̄ヽ-、'´ '、` ヘ`ー'- '::::ト しかし同志ゴヴォロフ。 ヾヽヽ!: :::::lノl ト、`l!:: ..:::ハ| 貴官が駆けつけてくれたとなれば r--- /ヽ. |:. ...::::::::/ l これほど心強いものはない。 _l ``ー-ゝ、_ ,_ ` '´:,,.::::::::::::/ /` ー 、_ ``ー--,-、 ̄::::::::: / アカデミーでの高名は兼がね伺っている。 , -‐‐‐‐  ̄ ̄ ` ー---、_-、_ /fv- | ||:::::::; イnゝ `ヽ \、ノ /| |- '´ヘ| ||,;| 君の頭脳を当てにしているよ。 ------- 、_ ヽ、\、ハ N ハ/ハ|::|\ `ヽ、 ', ヽ \',ヽ//::::ll:::', ヽ ヽ|:::::::::Vヽ \
/ . : : : : :/ ヽ、: : : : : : : : . ヽ i . : : : : :/ iヽ! : : : : : : : : : i ! : : : : : :/ !: : : : : : : : : : : : .i ,,.. -―i i : : : : : / i: : : : : : : : : : : : : i,...、 ,,.-''" /! .i : : : : : ! !: : ,.--、: : : : : : : : i !,‐、ヽ ,,-'" .,i´ヾ j : : : : : :ヽ ヽ_7 /: ; : : : : : : ヽ ! ,,ヽ ,.-" / ! !ヽ . . : : : : : : : : : ヽ.,,,,,/': : : : : : : : : . /::j ! / . i .! !:::) : ,,,,,,,,,_____: : : :..:::::. : : : : : : : : __:- ; (::i ./ 光栄です同志。 ./ . : :! .:ヽヾ 、. : ヽ-'--'‐ヽ,,..::':::':::.,,,-=.ェエニ ': : ノ'/ . : : i . : ;ヽ i ヽ : : : ; ;;;;;;''': :::::::::::: : ''';;;;;;;: : : : : : i_ノ. なに、見たところ連中の要塞線は未完成です。 . : : : : :! . : : i : :i i : : : : : : : :.i::::::::::::i : : : : : : : ;-''",: !:ヽ: . : : : : : :.!: : : :i : :i ヽ: . : : : : : : : ; :!::::::::::::! : : : : : : :i . : / i: : i : 付け入る隙など探せばいくらでもありますよ。 . : : : : : : : : : : : ! : i i: ; : ; - : :/´: :!::::::::::::!:ヽ: : _;-、': : :! .!: :.i : : : : : : : : ; ; : : : :! : :! !: :( 'ー- '`"''‐- ;;;;; -‐'''ヽ、 ) ヽ: : i .!: /: 赤軍砲兵の真価をご覧に入れましょう。 : : : : ....:::::::::::... : : ',: :! !: : ヽ . : : ;,....----..,,_: : 、. ): :.j !:/: : : : :..::::::::::::::::::::::::::.. : : :ヽ ヽ: : : `ー': : ; ; ; ; ; ; ; :ヽ、_,,.-": ;/ ノ:i: : : いや失敬、赤軍砲兵のNO.2である貴方に . . .:‐- ::::::::::::::::::::::::::::::::.. : ::::ヽ : ヽ: : : : :/: : : ; : : : ヽ: : : : :/ /:' : : : ヽ: ;___: : : : : : : : : : : : : ::::ヽ : ヽ: ' : : : : : :! : : : : :'' - '': /:: : : : : : 今さら説明する必要もありませんでしたな。 : : . .  ̄""ヽ、: : : : : : : : ::::::ヽ: : : : : : : : :! : : : : : : : : /:::::: : ;-‐''''"
ゴヴォロフは赤軍砲兵アカデミーの講師であり砲兵畑を歩んできた砲兵戦の専門家であった。 とくに彼の能力と見識は要塞破壊に秀でており、まさにうってつけの人材だったのである。
52 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:21:19 ID:VMPs/jiU0
【補足】
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ , ミ;=======.:::゙ミヽ / ./ / ヽ\ \ くわえて第13軍司令官に就任したグレンダールも \__/ /l / / , /l'| ト、l ',/ 同じく砲兵出身の砲兵専門家です。 | / l/|7ニイ´/〃| -L.l ! 彼は赤軍の砲兵理論に多大な影響を与えた理論家でもありました。 | l |┬::cr ./ /┬::cr」 || | l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l ちなみにヴォロノフとゴヴォロフは後にその功績から ハ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| 二人ともソ連邦英雄に列せられ元帥に昇進しています。 l \ _ ,/ | /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| | こうしてカレリア地峡に赤軍きっての砲兵プロが /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. ! 三人集結したわけですね。 l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! ! / / ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!
53 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:21:57 ID:VMPs/jiU0
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ ミ;=======゙ミ / ,= ヽ / ,=' _ ∧_ _,, /,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_ ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ さらに北西正面軍には開戦時の全砲数の2倍以上に達する { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ 4,000門もの野砲が集結され狭い地峡部にひしめき合っていました。 |`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/ | |{i t _ / | こうしてカレリア地峡に恐るべき打撃戦力が構築されつつあったのです。 | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | // i} / }-‐斤ヒl、__| l| | r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ __ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ | ヽ ノ' `j }} /X | {{ |
へ. ヽ二ム..:..:..:..:..: ' ヽ::.:::{ _ \'_ノ二ヽ く \_r‐Jト:..:..:../ 、\ ヽ ゙:,:::.:::.:ト \\\\ `ー/|::.::.::.::.::.::,′ \ ヽ V:下ヽ\ ヽ \ヽ 冫ーイ  ̄ト::.::.,′ | i | ヽ \ ヽ ', ヽ ':┴┐ Y ト、 \ ′ ;′┌┴ ::.:| | | | ゙ト \ |i::r┘::::r┘ i .i \ :/| しヘー::.| |i | ||∥ | |,,,;;ィ=≦≠ハ|i |リ::¬ ¦ | | r┴‐::| || | ム⊥从ヽ i |l≧'´ .|川;:下┘ | | 砲兵の達人のもとに | |::.::.::.::| l| イ| ,,,ィ≦ヾ\,ハノ | jノ!:::::} | | | |└ヘ::.:∧ l' | |ィゞ" u | lj,√ィオ | | | 4000門の野砲が集結ねぇ・・・ | | | く::.::.:ヘ l:、\ ヽ , ∧ ∨:フ{{i〉 l || ∥ | | ヾ勹ヘ い ::ヽ\ u l~`丶 仏 \ゞ' j| |∥ まさに鬼に金棒というか、 八 | | \ィr=ミl::.ハ \ ー 、 ^ ___/ユ\ \ /ヘ. l八 ′ | ', 弋ゞソ}7ノ /,ニ≧、 ヽー--,.ゝ- 、 ̄`< ̄ハ__ \ λ 、 \ 当人たちにとってはまさに / ∧ , `マ'´ /:':::.:::.:::.〉 ∨ィ/{f㍉Y三ヽ ` <ー┐ \/|\ \ / ヽ \ / イ ̄ ー ' | | { トゞど..二二.._ `弌:. ヽ l \ これから面目躍如というところかしらね・・・ ./ \ >' /...:\ ..:::.:| /:/>允≠‐-‐' ___}ハ_ \ / ┌一< / ...:..:::/::> // .:.:::./::卞ニニ -‐__,.___ }ヽ |!:..:ト ヽ ./ \ /′...:.:::.{::.... /..:::.:::.:/:::.:::|:::. ̄匸A::::::::ルソ.:.i:..:..:. | ヽ Y
【補足終わり】
54 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:22:13 ID:VMPs/jiU0
____ / \ / ヽ、 _ノ \ それで、ティモシェンコ。 / (①) (①) \ | (__人__) u | 攻勢はいつ実施できるのだ? \ ` ⌒´ /ヽ / \ ( ヽγ⌒) ヘ \  ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,=、 /ミ三、 ,ィ壬{ }ミ∧厶――――< 彡=} / \イ | , - ニ´二二二二☆二、 ヽ ∨∠二[Cニニニニニニヘ, ! _}/ィ彡' ,,≧==、_ _=≦、V 同志やる夫。 / ハ、三{ ゞ@_ノハ .〈@__ノハ_ |イく ゙ \___三彡ノ、__.:〕三彡ト,} 攻勢準備には一か月は必要でありますニャ。 / ̄\ニィ { ,ィノ川ハミ、 /}ノ 」ヽ (く { シ ,ィ=====、 } ̄/l\ '´ \ \,\ 、_,, 二二二、 / ヽ \ ヽ \ L_ `ヽ、_____ィ´ \ 、\ \ ヽ  ̄ヾ_ || _,. 、_/ / ハ
55 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:22:33 ID:VMPs/jiU0
/ ̄ ̄ ̄\ γ⌒) u (⌒ヽ / _ノ ノ \ \ `、 1か月だと!?そんなにかかるのか!? ( < (①) (①)U | ) \ ヽ (__人__) / /
,=、 /ミ三、 ,ィ壬{ }ミ∧厶――――< 彡=} / \イ | , - ニ´二二二二☆二、 ヽ ∨∠二[Cニニニニニニヘ, ! _}/ィ彡' ,,≧==、_ _=≦、V 60万人分の攻勢準備ですニャ。 / ハ、三{ ゞ@_ノハ .〈@__ノハ_ 仕方ないですニャ。 |イく ゙ \___三彡ノ、__.:〕三彡ト,} / ̄\ニィ { ,ィノ川ハミ、 /}ノ これが戦争を終わらせる最善の方法なんですニャ。 」ヽ (く { シ ,ィ=====、 } ̄/l\ '´ \ \,\ 、_,, 二二二、 / ヽ \ ヽ \ L_ `ヽ、_____ィ´ \ 、\ \ ヽ  ̄ヾ_ || _,. 、_/ / ハ
56 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:23:06 ID:VMPs/jiU0
だがマンネルヘイムは赤軍を休ませるつもりなどサラサラなかった。
// ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \\ | .暇 赤 . ///: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:\\| .は 軍 / / ,: ' : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ね に . / l /: : : : : : : : :/ : : : : : : : : /: / : /: : : : : : \ | 休 / //: : : : : : : : :/ : : : : : : : /: /.: :∧: : : : : : / で ま / /| : : : : : : : :′.: : : : :/: //: : / ‘,: : : : \ す せ く ∨|: : : : : : : :.:i:/: :\/: / ./: / / , : : : : : > !! る \ {|: : : : : : : :|l : :/ \ // / ‘,: : :/ . `ト.l八: : : : : : : :||,斗===ミ ,x===ミ:|: /: :  ̄/ ̄| |八 、: : : : :.:〃 |ノ|::::::j | | |::::j | 》|/: : : : / :|/\/ |: : 〉 \ : : : :、乂辷zノ 乂辷ノ , ' : : :/ |: : ∧ \ : : \ ’ /: : :/ | |: /.: :\ `<⌒ /⌒ヽ ⌒ア´ :| |/: : : : ∧ \、 { ノ . イ . /: :r‐、 : _ ヽ ≧_ `¨´_,.<: : :人 ‘, / : ∧ ∨Y^ 、 \/ ̄\ー-ミヘ, ‘, . / : : : ∧ ∨', \ ヽ | |「ヽ\ ヽ(\ ‘, /: : : :./::∧ ∨\ `、 ヽl \// ∨∧ ‘, /: : : :./::::::::::〉_\ へ `、 \_/、 ∨∧ ‘, : : : : :./::::::::::/ 〈 Y \ ':,\\ ∨∧ \ : : : :./::::::::::::{  ̄ ̄`,l__/|∨ 人 \\\ ∨∧ \ : : :./::::::::::::八 ― 、} |〉∨ \ `、\〉 ∨ :\ \、 : :./:::::::::::::::::∧ 、} ノ∧∨ 人 ヽ, ∨∧:\ /: \ /:::::::::::::::::〈\辷辷辷ノ〉::∧∨ \ ' ∨∧:::::\x : : : : : : ::::::::::::::::::::/`ー-----‐ァ:::::::::} } 人 \ ∨∧::::::::::::\: : : :
スオムッサルミの脅威を取り除いたマンネルヘイムは戦力を転用し ラドガカレリア戦線で再度攻勢に出たのである。
57 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:23:33 ID:VMPs/jiU0
1940年1月中旬、フィンランド軍はラドガ湖北岸に展開する赤軍第8軍第56軍団に猛然と襲いかかった。
┏━━━━┓┏┓┓ ┏┓ ┏┓┓ ┏┓ ┏┓┓ ┏┓ ┏┓┓ ┏┓┏┓┏┓ ┗━━┓ ┃┃┃┃ ┏┛┗━┓┃┃┃ ┏┛┗━┓┃┃┃ ┏┛┗━┓┃┃┃ ┃┃┃┃┃┃ ┏━┛┏┛┗┛┛ ┗┓┏┓┃┗┛┛ ┗┓┏┓┃┗┛┛ ┗┓┏┓┃┗┛┛ ┃┃┃┃┃┃ ┏┛┏┃┗┓ ┃┃┃┃ ┃┃┃┃ ┃┃┃┃ ┏┏┓┓ ┗┛┗┛┗┛ ┗━┛┗━┛ ┗┛┗┛ ┗┛┗┛ ┗┛┗┛ ┗┗┛┃ ┏┓┏┓┏┓ ┗━━┛ ┗┛┗┛┗┛ ,,,,,,,,,,, ヒュン [,,,★,,,,] ,,,,,,,,,,, ・―‐―=─ - - パパパン ,,,,,,,,,,(゚Д゚ ;) [,,,★,,,,] ,,,,,,,,,,,, ・―‐── 二=─ - - ・―‐―=─ - - 二=─ - - [,,,★,,,,] ⊂ (;´Д`) [,,,★,,,,] ウアアアアア ・―‐―― _-ヒュン―─ - - (´Д`;|)/⊃ ⊂_ ⊂ 丶(´Д`;,) ・―‐;;,;∴ブシャ=─ - - ・―‐― 二=─ - - ゝ / (´⌒;;;Y ソ と_ ⊂ノ(´⌒;;; ( ゚Д゚.;.. ・―‐―=─ - -;;,;∴.;..'- - ・―‐―二=─ - - し Y 人 (´⌒;;;[,,,★,,,(_)Y 人ヽ≡≡(´⌒;;; チュイン ・―‐グエ=;..';;,;∴.;.⊃=─ - - (_)'し ⊂(゚Д゚ ;) (_) ソ ≡(´⌒;;; ・―‐― ⊂( ゚Д゚.;..';;.,;∴.─ - -チュン
フィンランド軍の攻勢は容赦なく、第56軍団麾下の2個師団と1個戦車旅団、さらに軍団司令部が ずたずたに引き裂かれいくつもの包囲陣に分断されてしまうという危機的状況に陥った。
58 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:23:57 ID:VMPs/jiU0
____ / ∪ \ γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ なんてことだ!どうするんだ!? / _ノ (①)三(①) \ `、 ( <:::∪:::::(__人__):::::∪| ) このままでは第56軍団は壊滅だ! \ ヽ ::∪::::` ⌒´∪::// 攻勢開始を前倒しできんのか!?
,=、 /ミ三、 ,ィ壬{ }ミ∧厶――――< 彡=} / \イ | , - ニ´二二二二☆二、 ヽ ∨∠二[Cニニニニニニヘ, ! _}/ィ彡' ,,≧==、_ _=≦、V どうしようもないですニャ。 / ハ、三{ ゞ@_ノハ .〈@__ノハ_ |イく ゙ \___三彡ノ、__.:〕三彡ト,} 第56軍団の窮状については第8軍独力でどうにかしてもらうニャ。 / ̄\ニィ { ,ィノ川ハミ、 /}ノ 」ヽ (く { シ ,ィ=====、 } ̄/l\ 北西正面軍は粛々と攻勢準備を続けますニャ。 '´ \ \,\ 、_,, 二二二、 / ヽ \ ヽ \ L_ `ヽ、_____ィ´ \ ま、壊滅するまで精々フィンランド軍を引き付けてもらおうニャ~ 、\ \ ヽ  ̄ヾ_ || _,. 、_/ / ハ
59 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:24:33 ID:VMPs/jiU0
_)≫:::::::::::._ ''" ` 丶、:::::::::::::.(_ __(::::::::::::::::::::::/ \::::::::::::::::├─x ./ r─.≧:::::::./ ヽ:::::::::::≪ニ7》 に二三彡::::.∧ ハ:::::::::.|\Y《 仁{_/つ::::∧ :ハ:::::::) . ) ) . 廴__,.イて ,'.l j | | | }::ム辷彡' .ハ ; (::::.| | { | | ハ V .l イ.∧ l | :!.|::::/. | |:| .ハ ,: l| 辷| l .V.L | ハ.ヽ | / ,/7 .Ⅵ jl !.}:::} .| |:| ハ:/ :!l .|!ト{ .ヘlV>>zリ,,,. ハ l/./ィ-七7.l ∧リノ|::lハ | |:| スオムッサルミから取って返す刀で .ハ/ ::l| .|::|ヘ\ =Yイ` ー、 \V/7´ ― Ⅵ从ンj .|:| .l. |:| / !| |::ト叮アト、ヘ.ゝ_ノ ヽ/ イ_ノ 7イ |ソ}l::| .l | ラドガカレリアのソ連軍を分断包囲とは ,' | |::|. | .l∧. トー-、|,.-―イ / ! .|' 川 :l: i| .′ :| 川 .l .|.`ヘー、| r─‐┐ レ‐'/ /l .| |: i| まったく貴方の軍事的才能は恐れ入るのだわ元帥閣下。 ; :l / リl. >、. ` ー ′ .イ. |..|.. |:: | | ::| / .∧}./´.::.ニ>tー 'チニ`ーzxノ八. |:: | ヘルシンキは前線から送られてくる朗報で | ::| ./ /´::マ.:.::.:.:/ニ{ 只 }ー=、...:.:.://::Vム |:: | | | .//>、::マ: _,::-‐‐'..:》ー.イ :.:..:.::`ー//::〈 .Vム .|:: l 大いに士気を鼓舞されているわよ! | ::l .《∠≪:::::::へ.マ .:.:.:.:.:.::イ|:::::ト、.:.:.::. //:::::::\Vム,!| |
60 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:24:57 ID:VMPs/jiU0
/ .,※,...-―:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ー-.、 \ / /,.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:\※ヽ \ /:.:.:.::/:.:.:.::.:.:.:.:.:.:!:.!:.:.:.:.:.\::.:.:.:..:ヽ ', /:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:../.;イ.:ト、.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:ヽ ,':.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.,:イ:/ ;:/ ヽ.:..:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.'※. !:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/.// // \:.:.:.:.|:.:.:.:..:.:i |:.!:.:.:.:.:.|;∠..-'" 〃゛` ―--\:.!:.:..:.:.::,' } そうですか。 !ハ:.:.:.:.:.! _,, / 、_ /:.:.:./:/∧ i! \:.:.:\`=''" `ー=''イ/:.ィ//:.:. そいつはどうもです。 }ヾ、_\ ' //´ /:.:.:. ト、※,.>-―…―--<7´※ /:.:.:.:. でもこれで勝てるなんて勘違いされても困るですぅ。 !:.r(´.._'' ¨´ ̄ ̄`¨r-┴ 、 /ユュ_:.:. /:.{ 〉ーュ__...::::::::::.r―_`ヽ〈 // {j:.:. 変に強硬論が盛り上がらないように気を付けてほしいですぅ。 . /:.:/{Y´,.-<:::::::::::::::`ー、` ノュ!_j⌒ーリ:.:. /:.:.:! >` ー'、..__>-、_.ノス ,' |:.:. /:.:.:.| {~`^ーセ┘!}{} !㍉x-イ } ,' |:. . /:.:.::.,' ! ! | }{} ! i! ト、 |:.
/ ̄\ 〕 \ └┐ _ -―-\ ヽー、 ┌┘ ,. / ヽ \ 了 ト ∠ム / ヽ 廴 / / ヽ`つ ∨Y  ̄〕マ7_ r┘ / | |└┐ | | rヘ´ \ j! _ `つ ./ | | | | 〔. ||<_ム__>  ̄__ 〔_ .′ | | || |i `)|| 〔 ヘ\ < ヽ| | : | | | | || レハ 弋 |r= 、r┘ | \ ` | | | ||| | 川ィチレ,_| ({ヘ參〉) ! \ 相変わらず慎重ね。 | | | |⊥从_| /j//ィi´ ヽl'| |广7_ハ ヽ \\ヽ7 r‐ 、ヽ/ ゝ- ' | |∨/ \ \ そんな貴方にヘルシンキからお返しの朗報よ。 \| ヽ ゝ._ノ l __l | | ∨ \ \ | ∧__ト-- 、/-, レ‐'´.| ハヘ \ \ | l| >_ / j / ̄ヽ.マ_ \ \ /∧|/ __ア=ミく入`マ" ̄ ̄ / \ // ヘ /-ゞ參r' _≧ \ ̄/___〉 \ ___/∠ ヽ_\イ `T1く, ―‐ ∨ ヘ,__ \ _...ニニニ> 」 K_,/ ̄ヽ 〉¬ \_
61 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:25:20 ID:VMPs/jiU0
//_,..: :/: : : : : : : :.:.|: : : : : : : \ \ \ . / / : : : / : : : : : : : : : |: : : : : : : i : \ ‘, ヽ { / : : : /: : : : : : : : :/: :|: : : : : : : |: : : :\' / У: : : : :|: : : : : : /: /: :八 : : : : : : |: : : : : :i∨ .: : : : : :| //メ: イ: / ‐\|\: : |: : : : : :| | |: : : :-=彡 /´ |/ \|: : : : : :| | |: : : : : 八 灯ТТ 下Т灯/: : : : :/ {! 人: :\: : :ヽ 乂zソ 乂zソ /: : : / 八 またどこぞの「友好国」が / T|| |`ト ゝ _彡: イ| ノ: :′ . / /「|| | \ ’ / V |: : :′ 新聞記事に感動して援助でも申し出てきたんですか? / /: 八|  ̄\ ̄ _ イ r{ ∧: : ′ . / ,|:::::::: {>- ,_ マ´ ノ′ |:::|: : :′ 期待せずに聞いてみるですよ。 / l:|:::::::::::\ .r―‐| |フトミ 、 /::| |:::| : : ′ . { {:|:::::::::::::::::}\⌒Y⌒ イ 、 \\:::::::{ {:::|: : : ′ ノ }:|:::::::::::::::::|// ̄ ̄ ̄「 \\ノ /::::::::} ∨: : : :′
) . .:./.:.::::/ \ \.:.::| |::::::人 . ( . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |/ヽ `ヽ \.:.:.:.::::/ / ′ l | l 「:::| |:::::::ノ ! Y.:.:.′ ,′! l | | }ノ..:.| |:::::ノ | . ゝ┤ | || l | l (. .:://.::∧ | l !| _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l | |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ | | もっといい申し出よ。 | ヽヽl ´=='' ∨ ==''^ } | ヒシ''′ | | . ' l / ∧. |_ ' __! ,イ l Y´ .| | きっとあなたも喜んでくれると思うわ。 | j l ||`、!. ‐ レイ`ヽl l | | . /| {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ / lト、 | | //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃 //| jj:::::\ | | . /./. .:.::::| { `゙T゙´ // l|从::::::::::ヽ.! | r‐=ニ´.:::ヽー=≧ト:.r‐⊂ニニニ⊃x/ /j/:::}::::::::::::::ヽ. | \::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂jr―‐ヘ/.:::j:::\::::::\_j \::::::::::::::::::/ ア{ i/ i/ i/ i/jゞ、ヽ`ヽ\{:::::::::\::::::::`ヽ
62 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:25:38 ID:VMPs/jiU0
/::/ /,/ / / / / ! ! | ! ! /:/ |::::::| \,. ゙ . /::/ ,/ / ,. ,' ' ,/! i! ! / l! ! ト , /::/ |::::::| ! | /::/ /' / / ,' ,' / ! i /! /! | | l ! /::::| ,|::::::| | / /::/ / / ' /' ! / / | ! / /' | / 〃 l /,' | ' ! |:::: ! .|::::::| / / . /::/ /,ィ i /'|! | i! | │ l / / ! ,./_/;-//ナ' !/ ! Y!::.: | /::::::/ / / ヾ' / /! ! l l | l | ! | | /! / / ィ'//.=j/=.、 ノ'/ /! ヾ::::::| /':::: / / / i /!| l ! ∧ !/! | .j___ l | / j/ j/ ",ィ ! 〉 / / .l |/\!! / |:::::::! / / V ゝ | 乂 ヽjヽ.ィf ! ,,.==.ゞ! ヽ'´、 / 、 ノ, / / |. │ i l ,. ' ヽ:::: ,/ / / /\!| \ハ!ヽハ ! ヽ/ `T´ ,/ / .l .| ,// `'/ / / / /: ! / ∧ ゝ- ' ' /  ̄| , '' / , |/ / / . / / /::::l! / !ヘi |ー - 、' /´ ̄ ,. / /,! | / / / / /レ ´ / / ゝ\! ` __ _ / / , , / / ・・・ソ連が外交交渉の再開を / ,// , ' , ' \ `´ー´ / ,´ / / ノ ./ / / ,./ /, イ/_ __..ゝ、 / / ./ / ∧ / / 打診してきたのだわ。 / / ,/ ' //::::::::\_ ノ::::: /:::::,.> 、._ / /_ ' _,-―'/ /::::::\ / / \ ヽ ,/ /:! !:::::::::::::::::ヾ/:::::::/::::::::::::::`ーi / /´::::::::::::/ /::::::::::::::\,/ /
_ ,, --‐‐‐‐- 、 __ _, -‐'フ´__ ,, -- ‐‐‐ -- 、、_ヽ ,; ´ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ´;,`゛、 _ノ\ノ`て; ; ; ; ; ; !; ; ; ;!; ; ;i; ; ; ; ヽ. (,; ; ; ; ; / ;; ; ;! ; ; ;!; ; ; ; ; ヽ マ r`; ; ; / ; ; ;/ ; ; i ト ; ;l; ; ; ヽ ジ .{/; ; ; /; ; ; /; ; イ; i ヽ.; l ; ; ;.i で 〉 ,‐‐-、 / //;/ ー-t; ; ; ; } で / r:oヽ` / ソ /;;oヽヽ} ; ;! す \ {o . . } / {;;;;;:0 }/; リ か < ヾ. ノ ゞ;;;ソ /|;,イ !?/::::ー- /ヽ .ー‐-::: メ. } r--ッ /ヽ/ }`::::::::::;/ `、 ::::::::::: / .{ } > :{ :*: .}J \ / / .} /_ゝ .{ : : }` - ,, ___`-´_ ,, - ´{. :*: .} { :*: }\  ̄/ /| { . : }
63 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:26:12 ID:VMPs/jiU0
/ '´ ̄ × | l , - 、 \ / __/ |l \ \ l \ ハ / / /// ! \ __j__, - 、ー 、 l ̄ ┐ /⌒} |/ ,.;==x、|、 \ |_ -‐{ く7| | | / l |/ / 〃 }| ┘ l \/ l  ̄ゝ-イV' / /! | ̄¨'| / // {|._〃 ,.;==x、 \__| ∨ ちょっとどーゆーコトかしらー!? /´)/) \l ///  ̄´ 〃 }|\ , l_〉 / /´) l /└-、 {|._〃 ヽ| / フィンランド全土を赤化するために ' / / ト、 / └-、_  ̄´// }'/ /l | \/ └ァ /// / ̄} ヘルシンキ白衛政権とは交渉しないって ./ , -‐――,イ / ̄`ヽ / // / / '‐‐'´ ̄) ___./  ̄ `ヽ. / /--イ 約束のはずだったのかしらー!? , - '´ ,| ___'\ V__/ l イ //| 〈_/ > 、 /| , -/´)┐ ̄| ス //└-ァ '/ / ¨T〒′/l // / / |
ソ連傀儡政権フィンランド民主共和国首班 オットー・クーシネン
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈○ ノ\ /\ ○〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ 神妙にしたまえ同志クーシネン! / | | ヽ | ヽ__人__ノ | これは政治局の決定なのだ! \ `ー'´ / / `ー' \ |i. / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE |. `ー、_ノ ∑ l、E ノ > レY^V^ヽ
1月12日、ソ連政府はフィンランド政府と交渉しないという前言を撤回し停戦に向けた外交交渉を打診した。 これは国家滅亡の危機に瀕していたフィンランドにとり大きな前進であった。
/ V´ *_rー'  ̄ ̄ i :Tヽ、* ヽ \ / ::/ ノ:  ̄/: : : : : : :i: : :i : : :ヽ、 .} \ く :::レ': : : :/ : : : : : : : ::/: : ::i: : ヽ: ::\}. \ \ ::/: : : : /: : : : : : :/: /: : /: i: : : :.i: : : ヽ / Y: : : : :`:く;; : : : :/://: //:/^レ:'":|: : : : :レ'´ |: : : : : :|__>ァ'-.// /_ェ‐ニL;_: |: : : :i:| |: : : : i レイつ^トv" / イブい/゙| : : :i:i これはマジもんの朗報ですぅ!! .∧: : : い ヒニソ / ヒ二ソ ./: : :./:| ,': :(V\:\ 、 /: :/}: :| ついにソ連を外交交渉の場に ,': : :} ヽ. `rー -ー-ァ "フ´ ノ__::| ,': : : :{ * .}: `i 、 `'' _. .イi * /::: ヽ. 引きずり出すことができたです! ,': : : : :{. |: : i: :i _| ー‐ .「: i:r┴┐|:::::... | .,': : : : :.r┤ レー ' ヽ. .ノ `>く⌒ マ:::イ__ク 将兵たちの努力が報われたんですぅ! : : : :.r'´.ハ{ .| ェ=>くェ.く \ ヽ V 「 ヽ| : : :/ /: ( ハ フ|=="゙ /^Tヽ| ヽ ` ノ | |i : :/ / ノ |ハ | / |( /\. / | l:|
外交交渉すら拒否していたソ連が交渉再開を持ちかけてきたということは、 フィンランドの全土制圧を諦めたことに他ならなかった。
これは祖国の独立を守るというマンネルヘイムの当面の目的が辛くも達成されつつあることを意味した。
64 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:26:42 ID:VMPs/jiU0
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- 、)::::::::\ _ (:::::::::::::::::::::::) 三= '´/ 、 (_:::::::::::::丶<::::::`ー、 `ー,:::::::: __ノ / / / \ \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___ (_:::::: ヽ/ / / ヽ 、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ r’:::: / { |! | |! |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{ `ァ: :′ / / ! |! |! |! |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '. ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/ { . | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ| '. . | | |!| |!、 {! |! // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) | | . { | | { 卞ト、ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ | | まだ停戦条件の具体的内容は ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´/ ./ }| 〉 : ゝニン | | 提示されていないから何とも言えないけどね。 ヽ乂ヘ!ゞく `} ', ` ┬'´ | ∨// | } |ヘ ^T´ _、__ | | {ノ´ | | 今月中にも中立国スウェーデンを介して 川 | 丶.、! ̄ r‐、  ̄レ'ノ } ! | | 本格的な交渉に入る予定なのだわ。 //} ! _≧-..、 `´ ,∠⌒<}/ 八ヘ | | // j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / />ヽヽ | | 元帥、貴方のおかげよ。 ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}イ夊)=-:.:.: / /:./::::::ヘ∧ | | 国防軍の努力がソ連の野望を諦めさせたのよ。 // / />ァー:. :.:.:.:`¨)´:.:.:.:.:./-ー=二二〕\ | | 〈≦__,/_/ーャ(:.:.:.:. :.: /\:.:.:.:《__∠⌒ー-、::::::::::::::ヽ | |
. ,ィ´xXxXxXxXxXxXxXxXxXxヽ \ ,ィ´XxXxXxX_,、-―‐- 、XxXxXxXヽ \ //XxXxXx,ィ'´: : : : : : : : : :`ヽxXxXxX、 `ヽ、 //XxXx,ィ'´: : : : :: : : :l: : : : : : :ヽxXxXxヽ 、 _,ゝ l lXxX,ィ´: : : : : : : :.l: : |: :|: : : : : : :ヽXxXxヽ ./ ̄ . i .lxX/: : : : : : : : : : l: :.:l: : l: l: : : : : : :、xXxXi/: i! l .lX/: : : : : : : : : : :/!: :/l: :.|: ト、: : : : : :ヽxXx.l: : ヘ 兵士たちはよく戦っているです。 l .|/: : : : : :/: : : :/:/: :/:/!:./!:.! i!: : : : : :.lXxX.|: : :ヘ 今もラドガ湖北部でソ連1個軍団を包囲中です。 . l .l: : : : : : /: : : /:/: : /:/.|/_ム!ュ、!: : : : : lxXxX!: : : ヘ 我が軍は決して諦めたりはしません。 l i: : : : : /: : :/:/:./!/ /f:::::::ハリl: : : :.:リXxX!l:|: : : :.ヘ | ,ィ: : : :/: :/:/!/ ./ / 乂:::ノ'´l: : : /xXxX.l:.|: : : : :.ヘ それでもいつまでも戦えるわけじゃないですぅ。 '´ i!: :./l//ヤ示` / `´ /: /xXxXxl: :|: : : : : :.ヘ ヘ: : :|: : |!、.弋シ , // iXxXxX/!:.|: : : : : : : ヘ 国防軍が力尽きた時、フィンランドに交渉材料は無くなります。 . ヘ: :ト、:.|`∧. , _ ´ /lxXxXx.i:.l:.:l: : : : : : : : :.:ヽ . ヘ! `、! ヽ、 `´ / lXxXxXl: |:.l: : :\: : : : : : : ヽ だからそうなる前に何としてでもソ連と交渉をまとめてください。 |:.|XxXxXx|: :>- ,_,/ /XxXxX.l: |:l: : : : :.\: : : : : : : ヽ |:.|xXxXxX|: : : : : : : __| lxXxXxX/、|!: : : ,、,: : :\: : : : : : :ヽ |: lXxXxX/: : : : : ィ´ィュ,ィェ、lXxXxXx!. |! rj´/ 〉: : : : : : : : : : : ヽ
65 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:27:11 ID:VMPs/jiU0
/´ __/ __ゝリノ_ .__ヾ!!ノ_`ー.、, \ 〈 /"´!!ノ_ ./ liヽ / liヽ ヽ、 ヘヽ、 ヘ / / liヽ _,-―‐‐‐‐‐‐-、 _ヾ!!ノ_ ヽ ヽ \ . 〉、、,, /"´::.::.::.:/:.::.::|::.::::.i:::`、 ./ liヽ } \ .レ/´::/::.::./::.::/::.::.::/::::::/l::.:::::ト、 `i. / |::::j:j::/::/::/:::::/::.:::::/::.:::/ ヤ::i:|:::`j _ヾ!!ノ_ i l ./ |::.:|:|:|:::i::::i:::::/:;::/::/:::::/ ヽ|:|::::::| / liヽ j. | /´ . |:://:|:::|::::|:://:/::/::/ .リ、__:| | /、 |//:/|::|:ー/-//|/ ー" ̄´ ゝ::| _ヾ!!ノ_|´::::| 重ねて言います! //:/|::|:::|/ヤ又ァ. / .ヤひ又フ|::/| / liヽ|:::.:::`, 例えソ連の要求に譲歩したとしてでもです! . /::::::ト、ヽ|:::|j弋ひノ 弋::Zllノ.|/::| |::.::::::`, /:::/::.:::ナ \\ ̄´ 、 ///| _ヾ!!ノ_|:::.::.::.:::.| いつやる夫の気が変わって /::.:::/::.:.Y_ゝリノ_ 〉\ r-‐-、 ./ | / liヽ |::.::.\::.:i 全土制圧を再開するか分かりません! /::::j::.:/::::/ ノ liヽ/ ` 、. ヘ, l ./|ヌ / .|::.::.::.::.\`, /^\/::.::.::./::.|:::/ /::rュ,::::,:::.:≧、_. ̄<´/ / _ヾ!!ノ_ |::.::.ヽ::.::.:.、\ 向こうに交渉する気があるうちに , /_ゝリノ_\::.::/::.:/_ゝリノ_ //fメ /{ネ `ー--‐"´_,/ / liヽ |ーュ::::ヽ::.::.::\\ 停戦を実現させてください! 〈 ノ liヽ `v-"´|ノ ノ liヽ//´r" /「 ̄ ̄ ̄ヽ--" ̄/ |} |::.::ヽ::.::.::.l\` .ヽ _ゝリノ_ liヽ. _/::.:| K. || ヽ,____ ̄r-t ,-| _ゝリノ_. | |::.::.::`::.::.::l \ . `ヽ__⊥ヽ" ̄ ̄::::.::.::.:l fy. ||tj / /jXィ| |/ ノ liヽ | l::.::.::.::.::.::.:l ` . |::.::.::.::.:| |::.:|:.::.:/::.::.::./ fj . ||fy. / /ζif.| | / |::.::.::.::.|::.::`,
) . .:./.:.::::/ \ \.:.::| |::::::人 . ( . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |/ヽ `ヽ \.:.:.:.::::/ / ′ l | l 「:::| |:::::::ノ ! Y.:.:.′ ,′! l | | }ノ..:.| |:::::ノ | . ゝ┤ | || l | l (. .:://.::∧ | l !| _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l | |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ | | | ヽヽl ´=='' ∨ ==''^ } | ヒシ''′ | | ・・・貴方の意見は承知しているのだわ。 . ' l / ∧. |_ ' __! ,イ l Y´ .| | | j l ||`、!. ‐ レイ`ヽl l | | あとは私たち政府に任せてちょうだい。 . /| {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ / lト、 | | //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃 //| jj:::::\ | | . /./. .:.::::| { `゙T゙´ // l|从::::::::::ヽ.! | r‐=ニ´.:::ヽー=≧ト:.r‐⊂ニニニ⊃x/ /j/:::}::::::::::::::ヽ. | \::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂jr―‐ヘ/.:::j:::\::::::\_j \::::::::::::::::::/ ア{ i/ i/ i/ i/jゞ、ヽ`ヽ\{:::::::::\::::::::`ヽ
66 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:27:50 ID:VMPs/jiU0
国際社会ではフィンランドに同情的な世論はますます強くなりつつあった。 すでにアメリカはフィンランド向けの資金援助を始めており、スウェーデンからは義勇兵部隊と戦闘機部隊の提供があった。
さらにフランスの市民世論は政府にフィンランドへの直接支援をせっつかんでいたが・・・
|| |! / / || | / / ,-‐-、 / / ,. - ─- 、 |_!_!ュ } / / ノノノノハヽ `'}‐┴、 i ,-、_{___ l' ,. -─- 、 { ̄`{ / フィンランドみたいな小国が } | r} ` / -' | |`i / ,ヘr^、 | }_, ,! -‐- 、 / / ここまでやれてんだ! { 'ァ' `ー'/,_ )!/リノ二二jノノ`i, / _i / ,-ソ 、 ノ/ニ| `i// - r {⌒ / |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ ,-rrr、 ソ連なんて雑魚だぜ! /#\ 、 `='ノ iニij ,ニ゙ | `i /| r、/__,| ̄/ ノノノij iっ,!,!,! \#i\  ̄,ノ`i ヽ |r┼-、 i' v{_ (__ハ_! | _ノ^i'_フ'i,! `i { 西欧文明を守るために \i#|\==|/`|\\`ー| ´|ニ、ヽ | i ` ,.-i{ }、|- ,-'i |\_|> 政府は陸軍を派遣しろー! \|ヽ } ノ i \ | 〉' `ー'/ ,く.j 二ノ /ソ ヽ._`ファ-ァr{`ー-1 O|/ |l/ i ノ´| / /_ノ\\ "{ヽ /i「|i、rr、/|ヘ! /ノ | | リ /∧ V_i/ ヽ_|\ノ|ヘ !| !|.| | |/ |-── ' |0` | / ヽ_/|\ 、 `| {| |゛゛| | | | /ノ | \ リ | ノ ri ノ |
,. ''"゙ヽ. ,. ''"¨゙ヽ i. r‐ 、,. '''"¨ ̄ ̄¨丶、r.‐、. i ゙、 .>'´ ヽ、' .ノ / ノ ヽ、 ヽ' \ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l // . / ● ● ゙、 \ / . ,' _ ', 二 うわーーーやりたくねぇーーー 二 . i i´ ヽ i // \ i :ヽ `''┬''" / ,' // l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\ ' , ;;l! 、_ハ、_... l;;! / `、 ;;! 二二 l;; / ヽ / / ヽ、‐- --‐‐'''" \ / `‐- -‐''" \
フランス首相 エドゥアール・ダラディエ
フランス首相ダラディエはひどく消極的であった。
すでにフランスはドイツと事実上の交戦状態にあったが本国防衛の軍備さえ不足していた。 このうえ遠く離れたフィンランドに陸軍部隊を派遣する余力などなかったのである。
67 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:28:46 ID:VMPs/jiU0
しかし今や国内世論はフィンランドを自陣営の一員とみなすほどになっており、何もしないわけにはいかなかった。 そこでフランス政府は具体的な介入策としてソ連領内の空爆計画を検討することとなる。
,-‐-、 / ,=、,>-;;,,,_ .>´ ,ノ `'ヽ<´ヽ /  ̄● \_ヾソ i ● i これで何もしないとなると .{ (´`) } 議会からどんな糾弾を受けるか分からないからね。 .ヽ ヾ,,__,入__ / \ ヽ_ノ / 陸軍の派遣は御免だし、物資の援助だけじゃ世論は納得しない。 ,衣ヽ,__ ____,,/ / `-===ーイ ヽ, 空爆ならソ連を直接攻撃できるし大したリソースを割かなくて済む。 / i ./ | i どこかいい標的はないかな? / i | .l 7ヽ、| l ゝ
,,.。.-vヽ─ー、 ./゛./'v"^^^^^゚t ^、 /、r゜ '7.ヽ l..l゜ ,, .l(] ヽ( ./,,]]l. /(,,]]ft | 」゜ ^^^"l. 〈^^^^^ | ほら。 t (,,,,,,_、 f .ヽ _,,g,,,,,,t | 参謀本部の立てた計画を見ろよ見ろよほら。 ヽ ヾ゚゚;;[[,,,゚- 」 t,,、 ,,/、 ,,llg_^H49f^^^;,;,;;;;;;;;llgg,,,,,,__ ,,,,g;;;;i.i.i.i.g、gkg:.:.;,;,;,;,;;;;i.i.i.i.i.i.i;i;i;i;llggl.,,,, ng;,;,i.i.i.i.i.i.i.i.;;;;;;;;;,;,;,;,:.:.;,;,;,;,;;;;)(ll;;;;;;;;]]^^゛]i.i.lili] ..l5;,;,i.i.i.i.i.i.i.i.;;;;i.i.;;;;;;;;]_^;,;,;,;,^[(^゚。__,,;,;,,,]k g,,]lilii;i; ,,g;,;,;,;,;;;;;;;;i.i.;,;,;,;,;,;,i.i.;;;;;,;,i.i.;,;,[.l^,,.l](^^^(]llll,,;;;;i.i.lilii;i; _g;,;,;;;;;,;,;,;,;,;,;;;;;,;,;,;,:.:.;,;,;;;;;,;,(゚l;,;,;,;,l..lg][,,,,gggllll;;;;i.i.lilililii;i;
フランス軍参謀総長 モーリス・ガムラン
68 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:29:24 ID:VMPs/jiU0
ガムランの立てた計画はイラン領内からソ連領バクーを空爆するというものだった。
当地はソ連の原油生産量の約90%、石油精製の約80%が集中するまさに産業中枢部だったのである。 しかもその関連施設のほぼすべてが何の障害物もない平原に野ざらしの状態だった。
. ___ l l! l !l l !l . rl__!lュ . l.l`Y´il' kl〉=〈.il ⊆_ュ. kl.>_<.il } {| kl二二l _l . l! kl.\/l _l. . . .l! .上 . Kli≧≦l 〕__.l! _i_l { KlX.X.Xli rkヘ _〕__.l! .上入.} l l l . E.l l l l.li l 二ト _.〕__.l! }  ̄.l.l l l l ー±ュ lZ.l_二二.li トl i !l 〕__.l!. .l .lil l l.=l! l幵Tri . lX.l l ll li r=◎=ュ .tl卞f匸l⊆ lf冂 ┤ l.l l l l _ r卅lKliliト l.Z.l i.>くl>くli rェェlェェlェェlェェlェュlfl幵三三l l! 匸l匕..l ‐ l.l l l l 入入廴lil l幵幵 .r,_l__i_ rュ i.y'.li . lKl l __rl幵幵幵幵幵幵Fl幵lTF寺l l l!卞.l .l.l l l lNNMl┬‐l l______l l .ll! l ll ll Tl7 「l .lFi'<l──l>l 」TT幵l┴┴┴┴┴┴┴┐l i..l l幵叮卞ll l.l三lf lMlNN┬..l l──l .l ll .l_鼎 ll !ll  ̄l flil lE,.i.\lr───ュ l=≡lkkll┬┬┬┬┬┬┐ l l巛l─.l l幵三f鬥鬥 l l鬥鬥鬥 l lKMKl l l .lr三┴‐卅  ̄ ̄ ̄l ̄ ̄EEl‐l ,ィト___,ィヽ=Fl三二ll .ll...ll ll...ll. .ll...llF皿卅li..l i==≡二二 .l l幵卅幵 l l l「二三皿皿「二___l / l\ .l‐l ,イ .l___iニri'ソk乍lel .ll...ll ll...ll. .ll...ll乍卅l幵≡i..l. ̄ ̄.l 幵幵幵幵鬥鬥幵叭,l l il冂冂il冂冂li鬥鬥鬥 イ .l ヽ l=l ./ l lr=.l ヘl
大規模な空爆でバクーを焼け野原にすればソ連経済を崩壊させることができると期待された。
69 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:30:10 ID:VMPs/jiU0
そしてソ連石油産業を壊滅させることでドイツの石油入手ルートを遮断することも可能という算段である。
,,.。.-vヽ─ー、 ./゛./'v"^^^^^゚t ^、 /、r゜ '7.ヽ l..l゜ ,, .l(] ヽ( ./,,]]l. /(,,]]ft | 」゜ ^^^"l. 〈^^^^^ | フィンランド助けたって t (,,,,,,_、 f .ヽ _,,g,,,,,,t | ドイツもソ連もまだ残ってるやん。 ヽ ヾ゚゚;;[[,,,゚- 」 t,,、 ,,/、 でもバクーを空爆すれば石油はもう一生ないんやで? ,,llg_^H49f^^^;,;,;;;;;;;;llgg,,,,,,__ ,,,,g;;;;i.i.i.i.g、gkg:.:.;,;,;,;,;;;;i.i.i.i.i.i.i;i;i;i;llggl.,,,, 分かる?この作戦の重さ。 ng;,;,i.i.i.i.i.i.i.i.;;;;;;;;;,;,;,;,:.:.;,;,;,;,;;;;)(ll;;;;;;;;]]^^゛]i.i.lili] ..l5;,;,i.i.i.i.i.i.i.i.;;;;i.i.;;;;;;;;]_^;,;,;,;,^[(^゚。__,,;,;,,,]k g,,]lilii;i; ,,g;,;,;,;,;;;;;;;;i.i.;,;,;,;,;,;,i.i.;;;;;,;,i.i.;,;,[.l^,,.l](^^^(]llll,,;;;;i.i.lilii;i; _g;,;,;;;;;,;,;,;,;,;,;;;;;,;,;,;,:.:.;,;,;;;;;,;,(゚l;,;,;,;,l..lg][,,,,gggllll;;;;i.i.lilililii;i;
,. ''"゙ヽ. ,. ''"¨゙ヽ i. r‐ 、,. '''"¨ ̄ ̄¨丶、r.‐、. i ゙、 .>'´ __ ヽ、' .ノ / ´ ̄` '¨¨¨゙ヽ ヽ' . / ● ● ゙、 うん、まぁいいんじゃない? . ,' _ ', . i i´ ヽ i さっそくイギリス政府に打診しよう。 i __...>-、‐'" ,' .. ',/ 、 _ハ、_... / / 、 丶‐''"-ニニ´ / ./ ヽノ / -、__ノヽ、‐- --‐‐'''" \ イ `‐- -‐''" ヽ
70 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:31:17 ID:VMPs/jiU0
ソ連空爆計画は「槍」作戦と名付けられ英仏間で検討が続けられたが、 積極的なフランスに対してイギリスは消極的な姿勢に終始していた。
/ニx≦ニニニニニ=-ヽ V,〃”⌒''*、ニニニニ=-v . ^´ ≧xニニ=‐V 乂ニニ=-V Ⅵニ=‐} バクーを爆撃などすればソ連と戦争状態になるではないか! _,,., _,.斗*=- :..:Ⅵ/\ ,x*'' ´ ,,,__ : :.:.} /ヽ} ソ連軍はコーカサス地方の安全を確保するために xく f≫''”⌒^_.\} } .ハ ヽ イランへ攻め込んでくるに決まっておる! . V{j/_,,xvハア.′八ヽ ′∨ } ト、 く〃´⌒ヽ´ } :rく/ .} 欧州戦線でさえ手一杯だというのに、 }r=ミ{{ // } ノ .;_/{___,ノ_,,.ノ 中東にまで戦線が拡大すれば j{. 乂 /_,.ノ% ′ {\ニニニミ*、 イギリス陸軍の能力的限界を超えてしまうのだ! j{ jr- ..,,_.%i { }^ヽニニハ,乂 . \,__/ 、`}% ′}% }ノ八} { 、_. _,.,-‐┘} % ./ /.% _}⌒~""''' ‐- ...,,__ 、__,,.. ,' .%イ _/ % ,′ニニニニニニニニニニニ=‐ \ ' ,. ゛% ./ %′ニニニニニニニニニニニニニニニ=‐ :.、 _,/ ,%'′ % .}ニニニニニニニニニニニニニニニニニ : : : ` ‐≦ ./ ℃c‰ ,′ニニニニニニニニニニニニニニニニニ { : : : : : :},_,/ ' ′ニニニニニニニニニニニニニニニニニ
ソ連を直接敵に回すことは逆に独ソの結びつきを強めるだけであまりに無謀だと考えていたのだ。
71 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:32:01 ID:VMPs/jiU0
,-‐-、 / ,=、,>-;;,,,_ .>´ ,ノ `'ヽ<´ヽ /  ̄● \_ヾソ i ● i .{ (´`) } .ヽ ヾ,,__,入__ / \ ヽ_ノ / しかしチェンバレン首相。 ,衣ヽ,__ ____,,/ / `-===ーイ ヽ, 世論を前にして何もしないわけにはいかないよ。 / i ./ | i / i | .l 7ヽ、| l ゝ
/ ∨.:.:.:.:ハ . . -=ミ _ __ ≧:.:.:.:.{ ′≠ ヽー- _彡 ´ 才.:.:.:.:.} {'"⌒ヾ:.、 .l / 才.:.:._.:.{ . ∧ ト、 \、i f{ .斗≠ミ }.:./ }.} .゙ヽ弋辷ァハ}ハゞ=彡=三`ヽ }//ハ.{.{ であるからこそ、 } ー=彳ノ⌒ヾi}>ゞ=才,ハr イ _) .从 人 ´ .:'′ 八 `ー- }} ノ. ノ.:′ イギリス政府はあえてスカンディナビア半島へ i ヽ _彡′ _,ハ >--<.{{ r /.:./ .ハ fr´ 〈! _彡ヘ {{ /爪.:.:.{_ 陸上部隊を派遣することを提案するのだ。 ∧ .r}弌xr' `Y {{.′{ .}_:/ }_彡才イ . _ -‐ヘ ゝ`ー- =ー-' } {{. ノ {. {.り.:.:.:.:.-=ミ ノルウェー・スウェーデンを経由して 二二二.∧ `ー=彡 イ / , ̄ / ∨_.:.:.:.:.:.:.:.:. ニニニニハ . イ / / } }≧ー- フィンランドに支援部隊を送る。 ニニニ / }.、 .イ ./ イ / .}二ニニ
72 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:32:26 ID:VMPs/jiU0
,. ''"゙ヽ. ,. ''"¨゙ヽ i. r‐ 、,. '''"¨ ̄ ̄¨丶、r.‐、. i ゙、 .>'´ ヽ、' .ノ / ノ ヽ、 ヽ' . / ● ● ゙、 おいおい・・・ . ,' _ ', . i i´ ヽ i 言っとくけどフランスには i :ヽ `''┬''" / ,' わざわざフィンランドくんだりまで ' , ;;l! 、_ハ、_... l;;! / 貴重な戦力送る余裕はないよ? `、 ;;! 二二 l;; / ヽ / それにそれじゃ結局ソ連と交戦するハメに / ヽ、‐- --‐‐'''" \ なるじゃないか。本末転倒だよ。 / `‐- -‐''" \
,.-=ニニニ=‐-_ /三三三三三ニニニ`、、 /三三三三三三ニ==ヾヾ;ヽ , /三三三三三ニニ `´゙ヾ} /, , i三三三三ニ‐ ,.' __ ! ,. ‐--_,.{ !,' l三三三三ニ ‐- ._ 、ー- l ,.-,.=,ニニ≧,-!三三,!;ヽヾ _..ゝ_‐`ー、; _{ /'"イ,≠≠/:/l三三l.ヽ.i {. ´ ` ‘'-` ,_/ .} /'/〃'////;l::l::l:l、ミミヽ (.、 ヽ  ̄ ´ ! / 安心してほしいダラディエ首相。 ,'!l' i////{ !`l::l゙ ヾミ` ー l _. |′ { l! l'/!/{l,'! 、l::l! .! . l ┌、 ´ー _l 遠征軍の大半はイギリスが担う。 ゙、ヾ{ l{、゙、.}:::l , l 、 : !` ー -; ' ` `ヾ、ヽ _「 ̄ ‐ 、 、 、 ` 7 それにこの介入計画には ノ 、 , ‐- ' ソ連との全面対決を回避し、 ,.'_ ヽ、 且つフランスの欧州正面の負担を軽減する _.-二二=-_ /:...ヽ 目的も含まれているのだ。 /-ニ二二二ニ=、 /::::/.! . / -‐ 、` ー=二二二ニヽ、!゙ニ.、{
73 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:32:50 ID:VMPs/jiU0
――― ドイツ、ベルリン。
}ミv彡{ (十) Υ vぅ мくKィм ィv Чミ_ハ|ソムリハ__κ7 (ミミ} {ミ(ミ三)ミ} {彡) _{{ Π丘ミ 三彡丘Π }}_ lニニニニニニニニニニニニニニニT厂|厂|厂|厂厂|厂|厂|厂lTニニニニニニニニニニニニニニl \|"""""""""三三三 |┏━━━━━━━━┓|三三三"""""""""|/ ┌| 三三三三三三三三 |┗━━━━━━━━┛|三三三三三三三三 |┐ \ 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三/ \ ̄Τ ̄Τ ̄T ̄ ̄「  ̄ 「  ̄ 「  ̄ 「  ̄ 「  ̄ 「  ̄ 「 ̄ ̄「 ̄ ̄「  ̄ 「 ̄ 「  ̄ 「  ̄ 「  ̄ 「ヽ/ _| L ζ _|Lη |Lκ |Lξ |Lщ |Lψ |LΩ |Lκ |Lζ |Lχ |Lψ _|Lζ |Lπ |LΣ |Lα |Lε |L|_ _ r|__z――― z――z ――― z――z ――――― z――z――――z―‐z ―――― z―┐ _ || Υ⌒Υト\__Υ⌒Υ\ ___Υ⌒Υ_____ Υ⌒Υ___ /Υ⌒Υ_/彡’Υ⌒Y || || |ll l ll| l \r―‐ |ll l l |\r―――|ll l l |〉―――――〈| l l l | ――t |l |ll l l | ―tイl |l l l | || _||____,,|ll l ll| | ハ 「 |ll l l |ハ |. |ll l l || || l l l | | ハl|ll l l | | ハ l |l l l |___||__ 彡彡彡彡/,|ll l ll| |∪ |l |ll l l l∪|. |ll l l || || l l l | |∪l!ll l l | | ∪ l |l l l |\ミミミミミ 鬥鬥鬥鬥l圭|ll l ll| | |l |ll l l l |. |ll l l || || l l l | | l|ll l l | | t l |l l l |圭|鬥鬥鬥 二二二二|圭| l l l| |「rミ|l |ll l l l「ミ|. |ll l l || || l l l | |r「ljll l l | | 彡」 |l l l |圭|二二二
74 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:33:12 ID:VMPs/jiU0
_| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| ..r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ --z─…─ ミ . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ /:.:.:.:/.二二二二\:.:.:.:.:.:.ヽ ,:':.:.:/:.:.{/:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.ヽ:.:.:「\i . /:.:.:才:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:!:.:.:.:.:!\_〕 //ィ’|:.:.:!:.:.| !:、:.:.:.:.:厶斗匕:!:.∨ヾ: .':.:\{ ,j:.:┼{:ト、}:ハ:.:.:.:! }:ハ:ネ: |¦ ゚, あっはっはっは! i:.:.:.:.爪|:.|:{ \:{ z=== |:.:.:|く:.:、〉 みなさいよこの記事! |:.:i:.:} | |:.N z=== 、 |:.:.:| ):.:.! |:.:l:〈/| |:.|.ハ ─‐┐ !:.:.爪」:.:| フィンランド政府発表じゃ |:.:|:.:.:.|_|:.|:.:∧ .ノ .从:.:.:|:.:./! スオムッサルミでソ連軍2万3千死亡、 |:.ハ:.:.:从:.:、:.:.:〕ト . /:./:.:./!:/ ;! 火砲100門、軍馬1000頭、戦車40輌鹵獲ですって! |:{ ゚,:.:.:.\:.:.:.:.:.:.::≧ ー {:.:/⌒ヽ.l' / ヾ 、:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:ノ } r─/ / / , \ __ しかもフィンランドの戦死者はわずか900人ぽっちよ! \.ィi´ : : / ゝ-ゝ--しし ヽ廴 /|: :i:i : : : {>--- 、/: :\_ ノ:\ ゚, なによこの馬鹿みたいな大損害! ./ │ i:i: : : /ニニニ/: : : : /iト: ̄: :ノ: ノ \ . / !: :li : : :{ /: : : : /i/l>‐一 ” \ 今頃やる夫の奴がどんな吠え面かいてるか、 / |: :i:i : : | .' : : : :/i/ 八 ゚, 想像しただけでお腹がよじれるわぁ! イ .∧ i:i : : | / : : : :/i/ / \ ノ / { ヾ:i : : | ,: : : : :/i/ / / ヾ:、 ′ .’ .人 ヾト: lm/ : : : /i/.イ ′ ー‐一 ’
ドイツ第三帝国総統 アドルフ・ヒトラー
/ ヽ / ヽ ,' / /| /\ lヽ | l i 〃/ l / | / _ | l_ヽ / ! | 」 /‐/、|/_`ヽ|/ / レ'_-‐ |/l |_ |l l |/| | /イl/ ー--.ニ、 ヽ_| ニニ.- ァ l/ ヽl | |/ | | | | | |! `ー--‐' l i l `‐--‐' リ〉 | / ヽヽヽヽ|ヽ、_ ノ | \ ノr / l/ まさかフィンランドごとき小国相手に ヽヽ|ヽ i 〉 //ノ ヽ / ここまで無様な敗北を晒すとは予想外でしたな。 . \ -=ニニニア´ / _,ゝ、 - ,<´ 所詮は劣等民族スラヴ人、といったところでしょう。 / l | \ /l ヽ ィ| `ヽ、 ` ー‐ ' // |、 どれだけ見せかけの図体がデカくとも _ , ィ´ ヽ ` ー―‐ ´ / ヽ__ ,. ィ ´ l 、 │ 丶- 、 中身は腐った納屋と同じということです。
親衛隊全国指導者 ハインリヒ・ヒムラー
75 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:33:53 ID:VMPs/jiU0
──━━ ミ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:\ ,:':.:./二二二二二ヽ:.:.、:.:ヽ /: ィ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i:.:.「 .∧ に /:.:.:./:.:.、:.:.:.:.:.:.:、 :.:|:.:.| く:.ハ やる夫のことだもの。 i//7:.:厶/ }ト :.:.:.:厶斗:!:. |:ヽ〉:.i |/ ,1:.:l∧\ \:.l丨刈:.: ! l}:.:. ! 手を組んだふりをして l:.〈 |:.:ヘ=== ===彳:.|ノ:.:.:.| 旧領の回復が終わったら r |:.:.:.|:.:ハ _'_ ,|:.:从:.l:.:.! いつドイツを背後から刺そうか ヽ.\ 「L V:ハ:.:.l:.:\ V_ノ イ:|:/:.:./レ’ 企んでいたに違いないわ。 「 ゝ\ ヽ -‐=≦: ≧=‐ {: V/:.:./ ′ ト ) ト.、 /|:i:i: : : : |ー 一「 :': : 〕iト. その計画もこれでおじゃんね! `⌒ 、ノi:i:ハ / !:i: : : : |二二二l: : : : i:i: ハ 英仏との関係も破たんしたし、 {i:i:iノ ヽ _/ :|:i:i: : : : | |: : : : i:i/ 、 何よりあんな無様な軍隊じゃ 「 \′ Vハ: : : ! ./: : : /i/ \ まともに戦争なんかできやしないわ! ヽ /|、iト: : :! /: : : /i/、 ヽ \ / ! ヾム:∧ m/: : : /イ / \ 大いに結構!滑稽なピエロを演じてもらおうじゃない! . \_ イ 、 \ヽ:V/: : :イ´ ′ ヽ` ¬ 冫 } オ芥才 / / ./
_____ /:::::::::::::::::::::::::::ゝ、 ......::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::ヽ 〈:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ミヽ >;;:::::::::::::::ヽ:::::ヾ::::::|ミ::::::::::::::::::::ヽ、 .〈:::::|:::::::f:::::::::;;''')::::人::ハミ:::::::::::::::::从 i:::|::::::::トミ'' 〈::::{ /}::L ミ::y-ミ::ヽ |::|::::::::::::::ヽ ):)fイ:丁 ソr}k ):| ) 総統閣下、ドイツ国民はフィンランドに |::|::::::::::Y}::|__ ~ ¨´ Y/:::l 大いに同情しております。 { ヾ:::::::::t k夕 r':::::jゝ  ̄ゝ(ヘ < _ ヾリ 特に北欧は優越民族アーリア人の故郷。 ( ヽ ´ / ヽ フィンランド人は同種とまでは言えなくとも > 、___/---──ゝ. 北方アーリア人の近縁にあると言えます。 z-≠─- 、 ヽ へ─--ヘ | \ ` ゝ、 アーリア民族の隣地が、汚らしいスラヴ人に | \ \ けがされる様子を座してみていて良いのでしょうか? | \ \ | \
宣伝相 ヨーゼフ・ゲッベルス
76 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:34:19 ID:VMPs/jiU0
__ ___ __ ィ:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:...、 ..:.:.:./:.:.:.:.`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .二二二 \:.:.\ ./:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶!:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:.:.:′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\〉:.∧ ':.:.:.:.:.:.:.:.:. ィl}:.:.:.:.:.:|:..:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.ヽ:.:.:. i:.:.:.:.:.:.:./ 7:.:.:.:.:.i:{:.:.:.:.:.:!:.ト :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:|:.:. Y.:.:. |:.:.:.:.:.:〈 /|:.:.:.:.:.:l:.!ヽ:.:.:.|、| \:.:.:.:.:.:/:.}:.:.: |:.:.:i もちろん私だってフィンランドを助けてやりたいわよ。 }:.:.:.:.:.:.:.`X !:.:.:.:.:_l_|_\! \ ';.:.:.:.ムイ:.:.:ヌ|ヾ:| ボルシェヴィズムこそ全人類共通の敵だもの。 |:.:.i:.:.:.:.:///゙|:.:.:.:.:.:N ` ー一 ∨/ ノ}:.イ.!:! !! |:.:.|:.:.:.///ヽ|:.:.:.:.:.:| ==彳:.レ|:| || だけど英仏を始末する前にソ連まで敵に回すのは駄目よ。 l:.: !:.:〈/八 「|:.:.:.:.:.:|\==≠’ 、 从:| |:| リ 二正面作戦なんて愚の骨頂じゃない。 l:从:.:.:.〈/:.:.:.|:.:.:.:.:i:| } ___, /:.l:.:| |:| ){ l:.:.i:.:.:.:.:从:.:.:.:.l《 乂___ (_V イ:.:.l:.リ |′ ・・・今は表立って支援できないわ。 x=ヘ:.ト :.:.:.:.厶:.:.:| `ヽ /:.:.l:.:ノ:′ ′ \\:.:.:!:ヽ:ト--z====ミ }ヘ:.:.:∧ \ だけど将来も見据えて、フィンランドは仲間に引き入れたいわね。 / ヽ: Ⅵ: : :\| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉:ヾ{:¦ ハ .′ 、 }: :i:i:i: : : /ゝ-----く: :.:i:i: | ' i { \ ゚,i:i:i: :./ V:i:i: l′.∧ ゚, 丶 ヽ:i:i: :} V//! .∧
/ ヽ / ヽ / ヽ ,' / /| /\ lヽ | l i 〃/ l / | / _ | l_ヽ / ! | 」 /‐/、|/_`ヽ|/ / レ'_-‐ |/l |_ |l l |/| | /イl/ ー--.ニ、 ヽ_| ニニ.- ァ l/ ヽl | |/ いずれボリシェヴィキどもとは | | | | | |! `ー--‐' l i l `‐--‐' リ〉 | / 雌雄を決しなければなりませんからな。 ヽヽヽヽ|ヽ、_ ノ | \ ノr / l/ ヽヽ|ヽ i 〉 //ノ 勇敢なフィンランド兵は ヽ / よい戦力となってくれるでしょう。 . \ -=ニニニア´ / _,ゝ、 - ,<´ 今から接触の準備をしておきます。 / l | \ /l ヽ ィ| `ヽ、 ` ー‐ ' // |、 _ , ィ´ ヽ ` ー―‐ ´ / ヽ__ ,. ィ ´ l 、 │ 丶- 、
77 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:35:06 ID:VMPs/jiU0
___ . ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..、 ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ /:.:.:.:.:./:.:.: / ニニニ 、:.:.:.:ヽ ':.匸__7:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\r‐ヘ i//{__!:.:.:.:!:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:|:. V! Ⅳ://:.|:.:.:.廾ト、\:.:、:.:.:./:.l:.K ヽ |:.〈_lf Y:.:ィ=tiト、\ ヾlXミ} Vイ:!:∨ |:.:.:八_l:.: 迅リ }lリ yイl_l:.:.| ・・・それより私が気になっているのは |:l:.l:.:.:.:|:.:.:.| ' /:.:|:.:.|:.:| 北欧がこれからどうなるかよ。 lハ:l:.:.从:.:.:|、 '^ イ:.:/j:./!:リ | ヾト:.:.\{ 〕iト r<:./:./:.:イ ′ 元来スカンディナビア地域は中立諸国だったのに _ .イ: \{ ∨/イ〕ト. やる夫のアホが派手な戦争を起こしてくれたせいで /==ミト: : : :ヽ>==ミ : : : i:i: ハ 「ホット・スポット」になりつつあるわ。 , ヽ:ヾト : : ゚, .--ヘ: : :i:i: ! ゚, | 、∨∧: : :V │: :i:i/ ! 北欧が不安定化すればドイツにとって | _}_∨∧: : ゚, j: :/iイ__{__ 不利益以外の何物でもないの。 |/: 厂`ヾ: :∧: : Vm レ |======} {: /レルヘ \i:≧斗 ´ |/ ̄「:ノ もしここが戦場になれば、ベルリンが危険に晒されるわ。 l//、 ´ ̄ /-- 、 !  ̄ \ イ |
_ >'´ ,.i! \ ,.イ/ ' ム:i ヽ / / :' / !. |:、 ト、 彡' ' ! ! ! ,、. !: ':. ム ヽ i !. ! ! レ_;ヾム≦\ ハ :, | 从 |__j イ ,:>.:::::┬‐チ i :, 残念ですが総統閣下。 |/}'´; .、〉 ゝ ゙'-' ' ∧|ヽ. i | ハ K i:::ぅ'゙ ` ̄ ハ |マ | ム その可能性は現実味を帯び始めています。 | { - . |N:ハ !从| :, ハ | ヽ ` ´ ヾ|ノ /i .ハヘ 英仏軍はフィンランド支援を名目に 从iヘ }!- ,イ,′ ヾ:, ノルウェーとスウェーデンに陸軍を派遣する ∧ ,.- ― - 、 ,='゙ ! 計画を立て始めている模様です。 ∧ ゙´ ̄  ̄ ` ; N . ∧ ´ ̄ /! :N イギリスは以前からノルウェーの ハ ノi:| ! !:i 、 , ゙ j/!iハ:! 対独貿易ルートを遮断しようとしていますから、 ヘ//, | l l lムヾ ,. ゙ / |从| これはかなり差し迫った案件かと。 ∨>= '´ , ,. =ニニ二三 | `ー―i― '´ ./ | |、_ /ヾ} / , イ /. : :`ヽ ー┬ム {´ / ̄: :.`ヽ :}.、 ∧マム/ / ̄ `ヽ: : : ///へ /: ハ∧{: /. : : : : : : : :::///////>
外務相 ヨアヒム・フォン・リッベントロップ
78 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:35:33 ID:VMPs/jiU0
/:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\{:.:.:.:.:.:、:.\ /:.:.:/:.:.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:.:.:.:.「 ̄メ /「 〉:.:.:.:./:.:{:.:. イ:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.|\_ハ . /У /:.:.:.:./:.:. |:./ {:.:.!、:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:|:.:.:.:. { /:.:.:.\ ':.{__/:.:.:.:.:.i:.:.:/:.:{ Ⅵ ヽ:.:.、:.: : : :. :.:!_:.:.:.:.∨ヽ:.:.:.:.:ヽ ・・・ノルウェーとスウェーデンは i:.:刈:.:.:.:.:.:.!..L._八 ヽ \.: :. .:.ハ..:}:.:.:.:.:.:.| ∨:.:.:.:.゚, 重要な鉄鉱石の輸入先よ。 l/ /{:.:.:.:.:.:.l. { {`ト\ ハ}_リ_}.:.::.:.:.:.:.:.!│ }:.:.:.:.:.:.: 《/ /:.:.:.:.:.:.{ヽ茫タヽ ¨二´:..:..:.:.:.:.:Ⅳイ:.:.:.:.i:.:.:i ここを抑えられるわけにはいかないわ。 /:.∨:l:.:.:.:.:..八 ¨¨¨ .イ茫歹ハ:i:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.::|:.:.:! /:.:.:/|:从:.:.:.:....{`  ̄ |:.l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:メ 分かっているとは思うけど、両国政府に . ,:.:.:./: l:.:.:.\ . 込.. ′ |..l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:i:.:.:.|ハ 再度警告を送りなさい。 . ,:.:.:/:.:. !:.:.:.:.:.|:.:..: .:.\. __ イ゙:l:.:.:.:.从:.:.:.l:.:.:.|! } . i:./__..゙:.:.:.:. !:.:.i:.:゙/:. 〕iト、 _` <..゙:/:.:j:.:.:/:.:.:l:.:. l:.:.:.li .ノ 「例えどのような形であろうと、 . |´ヾト: : :`く\__/:.:.:.l ':( ̄`'<ヽ. :/|:.:ノ!:.:./ 英仏軍が貴国領土を踏むこととなれば /. ヾト : : : : : : Vハ_ノ 〈:.:.:.ヱ>、 `〈ー-、.:.《:イ 我が国の軍事介入を招く」とね・・・ ノ. ヾト: : : : : :.Vハ_ 7ノ _ `ヾl ヽ / ヾト.: : : : :.VΛ ` ー/:.`´〕 .} .| |
79 :◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:36:01 ID:VMPs/jiU0
英仏軍の介入計画は、イギリス軍10万、フランス軍3万5千の連合軍部隊が ノルウェーはナルヴィクに上陸、その後スウェーデン北部を横断してフィンランドに入るというものだった。
,、,;"|ri´`'ヽ, 、ペッツァモ ,r-、{ " ~`●'‐''‐--、,_,、 ,,、{'´ ヽ ,,-",, ノ "~●ナルヴィク "=,‐----´ /´ ヽ ,、 { ,、,-、, ヽ,、ヽ ノ´ { / ` ,、/ ,} / ,-" " / / r‐'~ r' { ,r, { } } ヘルシンキ ,、_ `´ { {、, ヽ, ●-‐'' `=- ,=' r'‐‐=´ { `} `'´~,-―-´ " {´" =´,, ! ,-"|, ,ノ , {、 , }= / `'‐‐´ |, |´ ",´`{ , ,r‐-、, "r {, ,-‐´} ヽ }, |/ /´ヽ´ ,} `~ } r,_, | } ", } __// | >- r' } ヽ, } ",i i~,}}_,,,|´ } / r-´ { {,, ヽ", }_,、, ,,,-‐-、ノ´ -‐'´`" ,-‐" "、, ,--、,-、ノ "'~ `'´~
が、フィンランド支援というのは北欧進駐のための建前に過ぎず、 本当の目的はノルウェー・スウェーデンの鉱山地帯を制圧することで ドイツへの戦略物資の供給ルートを遮断することにあった。
80 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:36:37 ID:VMPs/jiU0
そのため実際にフィンランドにまで進出する部隊は6000人程度にとどまり赤軍との本格的戦闘には参加せず、 英仏介入軍のほとんどがノルウェー・スウェーデン領内にそのまま駐屯する計画であった。
/.i.:.:.:/.:.://彡.:.:.:.:.:.:才,.:.\ /.:/ゞイツ才オイ'"´ ̄ ≧==ミ:.、 ′/ ー=ミ、:.:.ハ :.: / ≠ミ:.:.:.:.{ |:イ __ ミx:\.:{ iイ_-‐ー-ミ_ _ -=ー-ミヽ }.:.>ミ} }≠≠ミx.、i{ {! __ィ=≠=ミx、 }.ff⌒ハ ヒトラーは予てからスカンディナビアを /ハ{ rf≠tァ才__乂/ f云uァハ才从 `ヽ i 裏庭と見なして外国軍の介入を警戒している。 {{ i ー`=彡i⌒ヾ≠ー- ̄ }} }ヘ ノ.人 八 ! :i| ゝ乂 乂 八/( 我々が進駐すれば否応なしにドイツ軍も出張ってくるだろう。 ヽヽ :i! __  ̄ /}イ.:.:.:.≠彡イ ノ ハi / :.|! ⌒Y .'.:{≠.:.:.:.:.:.:.:.:才彡" そうなれば敵の貴重な戦力を北欧へ吊り上げ | イ \!__ 才"`ヽ. 、 : : !.:.:.:.:.:.:.:.:.:-=≠ 仏独国境正面の圧力を軽減することができる。 l {乂_ ____ __ハ } ノ: 八.:.:.:.:.:.:.:.:≦ー-_ 人 ヽ `ヾ三三三才 ノ .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ(气 これはまさにフランスの国益にも資するものではないですかな? . \ `ー-== イ /./.|{从:.:.:.:.::Nハ:.} iハ .イイ , {ハハi:.从 り _|: :.ゝ..___..イ. : // :} . _ { 弌ハ: . . . . : : : >'" イ:.:\
,. ''"゙ヽ. ,. ''"¨゙ヽ i. r‐ 、,. '''"¨ ̄ ̄¨丶、r.‐、. i ゙、 .>'´ __ ヽ、' .ノ / ´ ̄` '¨¨¨゙ヽ ヽ' . / ● ● ゙、 ふぅむ・・・なるほど。 . ,' _ ', 確かに貴方の言う通りだ。 . i i´ ヽ i i __...>-、‐'" ,' ドイツ軍が介入するとなれば .. ',/ 、 _ハ、_... / 北欧諸国も連合軍側に立って戦うしかなくなるだろうし。 / 、 丶‐''"-ニニ´ / ./ ヽノ / そうなれば、フランスの軍備が整うまでの -、__ノヽ、‐- --‐‐'''" \ いい時間稼ぎになりそうだね。 イ `‐- -‐''" ヽ
さらに英仏軍による介入には、ノルウェー・スウェーデンを自陣営に引きずり込む狙いも隠れていた。 フィンランド支援というのはとどのつまりタダの口実にすぎず、本当の狙いはスカンディナビアに 第二戦線を構築することでドイツに圧力を掛けることだったのである。
81 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:37:11 ID:VMPs/jiU0
,-‐-、 / ,=、,>-;;,,,_ .>´ ,ノ `'ヽ<´ヽ /  ̄● \_ヾソ i ● i .{ (´`) } .ヽ ヾ,,__,入__ / \ ヽ_ノ / しかしヒトラーの脅しもあるなかで ,衣ヽ,__ ____,,/ / `-===ーイ ヽ, 中立諸国が連合軍の上陸を / i ./ | i 簡単に許可するかな? / i | .l 7ヽ、| l ゝ
_ ____ _ . /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ /才/⌒^"'゛´⌒ヾヾハ .イ ':// . ′ i マ:' }Nノ:| :.:{_ i | }从:.:.:ノ才ノ }=:{ ! !二ミ:.:{.:.:.:.:.:.:≦ ハ:才-==ミ ー=彡 ノィ=ミ从:.:.:.:.:.:.:.才 なに、今やフィンランド支援の世論は ′i/_,.ィ=≠ミx、 ̄ .ィ≠__ i:ハ.:.:.:.:イ 北欧でも吹き荒れつつある。 { :{ xだァ才 ノ /弋辷アハ./.:.:.:.:.:彡 ∨ハ、ー .イ {{ }}.:.:.:.:.:.:く それを口実にすれば良い。 ヾ:,ハ. iゞ≠乂____才ハハ弌斗 i: ! .イ :|:::.. i |\ 国内世論を煽ってやれば . /' |.fr⌒ヽ j:/ハ ; i.:.:.:.:.:.< 北欧諸国も無碍にはできますまい。 .>'".:.:.:..\ 廴_.二._,.ィ :} 八:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:{iハ `ー=‐彡 イi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:}\ヘ ´ ̄` .//,:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:..: }∧\> -=彡.イイ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
82 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:37:52 ID:VMPs/jiU0
そして、この英仏の動きは当然やる夫の耳にも入っていたのだった・・・
,.⌒,ヽ γ⌒、ヽ 〈/●ノ\ 人● ヽ〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ かくかく・・・それからしかじか・・・ / | | ヽ | u ヽ__人__ノ | \ `ー'´ /
____ /ノ ヽ、_\ /( ○)}liil{(○)\ なに!?英仏がフィンランドに派兵!? / u (__人__) \ | ヽ |!!il|!|!l| / U | バクーの爆撃を計画だと!? \ |ェェェェ| /
83 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:38:10 ID:VMPs/jiU0
,.⌒,ヽ γ⌒、ヽ 〈/●ノ\ 人● ヽ〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( しかし・・・ /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ あちらもドイツと対峙してるワケだから、 | u ヽ__人__ノ | 介入する余力があるとも思えないけど・・・ \ `ー'´ /
/ ̄ ̄ ̄\ γ⌒) u (⌒ヽ / _ノ ノ \ \ `、 いや・・・ありうる!ありうるぞ! ( < (①) (①)U | ) \ ヽ (__人__) / /
84 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:38:24 ID:VMPs/jiU0
______ / \ / \ 奴らドイツと本気で戦争する気などないのだ!! / , 、,,.-='、'、 \ / `┬;;;:::┬′ ゙.゙、;;;;::',ノ \ 連中・・・フィンランド問題を共産主義対西欧文明の対決として / ⌒゙''''''´" `''''''" u \ 強調することで、ドイツと妥協する口実を探っているに違いない! | U | | | 我がソ連を共通敵に仕立ててドイツと手を組むつもりなのだ!! \ / \ /
85 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:38:40 ID:VMPs/jiU0
____ / ∪ \ γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ 敵だ・・・敵だらけだ! / _ノ (①)三(①) \ `、 ティモシェンコは何をしている!? ( <:::∪:::::(__人__):::::∪| ) 早くしろ!何とかしろぉ!! \ ヽ ::∪::::` ⌒´∪:://
英仏軍介入の可能性が高まるにつれ、やる夫は何としても対フィンランド戦を早期に集結させる必要に駆られていた。 だが、なおも北西正面軍の準備は整っていなかったのである。
86 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:39:10 ID:VMPs/jiU0
一方、戦闘と並行して水面下では中立国スウェーデンを介した外交交渉が進められていた。 しかし、その内容は軍事的失敗によるソ連の譲歩を期待していたフィンランド政府を落胆させるものであった。
、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.: .:! :|:.: .|:.: ',\「 _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.: .:.:| :.!: l.:.: :.! ヽ /:,:.! ヽヽ\:.:.!:.:.: ..:.:./:./: ./.:.: ヽ. ゝ l:.// トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´ ,: ヽ 、ヘ ー' ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./: ` -丶-_-- ――-_- ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.:// 何よこの停戦条件は!? ヽ ` ̄  ̄` '′/' '' //:.://´: ヽ:\ l`¬'イイl:.:./:.:.: 開戦前からほとんど何も変わってないじゃない! \ ヽヽ ', ,'.: | !:/:.:.: :.:.. \``丶 / /:.: .!/:.:.: 丶、:...ヽ、 ,. '´ , ':.:.: /:.: / `丶、 ,ィニ二二.._‐ .._ /.: :.:./: // 〈 、 丁:.:ア´ ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/ ヽ二...__‐..二!/ ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l | ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.: : / /
フィンランド挙国一致内閣首相 リスト・リュティ
) . .:./.:.::::/ \ \.:.::| |::::::人 . ( . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |/ヽ `ヽ \.:.:.:.::::/ / ′ l | l 「:::| |:::::::ノ ! Y.:.:.′ ,′! l | | }ノ..:.| |:::::ノ | . ゝ┤ | || l | l (. .:://.::∧ | l !| _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l | |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ | | はっきりしたわね。 | ヽヽl ´=='' ∨ ==''^ } | ヒシ''′ | | . ' l / ∧. |_ ' __! ,イ l Y´ .| | この期に及んでもソ連に譲歩する気はないということよ | j l ||`、!. ‐ レイ`ヽl l | | . /| {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ / lト、 | | 相手の要求を呑むか、このまま最期まで戦うか・・・ //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃 //| jj:::::\ | | . /./. .:.::::| { `゙T゙´ // l|从::::::::::ヽ.! |
88 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:39:55 ID:VMPs/jiU0
(_:::::: ヽ/ / / ヽ 、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ r’:::: / { |! | |! |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{ `ァ: :′ / / ! |! |! |! |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '. ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/ { . | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ| '. . | | |!| |!、 {! |! // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) | | でも、マンネルヘイム元帥の言う通り、 . { | | { 卞ト、ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ | | 国防軍の力には限界があるのだわ。 ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´/ ./ }| 〉 : ゝニン | | ヽ乂ヘ!ゞく `} ', ` ┬'´ | ∨// | 私たちが弾を撃ち尽くしたとき、 } |ヘ ^T´ _、__ | | {ノ´ | | 今度こそフィンランド全土がソ連に占領されてしまう。 川 | 丶.、! ̄ r‐、  ̄レ'ノ } ! | | //} ! _≧-..、 `´ ,∠⌒<}/ 八ヘ | | どこかで区切りをつけなければいけないのだわ。 // j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / />ヽヽ | | ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}イ夊)=-:.:.: / /:./::::::ヘ∧ | | // / />ァー:. :.:.:.:`¨)´:.:.:.:.:./-ー=二二〕\ | |
_fヲ::.::.rxtタ^⌒^⌒^X≧z:::⌒:.:::.:::圦ハ :' ': /r‐v':r彡 |l| l|l| l il li l l| !l| l|トミk::.::.::.:Vfハ {〈 ィ/^ ,1l l|l !|l| |l|| |l | l | l |l| ! |ヽ>、::.:V! l| :' そんなこと分かってるわよ!! `7/ // ll )レ |l!| l| l | l | |l| ! |//^ヽ:/⌒》 ': /丁7 l| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|l | |l| | |トミ=彳|厂´| それでもこんな条件は呑めないわ! レ⌒l| l| | |l| !l| !l| |l | || |l |l| | l|! | |レ⌒ヽ|レ⌒! /|l |l! |仆ミ」l l| l |、」 斗 ヒて {{ィ/77ハ\j :' これじゃ、これじゃ何のために戦ったのか・・・ ': //lハト、ヽ f--tミ ::::::::::: f‐‐ア彡 '/// l |! | | /// 7∧ヽハ .゙==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ハ /! j l | | :' 何のためにここまで血を流したか分からないじゃない! 〃 // ハ/小. 、. /〈// l|| | ! | :' ″{ { ,' // |l ヽ、 -‐-‐ /// ハ | | | ト、 , =彡 ⌒ヾメ、/,'_川 |`丶、 , イ // ,'l lル' l| | ∨∠/三 :―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /`fT!^ヽ ̄} ' / | |l \_!」 / 彡竺三 ー=彳:.:.:.///:`Yヽルヘ /」ト、/:/ /ハ/⌒7:´:.:.:.:`ヽ三三三 '⌒V:.:.:.:.{ l {:.:.:.:\ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\三三
89 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:40:54 ID:VMPs/jiU0
_ ィ;r=;ヽ、_ , -( rf ゞソメラ )- 、 / レ弋壬シて 、 / .,,,…''"~ ~゛''… 、 、 //~ / \ , __ ___,/ / /i | | i | 、\ X i//} 抗戦よ! 〈 ̄ニ/ .i / / .| | | l ト、 ヾ ヽr==c〈く/i _又_,' / |`ト\ l ト| l | | ヽ ,| ゞ//ヾ\| 私たちはまだ戦える! 〈ト、 i .l i 卞"フ〒k,レヽ! |__,}.∠| }/人_ノハ \_ ゝニノ.ハ \ゞ上;ム 十≦テ==x行 |∨/\/ 英仏軍にも軍事介入の動きがあるわぁ! // /,'./ .i \ > ̄ ̄ 匕;_)_ノ ゞ|_| | トニニi {{ ノ/ .! ヽ ' ー=ラ , |\\_ これを圧力材料にしてもっとソ連から // ハ \> , ´ `ヽ ,_ノ /i | l\/、 // / ,ヘ ゝ- l l / // 八 | 、 譲歩を引き出せるはずよ! . // / : l ヘ ' / /一< ソ 、 // / ; i ._} l> / / `ノ ヽ 、 それまで戦い抜くのよ! / / / ,' // ト 「>ー<7 ./. \ \ レ' / .〆 ./ // く<ハ//| / ヽ l \ / //_, ノ // イ_,_,//| ト' ./| | \l_ ー- . / i // {{__ノ_ ヽ/ .|_|∨ ,| .トi、 ヽ / l l l. / ̄ く_rー、_rー、 r' | ト-ヽ 一、/)イ
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ノ\_// jゝ:::::::::::/`ーj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'\ ゞ:::::: / ゝr! :::::::::::::::::::::::::::.| | ::::::::::::::::::._) | | | \/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | | . Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, 、 /:::::::::::⊂´ ノ!/| | | !| ,、 ト, ヽr、::::::::frtッゝ::::::::rイ / | | | ヽヽ、!.,\l! !li j/! ゝ_:::ゞニメ::rゝ′ /!! | | | ・・・そうね。 >!ノヘ! レ'_,.j! ト' //´ / ,イ '' | | | / ト、___| ,/, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | 確かに今の条件では応じるには難しい。 r‐-―- ‐、ー l,j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | | /! />/│,. トー <_ ::: r:/ | ! | | | | でも、私たちに残されたチャンスは ! ゝ / r,<ヽ |./│/ ノ`ー<__,j | | | | r.. t `ニニ'く ゝイヽノ ヽ /ヾ :::: ヽヽ. | | | | 決して多くないのよ。 ヾ::::Li´::`/::/ _j/ __,∠ノ:::::::\::::::: ヽ| | | | √\:::::::::::::イ_ 〆/ _,, -―r゙ :::::::::: \:::::.ヽ. | | | それはわかってちょうだい。
90 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:41:33 ID:VMPs/jiU0
,.,.,.,.,.,.,.,.,__ ,,;f::::::::::::::::::::::ヽ i::::::::/'" ̄ ̄ヾi |:::::::| ,,,,,_ ,,,,,,| |r-==( 。);( 。) ( ヽ :::__)..:: } ,____/ヽ ー== ; いつまでも守りに回っているわけにはいかないぞ! r'"ヽ t、 \___ ! / 、、i ヽ__,,/ 第56軍団が包囲されいるが、 / ヽノ j , j |ヽ 逆に言えば敵をそこに釘付けにできているのだ! |⌒`'、__ / / /r | {  ̄''ー-、,,_,ヘ^ | この隙にコッラー川を突破せよ! ゝ-,,,_____)--、j 全軍攻撃開始! / \__ / | "'ー‐‐---''
赤軍第8軍司令官 グリゴリー・シュテルン
91 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:41:56 ID:VMPs/jiU0
1940年1月21日、赤軍第8軍は第56軍団がフィンランド軍に包囲されているにも関わらず ラドガカレリアのコッラー戦線で大規模な攻勢に打って出た。
,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,, [,,,,|,,★,|] [,,,,|,,★,|] ミ ゚Д゚彡 ミ ゚Д゚彡 lニ( ~ つ=∩===┯ lニ( ~ つ=∩===┯ _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ ,,,,,,,,,,,, (く_ ノl _ゝ (く_ ノl _ゝ [,,,,|,,★,|]  ̄ ヽ_)  ̄ ヽ_) ミ, ゚Д゚彡 lニ( ~ つ=∩===┯ ,,,,,,,,,,,, _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ [,,,,|,,★,|] (く_ ノl _ゝ 突撃! ミ ゚Д゚彡  ̄ ヽ_) ,,,,,,,,,,,,, lニ( ~ つ=∩===┯ [,,,,|,,★,|] _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ ( ・Д),、_, (く_ ノl _ゝ ,,,,,,,,,,,,, ( ~ _つ' ̄  ̄ ヽ_) [,,,,|,,★,|] ,ノ l::| ミ, ゚Д゚彡 (く_ ,ノ __| lニ( ~ つ=∩===┯  ̄ ヽ_) ,,,,,,,,,,,, _ソ' ::l´  ̄ ̄ ̄ [,,,,|,,★,|,] (く_ ノl _ゝ ミ, ゚Д゚彡  ̄ ヽ_) lニ( ~ つ=∩===┯
赤軍は21日から24日にかけてコッラー戦線に殺到。 フィンランド軍は猛烈に抵抗したものの、やはり衆寡敵せず、次第に赤軍に押され始めていた。
92 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:42:22 ID:VMPs/jiU0
\ /:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:\ ヽ \ ヽ/:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽlヽ /:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l . |:.:.:.:..|ィ‐_-_、_. -///;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V l . |l:.:.:.:.N r‐ァ-、` ̄ メ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:| _」 ハ:.:.:.:l 弋:ソ /´ ィ=‐、、\/:.:.:./-r ´ /:.li \_\ , 弋:ソ '´/:.:.:./:.:.:.l いつまで突っぱねてるつもりですか! . __ /:.:.li il、 , -- ‐、 _/:.:./:.:.:.:.:.! /´‐-、ト,:./:li ※ il:.:\ {__ } ア ̄/l:.:.:.:.:.:l:.l ようやくソ連を外交交渉に引き出したんですから . / ‐-〈//li il:.:.:.:.:.> 二ニ´ィ:li ※〃:.l:.:.:.:.:.:.l:l l `ニ7'´: :.li il ̄ ̄ _\ノヽ._l:li il-lユ‐_-、:.:!l さっさと停戦合意をまとめてくれですぅ!! r‐l |フ!: : にli il〃 ̄ ィトK\ li ilこ|ー‐ |:.:.:.l |〉l イ _): :.にli※/ \///)l:l l:l ヽli. ilこ!|二 /:.:.:.:.:! />にLイ<:.:にli /´ //(!|:| L!==li※!こl./ /!:.:.:.:.:.:.l 丁L__|ーLノ:.:.:.にX // )!|:| ハ ilこ! l /ヽl:.:.:.:.:.:.:l
_r=ァ=、ィfZァ、,、 , ´fフ:´-=_:三ー_ー^ヘ / _r//'_ァ'='^ー'`´` ^ー\ /r=、ソィー'7´ ヽ ハ L/イ| ヽヽ ヽ l , ソ/ l ハレ´イ{ { |{. | | ハ //:/ ノj `´i |`ヽト 、 |:ヽ. } , リ |! ハ:{/イ: { 小7テミト、 {ヽ!: / / / l l ヽ._ヽー 、 / // |:. ヽ. { '赳ハ\ }:/_オメリ イ/ 駄目よ元帥。  ̄二ニヽヽ/ -ヘ、:.. l:... lト\` /ィ亙フ'´//′ ヽ、_ _-ァ.:´__::.::.::.:ヽ::\ j:〉..:.l:... l! ,! 7´ | / ソ連の譲歩を引き出すために _,._-ニ-ァ‐´ィ二;:-- 、::.::..`ヽ、..:∧:.. lト_、 ` 丶 イ.: j| /{ ノ′ もっと軍事的成果が必要だわぁ。 ‐ ´/´ /´ ̄´/::.::.::.::.::..‐.-_、::\:.ヽ:.. l::.::>ー<l!:..:.|:. リ‐//レ /′ /-‐ァ::´::, ァ::/.::.: ̄:.`ヽト、.V/::}:ハ:{トヽ/!:. !:/‐'::/ 早く包囲中の敵第56軍団を殲滅できないの? /´ /::.:/ノ/..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='イ-!: /::;∠ イ_ /´ /イj/イ'/.::.::_.::.::.::.::.::.::.::.::.`トi`j:|__ヽ\ノ人::.::.::∠´ /' イ/ // ノ/:.‐..´...::.......ー ::.::.::.::.::.::.:K/:ハ.「jフス::.:.`:くヽ
93 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:42:57 ID:VMPs/jiU0
./ //: /: : /: /: |: : ヽ:ヽ \ .\._/: :/: :/: //: ∧: : :}: } ヽ / : ├--‐‐ァ' /: :〈_ヽ_: :|: :| 〉 .∧: : :|T7テぇ、// .ぇ-ェミ: |: :|ー' ∧: :| .ゞソ " {.r'j.}."/: /| : : }ヽヾ、  ̄ j ゞ''`///:| 数万人の敵兵をそうそう簡単に殲滅できるわけないですぅ! : : : :ヽヽ.ゝ < / ./ :| : : : ハ. \ ⊂ニニ..> _.イ /: | 包囲環内の掃討に数週間はかかります! :: : :.,へヽ ヽ `_r- -r ' i: :| /: : | :>く_」ヽ 「 \_ノ\i_:| }: : | それに元より我が軍はソ連軍に比べて劣勢なんですよ! : / ゝ}∧ /「「\ | /入: :| ./ i r V V\| | 〉 |∧} \:| 今までの成果だけで十分がんばったでしょーが! . / i }| | |r\/ | |) ヽ| . ] | | |.]. | | | \ .. 〔. | | |.] | | | ヽ
, '〆.:.:.:.:.〆 ` 、 /{f7.:.:.:.:〆 \ / -∠.:.:.∠ / l \ \ ≪_ハハ.:V、\ | | | l ヽ /ヾイ イハノ/ | |ヽ |\ ' ! l ', ./ /://!l l:l∠ |庁゙ト、|、 ` , |! ! l |l | ,'l::l/. !| l:l \ | 仆{!ンヽヾ { | / K/ / , ' |::| l| |:|\ \ ` ̄¨` レrテ/ /// l::l l| |:| l\ \ 、`¨/ イレ´ 駄目よ元帥!足りないのよ! l/ l| | 丶- / / ハ l、 ` ̄ ィ / ソ連に譲歩させるにはもっと勝利が必要なの! /ハ l:\:>、 /l |/| / ∧ l:::/:.:7爪::.:丁 l | / このままじゃ何の意味もないわぁ!  ̄`ー_<:::ヽ Ⅴ::/ 小ヽ::| l | / ::::::.ヽ⌒マ}:::::ト、Ⅴ/::||::L::.ト、l // :::::::::::::::::::::マ}::::ト、Ⅴ:::l|::ヘ`ー| /'ヘ :::::::::::::::::::::::::::マ}:::::|:| /::::::ヘ :::::::::::::::::::::::::::::::マ}::{ヘ薔ム}:::l/:::::::::::ヘ
94 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:43:25 ID:VMPs/jiU0
/ 〃 / / l l \ / jj / / ノ | li ヽ / -- 、 {{ ※/ ,' / / /j川 < ̄ ̄/\ {{ ′  ̄7 < / / 〃ハ | ` / \ {{ | 斗=≠へ/ / /∧l ! / / {{ ※| ヾ了::::卞ミヾメ,. // 」l_ ; 何を言ってるですか! ./ ! {{ ヘ | しクj / ィ≦ハ ′ 〈 | {{ ト ヾーく fネ〉 / / 今まさに踏みつぶされようとしている蟻が 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ‐- _ {{ ※ }}ヽ { ヽ'/'/ / 象に対していったい何を要求できますか!? ト ____ ‐< }} \ \ _ ' イ jノ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ` 、 ` \ /}/ イ ノ ソ連との国力差を考えてください! ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... \ ー' / 〃 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......\_, <,, 彳 交渉を認めさせただけで大勝利なんです! ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`</ / 領土割譲で済むだけで御の字なんですよ!? 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`Y .〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ -‐¬冖  ̄ ̄ ̄\
95 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:44:36 ID:VMPs/jiU0
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::\ ヾ /: : : : : : : : : : : : : : : : : :: l! : : \: : :: : : : :ヽ. ヾ /: : : :/:: : : : : : : : : :: : : :l: : :ハ: : : : ヽ: : : : : : :.:l! !} ,.'.:. : : ,' : : : : :,/: : : : : : : l: :.:/:: :: : : : :.:!: : : : : : :|: !} ィ'"´ ,' .:./: : l: : : :. / : : : : : : : : イ: :∧:.ヾ/: : ''! : : : : : :|. !} イ:! \ 最初っから勝てっこないんですぅ! |: :' : : :.l: : : :.' : : : :/: :,/ '::/ ,イ!\: :.:.l: : : : : : :! !} /: : : | :::: \ . |:.l!: : : :l: : :. ! : : :/::レ' j/ ,/, =ヽ=、-、l: : : : : : !l / !}:..! : : : :.| :::: ノ 外交的勝利も軍事的勝利も無理なんです! |:ハ: : : :l: : : | 、_::/ ナ " !っ::::r ! ' i: : : : : :'。 = !}:.:!: : : : :|./:::::::: l! ' . ::∧:.:.:|/_´.二_ / ゝ.`´ノ ノ/: : : / lj ヽ. !}.:.| : : :/:::::::::::: カヤンデルが辞任したのは当然です! ゝ: : \l!` f't:l  ̄ /ィ : : , ′ !}: :!,:/::::::::::::::::: 「開戦の責任を取る」ためじゃねーですよ! V!: :!: ハ ゝ' /, イ _/,.ィ:::::::::::::::::::::::::/ 「敗北の責任を取る」ためです! ゝ\トゝ ヽ _ ' f! ィ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ハハ V ヽ ,.. ' ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 戦争になった時点で、フィンランドには ∧:::ヾ ゝ、 ゝ_ノ /:::::::::__::::::__:::::::_:::::::::::::::::::::/ 「ソ連の要求を呑む」か「戦争に負ける」しか /_ハ:::::::L. ` 、 ../::::::::::'´::::::::::::::::::::::: `ー-- < なくなっちまったんですぅ! {:::: `ー--ゝ ヽ!/ !}:: ̄ /:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::\::ノ \::::::::::::::\ o -!}: :/::::: , :::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::\
/イ;小ヽノ::/ | | | \ ヽ \ ゙, l l ヽ 〈:{_/:/ |:|`ー' | |、rr==≧ミメ、 \ i イ | j ' ヾ:/ |:|| | l `_ゝ'ノヾー | / |/|.′ l // |:|∧ | `''" ̄` lイ=ミメ、lノ ′| | うるさいわね! /::/ |:| ヽ '、 、 ヽ'_ヘ / / /| | . /::/ |::| \ ヽ / ゛''/ イ/ jノ もうそれは聞き飽きたわぁ! /{:::{ レ′ |` \ r=ー 、 ハ ノ } 、 /  ̄ /| |  ̄`ー' / / イ そりゃあね元帥!! ::::V / | | ー ニ´- ' ノ ―‐ 、 、 / ! | イ | アンタは目の前の現実だけ相手してりゃいいから ::.::.::.:..\\′ / l | ___ \ , i´ l | .::.::.::.::.::...\\/ | |7/::.::.::.::>ト二. | | | それでいいんでしょーよ! ::.::.::.::.::.::.::.:..\\_,l |/.::.::.:/ ´ 小:ト\| l | .::.::.::.::.::.::.::.::.::...\ヾl |::.::.::.{::{__ イ:| |:| }::}| | |l だけど私たちはそうはいかないの!! ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l ∥ l\.::.`ー'::|:| |:lV:/ | l | l .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l || | ヽ::.::.::.::|:| ト-く | | | l
96 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:46:04 ID:VMPs/jiU0
/:::::: / ィ | :| | :| | :| ハ i |ハ:::ハ _...-::´::::::::::ィ il i | :| | :| | :| .升 :イ | :i::::::\ ヾ:::::::::>/∧ハ i ト :ハ :| :| ./ :il :/ :| ィ' | :|ヘ::::::: >イ::/ム/ i ', iヽ ilハ ,', il / i /i :/ | /i | :|::::ヾ::: /:::/:::/ ̄| iハ ト | \ ハ :Vハ ハ :/ / //∠ -─/マ ノ |\::::::: みんな勝てると信じて犠牲になったのよ! . /:::/:::/ / |リ i :|-ゞ─弋=-、V_ \ハ / //≦ -_ _ィ_イ / | ハ:::: .ノ::/::::/ / リ ハ :| ヽ___=-≧-'' ヽ:/ -=ィ弋...:::::ソ /il / :| /::/ 自分たちの独立の精神が ヽ/:::/::::/Y / ヽ ト、 ハ \ ゞ゙...:::::ノ>、ミ、 ''ミ、 ̄ ̄ ̄// / | ヾ/ :/V/::::/ノ / :| \ ∧ ミ- ̄ ̄ ̄ ヾ / / ィ i! 侵略者に打ち勝てると信じて戦ってるの! i:::::∧ :/ :∧ \ \ i: ─/ / i ハ |:::::|ハ / / :| > 、 > l} /_イハ ノ :∧i 貴方の言う通り我が国はちっぽけな小国よ! |:::::| :/ /i :| |ハ _ _ ,,ィ  ̄ / i:/ /∧ /  ̄ :/ /.::| :| | ヽ  ̄  ̄´ イ i/ ∧ ハ でもだからこそ、信念と正義を信じられなければ :/イ /.:::: | ハ :i /i> 、 ー < | :/ :/ :V/ハ / :/ / :/ ハ ', / li r-┴ ≧ ─ ≦ ̄イ-、ハ :/ :/ \ この国は成り立てないのよ! / :/ / '::´:`:::、 :ハ ト ', :/ノ /:::::::/::::::i:::::::i:::::::\:::::i :V / ./ //:::´::::::::::::::::::ヽ、 ム ハ :V>/::::/:::::::::::∧::∧::::::::::\ハ/ /
97 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:46:55 ID:VMPs/jiU0
../:::::/ | | .}:| .|::::::: ヾ .| ヾ/\\,∧ | ノ i ./ | | .i:::::/ .| ト /:::| .|:::::::.... \ ヘ .\.>∧ ハ / / / | | l:::::l | | ./::::/ |:::::: ミ、 /:::= '''\: i ./ / / .| / |:::::| | ハ:::::/ ト、:::: ヾ\i:::/人 .>ハノ / ./ / .レ ー ' /| | \i \ ミ=彡 / ハ / .// / .| |:::::::\ i\  ̄` V ヽ / / __/_ | |::::::::::::\ \ ∨ /V ::::::::::::::::......i ハ::::::::::: \_\ Ⅵi \::::::::::::::::ハ i::::::::::::  ̄ _ > 「よく頑張った。できるだけのことはした。 ::::::\:::::::::::∧ |::::::::::::. i iヽ、\ _ ィ i、 ::::::::::::\:::/::∧ |:::::::::::::: \ \\_ハ |_ゝ 国土が残されただけでも御の字だ」 :::::::::::::::::V::/:::::\ |::::::: Y⌒ /: V .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ .|:... >'´ ./ i | 私だってそんな現実くらいわかってるわぁ! ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ .ハ:::::... _ イ / | / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ト-、_,ハ` / / .| / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ \__| / / |/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ .V:::::/:::::ヽ /
でも数万人の若者を死なせて、何の譲歩も得られず、数十万人の国民が故郷も家も財産も亡くしてしまって・・・ その現実を見た時、それでも私たちは「独立」を守り通したんだと信じることができるの?
これが独立を守った結果だなんて人々を説得できるの?無理よ!
_ |i| |i| ∧_∧ ∧_∧ /」_∧ ∧_∧ G(Д ;) (Д << G << ;) ___ ∧_∧ ||Д" ) ( ・Д_∧ |と \ / ヽ \ G G´|.XX| (メД" ) 8二 ) (T (。。 メ) di| ヽ , ヽ し ヽ しし ヽ 〉 .ヽ.XX| ∪∪ ヽ || | ヽ Y ∪∪ ヽ ム| (__,/ ヽ__,) (_,ヽ_(_)ヽ__,) (_ヽ_) ̄ (_) J ||_) J (_) J ヽ___⊃ "`"'"^´''"''"'"'^´''"''^´''"''"`"'`'''"^´''""'"^´''"''"'"'^"`"'"^´''"''"'"'^´''"''""`'"'"`"'"^''"`"'"^´''"''"'"'^´''"''""`'"'"`"'"^´''"''"'"'^
私たちの信じた「独立」はもっと誇り高いものだったはずよ! こんなに惨めで無様で無力なものだったなんて受け入れられないわ!
98 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:48:38 ID:VMPs/jiU0
___r=y=ー=冖-ィrt=、 /___f〆::::::::::::::::::::::::::::::Yごソ\ /__f〆:::::::::::::::::_y=ー¬冖¬―-\ / / .{f7::::::::: イ厂 ;′ `\ / / /__{f|:::::/ l l | ヽ ', ヽ / / . /〈匚/イト\ | | | ', i ヽ∨ / / // /  ̄7 |l|___}〉 ∥| | { | | ∨ / ..::/ . / // |:| ̄ | || l | | ト | ∥ ; ', Y /.::∠ / , / l |:| l┼ヽ\ ||| \ |ハ / | | |: l::.::.::.:/ / |:| | |:|', |ヽー=≧x、ヽ ゙, //_」./l | ||:リ::.:/ / 領土が残されていれば / |:| | |:| ヽ | 弋_リノヾ'ー |/ィ,T7/ /j / /::.::.::.∠ -‐::.::. 独立が保てるわけじゃないのよ! |:| | |:| ト ヽ  ̄ ゝ' /´ |::::/::イ::.:/.::.::.:: -― / | | \ \ / /::.::.::.::.:/__ ー― ただでさえ内戦の傷跡が残っているこの国に、 \/ ∧ |\  ̄ ___,. ' /´::.::.::.::.::.::.<二 _  ̄ ̄ 敗北の屈辱はきっと耐えられないわ! ___ \ / ∧ ト \  ̄` イ |::.::.::.< ̄ ̄ ̄ r―一 ::.::.::.::\\/ /.::.ヘ ∨>=> _ ∠::.::.:| |::.::.::.::.::.> __ ̄ ̄ ̄ だから、まだ戦わなければならない! ::.::.::.::.::.::.` <´\ヘ. ∨::/∧:ト\く___| | ̄ ̄ー―::.::.::.::.:ー- ::.::.::.::. ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\ ゙ヘ ∨/ |:|:::://::.::.::.::.:| ∧__ー<  ̄ ̄ ̄`` ̄ 勝てないのは分かってる!でも負けられないの! ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ ヽ V |:|::〈〈::.::.::.::.::.| / \::.::.::\ \ 私たちの独立はこんなものじゃないはずなのよ!!
,,_ ノヲ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:1::.::.::.;:.:|::.::.::.::.::.:.::.::.{{ ゝー<} ノ´:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l::.::.::.::|::ハ::.::.::.::.::.::.::.::ゞ5У{Yv イ::.::.i::.:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.l::.::.::.,イ:l ヾ::.::.::.::.::.::.::.:{{X_ ノ{Y ::.::.::.|:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. l::.::.:/イ:l \ヾ::.:_:_;;,人_凡ヒ} ::.::.::.|{::.::.::.::.::.::.:.:.::.:.::.,ィ::.:::/ l:l ,,.-<ヽ::.::.:Y、_ィニ{{ヽ そりゃ私だって本音だけを言えばそうです! ::.::.::.|::.::.::.::.::.::.::.:::.::::〃::.:/ /,,ィ¨ェz=-t-ァヾ::.{ {^ 人}:: ::.::.i::|::.::.::.::.::.::.::.:://::/ーメ" 彡¨っ:::とキ}} 7ハィ >{{::: 私だってみんなと一緒に最後まで戦いたいですよ! ::.::.V}_::.;;,.-≠=/イ / ハ:.:t:._:.ノノ,, //ハ >=ハ:: ::.''¨::i::.:,ィz=≠=ミ ゞz=-彳 ,イ::.:{ Y }5}: でもそんな蛮勇は本物の大国か、 ::.::.::.::Y け::.::.::⊂}` /////::.::.イ Уテ{: :ヽ::.::.::ヾ ゞ:t:_::ソ,. 、 ー7::{ 人ケハ 正気を失ったナショナリストだけの贅沢です! ::.::.\::.::.\=≠¨` , - 、 人::.:> トヒ く \::.::.:`ー::.::ヽ//// i ...::::::::ヽ ,イ::.::.V <>イ {:: 熱情に逃げているだけですぅ! ハ>=>ーt-、,=- !..:::::::::::::::} /r=={{ xYXケマ ::Y } }kx ヽ::.>- _ ヽ:,,,:::::ノイ У¨ >=、r,,_ V! ::廴 ヾ }入}::.::.::i::.::./ム  ̄  ̄ ´ / /イY >}5 } ::.:/ У^K ハ::.:/::.::ハ `ー---に}-==<人折{ r t_ ::.{ 人 Y^Y ノ/,,.イ ヽ r=≠ヲ傘ミ-< ゞ / ノ ::.:ヽY/ ヽイ}¨´ // //{ ィ トヾヽ 八_/⌒
99 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:51:02 ID:VMPs/jiU0
/イ;小ヽノ::/ | | | \ ヽ \ ゙, l l ヽ 〈:{_/:/ |:|`ー' | |、rr==≧ミメ、 \ i イ | j ' ヾ:/ |:|| | l `_ゝ'ノヾー | / |/|.′ l // |:|∧ | `''" ̄` lイ=ミメ、lノ ′| | /::/ |:| ヽ '、 、 ヽ'_ヘ / / /| | . /::/ |::| \ ヽ / ゛''/ イ/ jノ ・・・貴方は軍人として優秀よ。 /{:::{ レ′ |` \ r=ー 、 ハ ノ } 、 /  ̄ /| |  ̄`ー' / / イ だからこそ冷徹すぎるわ。 ::::V / | | ー ニ´- ' ノ ―‐ 、 、 / ! | イ | 私たちの信じた20年間の独立はただの幻想で、 ::.::.::.:..\\′ / l | ___ \ , i´ l | .::.::.::.::.::...\\/ | |7/::.::.::.::>ト二. | | | 戦死した若者たちは幻想を見て死んでいったっていうの!? ::.::.::.::.::.::.::.:..\\_,l |/.::.::.:/ ´ 小:ト\| l | .::.::.::.::.::.::.::.::.::...\ヾl |::.::.::.{::{__ イ:| |:| }::}| | |l ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l ∥ l\.::.`ー'::|:| |:lV:/ | l | l .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l || | ヽ::.::.::.::|:| ト-く | | | l
/ , / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ \ \ / / /.: : :/.: : : : : : : : :/ : : : : : : : : | : : : : : : : : : ', } ヽ . 厶イ⌒) ,′/ : : : /: : : : : :/: :/: : : : : : :/\ : : : : : : : : i { /\ __ヽ__l_彡¬冖ア : : : :/': :/|: : : :/: :/ ヽ: : : : : : : | }T´ \| /Т「 /: ://: ><_/:/ /: : :/: :/ _/ 、 : : : : : | Y:. . \/:_/._|,」彡' : : : 抖≠=ミ /: :/: :/ー≦≠ミ |: : : :.:| : | }: , /`T“Т| ̄| ̄: 《 { ノ::::i | /:/// ''{ ノ::: i | 》: : :/ | : | 〈 : :, ・・・リュティ首相。 . / : : 〉 八|: : |: : : i| 乂__ン/ / 乂__ン | : / /| : | ∨: , 貴方の意見も想いもよく分かります。 /: : : :{ l: : |: : :从 厶イ:/ :l: / {: : :, . / : : : : 〉 ヽ :|i: : 八\ ' /: : /{ |/ 〈: : : :, 国家は戦わずとも滅び得ることもです。 /: : : : : :{ 八 : : :`ト ⊂⊃ . イ:/ /: :〉 }.: : : :, . / : : : : : 八 { \: :.| : :)'ト . ィ V: / /: :.:{ 〈 : : : : , 確かに何かを諦めるには、 / : : : : : : rく〉 } __; 斗''__\≧==≦/____Vイ__: : :〉 } : : : : :, 私たちはあまりにも多くの血を流しすぎました。 . / : : : : : : : レ、{ {´ /r―――\/―――┐|  ̄{ 〈.: : : : : :, /: : : : : : : : : _八 \ { { __l⌒l⌒ト、ヽ_____||: 〉 } : : : : : :, . / : : : : : : : : / } }.八∨ ! ∨‐―――┘ { 〈: : : : : : : ,
100 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:52:02 ID:VMPs/jiU0
/:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.ヽ ./:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.::!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:', ':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l :.:l:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// ,:.:/:./:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:! /|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、 :.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ :.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./ !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.: それでも、私は国防に責任を持つ身として :.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.: ただちにソ連との講和を主張します。 -、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃 弋_ー'.ノ ' /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐ ヽ.-l \:.:.:\、 /´ ヽ /':.:.:.// ,.-J それが軍人としての、 ./ .! ヽ、:.ヽヽ、 i ‐,.'ィ":./ !/ ` そして貴方と同じ「独立」を信じる者としての ヽ、 ,! l l`ヾ.=- _._ _._ -‐"‐/l ! l ) / 〉 責務だと思うからです・・・ ) .! へ! // `丶、 ... ,. '´ l ! !< , く ヽ_ ̄l l ! `丶、 _.. '" !l ! / -,.、ノ: 私たちは子孫に対して、英雄譚ではなく ヽ-、 ', ! !l /::,二 `"´二、:\ ,イl l ' /: : : : 国家を遺さなければならないんです。 : :!: :} l ! !l /::/ //:「ト、\ \::\ / l.! l 〉: : : :
101 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:52:54 ID:VMPs/jiU0
;ミ=、 ノミ三ミ:、 ,.ィ彡三' ;三バ"´'ヘ / 彡tミ },.⊥-‐'''"¨´ ̄ ̄ ̄ ̄`¨''ーく ノミ . / `ヾ! . / __________ ', | ,.-_ニ´‐'',二二二二二臾-、`ー、 | Y// ,[_巨二二二ニニニニ三ミ、\| ,|∠ィ彡"´,ィ彡≧=:、_ `ヽ[_ . /~ハヾ三 '"丶(@__,ノハ ̄`テ≡≦寸´ さぁて、そろそろ年貢の納め時だニャ。 |/¨〉 ミ ヽ{ ヾ三彳ノ ...::〈!@__)ヾ}f| ___,! 〈jん、 \.___ '"人..__,!ミ彡' ト、 ボチボチ行くかニャ~ / \二.ィ ! ,.ィ/ノ川バミミ:、 _,,/!| _」ヽ 〈く. { シ",ィ====、ヾ} ̄´/|人_ イ´ \ ヽ\\ ´` ̄ ̄ ̄ ` / \ \ ヽ\ \`¨\ ヽ‐'"´ ̄ ̄´ヾ _,/ 彡 \ \ \ ヽ \ L.__ `丶、______,/ ;;彡 ヽ \ \ヽ 丶 ``'ー-、___ || _,.. 、__,/ /ハ \ \ `ー--ミr全Y´ / / / ,>i
102 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:54:46 ID:VMPs/jiU0
1940年2月1日、ついに北西正面軍が動く。 この日の最初の24時間で30万発もの砲弾がフィンランド軍陣地に打ち込まれた。
______ _. _ |__ / ___ _ .__ .| | | | /./ | _ `ヽ _ |. \/ | | | | | /./ |  ̄ .ノγ´ . `ヽ |. | | | | | /  ̄ ̄ ̄| | _ `ヽ | || | | |\/| | |─| |─| `: ``:. ,,,;;;iiilllliii;;;,,, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `|_ ̄_.ノ| 、.|| | | | | | | | | | ,,ilill''''"""゙゙゙'''llil;::,, ``:. ,,,;;;iiilllllllliii;;;,, ゝ .ノγ⌒ヽγ⌒ヽγ⌒ヽγ⌒ヽ ̄ .  ̄ . ̄  ̄ 、 .,,illii ‘.' ,.' : illl,, ,,ilill''''"""゙゙゙'''llil:,,,  ̄ ̄.',. | || | | || | .| || | | || | '' ,,illii , .' iilli,,,,illii ‘.' ,.' : illl,,`: ``; ; 'ゝ、_ノ. ゝ、_ノ ゝ、_ノ .ゝ、_.ノ ,,iilll ・, iillill''゙ .' iilli,, ,,,;;;iiilllliii;;;,,,, `: lill''il , .' iilli''゙; ,,,iillilllii,,, ::;;li'.,,ilill''''"""゙゙゙'''llil;::,, , ; .,,illii '' ・,‘ ''゙ ,,,ilill''゙"""゙゙'llil ‘.' ,illii ‘.' ,.' : illl,, `; ´' ill , ,,,;;;iiilllliii;;;,,,, '''::;;..,,illii''゙‘.' ,. :;;:: , .' ::;; ,,,;;;iiilllliii;;;,,,,' ,. .'''iillil,,ilill''''"""゙゙゙'''llil;::,, illi ,;;;iii;;;,, ,,,;;;iiilllliii;;;,,,, ,,ilill''''"""゙゙゙'''llil;::,,lii,,, 、, .゙,illii ‘.' ,.' : illl,, ,,ilill''''"" ,,ilill''''"""゙゙゙''.,,illii ‘.' ,.' : illl,,lili,,_ ;,,illii , .' ii.,,illii ‘.' ,. .,,illii ‘.' ,.' : illl,,.:;:;;'.,,illii''゙‘.' ,. ゙''ill iilll ・, ,,illii , .' ,,illii , .' iilli,,.'illii , .' : iil ''illii , .' 'iilll iilll ・, :;;:: 、 ;; . ,' '''iillil ・,‘ ''illii , .' ''illii , .' i , ' . "''llil;,,..llil;:.....;;;;lli..,;:;:il,:;.:,;il:,.;:;.:;,l:i,;;:i;,:.:,;i:;,..:i'''ii,, .::;.:,;il:,.;:;.:;,l:i,;;:i;,:.:,;i:;,.lli ::. ii:l;:..... ;;l ..,;:;:il .: """;;;;;;:,;i;;,ilili,ill,:ii::;;.ll;;::l;:iillil;:..:;,:li:;,:il;,.ill,l,:il:i,;l:l,:i,;:i;i:ililll:.;ilill:,;il:,.;:;.:;,l:i,lll:..:,il:,;lili:;,.,illi::l;:iil..:;;"゙゙゙
しかし、この時の攻勢はフィンランド軍にとってさして危機的なものとは考えられなかった。 降り注ぐ砲弾こそ多いものの、ソ連軍は今までのような熱狂的突撃を行わず、防御的姿勢をとって慎重に前進してきたからである。
まだ慌てるほどではないと思われたのだ。
103 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:57:21 ID:VMPs/jiU0
,. -―‐- ,、_ ,ィ´ ヽヽ、 // ヽ ヽ、 / ,イ _ ,r,=、,、 l、 ヽ、 カレリア地峡でソ連軍の攻勢です。 / /./'´(:;;;l |l:;;;ノヾ、 l':, ヽ、 / / ,l / ヾ,、 )ll ', ヽ 攻撃正面は一部の区間に限られており、 / /. ,'`ー'´ 0 ゞ=ニノ ', ヽ、 ヽ / / | ,_,!、_, | ヽ、 ) 敵の前進もあまり進んでおりません。 `-'´ ', 〈 ' | ,' ` ̄ ヽ、 `‐' ノ >、,,___,、-<、_ _,..-''´ヾ;::::::ヾ;:ノ:::::::;∧ `' ,、
マンネルヘイムも前線の状況に違和感を覚えなかった。赤軍の前進速度は鈍く、まだ余裕はあると考えられた。
. _/ _ --‐┬‐-ミ _ \ \ //_,..: :/: : : : : : : :.:.|: : : : : : : \ \ \ . / / : : : / : : : : : : : : : |: : : : : : : i : \ ‘, ヽ { / : : : /: : : : : : : : :/: :|: : : : : : : |: : : :\' / У: : : : :|: : : : : : /: /: :八 : : : : : : |: : : : : :i∨ .: : : : : :| //メ: イ: / ‐\|\: : |: : : : : :| | |: : : :-=彡 /´ |/ \|: : : : : :| | ふむ・・・ |: : : : : 八 灯ТТ 下Т灯/: : : : :/ {! 人: :\: : :ヽ 乂zソ 乂zソ /: : : / 八 攻撃区間の規模と敵部隊の行動からして / T|| |`ト ゝ _彡: イ| ノ: :′ . / /「|| | \ ’ U / V |: : :′ 本格的な攻撃ではないですね。 / /: 八|  ̄\ ̄ _ イ r{ ∧: : ′ . / ,|:::::::: {>- ,_ マ´ ノ′ |:::|: : :′ 各部隊は連携を維持し、現線を保持。 / l:|:::::::::::\ .r―‐| |フトミ 、 /::| |:::| : : ′ . { {:|:::::::::::::::::}\⌒Y⌒ イ 、 \\:::::::{ {:::|: : : ′ 貴重な予備兵力は動かさないようにです。 ノ }:|:::::::::::::::::|// ̄ ̄ ̄「 \\ノ /::::::::} ∨: : : :′ . / ノ:.|:::::::::::::::::|/ | ノ\_/:::::::::{ {: : : : :′
しかし連戦の激務から徐々に彼の体には疲労が溜まっており、さらに慢性化したソ連の五月雨式の攻撃から注意力も鈍っていた。
そしてほんの少しの判断ミスが、フィンランド軍全体を危機に晒してしまうのである。
104 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:58:20 ID:VMPs/jiU0
1940年2月4日、英仏連合軍最高司令部は北欧への介入作戦を最終承認する。
__ ,イヽⅦ iミ 、 /ニミ、}i}i} }i ノ∧ { i /```"´ ヽ∧ ト、 {iY Y} Ⅵi}i:} } {i{ニ=-- .____ i}}__}/i:/..,イ さて、次はノルウェー政府と rⅵzx`ー=彡⌒` }ハi:i:i:ii:i:i:i:i:ミ、 スウェーデン政府から領内通行許可を { i.汽tヵ _Y⌒ヽ }ァ}i:i:i:iⅥii:i:i:i:i:\ 引き出すだけだが・・・ ,ィ-く \{`ー if' ゝ. .イ,.|./}\i:i:Ⅵi:}八} } ,.. ./: : : : :∧ r-く ソ イ} } }:i: : >i:i:i:i:i:i} } フィンランドの戦争はまだ終わりそうにないな。 , {: : : : : : ∧ `ー`zx'ノ //ノ: : : : : ::::刈、 { {: : : : : : { .\`冖 ..,イ }: : : : : : : /⌒ 、 我々が北欧に上陸するまでは | .{: : : : : :/ c /`ー 彡 /: : : : : : :/ \ 勝手に終わってもらっては困る。 | /: : : ::::/{ /{i:i:i:i:i:i /: : : : : : :/ ヽ .| ./: : : ::::/ .′ ト、/\ /: : : : : : :/ } 精々フィンランドには頑張ってもらおうか・・・ .( {: : : : :/ ./i:/ ./: : : : : ::::/ / ./ /.\ |: : : : {i /i:i:{ . /: : : : : : : :{ / { } {: : : :::{i /i:i:i:i:/ ./: : : : : : : : :{ ./ ヽ
,. ''"゙ヽ. ,. ''"¨゙ヽ i. r‐ 、,. '''"¨ ̄ ̄¨丶、r.‐、. i ゙、 .>'´ __ ヽ、' .ノ / ´ ̄` '¨¨¨゙ヽ ヽ' . / ● ● ゙、 「10万の援軍」の話をしたら . ,' _ ', ターナー外相が喜んでたよ。 . i i´ ヽ i i __...>-、‐'" ,' 本気で助けに行くわけじゃないのにね。 .. ',/ 、 _ハ、_... / / 、 丶‐''"-ニニ´ / ま、ニンジンを吊るせば馬はよく走るさ。 ./ ヽノ / -、__ノヽ、‐- --‐‐'''" \ イ `‐- -‐''" ヽ
だがこの時、フィンランドに残された猶予は急速に尽きつつあった・・・
105 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:59:19 ID:VMPs/jiU0
/:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:............ ヽ / /::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:! / /:::::::::::::::::::/::l:: ト;::',\:::':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::l / /イ:::::::::/::/l::ハ \. ヽ、\:::ヽ、::::::::::::::::::::ト l / |:l::::::/l:/ | ', ヽ, ,\ニヽ、ヽ:<ヘ::::::l ! |ハ:::/ たヵ|、 'r 、 イ ゞ‐'-' ヽ! (丶'}:::l! ・・・ここだ。 | l::ハ ` ヽ `` rク/:;リ | ', l-イ:/ 地峡東部のラーデ地区。 ', :l l lリ '、. .::ヽ ノ l_ ここだけフィンランド軍の反応が鈍い。 ヽ、:::::::'、--‐=ヽ / l;;;;;>`:i r r;;>、.  ̄ ̄ `∠..-‐ ''"´::::::::::::::l ここが突破口になる! /7::::i´`i「;;ー― 「 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::l //:::::l 「 | /! 「 | | l::::::::::::::::::::::::::::::::::::L ,--ノV:::::l |. |/ リ| ! | |:::::::::::::::::::::::::::::::;、久 __rァ‐'"´:(ヽ、_」 l::', | ノ lノ /! l::::::::::::;::、-‐'''´‐^`ヽ /;ヲ 'フ;;::::::::::::``ヽ、」ヾ V//::L ―''´-‐'''::´:::::::::::::::
106 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 20:59:52 ID:VMPs/jiU0
/\___/\ /ヽ、 、__,ノ ::\ | (○), 、(○) ノL | | ,,ノ(、_, )ヽ、, ⌒ :| よし!今度こそ決着をつけるのだ!! | / r=‐、 ヾ ::|. __ | l| |,r- r-| |l :::| _r┘ `ヽ、 全軍突撃開始せよ!! \. ヽ`ニニ´ノノ.::::/.ー-r'‐、'ヽ `、{ `ー‐--‐‐┬''´.: : : : { 、 ` | 赤軍の真価を証明しようではないか!! _/ /\ / : : : : : : : :ヽ,」 |、 /:/|イ:::::/∨ : : l : : : : : : :/ :| |、{ r''/ : :| ./`Y / : : : 」 : : : : :: | /ゝ_,./ ノ:Y ノ/ : : :| i::::::|/ : :/ : : : : : : : 、 : :.〈── ´: : | / |./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : .ヽ : :l : : : : : : : | __/ :/.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : 、 :.| : : : : : : : |
,;;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y ヽ' , ,,;;;|l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ヽ ' ∠´゙゙゙`ヽ ,,;;;;;;ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ,. ノ / .//`ヽ `´ ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l .\/ Y ノ ノ⌒ヽ '';;;;;;;;;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ .| 、 l , '';;;;;;;;;`Tー- ,,,_;;;;;;;;;) ', ', i'´ / '';;;;;;;;;;;;> リ´;;;;;lく 事前情報に基づき軍団砲兵・師団砲兵は ヽ `ヽ ) l '';;;;;;;‐''´;;;;;i;;;;;;;;;;', 直ちに砲撃を開始。 \ ', ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ', ー, ) ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__;;;;;;;;;;;;',l 連隊砲兵・師団砲兵は敵第一線を砲撃。 / / ,,,;;;;;;___;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', 敵陣は巧妙に擬装されている為 |l . / / ,;;;;;;;r'´r'´ , -┴--、;;;;;;;;;;;;;;;;', 航空偵察はあてにならん。直接照準せよ。 |i l ./ ,;;;;;;;;;,| ゝ'´ `ヽ--- ' 友軍の前進が始まれば部隊の300m前を |', | ', ,;;;;;;;;lハ__,,,,......__ / 支援砲撃すべし! ',ヾ\ .', ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ-'
107 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:00:37 ID:VMPs/jiU0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | おい・・・なんだありゃ。 | あれは・・・戦車か・・・? ヽ_ _________ ∨ __ r'´(○ |:. |" √ ̄ |;, | ____ r(;´(( ヾゝ /o__⊥ 、, 、/ i,(、_つ0)]二二] ii,、 (;`Д´) ヾii,.ル,,iメvノv,.、;;,i!ノレノ,,iゞヾルメ,i,,.wノiヾ!,ヾii,.ル,,iメvノv,.、;;,i!ノレノ,,iゞヾルメ,i,,.wノi y'""''";゙゙""i゙"''; ;""'`'~"i''";;゙'`//^"゙`゙'';'""''";゙゙""i゙"''; ;""'`'~"i''";;゙'`//^ .( /' i| l; ヾ_ノ/i ゙;!l `y'ノi `ー-、;_ノ `i /' i| l; ヾ_ノ/i ゙;!l `y'ノi `ー-、;_ノ `i `Y´ l| il,,.! !、_,ゝノ i' ;、,,. ";゙ /;"`Y´ l| il,,.! !、_,ゝノ i' ;、,,. ";゙ /;" iノ/ i、i"l| Vノ ノ / ,ヘ、ゝ iノ/ i、i"l| Vノ ノ / ,ヘ、ゝ /i´ ,へ i `ー' i´ ,へ i `ー' /i´ ,へ i `ー'
108 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:01:16 ID:VMPs/jiU0
――― 1940年2月12日。
この日、不気味な醜い戦車がフィンランド兵の前に姿を現す。 国防人民委員の名を冠するその戦車は、マンネルヘイム線を突破する為に赤軍が投入した新兵器であった。
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ < > < 社会主義の勝利を信じて突撃せよ!> < ウラー!ウラー!ウラー! > < > VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV ,,,,,,,,,, [,,,★,,] ( ゚Д゚)/ ∩_____ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~||:r―ヽ ┬.┬┴ェ_______ | 。━━ ||「| ) | | ((_______(() | ||l」 ノ |_|__/ | ━━ ||:ヽ_ノ___ノ | ___.└―____||:_____|__ _|_|_|二二二二二λ_(() □@λ____ ―――――――┴――`、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/―――`、 |~~~~√~√√~√√)________ )_______|_)_______) ( U |() i()i()i()i (7====7_ 7====7 \ ゝ λλ λ λ7====7\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7====7  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
そして今までにないような正確な砲撃がフィンランド軍の頭上に降り注いだ。 ・・・明らかに、これまでとは違う集中攻撃の前兆だった。
(:; ,;: ::;;) (: ) ;, ⌒ヽ:; ;) :;) :;; :;) :;;(:; :;) ; Oヽ. (:;; (: Oヽ. ; ;) (;;: Oヽ ;:); ::) (:;. ヽ、.ノヽ :(::; ヽ、.ノヽ (:;' ヽ、.ノヽ ;:') \\ (;::,. \\ (; \\ \\ '" :; \\ \\ \\_______ . \\_______ \\___ i\,)lヽ、 | | : '_ | /二ニii i\,)lヽ、 | | : '_ | iiニ二ヽ .i\,)lヽ、 二ニii .と,.!、ヾ\ ;. !!, . . |ii (゚Д゚,ィ; と,.!、ヾ\ ;. !!, . . |二ニii (,,゚Д゚) と,.!、ヾ\ ;. Д゚,,)________ \ ヽ,)>、) i⌒,) ( ⊃//と ________ \ ヽ,)>、) i⌒Д゚,,) ( つニ)⊃ \ ヽ,)>、) と )|::::::::;;;;;;| /,ニi〈二〈,.ィ /,ニ、ヽ;:ヽ | `'| |::::::::;;;;;;| /,ニi〈二〈,.ィ /,ニ、ヽ ::ヽ | |::::::::;;;;;;| /,ニi〈二〈,.ィ / ;----、、、、、、=;i . || ├l-――┤||>|<||ニニニ;;;;;;;;;----、、、、、、=;i || ├l-――┤||>|<||ニニニ;;;;;;;;;----、、、、、、=;i || ├l-――┤|  ̄ ̄""""{}-! ヽ___ , ̄ ̄ ̄ヽ!ニ/  ̄ ̄""""{}-! ヽ___ , ̄ ̄ ̄ヽ!ニ/  ̄ ̄""""{}-! ヽ___ , ̄ ̄ ̄ヽ :;' .,, _.,;, ' _., ,, :;,_ w.,_...
109 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:02:28 ID:VMPs/jiU0
まさしくこれこそが、赤軍が1か月の準備を費やした決戦だったのである。 当初の攻勢はフィンランド軍の能力を測る最終検証であり、その結果赤軍はラーデ地区の「戦線の弛み」を掴んだ。
そして第7軍はその弛みに全てをかけた。46万人の兵力、3350門の野砲、3000輌の戦車、1300機の支援航空機による総攻撃である。
.. ''';;';';;'';;;,., ''';;';'';';''';;'';;;,., ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; vymyvwymyvymyvy、 ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ ゝ ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡 r しu(彡 r⊂( ゚д゚ ) .ゝ. ミ) i_ノ┘ . i_ノ┘ ヽ ミ)しu (⌒) .| 三`J \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / / _ノ _ノ _ノ ヽ/| ノ ノ 。。
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110 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:03:16 ID:VMPs/jiU0
このとき、度重なる赤軍の攻撃によってすでにマンネルヘイム線の多くの地点が弱体化していた。 しかし、1日からの赤軍の攻撃が極めて慎重であったため、マンネルヘイムは深刻さに気付いていなかったのである。
,. -―‐- ,、_ ,ィ´ ヽヽ、 // ヽ ヽ、 / ,イ _ ,r,=、,、 l、 ヽ、 敵の大規模攻勢です!! / /./'´(:;;;l |l:;;;ノヾ、 l':, ヽ、 / / ,l / ヾ,、 )ll ', ヽ ラーデ地区で防衛線を突破されました!! / /. ,'`ー'´ 0 ゞ=ニノ ', ヽ、 ヽ / / | ,_,!、_, | ヽ、 ) 現地部隊はすでに反撃を実施しましたが失敗! `-'´ ', 〈 ' | U ,' ` ̄ ヽ、 `‐' ノ 戦線の穴を塞げません!! >、,,___,、-<、_ _,..-''´ヾ;::::::ヾ;:ノ:::::::;∧ `' ,、 敵が後方に浸透しております!!
:/: : : :/-―_´ \// / /|: : :/ _!_! : : : : : ハ: : : :! 〃´ ̄__ `ヽ/ヽノ // /ヽ//| | ヽ: :l : : : : : ! ヽ: : ! l| /` _つヽ | !| / /: :/-┴__- 、 ヽ!: : : : : ヽ \! K´{Ξj ! // /´> ヽ ∨ ヽ: : / \\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川// : :ヽ | | |┴┬ ‐く ...::::::../ K´{Ξj ! !ト /! /: 三 三 : : : :\| | |l ! ...:::::::::::::::::::::::::::::... ∨  ̄ /〃 / l/: : 三 しまった!あの時気づいてれば・・・ 三 ヽ _: :\ ::::::::::::::::::::::::.「「 ` く /:/: : : 三 三 ノ  ̄ | | <´__ / // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\ { / j \ __ /| {: : : :|\ /´ _ `ヽ /l ! 「 !: : : :! 、  ̄  ̄ < : : l l ノ } : : | ー‐┬- <´: : : : ヽ: :! l /
111 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:04:34 ID:VMPs/jiU0
\ /:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:\ ヽ \ ヽ/:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽlヽ /:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l . |:.:.:.:..|ィ‐_-_、_. -///;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V l . |l:.:.:.:.N r‐ァ-、` ̄ メ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:| _」 ハ:.:.:.:l 弋:ソ /´ ィ=‐、、\/:.:.:./-r ´ /:.li \_\ , 弋:ソ '´/:.:.:./:.:.:.l よ、予備兵力の投入を許可するです!! . __ /:.:.li il、 u , -- ‐、 _/:.:./:.:.:.:.:.! /´‐-、ト,:./:li ※ il:.:\ {__ } ア ̄/l:.:.:.:.:.:l:.l なんとかして戦線の穴を塞ぐんですぅ!! . / ‐-〈//li il:.:.:.:.:.> 二ニ´ィ:li ※〃:.l:.:.:.:.:.:.l:l l `ニ7'´: :.li il ̄ ̄ _\ノヽ._l:li il-lユ‐_-、:.:!l r‐l |フ!: : にli il〃 ̄ ィトK\ li ilこ|ー‐ |:.:.:.l |〉l イ _): :.にli※/ \///)l:l l:l ヽli. ilこ!|二 /:.:.:.:.:! />にLイ<:.:にli /´ //(!|:| L!==li※!こl./ /!:.:.:.:.:.:.l 丁L__|ーLノ:.:.:.にX // )!|:| ハ ilこ! l /ヽl:.:.:.:.:.:.:l
, ' ´ ̄ ̄ ヽ、 /:} ヽ\ /::.::ノ ,.ニ、 `ニ、Vハ : :'´:::;:ィ /{:。::l |:。:ト、|::.:::| 無理です閣下! :::::/ ′{ `/ o lト ' }ハ::.:::| ,' `´ 、_ノト、ゞ=″l::.::| , -‐ 、 ソ連軍の突破縦深は拡大しております! { u { j } }::.::}/ j ヽ、 `ー ′ /::/ / 後退を認めなければ前線部隊が包囲されます!! >‐' ´ ̄ `丶、 /'´ , イ , ィ  ̄ ├一 ' ´ | ‐'´ / 丿 |
マンネルヘイムは予備の第5師団を投入しようとしたがすでに時機を逸していた。 14日には赤軍はマンネルヘイム線の第一線を突破。ついにフィンランド軍防衛線に念願の風穴を開けたのだった。
突破を報告するヴォロノフに対してヴォロシーロフは、俄かには信じられず3回も聞き返したという・・・
/ ̄ ̄ \ _,ノ ヽ、,__ \ (●)(● ) | (_人___) U | おいおい本当だろうな!? '、 │ <二ニヽ | 早とちりや勘違いじゃないのか!? /-‐ `i 、 ___,. イ i {/´、 ',┐__>ーメ ┴ュ やる夫に不正確な報告はできないんだぞ! しrヽ V:::Λ / : : :>、_ ,.<ハ、_/ ̄ V ∨ : : / : : : : :_>-.、 「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : /: : : : : `、 /. : : : : ∧ : : : : : : :ヽ : : : : : :/ : : : : : : : : } / y : : : : : Λ : : : : : : : \ : : / : : : : : : : : : } / : :.i : : : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ:ノ/ : : : : : : : :j ノ. : : :| : : : : : : :.∧ : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : :ィ
112 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:06:52 ID:VMPs/jiU0
, --― -- 、 /} \ / / u ト、 ./ / U l \ 戦線の亀裂はなおも拡大しております。 / / ,-、 r;;;ヽ | \ i l , イ;;;ノ iト;;;ノ\ト、 \ スンマ地区も突破されました。 | |( / ,、 ヾヽ_ノノ| \ ヽ ! ハ  ̄ , Y ,`ー' | ヽ、_) 最終防衛線まで後退しましょう! {_ノ ゙、 `TTT" ノ 人____ `ー' , - ァ< / \
\/: /: : : /: /: : : : : : /: /: : |: : : : l: : : ヽ} \ /: /: : : /: / : : : : :://://: :∧ : : : :|: : : : | 〉 l: |: : : |: /: : : : :/ /" /: :/ \: : :.|: : : : | / |: :ハ: : : |: |二ニ==ェニフ´ /, へ、____>':「: |: : : レ' ヽ:|∧: : |: |..┏━━┓::\/::: : ┏━━┓ `|: : |: : l: :| ∧ヘ: : |/┃┏┓┃ ::::::::::: ┃┏┓┃u .|: :/: : l: :| そ、そんなもんは机上の存在ですぅ! /: : |\: |ヽ┃┗━┛ :: :: ┃┗━┛ ./:/: : :/ /| / : : {. \ヽ ::::::: ヽ /イ: :/ /: | 最終防衛線なんてほんとは存在しないんですぅ! ./: : : ∧ ト > u , へ、___ ::::: //: ///: l: | : : : i^ヽ *\ / /´ :::::ヽ // ノ/: : l: | タルヴェラを呼びなさい! : : /レ⌒ヽ、. ヽ、 ヽ、_ :::ノ , イァー‐く`¬ : l::| : / / / ,へ. l| ` 、  ̄ ̄ ̄, ' rーく \. |` ト、:.l::l ::/ .| ' / /ヽ| >= ァ  ̄ /^ヽ ` ヽ. | 〈 ヽ::| : / | / | /⌒/L「\. | ./ / | |
事態は急速に悪化していた。赤軍の攻勢は地峡東部から西部へとドミノ倒しのように連続拡大しており、 フィンランド軍の防衛線は広範囲で崩壊しつつあった。
この危機にマンネルヘイムはラドガカレリア戦線からタルヴェラを召喚したが、状況は好転しなかった。
> ' ´ ,,,xxz/::::::::ト:::::::::::::::::::::::/::∨;,// / /;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i 〉 , ' , ' / ,' ゙x:::::::::ゝニ二ニソ::::;;::::ノ./ / ,,,/ , ' , \_::::::::::::::I´∨〈`v'ヽ ,,,.-‐´ , ' _{_ '''''====ゝ 丶ヘ \l _,,,, - ‐ ' ´ , ' ,イ `ヽ、 ヽ ヾl、_! シ ト-、 し ,- \ \゛、 軍全体にパニックが広がりつつある・・・ ,' ゞ_〉、 /〉 、`"ー Y ィ' u `';. 'ワ"、 ̄` " l どれだけこのマンネルヘイム線が _ゝ .. / イ;ト<- l _゛ニ_‐- "゛ `´ l` _} 我が軍にとって支えであったかが表れているな。 >'´::"゙ッ、 ヾ__ノ' ==キ{、 _L、 /:::::::::::/::::| テx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__ ソ ト , - ' : : : :::/::::::| l 一` サ゛´ー〉::::::::/k_//::::\ , - ' ´ . . : : :::::::::l:::::::::l `―'´! l>-' 〉:::::ゝー...'..´:::::::::::::: ヽ . . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l ,' // /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
パーヴォ・タルヴェラ
113 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:07:28 ID:VMPs/jiU0
::::\::/ / .:::::::/ .:/ :/ .:l: ::l l:. l \__/ l :::/.:::! .::!:: ::! .::/::l:. :::l ! :. !:: l /´ / l :/_l :::l:::. l:::l :::l::::!::. .:::! :::! :l .::l::: !:l !{:V l∧_l::l`::ト、l:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::! !∨ !:::トミ<!:::::ト、!/::::l::::::::://.::/.:///.:::::::/:/ V :∧lヽヽゝ ,メ l ソノ!::::∠.._/ -‐/∧:::::/j/ :l ::l !l. 丁 j/r'⌒゙ァ// j/ :! .::l !! ├――‐'´ ヽ__`T /// カレリア戦線が崩壊するのも時間の問題なのだわ! i .::/:!\li´ ̄ ノ  ̄レ'.::// ! .:::/:::l _ヽiト、 r=‐ 、_ /.::::l l リュティ首相!いま決断しなければ何もかも手遅れになるわよ! ! /}/ 冫lヽヽ、 ̄ _ .. イ| :::::l l / /.::/冫、:∨ 二¨::/.:::/´`ヽ{ヽ、l ! :/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::/.::r┴′:::::ヽ 〉l
((_厂f乂厂 i : i i i :| i !: :|: ハ((_人}. ' ' }fハ{ | :| :|:.| | :i | ;:| ;: :| {_リイ ハ /⌒ヽ}} }i}: i ! :! :! |:: ::| :| , / ; { ! :| {i⌒ヾ〈 }i {i{ 人..}i}z乂 ! :! | i:..| ハ 、__.厶斗ヒ升=ミ示}ハ:{ ゞ=く{i{イ }i} 芹ミー-'ハ:|: !{ }//イ| }リ|/ }=彡'}i}∨{ }i}_/イ气 }i} x≧=ミ 八从 厶斗云=ミ :,{i{ .ハ ∨ }i}__/}i} 廴:i} fイ ィ=ミ. ´ifぅr:::ハ. 》:. ゞ=イi:∨i\ 7// }i}ハ ∧杙 {::t::jハ 乂:::::::リ.イ/ / i |!{i{ \ハ) イ:{ : }i} .∧ ∧ ゞ '"´  ̄`./ / , :! }i} | ヾ }i{ :刈 \:乂 |||| ;i U イ :| 抃: : }i こんな・・・こんなこと・・・ | /イ i ハ __ J 刈 .′.:| :!: :| リ |'( :| :! i: :. 辷 ‐-_} イ / , ::| : | : ! | |::ハ :|: :.\ イ. ' / / イi:| : | : ! ,: 八∧ !: i : :i > . <|:::|/ ./ /イi: !: ! l . / .ィ´ニニミ:. : :| : :!rー==云==ーv ,: /. ::|:|::l: __:! : / /ニニニニニ_\ V!: ::|,{i{ニニ./ハマニニ}:イ /.イ::: ::|:レ'ニニニ\ . / /ニニニニニニニニ\.∨::;ニゞ=イ{ }i}三/ ,ハ::jr==ニニニニニニ\ / /ニニニニニニニニニ.ハ∨∨.ニ.{i{ }i}ニ } 从{ 弋ニニニニニニニニ-∧
114 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:08:49 ID:VMPs/jiU0
窮したフィンランド政府はついに重い腰をあげた。 本格的にソ連との停戦交渉をまとめるため交渉再開を決断したのである。
フィンランド外務省は交渉再開のためスウェーデンのソ連大使館とコンタクトをとった。
/ / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /:::/ ./:::::::::::::::::::::::...`ヽ、::、::::::::::::::::\ 〃::/:: ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \::.ヽ、:::::::::::::\ ./::::/:::::,::::/ l:::::::::::ヽ:::::::::::::::::.. ::.. ヽ::::::`ヽ、::\::\ /::::/:::::/::, l .:l::::、::::ヽ:\:::::、:::ヽ ::::::ヽ 、::.....\::ヽ::\ !|N::i::/::/ / ! :l::::l:ヽ:. l、 ヽ:.\ ヽ .::::::l::.. \ .::::\`ー-ヽ ′|::|/:/::/ :!.::|‐ト|、:ヽ::::lヽ、::\_;;:ィヽ .l!::::... ヽ:::::::::\ |/::/:::,': :|::::|」,ィ=ミヾ、:l >',ィ=ァ、l!: .:::l|::::::::::::::::::::l/ ノイ':::::l|:. :!|::{lヽゝノヾ ヽl 〃ゝノノl| :::::l|::l::::::::::|/ 〈:::::::ハ::::::::|::ハ  ̄_, === ., ̄ ハ .:::::/!::l:::::/ ゙、::l 、::::::l:::l,ヘ !. /:/:::::/ |:::〉'′ ようやくこの戦争にも終わりが見えてきたか・・・ ヽ!-へ:::ヽ:ヽ'.\ _. _ /:/:::::/ ,|/ ,. - ´::::::::::::\:ヽ::! ヽ、 , イ:-7::/ ノ すぐにフィンランド政府の意向を ∠二_`ヽ、::::::::::::::/`ヽ `´ハヘ::Tヽ′ /:::::::::::::::::`ヽ \::::く、 ∧::ヽヽl ', 本国政府に取り次ごう。 ::/ ̄ ̄`ゝニ`ヽ \:::\ ー-、 ' ヽ::::| |:! l ' 〉:::::::::::ヽ \:::\ ヽ:! !| ! 我が国としても無駄に戦争を長引かせたくない。 _ -─¬´ ̄ ̄`ヽ:ヽ \:::\.____」_!| | ´ / `ヽヽ\:::::\:::::」 L:| .!
駐スウェーデン・ソヴィエト連邦大使 アレクサンドラ・コロンタイ
115 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:09:15 ID:VMPs/jiU0
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
ミ `゙ーミ、ヾミ| ヽ 、\ | _,. =r''¨___ ljj スウェーデン大使館を通して停戦交渉を・・・ ¨゙ミ、 ヾ{/,こニ'`v‐->_>'ー=<_/r<二 ラ¨ ̄ lj そうかついにフィンランド軍も限界か。 \ヾ 、\ =ラ}⌒/⌒ 、 ―- _ li スウェーデン大使と言えば同志コロンタイだったな。 }ミ、 | / / ヽ ,....':: l 懐かしい名だ・・・ . ヽーミ三三彡',ノ∨ / / ,:'
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
116 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:09:53 ID:VMPs/jiU0
,,ィク  ̄ ̄ ヽ、 ..r‐" 'ニ..-ー 、 ,-ー、 ヽ __ょf''" /ミミミヾミ ヽ ////ハ ', 丶'广 ./三ミミ ヾゞヾミ. V // /,ハ、 ', '''、 /三ミ'' ̄ ̄" )tl宀l冖'冖テ=⊥ ^ゝ、 ヽ、 ゝ、 i三三ミ|! '、 ′ ハ ¦ `- ゙ゝ、 ヘミ三ゝi|Ll{_|ー-ニ,,,__ i〉 j'|__,;:=-‐'''''.l . `\ `ー=ニ ヽ彡_](l(,''{弋テヘ.} リ厶u|ェ代ア¨フ+.lミ 三 彡 ーr=彡巛T {/ ::::l` / lヾ、 三彡 \彡ヾミミ| :::::l /′ ,'トソミミ≧= >-ミ ミZ _ i ゙,' 、、 ,'ミミヾミ` あれからもう19年も経つのだな。 フ 彡ミミ〕 ゙ ,,r'._,. ┘ヽ ,'ミミ三ー′ 彡ノソ介 /, -―-._ 、 ノミミヾミ` いま、クロンシュタットはどうしているだろうか。 ヾ彡llヘ、 ¨二 ̄-' ! /トソミミ≧= `ヾ| ゙ヽ / Vハ「、 結局、私の理想は潰えてしまったが・・・ ァー 、__ ヘ 、 _ノ'´V`、 / `゙''''キtョゥvlf" _,,....ぇ /ヽ ンf'三 ヘ、 / \ ノ"´ ̄"ヽ l ', ..‐'', ヽ、 _/ヽ、 lヽ、 l ヽ _....-‐''" ', \/ ヽ l ゙┤ 卜、
NKVDのスパイ ステパン・ペトリチェンコ
117 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:10:26 ID:VMPs/jiU0
【補足】
r'´.;.;.;.;;;;;;,ィ'´ \;;;;;;;;;.;.;.;.;.)ー-┐ r‐(;.;.;.;;;;;;;;;〃 ヽ;;;;;;;.;.〔二ニ 1 「「(;.;.;.;;;;;;〃 `、;;:;:.;)ト、// | | );.;.;.;.〃 i | |: i i;;;.;( //} ヽL_, イ: (.:.:.: | | | |: |. l l |.l;;.;.;)//ノ ///(.:.:{ .i i l | .l:| | |. l l /l:.∧ l l l:.|;.;ノ i:.ト、 ///.:ハ.:{i i l | .l:| | ト、 ! ! //l/ l ./:.:/ l:.l;.!. l:.| i.| / l, .:.:| i::N i ヽ「 士士Nト、 ', /// イ七/i:./ ///ノi: |:.| |:| l .:.| . .:| l::| N: .:l:lV7´尓ミヽ \V/ィ´o示ミヽィィイノソ i::|. l.:| |」 l/ . . l l::| {{薔トト、ヘ 辷。ソ L辷ソノ l/ iシノ |::|: : | コロンタイとペトリチェンコを覚えてた貴方は l . :.:l l::| i ハ /l .:.「. |_| :.| | . :.:| l:」 i.:/,.ヘ ┌--┐ /´l .:.| i .:| よく訓練されたヘビー読者なのだわ! | . :.:| // .i > `ー ' ..イ. l .:.| l :.| | . :.:| /./ /:|. '´  ̄``ミ= 彡'´  ̄`ヽ l l :.| ほぼ四十話ぶり、3年越しの再登場よ! | . :.:| /.:/ / l:| ,. 'ニ{{薔}}ニヽ. /∧ l l :.| | . .:i| ノ.:/ > リ , ´ ̄`Y介Y´ ̄` // ヽ\. l :.| | . .:l|.:∠ / `Y´ /l ト、 // 〉 〉.l :.|
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ ミ;=======゙ミ / ,= ヽ / ,=' _ ∧_ _,, /,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_ ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ 両者ともに第十四話 失望と叛乱と妥協に登場。 { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ コロンタイはシリャープニコフらとともに |`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/ トロツキーの「労働の軍隊化」に反対した | |{i t _ / | 「労働者反対派」の一員。 | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | ペトリチェンコはクロンシュタット水平叛乱の中心的人物でした。 // i} / }-‐斤ヒl、__| l| | r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ __ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ | ヽ ノ' `j }} /X | {{ |
118 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:11:14 ID:VMPs/jiU0
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ , ミ;=======.:::゙ミヽ / ./ / ヽ\ \ \__/ /l / / , /l'| ト、l ',/ コロンタイは大粛清のなかで周囲の人間が | / l/|7ニイ´/〃| -L.l ! 次々と処刑される一方、外交官・女性活動家しての名声から | l |┬::cr ./ /┬::cr」 || 生き延び、いまは駐スウェーデン大使に。 | l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l ハ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| ペトリチェンコは叛乱鎮圧後フィンランドへ亡命しましたが l \ _ ,/ | その後ろ生活苦からチェーカーの勧誘に引き込まれ /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| | 冬戦争の頃はスパイとして活動していました。 /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. ! l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! ! / / ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!
に二三彡::::.∧ ハ:::::::::.|\Y《 仁{_/つ::::∧ :ハ:::::::) . ) ) . 廴__,.イて ,'.l j | | | }::ム辷彡' .ハ ; (::::.| | { | | ハ V .l イ.∧ l | :!.|::::/. | |:| .ハ ,: l| 辷| l .V.L | ハ.ヽ | / ,/7 .Ⅵ jl !.}:::} .| |:| ハ:/ :!l .|!ト{ .ヘlV>>zリ,,,. ハ l/./ィ-七7.l ∧リノ|::lハ | |:| .ハ/ ::l| .|::|ヘ\ `\V/7 .Ⅵ从ンj .|:| .l. |:| / !| |::ト叮アト、ー-一= 二___,、 7イ |ソ}l::| .l | ,' | |::|. | .l∧  ̄´./ ! .|' 川 :l: i| 亡命したのに後になってソ連の手先になるって .′ :| 川 .l .|.`ヘ. ,-、 / /l .| |: i| ゴーリキーと同じよね。 ; :l / リl. >、. / ノ .イ. |..|.. |:: | どっちも生活苦からってのも世知辛いのだわ。 | ::| / .∧}./´.::.:./)/ )/ /,ニ、.`ーzxノ八. |:: | | ::| ./ /´::マ.:.::.:.:,.ィ´二二) (__,.(_}://::Vム |:: | 懐かしい名前を再登場させたかっただけだから | | .//>、::マ: _,j /´ ̄二) ._ゝ=-、ヽ/::〈 .Vム .|:: l 特に物語に深くかかわるわけでもないけど。 | ::l .《∠≪:::::::へ.マ {. /´二) ゝ─、`ヽ|:::::::\Vム,!| |
【補足終わり】
119 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:11:45 ID:VMPs/jiU0
2月23日、ソ連政府から届いた回答は過酷なものであった。
講和の条件としてカレリア地峡、ハンコ半島、ラドガカレリア、 およびフィンランド湾に浮かぶスールサーリ島の割譲を提示してきたのである。
/´´`ヽ ゝ、 / | ヽ`~~´ | `ヽ、 `ヽ | : | ( `) ヽ | ヽ ヽ,, | ) .| √ て :´ ゝ / | :´ `ヽ、 :´ | : ▲ラドガカレリア | √\_ | ヽ;;;;;;;;;;;;; \ ヘルシンキ ▲カレリア地峡 ヽ、 ○,,,---~丶----¨¨¨ `ゝ、,,,,,,/¨ ▲ `> ▲ スールサーリ島 ハンコ半島
自軍に有利な戦況を見て、ソ連側が要求を吊り上げているのは明らかだった。
/イ;小ヽノ::/ | | | \ ヽ \ ゙, l l ヽ 〈:{_/:/ |:|`ー' | |、rr==≧ミメ、 \ i イ | j ' ヾ:/ |:|| | l `_ゝ'ノヾー | / |/|.′ l // |:|∧ | `''" ̄` lイ=ミメ、lノ ′| | /::/ |:| ヽ '、 u 、 ヽ'_ヘ / / /| | . /::/ |::| \ ヽ / ゛''/ イ/ jノ /{:::{ レ′ |` \ r=ー 、 U ハ ノ } 、 /  ̄ /| |  ̄`ー' / / イ 冗談じゃないわぁ!! ::::V / | | ー ニ´- ' ノ ―‐ 、 、 / ! | イ | こんな要求は呑めないわよ!! ::.::.::.:..\\′ / l | ___ \ , i´ l | .::.::.::.::.::...\\/ | |7/::.::.::.::>ト二. | | | ::.::.::.::.::.::.::.:..\\_,l |/.::.::.:/ ´ 小:ト\| l | .::.::.::.::.::.::.::.::.::...\ヾl |::.::.::.{::{__ イ:| |:| }::}| | |l
120 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:12:46 ID:VMPs/jiU0
\/: /: : : /: /: : : : : : /: /: : |: : : : l: : : ヽ} \ /: /: : : /: / : : : : :://://: :∧ : : : :|: : : : | 〉 l: |: : : |: /: : : : :/ /" /: :/ \: : :.|: : : : | / |: :ハ: : : |: |二ニ==ェニフ´ /, へ、____>':「: |: : : レ' ヽ:|∧: : |: |く/フこ^ヽ\ / / _ェ‐‐、=、`|: : |: : l: :| ∧ヘ: : |/ |r^{:::}゚ | " |^{;:::}r^} 〉 |: :/: : l: :| 防衛線が次々突破されてますぅ! /: : |\: |ヽ >ー‐' ヾ_こ_ソ /:/: : :/ /| / : : {. \ヽ ::::::: ヽ `ー―' /イ: :/ /: | ソ連軍はヴィープリの目前に迫ってるです! ./: : : ∧ ト > , へ、___ :::::/ /: ///: l: | : : : i^ヽ *\ / /´ :::::ヽ // ノ/: : l: | 一刻も早く交渉をまとめてください! : : /レ⌒ヽ、. ヽ、 ヽ、_ :::ノ , イァー‐く`¬ : l::| : / / / ,へ. l| ` 、  ̄ ̄ ̄, ' rーく \. |` ト、:.l::l あそこが占領されればヘルシンキは丸裸ですぅ! ::/ .| ' / /ヽ| >= ァ  ̄ /^ヽ ` ヽ. | 〈 ヽ::| : / | / | /⌒/L「\. | ./ / | |
121 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:14:00 ID:VMPs/jiU0
`ー,:::::::: __ノ / / / \ \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___ (_:::::: ヽ/ / / ヽ 、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ r’:::: / { |! | |! |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{ `ァ: :′ / / ! |! |! |! |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '. ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/ { . | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ| '. . | | |!| |!、 {! |! // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) | | 元帥の言う通りよリュティ首相。 . { | | { 卞ト、ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ | | ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´/ ./ }| 〉 : ゝニン | | ヴィープリが陥落すれば交渉材料を失う。 ヽ乂ヘ!ゞく `} ', ` ┬'´ | ∨// | } |ヘ ^T´ _、__ | | {ノ´ | | ソ連は外交交渉よりも 川 | 丶.、! ̄ r‐、  ̄レ'ノ } ! | | ヘルシンキまで進軍することを選ぶでしょう。 //} ! _≧-..、 `´ ,∠⌒<}/ 八ヘ | | // j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / />ヽヽ | | そうなれば本当の亡国よ。講和に応じるしかないわ。 ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}イ夊)=-:.:.: / /:./::::::ヘ∧ | | この内容でも受け入れるしかない。 // / />ァー:. :.:.:.:`¨)´:.:.:.:.:./-ー=二二〕\ | |
./:::::/ | | i:::::i |:::::......\ | ;、 ∨i V .| ハ ハ | ../:::::/ | | .}:| .|::::::: ヾ .| ヾ/\\,∧ | ノ i ./ | | .i:::::/ .| ト /:::| .|:::::::.... \ ヘ .\.>∧ ハ / / / | | l:::::l | | ./::::/ |:::::: ミ、 /:::= '''\: i ./ / / .| / |:::::| | ハ:::::/ ト、:::: ヾ\i:::/人 .>ハノ / ./ / .レ ー ' /| | \i \ し ミ=彡 / ハ / .// / .| |:::::::\ i\  ̄` V ヽ / / __/_ | |::::::::::::\ \ U ∨ /V ::::::::::::::::......i ハ::::::::::: \_\ Ⅵi \::::::::::::::::ハ i::::::::::::  ̄ _ > \\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川// ::::::\:::::::::::∧ |::::::::::::. u i iヽ、\ _ ィ i、 三 三 ::::::::::::\:::/::∧ |:::::::::::::: \ \\_ハ |_ゝ 三 独立が・・・ 三 :::::::::::::::::V::/:::::\ |::::::: Y⌒ /: V .| 三 三 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ .|:... >'´ ./ i | 三 私たちの独立が零れていく・・・ 三 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ .ハ:::::... _ イ / | / 三 三 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ト-、_,ハ` / / .| / // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ \__| / / |/
122 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:16:34 ID:VMPs/jiU0
3月に入ると戦況はますます絶望的になっていった。 カレリア地峡最大の都市ヴィープリの陥落はもはや時間の問題であった。
,.,.,.,.,.,.,.,.,__ ,,;f::::::::::::::::::::::ヽ i::/' ̄ ̄ ̄ヾi::l |::| \ / ,|::| |r-( ・ );( ・ )-| ( ヽ :::(__)..:: } 敵が息切れを起こしているぞ! ,____/ヽ -==- / r'"ヽ t、 ヽ___/ いまこそチャンスだ! / 、、i ヽ__,,/ / ヽノ j , j |ヽ あの忌々しいコッラー陣地を今度こそ蹂躙せよ! |⌒`'、__ / / /r | {  ̄''ー-、,,_,ヘ^ | ゝ-,,,_____)--、j / \__ /
さらに赤軍第8軍がラドガカレリアで再度の大攻勢を実施。 なんとか持ちこたえていたコッラー戦線も耐えきれなくなりつつあった。
もはや、フィンランド軍が限界を迎えていたのは明らかである。
そしてついに1940年3月12日・・・
124 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:17:18 ID:VMPs/jiU0
____ __rf㌻ア{⌒V⌒ハミ*、_ __(ハ'゛乂_,廴ヽ´_,,ノ,ノ⌒ヽ㍉,_ _{「/,ノi:i:r‐┘_,,.. ̄..,,_ `ヽ、i:i_ハ)) (^/イ⌒,x≦^ ^''*、i乂八ヽ __};{_ノ,x㌻ { ; i 辷ヽ㏍}I.}⌒ヽ 〃⌒く/\}} .i{ | |{ } ; . 乂}ハ{⌒) } ゝ //}__ノ.iハ li{ | |{ }! .} i! //}}\xく .{/イ/ハ i{_,i 从 . | |{ }! i} i!乂_リ⌒\ヽ / !}__ノ -=≧s,,.ハ_j |{_,,.s≦=- {\} } } く/. !}[ i `笊irjハ^乂_,,_ 笊irjハ7´ { )) } } // !}[ | |!`冖''゛ `冖''゛} { 〃 ノノ ・・・講和しましょう。 .〈/ .!}[ | |! ;, _,ノ { {{ く/ }[ | i|!;、 _,,.,,_ ,7 ハ ∨ 軍は良く戦い国民は義務を遂行したわぁ。 / .| i|!l i` .イ,′ / } ∨ / | ;|!|ノ }_,,.≧≦.,,_}_/ / .} . ∨ 私たちは、祖国への務めを果たしたのよ。 / 八 i!|_/r''⌒)(⌒ヽi:} / } ∨ / /⌒ー\ ヽ. {_/乂\_j;ノ .イ≧=-. ∨ / 〃i:i:i:i:i:i:i:i:{))⌒`ーァ / }`ー //;{i:i:i:i:i:i:i:\. ∨ ′ _j{i:i:i:i:i:i:{i:i:i{)) ./ /i } } /ノ{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ. ∨ .′ (i:i:i:i:i:i:i:i:i:Vi:{))r‐く/⌒)〃^Y^)_j((!{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i} ;,
125 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:18:00 ID:VMPs/jiU0
1940年2月末から進められていた停戦交渉がついに妥結する。
両国間でモスクワ講和条約が締結され、3月13日午前11時をもって戦闘行為を停止することが合意されたのだった。
( (;;、(,,, 、 (;; ;;''')) 、 (;;(( )) ) ノノ ,,) ( (( ,,,;) ( ( ,;;) (",)ソ;ソ ⌒) .(;;、(;;⌒'') ) ノ ヽヽ ,,ノ ('"⌒;; ノ;; ,,,.. ;;⌒'')、 ( _ ⌒) ) )) ノ''⌒;;)⌒)..,,, (;(、(( .,,;;;;⌒),, ( ( (,, ( (⌒;;;;,,.⌒) )));) ::⌒;ソ⌒;;;;''')ノ,)ソ_,,,.....=) ノ--''''""""" ̄ ̄`゙゙ー‐-- ノ、,,,,,,,_,_ (;; `)⌒;;,,.⌒) )));) (;((( (⌒.从从''"""^ )ノ ....;;;;;;;::.. ""'''''从从,,,,,,'-、,,, ,,,;;)) '';,,,,)_,'从从,,,,、 .'';;;" ::::::;;;;;;,,,.... ;;;;;;:::::,,,' 从从,,,, )),) ,,,;;;;;; ΛΛ ,、... ::::;;;;; / ⌒・~ ,,,;;;; / ⌒ ) ::::;;;;; / ;・ ヽ;),、.. / ;:/ つ.・. ( ) ∪:::::::::. ~( ) V V ;;;;;;:::::::::,,, ~ ⊃
こうして、4か月に及ぶフィンランド冬戦争はついに集結した。 ソ連軍の当初計画では、わずか4日で終結すると考えられていた戦争である。
126 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:18:26 ID:VMPs/jiU0
しかし、勇気と奮戦と平和の代償は信じがたいほど高くついた。
フィンランドはバレンツ海に面する極北のカラスタヤンサーレント半島、ラップランドのサッラ地域、 ラドガカレリアを含むカレリア全土、フィンランド湾のスールサーリ島およびヴィープリ湾に面する島々の割譲。
▲カラスタヤンサーレント半島 /´´`ヽ ゝ、 / | ヽ`~~´ | `ヽ、 `ヽ | : | ( `) ::: | :::::::サッラ地域 ヽ,, :::::| ) .| √ て :´ ゝ / | :´ `ヽ、 :´ :::::::::| : :::::::::::カレリア | :::::::√\_ | :::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;; \ :::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;; ヽ、 ,,,,,---~丶----¨¨¨ `ゝ▲,,,,/¨ ▲ `> ハンコ半島 スールサーリ島
そしてヘルシンキ西方ハンコ半島の30年間貸与を強いられた。 これら領土的損失は全土の約12%に匹敵するもので、人口の約1割に相当する42万人が家を失い難民となってしまった。
残された南部の人口地帯も、カレリアの割譲によりフィンランド湾に繋がるサイマー運河が遮断されたため 内陸に閉じ込められてしまう事態となった。
127 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:19:26 ID:VMPs/jiU0
割譲対象となった地域にはフィンランド第二の都市ヴィープリとエンソ工業地帯をはじめとするフィンランド産業の心臓部が含まれている。 フィンランドの重要産業であり、火薬の重要な原材料である高品質パルプの生産能力の80%、そして水力発電設備の30%を失った。
....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::. ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: (''⌒ , ⌒,ノ("⌒) , , ノ ._...::::::::::::::::::::::::::::: ( )( )( ) ( )( )( .) ixi .....:::::::::::::::::::::: ∩ (ノ :(ノ:(ノ (ノ (ノ |X| ......:::::::::::::: I||I ||_,||_||_,||_|| ,, ,, |iXi|............,,,,,, :: : :::: ||__| ̄|||||||||||||iii / |/ |/ |./ |/ ~~~''~~~''~~~'''''i-;== =iii|「「「 ' i三|::..:..... ||||||||||||||||||||||||| TTT」iiii | iiii.| iiii. | iiii iiii iiii iiiii iiii iiii..| |iiii| |「「| ̄| ii三| .:: ...: ii|||||||||||||||||||||||| iiiiiii| iiiiii;;---;i~""""'''''''''''''i;;;;;;;;;;;;;;;;;;|__iiiiii| 「「=i i~i三| __,,,, iiiii--「ii!!!!!!!!!!____;;;=;; ;;;;;;;;;;;;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|iiiiii|「| ==i i ;.三|/ヽ__i TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT
さらにソ連側から割譲地域に存在するインフラ設備や機材、機械用具の引き渡しをも追加で要求された。 こうしてフィンランドは領土や工場に加えて75輌の機関車、2000以上の鉄道貨車、そして多数の自動車・トラック・船舶を奪われた。
128 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:20:41 ID:VMPs/jiU0
【補足】
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ , ミ;=======.:::゙ミヽ / ./ / ヽ\ \ \__/ /l / / , /l'| ト、l ',/ | / l/|7ニイ´/〃| -L.l ! モスクワ講和条約の内容は、 | l |┬::cr ./ /┬::cr」 || 開戦前にソ連から突き付けられた要求よりも | l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l 遥かに苦しい内容となりました。 ハ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| l \ _ ,/ | 割譲地域のほとんどがなおも /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| | フィンランド軍が保持していたのです。 /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. ! l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! ! しかし、ソ連はフィンランドがこの要求に / / ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|! 応じざるを得ないことを分かっていました。
【補足終わり】
129 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:21:36 ID:VMPs/jiU0
モスクワ講和条約の屈辱的な内容は、勇敢に戦い続けた多くのフィンランド人にとって大きなショックであった。 それはまるで、戦い続けた場合よりも多くのものを失っているように見えたからである。
∧ ∧ ヽ!| ヽ!| /´ ̄ ̄ ̄\ / u ヽ∩_ . | U \三/ !〈〈〈 ヽ . | (●)=(●) |〈⊃ } ぼ、ぼくたちはまだ戦える! | ',. | | | ヽ! ! カレリアだってまだ守り通せてるんだ! . | | l | ヽ ノ / 何でいま諦めなきゃいけないんだ! |__゛''‐――一 ゙´ / (___) |
フィンランド市民
_ , - ' ‐ ― 、 ‐- / ※ `< ヽ / ≠  ̄ ^:  ̄: :― 、 ※ヽ ` < /: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ヽ > /: : : : : : :/: : : : : :,、: :i i: : : :', i / そうです。私たちはまだ戦えます。 ./: : : : : : : i: : : : : :_.-弋「i: : : :.} }/: :i |: : : : ;__: :.i: : : : イ/ 乂: : : :} i: : : :.| 多くの領土がまだ私たちの手の中にあります。 i: : : : : : `トi: : : :〃 _ /: : :,イ }: : : : | ヽ: : : : :./__,ゝ/  ̄ ̄/: : :/;{ ※ }: : : :.', ・・・だからこそ今、武器を置くんです。 ヽハ: :_ゝ < ./_:, ィ.ノ.{ j : : : : ', ハ ヽ ヽつ , i: :.} }: : : : : :', 戦えなくなった後では完全なる滅亡しか残されていません。 ,': { }: > 、. ィ" ',: :', ',: : : : : ヘ /: : j ,': : : : : : :〉 ヽ i i: : : : : :.ヘ
130 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:22:26 ID:VMPs/jiU0
,. ´ ̄ ̄ ̄ ̄`丶、 ____ ,. ´ _, --一- 、_\ l ,. -‐ ´※ 米 ` ヾ、 \ / r ´ _,. -匕 ̄ ̄`ー 、 ※ヘ \ _/r‐┘r‐ ′ }丶、ハ 、 \ />、 _ノ / // _ ノ l V∧\ /` { / X ∠ _ ´ / / |\}/ ,′ f / / / // ∧ i ハ ヘ / _」 ,′ ! ∠ >--ィ_, イ / / ハ | l ト、 ・・・栄光あるフィンランド軍将兵諸君。 / { l l 卞テ=rミ / / / 、{ }\ / } | / / f ハ ∧ 弋tツ ノ /´ ミ二' 7 ァ 、 リ`| 苦しいなかよく義務を果たしてくれました。 / / } ゞ、 ト、 下りアイ / ,イ/ | // ( ※ ∧、 \_ ,!  ̄/ 〃 // 今、私たちは、多くの血を流して守り通した /′ } l l \ ̄ r=_, // ̄7 / ,1 + }/、 \ _ ィ´ } 米 / 私たちの郷土を手放そうとしています。 / /{ ※ ! \ 7  ̄/ / ! {1 / f㍉rう 1 + } \__1 '、リ / } + f | しかし忘れないでください。私たちにはまだ義務がある。 , ′ rf´ ̄ ̄}、 ) x==0====x Y 1ハ / 7:.:.:.:.:.:.:.:.:\米ヘ、{{ //{1ト、 }_) }} ! { , それは、フィンランドの西欧文明を守ることです。 / f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}、 1ヾ__f1 |!{ ゞ==xソ ヾヘ ∧ / l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l _)、ヘ、 ̄ |、}、 \_} __ \__'. それこそが我々がヨーロッパに負う義務なのです・・・
131 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:23:24 ID:VMPs/jiU0
・・・こうしてフィンランドは敗北した。 事前に懸念されていたとおり、講和の内容は終戦後もなおフィンランドの独立そのものを揺るがしかねないほど過酷なものだった。
,. -―-、 / ヽ /_ .ヘ ゝ!: :.\ /`ハ l: : : : :\/: : : l'´ . l: :.: :.: : :.l: : : : :.:l l: : : : : :..:|: : : : :.:l . i: : : : : : : |: :.: : : :.l ,'.: : : :.: : :/|: : : : :l:ハ ,': : :l: :/l:./: l!: : :.l: l: :', . /:.: :/:/:/:/: ∧:.: :.ヽ!l: :', . /: : : /: /: :/:l:::l: : : : ヽ: :.', /: :./: : : :/: :l::::l!: : : : :ヽ: :', /: : : : : : :./: :./::::::',: : : : :.ヽ: ヘ /: :/: : /:/l:::::::::ヘ: 、:ヽ: : ヽ:ヘ . //: : :/:/:.:.,'::::::::::__∨\:\: `ヽ /:/: /:/: /:l:::::::::::l: `ヽ、:.\:\: \ . /:/:./: : : ://:l::::::::::::l:`ー-、\:.\:\: \
しかく皮肉にも、内戦以来、階級とイデオロギーで分断されていたフィンランド国民は、 ソ連という共通敵に立ち向かうために急速に団結を深めていくのである。
この対立の解消と国民意識の統合は後に「冬戦争の精神」と呼ばれることとなる・・・
132 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:24:28 ID:VMPs/jiU0
【補足】
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ ミ;=======゙ミ / ,= ヽ / ,=' _ ∧_ _,, /,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_ こうしてなんとか平和を掴んだフィンランドですが、 ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ ソ連に故郷を奪われた42万人の国内難民は { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ 政治的爆弾でもありました。 ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ |`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/ 彼らは故郷の奪還を声高に主張し、 | |{i t _ / | フィンランドをソ連への復讐に駆り立て、 | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | のちの「継続戦争」の一因となるのです。 // i} / }-‐斤ヒl、__| l| | r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ __ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ | ヽ ノ' `j }} /X | {{ |
|: : : : : : : :/ / \ `丶ト、:.|:.:.:.:.:.:.:|: : : : :ート、、ヽ ヽ.ィ: : : :/ , / l 'i '"´: : :.:|:.:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ r‐:':::::::/ / / . | .l. | .',: : : :.:|:.:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r ',_:、:::/ |||. | .|. | `丶;.:.|:.:.:.:.:.:.:!: : : : : :ハ::ヽ ノ:,' .|l| \ ト、 | l !´: :.:!:.:.:.:.:.,' : : :r ' `¬ /:| | . |十ト 、 |__x ┼‐ヽ- / | .).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |: これだけの損害を出しても . /:::,! | .VV_ _\ `丁__ヽ|_____∨ ヽ{: : :/:.:.:.:./::::::;::::ノ| !: /:::::ハ.ト 、 ト下丁丁 ‐-不三丁丁フ ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::! | .!: ソ連との講和を完全には受け入れることができなかったのね。 . .ヽ|l ',ヽ \| 弋_‐.フ 弋_ー_フ | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l .! |: |丁| ,、,、 ,、,、,、l ! .|:.ヾ ニフ !::l .| |: 結局、数年のうちにまた戦争へと突入してしまうのだわ。 . | l| ′′ ′′′| l| .|/:.:.:.:.⌒ヽ丶|. |: ..|: / / 人 | l| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\|: |: ネタバレになってしまうけど、 / /| |_ > .._ r_‐_、 _, l l.! !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ |: /,イ | |! /:.:.:.::::ハィュヘ: ̄「「ヽ ..,' .,':| |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|: そして結局また同じ結果になるのよね。 ノ' | .| ,′/`ヾニンリ:::..:.:.:.:.:./ /:.:.! !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ..'"ィ | ||:.::':.:.:.:.::.:.`¬´:.:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'. <._ < .| ||:.::::::::::::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:! !:.:.:.:.| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
133 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:25:11 ID:VMPs/jiU0
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、 = ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ , ミ;=======.:::゙ミヽ / ./ / ヽ\ \ \__/ /l / / , /l'| ト、l ',/ | / l/|7ニイ´/〃| -L.l ! 隣国との適切な外交的感覚を掴むのが | l |┬::cr ./ /┬::cr」 || どれだけ難しいかということの一例ですね。 | l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l ハ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| フィンランドがこの答えを見つけ出すのは l \ _ ,/ | 第二次世界大戦の終結までかかるのでした。 /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| | /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. ! 単純な国力関係だけでは答えに辿り着けないのです。 l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! ! / / ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!
【補足終わり】
134 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:25:53 ID:VMPs/jiU0
〉 <三三三三三三三三三三三三三三〉〉 , <三三三三三三三三三三三三三三三7/´ 〈 〈三三三三≧.イ"´ ̄ ヽ. 、 i`Y/ \、三三>7 i 、 '. } ハ ヽ./ i ハ \ 、 ヽ ' ! .ハ フィンランド国内ではソ連への復讐を / / i/ /i ハ. ヽ \、 ヽ . i i i 声高に主張する者がいるが ′ i′' j ' \ ヽ丶、\ ┼f ┼ :! :i i まったく馬鹿馬鹿しいことだ! i i / /_/_/__ ヽ \ >x≧f斗} i i i l |i / イノ∠_云ミ、 \、 イ_ぃハ 癶 / l i つい今しがた、危うく国が亡くなるところだったといいのに、 { ハノ´ 小 {_氿゚} 弋__ノ イ i l l また同じ危険を繰り返そうというのか!? V i \ ヽ 弋ノ /i ! | ! i i ハ\_ ' ハ i li .′ 僕たちは現実と向き合って生きていかなければ i l l ヽ '- ’ ィ .ハi // ならないんだ! l ト、 ハヽ > _ _. イ/j/川 / ′ |l } ./ ヽ>ヽハ`¨´ _⊥` 、 l′ i/ , v⌒ -‐' {_. ´ `丶、 _ ,孑'"´ /_ノ7ー 、 __>'´j、! /) / // ハ 「ヽ } /fゝイ丁! ハ
前駐モスクワ大使 ユホ・パーシキヴィ
135 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:26:35 ID:VMPs/jiU0
・・・しかしフィンランドには答えを導き出せる人間が、確かに存在した。
それこそがユホ・パーシキヴィである。 対ソ交渉の最前線に立っていた彼はモスクワとの意思疎通の可能性を信じる数少ない人物だった。
./:::::i:::::l::::::::::::|::::::::::::::::;l;:::::::::::::::::::::::::::::::、;;:::::::::::::::::::::::::::::ヘ ./:/::::|::::::;ヘ;;;:::::ヘ;;;;::::::::::::;|;;:::::::::::::;::::::::::::::::l;;;;;::::::::::::::;:::::::::::;;l /:/:::::;|::::i:::;;;゙i、;;;::::ヽ;;;;:::::::::;|;;|::::::::::;|::::::::::::::::|;;;;;;::::::::::::;;:::::::::;;;;| /;/|::::;;;|:::ヘ::;;;;;|\::::::\::::::::::|;|::::::::;;|:::::::::::;:::;;|;;;;;;;;;:::::::::;;;:::::::;;;;:l .|:;| |::::;;;|l:::::;ヘ:;;;;|. \::::\;r::::l;|::::::;;;|::::::::::;;::;;;;|;;;;;;;;;;;::::::;;;;:::::;;;;;l |:;| |:::;;;|.|::i::;;;ヘ;;ヘ ,×、\;;|::::;;;;/:::::::::;;;::;;;;;|;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;:;;;;;;;l フィンランドの安寧は |;;| .|:::;;|. l::ト;:;;;ヘ;;ヘ/ .,rl' `''|:::;;;/:::::::::;;;;;;:;;;i;;ト:;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;l |;;| .l:::;;| ヘ:、ト;;;ヘ\,ィく. | /:;;;/:::::::::;;;;;;;;;;;;;|;;| };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ソ連との関係正常化に懸っている・・・ .|;| ヘ:;;l ヘ.l::lヽヘ ヽヾレ /;;;ィ::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|;;レ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ヘ、 ヘ;;l .リ |l\. .///;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;|l;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト:;| これだけは何としても \'' ノ ゙ ´ l:|::::::;;;;;;;;;;;;;;/;;|'|;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. ゙ ゙iヽ、 _ .l:|:::::;;;;;;;;;;;;;/;;;;l .|;i;|ヾ;;;;;゙i、;;;;;| 成し遂げなければならない! .|::;ィ::゙::´ |l|:::;;;;;;;;;;;;;/.l;;/ l| l| ヾ、|.\| // |;l;;;::゙ヽ |;:;;;;;;;;;;/ l;/ ゙ .|、,,_ /' .l|ヘ::::;;;ヽ‐'i'|;;;;;;;;/| /' _;,:. -‐': : :ヽ .' ヘ::::;;;;;;;;| |::::/,rl ,, -:'''´: : : : : : : : : ヘ. ヘ::::_;;l-'V/_;,〉'´: : : : : : : : : : : : : : : : ゙ヽ、 .,r,r´,r''゙´ ゙、' : : : : : : : : : : : : : : :___ ヽ、 / ゙):{ (´.| : : : : : : _,, -'''´ :r'''ヽ `-ヽ / ゙ヾ\,,_,,r''゙l _,,-'''´ _,,_ i⌒'''゙: : :゙⌒'': :ヽ
対ソ協調派の重要人物であった彼は、 後にマンネルヘイム、リュティと並ぶ巨人として現代フィンランド史にその名を刻むことになる・・・
136 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:27:11 ID:VMPs/jiU0
一方、フィンランドの敗北は英仏では自陣営の敗北と捉えられた。
とくにフランスではフィンランド支援に最後まで手をこまねいていたダラディエ政権に対する非難が 危険な水準にまで達しつつあり、同国の政治的安定を脅かしていた。
|| |! / / || | / / ,-‐-、 / / ,. - ─- 、 |_!_!ュ } / なにやってんだ無能政権!! / ノノノノハヽ `'}‐┴、 i ,-、_{___ l' ,. -─- 、 { ̄`{ / } | r} ` / -' | |`i / ,ヘr^、 | }_, ,! -‐- 、 / / フィンランドが降伏しちまったじゃないか!! { 'ァ' `ー'/,_ )!/リノ二二jノノ`i, / _i / ,-ソ 、 ノ/ニ| `i// - r {⌒ / |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ ,-rrr、 /#\ 、 `='ノ iニij ,ニ゙ | `i /| r、/__,| ̄/ ノノノij iっ,!,!,! 税金泥棒はとっとと辞任しろー!! \#i\  ̄,ノ`i ヽ |r┼-、 i' v{_ (__ハ_! | _ノ^i'_フ'i,! `i { \i#|\==|/`|\\`ー| ´|ニ、ヽ | i ` ,.-i{ }、|- ,-'i |\_|> \|ヽ } ノ i \ | 〉' `ー'/ ,く.j 二ノ /ソ ヽ._`ファ-ァr{`ー-1 O|/ |l/ i ノ´| / /_ノ\\ "{ヽ /i「|i、rr、/|ヘ! /ノ | | リ /∧ V_i/ ヽ_|\ノ|ヘ !| !|.| | |/ |-── ' |0` | / ヽ_/|\ 、 `| {| |゛゛| | | | /ノ | \ リ | ノ ri ノ |
137 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:27:24 ID:VMPs/jiU0
∧ : : l: : : : : : : : : : : i|三三 ̄l!ヽ i三ヘ: : |: : : : : : : : : : : j|三三 ! ヽ i!三ニヽ` 、` : : : :_ -' lL三三_! ハ_ くくく・・・そうかそうか。 L三三ニ>: : : ̄: : : : /: : : : : : : :_!__ _x入 \: : : : /: : : : j: : ≦/>イ ヽ さすがの愚昧な議会の連中も、 ヽ__: :ィ: : : : : : _/イニ> ´ ゝ゚´ 今度ばかりはダラディエめの ,,z≠⌒ハ: : : : : : ;,イ/// ィ´ 無能さに辟易しているか。 -‐==ュ。、 /イ/__ ノ : : : : ノ/// z/ , -<´ ≧=ュ>=イ/イ三三三>、ェイ/ソ イ/
138 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:28:38 ID:VMPs/jiU0
そしてこれは、長年政治的不安定下にあったフランスにさらなる危険な要因をもたらすことになるのだが・・・
|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | /| `ヾ:.、 ! : : : : : : : : :、: : : :\: : :}: : /: : /: : :/: : : : :j/│ ∨: : : : \_.: : :\ : : : ヽ:j.:,ノ-‐'― '"、: : : : : : /:.│ ∨: : : : : : 彡´ ̄ ̄ ̄ ̄`´ \: : : : : : .′ ∨: : : : : :ノ_ イミ: : : : : / ..イ \ ∨: : : : イ_ __,/ ヾ: : : : : ´/ \v: : : : :.′`>====-': / ̄`ヽ lミ: : : / 愚民どももようやく目を覚ましたであろう。 ∨: :ノ! /笊`> .:.:.:.', <゙笑ニ> |ミ: : /_ `ヽ:、: : : | ´ ̄ .:.:.:.l |ミ: :/ 戦時には我のように強力な「王」が必要であるということをな。 \: : ! :.:.:.!: !⌒! l⌒ヽ ヽ:!:' ′ | あの雑種はその器になかったのだ。 ―-- ..,,,__ | :.{ :, __ /.:. ノ / . : : : : : : ¨: ‐- .,_\ :':, -==‐…’ ./ / さっさと退場させるがよい。 / . : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ〕:r.、 ⌒ .イn/ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ` <: : : : : : : : : : : : :l__| !\ //{ } ,. -- 、 / .:::::: __`ヽ: : : : : : : : l__j '; 丶., / / )ノ ,. ´: : : : . \ ´ .::::::: ,,.:::::´ ̄:::::::::::::::: : : : : : : : :!: : : : `ヽ. `:.-.:´ / ′ r<: : : : : : : : : : : : :.,. ー‐-- ., .::::::::: ,,:::::´::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : :\ ,,:┴- ..,,_ /| : : : : : : : : : : ,,<: : : : : : . . `  ̄ ̄ ̄ > :::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : :\ /: . :/lヽ\ ヽ/:. /! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . : . : . : .` : .,_ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : ヽ : . `ヾlll>ヘ/`ヽ/::| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,, <
民主共和同盟議員 ポール・レイノー
139 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:29:17 ID:VMPs/jiU0
., -、,. -─- 、⌒〉 { } ヽ_ r'⌒)ヽ ヽ、 /´ i ,{__ iヽ、 J フィンランドの敗北を受けて { ’  ̄ヽ._)/ ∪ いよいよダラディエ首相の旗色も悪くなったね。 ! ヽ(ゝ__,ノ} / l ,. ノ‐''> 右派も左派も敵にまわりそうだし、 i⊂}__ _, ‐'´__/__ このままじゃ不信任派が過半数を超えるのは確実だよ。 ヽ ‐- 、二`ヽ/〉⊂ニニ⊃) | // ̄ ̄)j~U^∪ヽ おそらく、今度の下院秘密会議で大勢は決するんじゃないかな。 ノ ` ‐-L!--‐''(´ ) `i''ー----‐ ''"´ ヽ、__/ ! } ` }
フランス近東軍司令官 マキシム・ヴェイガン
_____ __ _-― ' ´ `丶、 {///下、 > `ヽ、,ィ//////}  ̄二/ | ヽ-、二 ̄´ ィ// , | ',∨/\ / ,.ィ / / / l |ヽ、 、 ',\//〉 ,ィ / / ' /| ' {. | ∨ |. \`´ . / / /'| |. / {/ i. | ∨ !{ | ! !⌒\ / / / | ハ | / \__, ', | _,.ィ | ∨ } | リ\ \ ・・・なぜフィンランドが負けたことで ,' / ,' | / i./| /___ \ _Ⅵ_ {.イ }/ ヽ 、 ダラディエ首相が糾弾されるんだ? . / / / V//l |'{ {::::i:::::ト イ::i:::::} }| | / ', ', / / / 乂{ |乂弋こソ 弋こソ / l }/} ∨∧ フィンランドに援軍を送るなんて . / / / Ⅵ. ' /イン , :. 現実的に不可能だし、 , / / }人 イj/ . :. 万が一送れていたとしても ./ / > .. _´`_ .. イ / , ; 敗北から救えたとは思えない。 ' / _,..ィ:{\__/}:::.、_ , | ,'/ ,.ィ::::::::::::/:::|∨//Ⅵ:::::::}:::::::.、_ : | そもそもフランス首相は / /:::::::::::::::::>:{ }/| |::<:::::::::/::} , | フランスの戦争に専念するのが _/::::::\:::::::/:::::| |/| |::::::/:::::/:::::| i : スジじゃないか。
140 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:30:08 ID:VMPs/jiU0
ヽ / / ヽ | > / / / ヽ / / | |/ 理由なんて何でもいいんだよ、元帥閣下。 / ● | / r ̄ ̄ ̄ ̄ヽ● | 対独開戦から半年、どっちも手出しできず / r── ヽ ヽ 戦線は膠着状態がずっと続いてる。 | イ \ / \ | |  ̄ ヽ ヽ この手詰まりから脱出するために何か切っ掛けがいるんだ。 ヽ ヽ / | ヽ \____ / 丿 ダラディエ首相はそのスケープゴートにされたんだね。 /\ \ __/ / )) \ ヽヽ  ̄ノ ____/ /丿 なんでも、議会の一部はこれを足掛かりに /\ヽヽ __────────) 対独講和を狙っているとかなんとか・・・ /ヽ ──── /シ∠≡≡ ノ ノ \___ / / ヽ//
\ー--、__,. ' ´ ̄ ̄ ̄ `丶、 > `ヽ、 ___ / | ヽ、_,.ィ////_} /イ /: ! | 、 ヽr- 、///> / / ./ | /{ ! | ∨ ∧ ト ' ;' / /! / ∨. | 、 { 、 ∧ { | イ ! / {/ ∨ | ',\ \ / | 、 |/ | { / \_, 、__|/ ∨ハ\ | \_、 ;| ', |' { |ハ,r┯┯ ┯━ ┯ァ \ !/ ハ :. Ⅵハ j::i::| {::::ij:::::| / ! :\!^ヽ / 、 :. ・・・馬鹿馬鹿しい。 /}弋ソ , 弋 こソ | /,イ } l/ , . i八 |/ノ ノ } | なぜ政治家どもの企むことは | 、 _ ,.j'イ ̄{ | | > _`_,.... イ、 | ! | | | こうも陳腐なんだ。 _/{/\ /::/::`ヽ、 ! ! ! //://イ ∨:::::{:::::::::::,::::ヽ ! ! 付き合いきれん。 {:::/://{ /::::<::::::/:::::::::} | | /::i|:{//; /::::::/::::'::::::::::::: / | | ,:::|::|:!//Ⅳ:::/:::::::|::::::::::::::::{ | |
フランス陸軍元帥 フィリップ・ペタン
141 : ◆J7qCZtZxmc:2015/01/03(土) 21:31:27 ID:VMPs/jiU0
冬戦争が終結すると、欧州のホット・スポットは俄かに西方へと移り変わる。 開戦以来半年に渡って膠着状態が続いていた西部戦線が、これから燃え上がろうとしていた。
ついに、欧州の二大陸軍国ドイツとフランスが、激突しようとしていたのである・・・
,,.。.-vヽ─ー、 ./゛./'v"^^^^^゚t ^、 /、r゜ '7.ヽ l..l゜ ,, .l(] ヽ( ./,,]]l. /(,,]]ft | 」゜ ^^^"l. 〈^^^^^ | 俺が本当の世界大戦を教えてやる。 t (,,,,,,_、 f .ヽ _,,g,,,,,,t | ヽ ヾ゚゚;;[[,,,゚- 」 t,,、 ,,/、 ,,llg_^H49f^^^;,;,;;;;;;;;llgg,,,,,,__ ,,,,g;;;;i.i.i.i.g、gkg:.:.;,;,;,;,;;;;i.i.i.i.i.i.i;i;i;i;llggl.,,,, ng;,;,i.i.i.i.i.i.i.i.;;;;;;;;;,;,;,;,:.:.;,;,;,;,;;;;)(ll;;;;;;;;]]^^゛]i.i.lili] ..l5;,;,i.i.i.i.i.i.i.i.;;;;i.i.;;;;;;;;]_^;,;,;,;,^[(^゚。__,,;,;,,,]k g,,]lilii;i; ,,g;,;,;,;,;;;;;;;;i.i.;,;,;,;,;,;,i.i.;;;;;,;,i.i.;,;,[.l^,,.l](^^^(]llll,,;;;;i.i.lilii;i; _g;,;,;;;;;,;,;,;,;,;,;;;;;,;,;,;,:.:.;,;,;;;;;,;,(゚l;,;,;,;,l..lg][,,,,gggllll;;;;i.i.lilililii;i;
┌─────┬────────────────┐ │ シナリオ .| 1940年 │ ├─────┼────────────────┤ │ 難易度 │ とても難しい │ ├─────┼────────────────┤ │ 担当国 │ 欧州の最強無敵国家ことフランス │ └─────┴────────────────┘
【第五十三話 フィンランド冬戦争 後編 終わり】 第五十四話 フランス敗れたり に続く・・・
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ガムラン君!早くアビスシナリオかガムランMODに戻ろう!
悲しみのフランスAARは即刻中止せよ
フィンランドの血と涙の歴史に比べて、
嗚呼、フランスよ。
汝はひどく言葉にするのに苦労せり。
次回,「フランス死す」。デュエルスタンバイ!
これドゴールのAAはヤスナかな
この時にヒトラーがソ連へ攻め込んでいれば反共の英雄だったろうに
米英と睨み合いの最中なのになぜソ連に侵攻できるなどと思うのか
ある意味では損得抜きで行動できる人間こそ英雄だからね。仕方ないね。
>ユホ・パーシキヴィ
ああ、これが頭にあるから12月の選挙前の余計な投下をしたのね…
次回予告がネタバレの件について。
ま、これ読んでる人は皆知ってることだろうけど。
フランス敗れたり、って妙に語呂がいい、と思ったら
「二人の擲弾兵」(ハイネ作詞、シューマン作曲)の歌詞だよね。
フランスに帰る途中 二人の擲弾兵 泊まったドイツの宿で悲しみにうなだれ
聞いた辛い報せよ「フランス敗れたり」「味方は皆仆れて皇帝は捕虜となる」と。
これはナポレオンのロシア戦争が背景だが。
ソ連が主人公なんだけど
どうしてもドイツとソ連が悪者だな
「フィンランドもポーランドもフランスもイギリスもよくがんばりました」になる
ソ連は勝ってドイツは負けたのに不思議なことだ
戦争の終らせ方って大切だな
※77285
どっちかというとアンドレ・モーロワの本の方じゃないかな
あれに書かれていたフランスの絶望感は凄かった
※77288
フランス敗れたりは20世紀前半を代表する名著
あれほどのものがフランス降伏から4ヶ月後に刊行されたとは信じがたい出来だよ
小国は大国の言うなりに尻尾を振って強者の気分のままに奪われてりゃいいんだよ、それが「平和」ってもんだ。ってことか。
そのまま喰いつくされて滅ぼされたってどのみち命運は変わらない、無駄な抵抗は「平和の敵」ってね。
※77300
左の唱える平和は「墓場の平和」と同じ、と言う方が早いね
大国の無理難題に対して体張って抵抗する小国がいないなら切り取り放題の帝国主義の時代に逆戻りしちゃうけどね
大国が仲良く小国を分け合って地図に適当に線引いて終わり
今ほとんどの国がそれをしないのは単にナショナリズムや民族主義によって抵抗運動が起きてコストがかかるからということに過ぎない
そこで抵抗を放棄してくれるならコストなんてないようなもんですわ
メフリスって何となく辻~んと同じ匂いがするなぁ
ソーニャちゃんの配役が意外だった。
また一部の人がフィンランドと日本を重ねあわせてるようだが、少なくとも当時の日本と重ね合わせるべきはむしろソ連の方じゃないのかね?
重ね合わせちゃいないだろ、フィンランドが愚かだったというなら冒頭のベルギー国王だってくだらねぇ意地で無駄に国民を死なせた暗君だし、第二次大戦のオランダもバカな真似をしただけってことになる。ちんけな国は「何でも言うこと聞きますから戦争だけは勘弁してください」と大人しく言いなりになって良いようにされて大国同士の戦争がどういう結末に終わるかだけ待ってりゃよかったのに、バッカだなあってこと?って話よ。
まあ「そのとおりだ、戦争よりは黙って蹂躙されるほうが正しい、天秤に掛ければそのほうが人は死なずに済む」って言いたいんだろうけどさ。
やめて! ドイツ軍の電撃戦能力で、ベルギーを焼き払われたら、マジノ線でフランス軍と繋がってるガムランの精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないでフランス! あんたが今ここで倒れたら、イギリスや連合軍との約束はどうなっちゃうの?
ダンケルクはまだ残ってる。これを耐えれば、ドイツに勝てるんだから!
また曲解する人間が湧いてるな。
譲歩を引き出すために抵抗したとあるのに……。
上手く負けることも軍事・外交の内。
レイノーは戦前から戦車の重要性訴えたりするも
ダラディエとの対立やパリ陥落後の閣僚面子がね…
ウェイガンは縦深防御やって戦果上げていたけど
王党派で政治に口出すし和平派…
ドゴールも活躍するには遅すぎたし
やっぱ時間が無さ過ぎたのがな…
あとガムランが梅毒ってネタをよく見るけどソースが確認出来ない…
バクー爆撃が実施されていたらな~。
「大国の暴威の前に抵抗は無駄」なんて言えるのは、自分"だけは確実に安全"な位置に居ないと発言できない。
それこそ敵によってあらかじめ身の安全を保障されてない限りはね。
煽り目的じゃなく心底そう信じてるなら、暴徒の集団に襲われた時にすら抵抗もせず
嬲り殺されても受け容れられるか、身内や友人を売ってでも生き残るつもりの人なんだろうさ。
前篇の時は「抵抗するから馬鹿な目に遭う、フィンランド政府は愚かだったな、初めから言いなりになっとけばよかったのに」な論調だったじゃんw
抵抗しないから死ぬこともあるし、抵抗したからこそ死ぬこともある。
結局そういうことだわな、「軍がやめとけ言ったのに民意を慮って抵抗したフィンランド政府は愚か」と一方的に断ずるもんでもないってこと。
ベルギーなんて両大戦で「言うこと聞いてくれたら攻めないよ?」言われたのに突っぱねて全土制圧されて国土も国民もメチャクチャにされたけど、たまたま連合国側が勝って国土回復して英雄扱いだし。
これは日比谷が焼き討ちに遭う
>77265
お辞儀して暗殺者の弾丸よけたり、ロンドンで「くそうくそう」とか言ってる絵面がすんなりとw
フィンランドは愚かって断じてるか?
作者は戦前にソ連との適切な外交関係を結ぼうとしなかったことを当時のフィンランド政府の失敗だったと言っているのでは?
お前ら、戦う前に無条件降伏論がでているようだがそれこじらせた一例が朝鮮民族だぞ。
プライドのよりどころがないから、強いものになびくしかなく、「偉大な中華の一番弟子」というねじまがったプライドにすがった結果が万年属国。
中華のくびきから逃れた今でさえ、勝ち馬につこうという意識が強すぎてコウモリ化するもんだから誰からも信用されない。
結果的に貧乏くじを引きまくることになるわけだ。
※[ 77339 ]
そういうのは結構です
開戦前に無条件降伏とか言ってる奴が居るが逆だろ
開戦して抵抗力がないことが露呈してしまったらそれこそ無条件降伏をするか全土を制圧されるしかなくなる
だからこそ開戦前、あるいは相手が妥協してもいいと思ったその瞬間に条件付き降伏を速やかにしなければならない
少なくとも「まだもう少し妥協を引き出せる」なんて皮算用を始めた結果がこのざまというのがフィンランドに対する評価なんだろうよ
実際ここまでの抵抗の姿勢を見せなければフィンランドは消滅するか、傀儡国になってたと思うよ。戦後はほとんどスターリンのマンネルヘイムに対する敬意と温情で生かされたような国だしな。こんな吹けば飛ぶような北海道と同じ程度の人口とGDPの国が良くもまぁ共産化せずに民主主義国家として生き残ったもんだよ。
>理由の一つとしてスターリンのマンネルヘイムへの感心
>と尊敬があるとされる。スターリンは1947年、モスクワ
>のフィンランド代表団にフィン人は老元帥に多くの借り
>があると語っている。いずれにせよ、彼の一意でフィン
>ランドは占領されなかった
確かにやすなドゴールなら、しぶとさは一級品だよね
冬戦争の結論は、実力が危うくても意思を表明しない大国は
小国の同盟国の頑張りと己のチャンスを喪失する、ってことか
※77345
いや、向こうの突きつけた条件を全部飲んだ条件付き降伏って何か無条件降伏と変わるところあるか??
開戦前の時点で「こいつ等無力だし、なんでも言うこと聞くだろ」が向こうの認識だぞ?
※77339
※77342
見方をを変えれば李完用の朝鮮政府はフィンランドやベルギーみたいに「愚かな抵抗」をせずに「どのみち抵抗しても独立は保てない、なら一番マシなところに降って少しでも民草を救おう」という「平和的選択」をした。
そしてその結果かなり意図したとおりになって少なからず当時の悲惨な状況から人々を救ったけど結果は「売国奴」だ、子孫まで罪を問われてる。
※77351
「親日派」と言う言葉を「売国奴」の意味で用いる大馬鹿…
元へ、大韓民国の人間に褒められても仕方ないだろう。
丸で日本にさえ売らずばロシアに(無料で)強奪されても良かったみたいだ。
いっそ悪口雑言で叩かれたほうが名誉みたいなものだろうよ。
まあ、子孫まで罪人扱い、ってのは正気の沙汰じゃないがな。
>いや、向こうの突きつけた条件を全部飲んだ条件付き降伏って何か無条件降伏と変わるところあるか??
無条件降伏してたらそのまま「フィンランド社会主義人民共和国」として
ソ連第12番めの構成国(1936年時点で連邦構成国は11ヶ国)かそれより低い位置の自治共和国として編入され、フィンランド政府と軍将校の過半は逮捕・処刑か流刑先で強制労働。
兵士は武装解除され、後年起きるカティンの森事件の様に集団処刑される可能性。
国民の多くがスウェーデンに逃れようと西へ避難し、残った者たちすら少しでも反ソ的活動をするか、
しなくてもソ連が必要と見做したら中央アジアかシベリアへ連行。
代わりにロシア人が多く送り込まれるようになる
(バルト三国、特にラトビアは現在も移住ロシア人の割合の多さに悩まされてる)。
無条件降伏してたら、これらについて不満も反対も述べることは出来なくなる。
当時のソ連式統治ならそもそもフィンランド人そのものが現地から減らされるのだから、嵐が過ぎ去るのを待つフィンランド人自体が居ないか、減る。
それがフィンランドの予想外の抵抗によって、ソ連軍の死者や損害は彼らの想定以上に出た。
結果的にはそうならなかったとは言え、フィンランド軍の抗戦によって英仏軍介入の可能性は増えたし、
ソ連視点ではドイツがいつ火事場泥棒に動くかと言う危険は否定できない情勢にもなった。
「開戦前と同じ条件で(現在の戦いを)休戦」できたお蔭で、以降のフィンランドは
ソ連の思惑を重視する必要こそ出たものの国家として大事な「(自)主権」を守り通せてる。
この違いを、スレを読んですら理解できずにいると言うのが本当に不思議だよ。
前篇でフィンランド政府の行動が難じられていた理由が、
後篇で「戦争は外交の手段」であることが示されてなお、曲解される理由が今一つ理解できない。
「とんでもない犠牲こみの戦争」か、「国の屋台骨が揺らぐレベルの領土割譲その他」の二択にはまらないための
「努力、または状況認識の不足が当時の目から見ても(ある程度)明らかだった」から、
スレ及び、コメ欄で批判的に書かれていたのだと理解しているのだけれど違うのだろうか?
誤解を恐れず言うならば、これは、その後の開戦の有無や、フィンランドの軍事的成果とは一切無関係な評価になる。
仮に史実と異なり、フィンランドが冬戦争に“勝利”していたとしても、失敗として語られて教訓になるのが相応しい部分。
うまく言えないが、徹夜の一夜漬けがある程度当たった結果はあるけれど、それでもテストの日付を事前に調べなかったのは駄目だったでしょって話。
>戦う前に無条件降伏論がでているようだが
底意はともかく、「敗北主義者」とかと同レベルのレッテル貼りだと思うわ。正直。
無抵抗のまま最初の条件を受け入れてりゃ戦争にならずに済んだのに、抵抗して戦争になったフィンランドはバカだな、って意味にしか見えなかったが。
結局最初と同じかそれよりきつい条件での講和になったんだから戦っただけ無駄、無駄に人を死なせやがって、なんで最初からソ連の欲しがるだけ割譲しなかったんだよ、って感じの。
抵抗して戦争になったのは結局正解でいいのかね?
どうしてもこの結果を見てしまうと「戦争した意味があったのか?」と疑念を持つのは確かだけど、
ソ連の言いなりになったせいで、
ウクライナもベラルーシもグルジアもバルト三国もポーランドにおいてすらも、
虐殺と粛清の嵐が吹き荒れて、
そしてその後の社会主義の名に借りた搾取体勢が整えられたことに比べれば、
条件付の停戦がいかに正しかったかという話にしかならない。
もちろん、この後、スターリンが世界を征服して共産主義革命が成立したら、
無条件降伏した順にフィンランドの立場も上がるかもしれないけれど、
実際は大量の血を流して抗ったからこそ、ギリギリのところで踏みとどまれたわけだな。
「戦争した意味はあったのか?」って言う人は、
「勝てないなら負け、イコール無意味」と言う価値観で固まってるように見える。
自分たちが住む土地から追い出されても、言葉も文化も
歴史すら失っても生きていればいいじゃん、ってことなのか。
書いてて思ったがこのオンオフ思考と、人間>民族・文化背景の図式って
共産主義的な理想論と被るんだよね。
イデオロギーの下、人間は平均化されて全体に奉仕する集団となる、ってアレ。
個性となる独自性や自主性より、目標数値を達成するかしないかと言う二元論の世界。
「フィンランドは無駄な抵抗をした」と言う人は、このスレの主役である
スターリンと共感できる下地を持ってると思うよ。
生きていればいいじゃんってのは
そんな馬鹿にするほど悪い考えじゃないと思うけどね
俺が本当の世界大戦を教えてやる
>生きていればいいじゃんってのは
そんな馬鹿にするほど悪い考えじゃないと思うけどね
そこだけ切り取って考えればそうだろう。
だがその理屈をこのスレで主張してる人は、何故か侵略者に占領された後の社会生活や
そこで送る人生の可能性について全く言及しないね。
想像力が欠如してるのか、わざと触れないようにしてるのか。
そう言えば、無防備都市宣言すれば戦争に巻き込まれずに助かると主張する人たちも
自分たちの街以外がどうなるか、また自分たちの生活がどうなるかについては語らない。
※77365
×「抵抗して戦争になったのが正解」
○「抵抗して戦争になって、引き際を見定めたのが正解」
そもそもの発端自体がでっち上げからの難癖で領土割譲要求
言いなりに割譲したとして後にもう一度同じパターンが来ないとは限らない
以下ループで全土制圧
戦争抜きなら損害ゼロで奴隷と土地ゲット(゚д゚)ウマー
フィンランドの話をしている人と一般論を話している人がいるような気がする。
ガムラン参謀長の降伏最速理論か…(困惑)
※77376
俺もそう思う。
「生きてさえいれば」と思うなら、そう思うなら、第二次大戦直後のベルリン周辺にでも行けばいい。
女性の自殺者だらけの写真があったな。
作中で以下の言葉があるけど、この言葉の重みは、恐らく今の日本人には中々理解できない。
>私たちの信じた「独立」はもっと誇り高いものだったはずよ!
>こんなに惨めで無様で無力なものだったなんて受け入れられないわ!
それにしても、責任とは孤独で重いものだなと改めて思う。
作中、リュティはマンネルヘイムに「冷徹過ぎる」と言っているが、
国防に責任があるからこそ、講和を主張するんだよな。
仕事でも決断求められる時、感情をぶつけられた時、つらいもんな。
以下の言葉が重い。
>私たちは子孫に対して、英雄譚ではなく国家を遺さなければならないんです。
にしても、マンネルヘイムって本当にチート。
ギャンブル依存症+アルコール依存症みたいな状況から
日露戦争で秋山支隊と戦って一気に昇進し、
10年後にはルーマニアでロンメルと戦い、
フィンランド内戦では不利な状況を覆して勝利
ヒトラーにサプライズバースデイパーティされて迷惑だったので
大のタバコ嫌いのヒトラーの目の前でタバコを吸ってみたり、
スターリンに「フィン人は老元帥に莫大な借りがあるな」とか評され、
最後は戦後処理やって国民を一致団結させて死去。
何か言うととすぐに辞任したがるんだけどなあw
結局いつも、本当に最後まで何かを成し遂げっぱなし。
すごい。
>>77325
日本語では児島襄の第二次世界大戦ヒトラーの戦いに、
フランス語ではフランス語版wikipediaからリンクされている
ウェイガンの伝記にも「梅毒」の記述があります。
ただしガムランが80代後半まで生きていたことと、
戦後に回想録を出したことから否定する声もあります。
なお回想録はいろいろと部下に衝撃を与えた模様。
※だと、あたかも「開戦を決意した瞬間の判断は是か非か」が問題の肝であるかのような雰囲気の書き込みもあるけれど、物語の主旨とは大分ずれてるような。
それは結局、冬戦争は日本人にとって現実ではなく英雄譚の類でしかないことの証明なのかと思うと、作中のマンネルヘイムのセリフはある意味皮肉めいている。
なんだか、
マンネルヘイムは大国ソ連に尻尾を振る日和見主義者で
臆病者の本質を隠すために賢しらにソ連の脅威と戦争の回避を主張し
いざ開戦となったらやっと重い腰をあげて国防の指揮を執ったように見えたけど
内心では無意味で無駄な抵抗だと思っていて講和をせっつく無条件降伏論者
ソ連に占領された各国で、その後に起こったような悲劇も想定できない間抜け
と言わんばかりのコメントもちらほら。今日も日本は平和です。
※77392
ソ連や中共に支配されたら、君も俺もネットでのびのび議論を楽しむなんて出来ないからね
自由と共にある平和、結構なことだ
煽りコメントを書き上げて送信したら満足したかい、坊や
もう寝る時間だよ?
※77394
大人げないコメントにお気遣いありがとう。
成長途中の子供にも、成長しきった大人にも睡眠は重要だよ。
特定秘密保護法について間違った解釈をいまだに流布する共産党の議席を伸ばさせるとか
経済で強く結びついた国同士は戦争をしないなんて馬鹿なことを言い出したりとか
そんな寝ぼけたことを将来しないためにも早く眠ることにするよ。
無駄に荒れる可能性を最小限度で防いでくれた点はわりと本当に感謝。
まあ完全に後知恵だよね。
米77386
情報どうもです
フランス第三共和制の興亡やフランス敗れたりですと
自軍の物資の把握などが出来ているものの攻勢に臆病だったり
アンドレ・モーロア氏の事を覚えていて進級させたり
と記憶力などが良かったので梅毒で頭が馬鹿にという風にはなかなか思えず
あとネタになりすぎていてイタリアヘタレネタっぽくて少し嫌だったもので…
もしかすると梅毒だったが軽度の物だったのかもしれませんね
あとウェイガンの伝記は読んでみたいものですね
児島襄の第二次世界大戦ヒトラーの戦いは今度図書館で読んでみます
本当にありがとうございますorz(感謝の土下座
嘘でも真でも梅毒で馬鹿になったってしとかないと元々馬鹿ってことになるだろ!
いいかげんにしろ!
大国に無茶な要求付けられて死に物狂いで戦った人達にずいぶんと上から目線だなあ・・・
次がフランスってことはウェーザー演習作戦はナシ? 対外的には結構重要だと思うんだけど。
フィンランドを完全に抑えるのには失敗したやる夫を尻目に
ヒトラーはあっさりとデンマークとノルウェーを完全確保
このあたりの差は、結構後の展開に影響したと思うんだが
やる夫とソ連が主体の話なんだし
作者が考えてる構成の内容によっては
時系列が前後するなんて普通でしょ
マンネルヘイムは偉人だけれども、当たり前だがそれはあくまで軍人としての優秀さであり、政治家としての優秀さではないように見えるね。
これはマンネルヘイムを非難しているわけではないよ。
軍人としたら赤軍とフィンランド軍が戦えばいずれフィンランド軍が負けるのはわかりきっているのだから、とっとと講和しろと政府にせっつくのはおかしな話ではない。
一方政府としたらただ講和すればいいというものではない。民主的に選ばれた政府である以上国民感情も考えねばならないしフィンランドのこれからのことも考えればどのような条件で講和するかを選ばねばならないのだからそう簡単に相手の言い分を飲んで講和はできない。
このスレ主はマンネルヘイムの言い分が軍事的に正しいからと言ってフィンランド政府を非難しすぎなような気がするが、どうなのかな。軍事的に正しい=政治的に正しいとはならないのだが。
非難し過ぎなようには見えなかったけど、77430的にはどこがそう見えたの?
それにスレ主がマンネルヘイムの口を借りて当時の政府を批判してるのか
マンネルヘイム自身が政府に対してネガティブなコメントを遺していたのを
スレ主が拾って(演出・脚色の可能性も含めて)そう描いたのかの
区別がつくなら良いのだけど、創作物にそこまで突っ込んだリアリズムを
求めるのもおかしな話でしょう
行きつく先は出典列挙の論証・反証のぶつけ合いになるし
明らかな誤認があるなら指摘するのは構わないと思うけどね
スレ主も、今はほぼ全て鬼籍に入ってるであろう当時のフィンランド人やロシア人も喜ぶ
もう少し気楽に読んでもいいんじゃない?
たぶん本編ではやらないと思うのでクーシネンについて補足
彼はこのあとやる夫の指導でフィンランドから割譲した土地と
東カレリアを合わせてカレロ=フィン・ソビエト社会主義共和国を建て最高議長に就任し、ソ連を構成する共和国のひとつになります
ところが…… 1956年に、"フィン人の人口の割合が減った"という理由で自治共和国に格下げされ、主要地域は他の管区に割譲されました。
フィン人が住んでいた土地なのに、どうしてフィン人の割合は減ってしまったのか。
※77434 どうしてフィン人の割合は減ってしまったのか。
いやだぁ~本当はわかっているくせにwww
それはもちろんヨシフおじさんの秘密指令で… うわなにをするやめr
※77430
実際に誰がどんな判断をしたかを自分は知らないから、以下は物語上の話ということで一つお願い。
マンネルヘイムが国民感情や国の今後を一切考えずに判断を下した、というなら貴方の論は有りだと思う。
けれど、その辺の損得こみで意見を言っている(ソ連に全土制圧されるより良い、これ以上の譲歩は引き出せない 等)
描写がある以上、この話の中では、マンネルヘイムはごく普通に政治的な判断を下せているのじゃなかろうか。
で、この状況で"政治的に正しい"行動が何かというと、結局はマンネルヘイムの言行に行きついてしまうという……
(結局、停戦後の兵士(=国民)の宥め役もマンネルヘイムに振られてるんだよなあ)。
いわゆる、内向きの議会工作みたいなものだけが"政治的"というなら別かもしれないけれどね。
ただ、リュティとマンネルヘイムの立場による権限や責任の差異を考えると、マンネルヘイムの方が限定的なのは間違いない。
※77434
どうせなら、焦らさないで答えを書いてほしいな。
戦後に大量に難民が発生している時点で、そもそものフィン人の絶対数がだいぶ減ってるのは察しが付くけど。
"フィン人の人口の割合が減った"のが、それこそ虐殺でもあったか、亡命者が続出したかでの減少なのか、
実際の人口の変化とはあまり関わりなく口実として使ったのか、なんてここ読んでるだけの人間には判断できん。
>>77430
今回の冬戦争の話の中で、フィンランド政府を明確に批判しているのは事前の外交努力を怠ってきたという部分だけじゃないか?
独立の意義や今までに払ってきた犠牲の大きさを説くリュティに対してマンネルヘイムがその心情を慮る場面や、
冬戦争によって結果的に国内融和と国民意識の統合が進んだという部分、
「隣国との適切な外交的感覚を掴むのは非常に難しい」「単純な国力関係だけでは答えに辿り着けない」という解説なんかを見ても、
特定の誰かを殊更非難するような話はしてないと思うよ。
冬戦争の結果はソ連が戦死者48745人負傷者158000人の大損害を出した。フィンランドではなく、ソ連が。
これだけの甚大膨大な犠牲を払って得たものが当初の要求通りのラドガ湖南方、カレリア地方、最北港ペッツァモ湾。これでなぜに作者も読者も
”フィンランド”が軍事的政治的外交的に負けたと考えているのがまったく理解できない。しかもこの後の歴史を知っていながら。
9月17日、ポーランドに宣戦布告無しにソ連は突然侵略し、9月27日ポーランド消滅の正当化をナチスとの共同声明で発表し、その2日後にエストニアに相互援助条約を強要、その4日後にラトビアとリトアニアに同相互援助条約を強要してその後主権を簒奪しバルト三国を併合した。
この歴史からいったいどう解釈すれば”隣国との適切な外交的感覚を掴むのがどれだけ難しいかということの一例ですね。”などと寝ぼけたコメントが出て来るんだ。
そもそもフィンランド上層部が”ソ連の軍事侵攻がない”と考えていたとかID:VMPs/jiU0がソースもなしにそう思ってるだけで、実際の歴史ではカヤンデル首相は11月23日にラジオを通じて「ソ連の要求に応ずるようにつとめる」と声明を出しており、ソ連との戦争はありえないとフィンランド上層部が考えていたとかID:VMPs/jiU0の捏造。そもそもソ連が軍事力でフィンランドの主権を簒奪しようとしているのは世界中が把握していた、10月11日にルーズベルトが武力によらずに事態を解決するように新書をカリーニンに送っている。スウェーデン、ノルウェー、デンマークもソ連にフィンランドの独立を尊重するよう要請している。
だというのに当のフィンランド上層部がポーランドの件からなんら考慮していなかったという考察こそ、歴史を捻じ曲げた現実味が無いずぼらな考察。
だいたいフィンランドはソ連と不可侵条約を締結していた。これ以上どういった安全保障を外交が保障できるというんだ?対してソ連は国境紛争の自作自演をし、不可侵条約を一方的に破棄した。だというのにソ連ではなくフィンランドを責めるとかお話にならない。
このシリーズを見ている人は冬戦争関係の他資料をどれだけみているのだろう?
雪中の奇跡は詳細だけど、ややお高く、内容も読みにくい
やる夫が雪中の奇跡起こすようですはやる夫シリーズで読みやすく、
ニコ動のフィンランド戦記は継続戦争までやってるので、流れが分かりやすい
どちらも無料で手軽なので、議論するほど興味があるならチェックお薦め
※77444
まったく同意。スターリンの話をしてる割にはその拡張主義に対する考察がさっぱりだ
ソヴィエトのフィンランドに対する野心は公然たるものだったんだから、外交もなにもあったもんじゃない
それに資本主義と共産主義の反目、ファシストの台頭が絡まってくる中で、
フィンランドがソヴィエトとの外交を好転させられた可能性なんてゼロだよ、ゼロ
例えるなら、アメリカとの関係を損なわず、韓国からの不信感をさけ、
中国の権威を傷つけないようにしながら日本−北朝鮮の平和条約を結べって言ってるようなもんだ
この作者が言いたかったのは貧弱な外交チャンネルしかもたなかった事
自体が、外交的努力の不足ってことでしょ。
もちろんマンネルヘイム元帥と、フィンランド軍将兵の英雄的な戦いを
否定するわけではない。しかし赤軍の失態等々がなければ、それこそ
フィンランド全土が赤化していた可能性もあった。戦わないで滅ぶ可能性
が検討されているが、やる夫(スターリン)が犠牲を省みずにフィンランド
を叩き潰す可能性も、検討する必要があるのではないだろうか。
そう考えれば、初めから戦わないですむような未来は本当に無かったのか
と批判されるのは不思議ではないと思うけどね。
※77451
だからって捏造はいかんだろ
ソ連の軍事進攻を想定してなかったなんて流石に無い
話を面白くしようとしてるんだろうけどやりすぎな脚色なんじゃないの
>初めから戦わないですむような未来は本当に無かったのか
もうお花畑のレベルだな
>初めから戦わないですむような未来は本当に無かったのか
スターリン相手に何言ってだお前
フィンランドの成り立ち考えろよ、白軍だぞ
イデオロギー的に一切相容れず、ソ連の重要拠点レニングラードに近い国家で、さらに言えばフィンランド侵略は独ソ不可侵条約からのソ連の勢力圏構築の流れだぞ
ソ連がフィンランドを勢力圏化に入れることを戦いもせずに諦めるなんて考えられん
それとも初めにソ連の言い分を丸呑みすればよかったと申すか
確実にその後もいちゃもんつけられてチェコスロバキアのごとき運命を辿るな
※77444
>実際の歴史ではカヤンデル首相は
省略された部分も含めるとこれでしょ?
フィンランドは極力ソ連の要求に応ずるようにつとめ、国家死活の権益がおかされない範囲内ならば、いつでもソ連と交渉を再開する用意がある。ただし、ソ連がいかに精神的、経済的に圧迫してもフィンランドは断じて屈服するものではない。
(『北欧空戦史』より)
この声明が砲撃事件の3日前に出たことや、他国の行動を論拠にして「捏造」を断ずるのは難しい。実質、パーシヴィキの譲歩案を蹴った時と同じ態度に見えるし、時期が遅すぎる。他国も、武力を背景にした恫喝外交をやめろと言ってるだけだし。
まあ、そもそも※77451の人も言及している「貧弱な外交チャンネルしかもたなかった事」とは関係ない話だし、これだけならせいぜいが歴史小説的な処理の範囲だろう。
※77455
>初めから戦わないですむような未来は本当に無かったのか
個人的には、極論、「ソ連の意思と能力を読み切った上で開戦覚悟の外交を展開しました」だったらまだともかく、という気もした。
※77455
>ソ連がフィンランドを勢力圏化に入れることを戦いもせずに諦めるなんて考えられん
どうせ後知恵を使うなら、そこは「戦っても諦めませんでした」位は言ってもよいんじゃない?
>初めから戦わないですむような未来は本当に無かったのか
これがお花畑か
※77457
>ソ連の意思と能力を読み切った上で開戦覚悟の外交を展開しました
これで、「まだともかく」なの?あなた方はフィンランドの政治家にどれだけの能力を求めてんの?相手国の意図するところとその実行能力を完全に読み取るってかなりレベルの高い話だと思うんだけど、偉人伝読みすぎて感覚がマヒしてるんじゃないの?
ソ連成立……1922年 ソ連の国際連盟加入……1934年 冬戦争勃発……1939年
●ソ連承認のおおまかな年表
アメリカ……1933年(民主党、対独牽制の為)
イギリス……1924年(労働党、27年にジノヴィエフ書簡事件で断絶、29年に再開)
フランス……1924年(社会党、政権が左右に揺れる度に態度変化)
ドイツ……1922年(社会党)
イタリア……1946年(戦間期は未承認)
バチカン……1990年(同上)
ポーランド……不明(1921年の平和条約時? 領土問題有り)
チェコスロバキア……1934年(1922年に暫定承認、正式が34年)
ハンガリー……1934年(一次大戦後の赤化内紛の為、戦間期は未承認の模様)
ルーマニア……不明(領土問題の為に、戦間期は未承認の模様)
ブルガリア……1934年
バルト三国……1920年頃(26年にソ・リ不可侵条約有り)
フィンランド……不明(1920年のタルトゥ条約でフィン独立は承認。領土問題有り)
スペインは特定できなかったので省略したけど、基本的に当時のソ連を承認する(正式に外交の窓口を開く)
と言うのは、西側諸国では難しいオプションの一つ。
ソ連と接する国は領土問題を抱えてる事が多かった為に、結んでも逆に他の隣国友好国との関係が悪化する
(ソ連が自国の言い分を支持するよう要求した為でもある)。
>初めから戦わないですむような未来は本当に無かったのか
仮定の話でもしようか。
・フィンランドが20年代に対ソ承認と積極外交を行えば、反ソ感情の強い隣国(王室のある国、ソ連と領土を接する国々)との関係が険悪化する。
・ソ連が他国の領土問題でフィンランドの同意と支持を要求してきた場合、応諾すれば西側諸国と更に悪化。拒否すればソ連と悪化。
・フィンランドが西側と疎遠になれば、ソ連が今度はフィンランドに領土要求しても助けてくれる国は無くなる。
フィンランドがソ連と疎遠であれば、史実か史実に近い流れ。
ループ物のゲームじゃないんだから、1%の可能性に賭けるなんてのはリアルの政治家や軍人には出来ないんだよ。
しかもその1%ってのはスターリンの温情って訳だ。
当時のフィンランド政府の対ソ外交の弱さを批判するにしても、徹底非戦論では誰にも通じないと思うね。
一部訂正する。
ポーランド……不明(1921年の平和条約時? 領土問題有り、戦間期は共産党は非合法)
ハンガリー……1934年(一次大戦後の赤化内紛の為、反ソ感情強し)
フィンランド……不明(1920年のタルトゥ条約でフィン独立は承認。領土問題有り、32年に共産党を非合法化)
※77457だけど、宛先間違えていることに今更気づいた(上の方の※77455は本来※77451)、は置いておいて。
※77459
※77457のまだともかく、の続きを付け加えるなら
まだともかく「スレで言われているような形の批判はなかったのじゃなかろうか?」だよ。
状況認識が「完全」なら「その点の」批判だけは「確実に」避けられるからこそ「極論」を書いたつもり。スレ主のハードルがどの程度か自分は知らないから極端な事を言わざるを得ないし、他の突っ込みどころがある可能性は高いから「ともかく」としかしようがない。
あと、これは余計なのかもしれないけれど、当時のフィンランドの国情を知らず他人事でしかない自分には、「開戦したら敗北確定」という当時の専門家の分析がある上で後半部分の「開戦覚悟の外交」を軽々しく肯定できない。というのがもう一つ。
あと、別に貴方だけに限った話では無い(※77451への揚げ足取りの類とか)けれど、もう少し軟らかい口調で頼む。どうにもけんか腰や罵倒交じりだと、意見交換どころかずれを解消することすら面倒くさくなって。鬱憤ぶつけて罵り合いなんてまっぴらだし
>「開戦覚悟の外交」を軽々しく肯定できない
これどういうこと?ソ連の領土要求を素直に飲めばよかったという意味?開戦を避けるための外交を行えと言う意味?後者=前者である気がするけれど。ソ連的にはもうフィンランドに対して容赦するメリットもなければする気もないのだからね。
つか、※77451への※が揚げ足取りに見えるのかね。私としてはまあ極めて真っ当な突っ込みを受けているようにしか見えないのだが。私も突っ込んだしね。※77455のどこらへんが揚げ足取りに見えるのかも、今後のために聞かせていただきたい。
※77457
はあ、時期が遅い。なにを基準に、なにを根拠に時期が遅いと言ってるんだお前。主権放棄する条約を考慮する時期が遅いとかなにか一つでも前例や根拠あんの?バルト三国のように即日条約締結が当たり前だとでも主張してるわけ? ※77444はフィンランド上層部はソ連との戦争を考慮していたと根拠を示した、それに対する時期が遅いと主張するなら納得できるソースの提示どうぞ。
まあ、ないでしょ。主観的な歴史考察でしかないんだから。まず、絶対前提としてソ連の自作自演で始まった戦争が、冬戦争。フィンランドの選択した結果ではない。
個人的には冬になるまでの時間稼ぎとしてソ連と交渉していた、という考察の方が現実味がある。フィンランド政府が無能であれば冬戦争での独立維持や継続戦争の休戦協定への布石も説明できない。
>「開戦覚悟の外交」を軽々しく肯定できない
避戦論の人は、英仏なりドイツなど他国の後ろ盾を確実に得られるまでフィンランド外交は冬を越え
春以降になってもひたすら時間稼ぎに努め、必要なら領土割譲も選択肢に入れた後に
外交ないしその他の手段で奪回するか諦めれば良かったと言うつもりなのかな。
あとね、避戦論の人は正直「(戦争)反対の為の反対」を唱えてないかね。
とにかく戦争すべきでは無い、戦争にしてしまったなら誰が悪いのかって戦犯探ししてるように見える。
「タラレバ」に固執し、フィンランドが何故ソ連と距離を置いていたかには注目せず、
結果としてその距離感が駄目だったと評してる。
典型的な「木を見て森を見ず」ではなかろうか。
ここで避戦に対して否定的な人たちも、当時のフィンランド政府外交が満足いく素晴らしいものだったと思ってる人は少ないと思う。
しかし当時の閣僚や軍人がやれる限りのことをやったであろう点を評価し、讃えてる。
仮に反省点が多かったとしても、それは冬戦争後のフィンランド人が考察し自らのものとしてるだろう。
事実フィンランドは東欧諸国のように共産主義に塗り潰されたりせず、あの頃から継続して西側に留まり続けてるのはそれら考察の賜物のはず。
(作品に対する)批判と言う行為自体は誰にでも出来るけど、スレ主は冬戦争の専門家じゃないだろうし
主体がやる夫スターリンである以上、冬戦争はハッキリ言えば本筋に於ける余談だ。
ノンフィクションでも無いので当然脚色や演出、独自解釈によって表現が変わる。
そこにもってきて「フィンランドの外交はおかしくないか?」
「と言うかスレ主は説明不足/主観的思考/事実誤認してるんじゃないか?」
と言う疑念を晴らす為にここで延々応答を続けるのは不毛だと思うんだ。
客観的視点でならこれまで大勢の人が答えてきてるけど、避戦論の人が抱える疑問それ自体に答えられるのはスレ主だけなんだし。
一言で言うなら「(その疑惑の解消は)本スレでやった方がいいんじゃない?」ってこと。
まあ「やれる限りのことをやったであろう」と言う形容にしても、
それは当時の彼らを肯定的に見るからであって、否定的に見る人にとっては
「まだやれることがあった筈」となる。
これはもう「コップに水が半分も有る/もう半分しかない」と同じ理屈で、
価値観が真逆である以上、平行線にしかならない。
あの外交はあれで精一杯と考える人は現実主義的だし、
まだ足りないと言う人は完璧主義的だ。
前者は政治家・軍人向きだし、後者は官僚や学者向きの個性。
異なる分野で妥当とされる価値観を他分野で行おうとすれば、衝突しがちになると思わないだろうか。
この辺でそろそろ落としどころになって欲しいと思うよ。
何か悲惨な歴史があると、「もっとこうすればよかった」って考えたくなるもんだけどさ
結局、どう頑張っても史実以上の歴史にはなりそうも無い場合が多いんだよな
あー・・・確かに
史学界でボッコボコに叩かれる歴史的な「マヌケ」ってのは確かにいるんだけど、
実は個人の能力よりもその周囲の悲惨な状態が原因でした・・・ってのはよくあるな
どうしても責任者たる「人」に原因を求めがちだけど、実際にはできることに限界がある、っていう
>ルーズベルト「都市部への無差別爆撃は明らかに人道に反するものである!」
ここ、笑うところですか?
まあ史実以上に妥当な結果はないからな
後編が来ていて見に来ていたら
何だかコメント欄が濃い…
小説「雪中の奇跡」の作者も、「やる夫が雪中の奇跡を起こすようです」の作者も、「フィンランド戦記」の作者も、"開戦前のフィンランド側の外交的強硬姿勢"を作中に書いている
ただ、この作者は"開戦前のフィンランド側の外交的強硬姿勢"
の紙面比率が多くて、そのあたりが議論になっているのだと思う
この程度は作者の裁量と読む人の温度差だと思うけどね。同じような扱いばかりの作品じゃ、見る方もつまらない
コロンタイ女史やペトリチェンコに関しては、他作よりも説明が丁寧で参考になったよ
まぁフィンランドとしては絶対に戦争を起こすべきではなかったよな…屈辱的な条約を結ばなくてはいけなかったとしても。
史実のような結果になったのはソ連軍の圧倒的な練度の低さと稚拙な戦術によるものが大きいということを忘れてはいけない。
フィンランド軍の有能な指揮官や士気の高さもあるだろうけど、やはり大きいのは『たまたまソ連が弱かった』。
でも、戦争しなかったらソ連に組み込まれただろ、という人もいる。
その真偽は置いとくとして戦争すればソ連に組み込まれないのか?っていう疑問が自分としては大きい。
史実の場合、普通なら(変な表現だけど)大量の戦死者を出した挙句に傀儡国家と化すという最悪の展開だっただろうしね。
フィンランドはとてつもなく分の悪い博打に賭けて負けたけど破産は免れた。
これが史実のフィンランドの総括なんではないだろうか。
>戦争すればソ連に組み込まれないのか?
ソ連では無くドイツだが、冬戦争のつい一年前にチェコスロバキア問題があり、
三か月前にポーランド回廊問題があったことを思い返してみたらどうだろうか。
そしてこれは後年のことだが樺太と千島、満州で日本軍が抵抗しなかったら
ソ連は慈悲深くもそこで手を止めたろうかと考えてみてもいいだろう。
そして現在、南沙諸島や尖閣諸島などで中国が権益を主張してるところに、
関係諸国が「絶対非戦」を貫いたらどうなるのかの想像はつかないかな。
自由や主権は血を以って購われてた過去の歴史を無視して、
自己の尊厳を進んで譲渡、或いは放棄した集団を誰が助けてくれると言うんだい。
もし助けてくれる国があるとしたら、それは善意からでは無く自国にとってのメリットか、
相手にとってのデメリットがあるからだ。
ついでに言うなら最後二行の総括なら、基本的に君や君以外の絶対非戦論の人を除いた
皆が既に辿りついてるんじゃないかな。
その上で当時のフィンランド人たちの勇戦を評価し、スレ上の物語として彼らの活躍を楽しんでるんだから。
絶対非戦の人はヨーロッパの過去の歴史背景を無視してるのか、
単に知らないだけなのかが気になってきた。
中世以降に限ってもヨーロッパの歴史を少しなりとも知ってたら、彼らが戦争を、
「戦争はすべきではない」と言う教条主義的な観念だけで否定しないだろうと言うことを知ってるはずだし、
被支配民族や信仰集団が利害や打算の面だけで見込んで反乱や独立運動を繰り返ししたりしないことを。
非戦の人にとって国家とは、行政サービスの組織集合体でしかないのかね。
それともゲームに於ける彼我のスペック比較対象でしかないのか。
>戦争すればソ連に組み込まれないのか?
現に組み込まれなかっただろう?フィンランドはソ連の要求を丸呑みせず、抵抗の意志と力をソ連に見せつけ、この国を完全に支配しようとすれば割に合わない被害が出るであろうということをソ連に思い知らせた。
>フィンランドはとてつもなく分の悪い博打に賭けて負けたけど破産は免れた。
破産は免れたと言うだけで十分なんだよ。博打(=戦争)に賭けなければ確実に破産(=バルト三国のようにソ連に併合されるか、戦後の東欧諸国のように激しい内政干渉を受ける)していたのだから。あなたは第二次世界大戦後のフィンランドの歴史を知っているのかな。フィンランドは戦争に負けたが、戦争をせずに併合されたバルト三国はソ連に国民を強制移住させられるなりシベリア送りにされるなりで戦争で失ったであろう人間とは比べ物にならない被害を出した。ソ連がなぜフィンランドを自国に完全に組み込まなかったかはフィンランドが冬戦争と継続戦争を戦ったからこそのものだよ。
むろんそのあとソ連側に寝返ったという事情はあれど、無抵抗を貫けば屈辱的な条約を結ばされるだけではすまないのだからね。チェコスロバキアは要塞地帯をドイツに渡した後どのような運命をたどっただろうか?
屈辱的な条約を飲む例はいろいろある。日本では三国干渉がそうだった。ただ日本があの時リャオトン半島を素直に返還して臥薪嘗胆に努めることができたのは、リャオトン半島を清に返還したとて日本本土に危機は及ばないし日本の国力もガタ落ちするわけではないからだ。
しかし、自国の防衛に直接的に関わっていたり工業力の要であるところを「もうこれ以上の手出しはしない」という言葉を信じて素直に渡せばどうなるか。その後抵抗する力を失った国に相手はどのような扱いをするだろうか。
どちらにしろ要求は呑まなきゃいけないとしても、
「軍事力ちらつかせただけで要求を飲んでくれた、タダで国土(+工業地帯)ゲット」と
「要求呑まないので戦争吹っ掛けたが、こちらの損害も激しく初期要求(+α)で手打ちにした」
じゃだいぶ違うと思うんだけどね。
※77495
上の方のコメントを読み返してくれれば解るけど、
非戦の人は第一義に「戦争は絶対避けるべき」から自説を組み立てているので
その理屈(~だいぶ違う)は通じないんだ。
人的損害を何より優先して忌避してるらしいので、その為にはそれ以外のものを
代償に差し出せると考えてる。
また結果的に当時のソ連に組み込まれたとしても、(極論だが)究極的には
たった一人のフィンランド人が生き残っていれば良しとしてるようだ。
(領土を削られ、固有文化を破壊され、言語を失い、過去の歴史を忘却したとしても)
他民族の侵略国家に支配されると言うことがどんなことだか想像できないらしいし、
想像できたとしてもその辺はスルーして、とにかく「絶対戦争反対」が主軸の
自説を唱え続けてるのでコメントの話がループしてる。
たまに思うが、この「あの時フィンランドは抵抗すべきではなかった」と言う彼の自説を、
当時でも現代でもフィンランド人たちに聞かせたらどうなるかって思うよ。
スクロールしていったら CM(99) となっていてびっくりした
※77489
>史実の場合、普通なら~
歴史にifは無い
無いけれど、その普通ならを(それまでの数か月を無視はできないけれど)赤軍自身の手で直後に実現してしまったから、すんなり同意できる
ただ、事態の主導権は常にソ連の側にあり、不可侵条約破棄後はフィンランド政府の譲歩も無視されて開戦にいたる
ここまで来ると、戦わないと生殺与奪を相手側に明け渡す形になってしまうから戦わざるを得ないという面がある
(民衆一人一人の単位で言うとまた違ってくる点は理解しているけれど、ここではあえて無視させてほしい)
そういう意味では、賭けたという表現は自発的な響きが強過ぎるようにも思ったな
冬戦争関係のテキストを読むのは久しぶりだけど、昔とは違った見方ができて楽しい
改めて見ることで、クーシネンの役回りの重要さが今更ながら理解できたりとか
英仏の意図を邪推し、ありもしない敵の姿に脅えるスターリンの姿とか、フィンランド視点だけだとどうしても見えにくいものだし
単なる口実だとばかり思っていたけれど、本人達は少なからず本気だったんだろうな
間違いがあったから訂正
>赤軍自身の手で直後に実現してしまった
⇒ 実現する力を赤軍が持てたことを直後に示した
という風に読み替えてほしい
うっかりしていて、冬戦争後に傀儡政権が樹立したかのような書き方になってしまった
※77495
それそれ。前者なら「これ軍事力をチラつかせるだけでもっとひどい要求でも飲ませられるな…」と思われないわけがない
後者なら2度目の要求が来る可能性はかなり低い
少なくとも要求を貫き通せば自国も少なからぬ被害をこうむるとわかってしまった以上は、その被害を無視しうる状況になければ要求を飲ませることが不可能なのだから
大日本帝国「絶対負けるだろうがこちらは死ぬまで戦うことを思い知らせてこちらの覚悟を見せる」→特攻
アメリカ「絶対降伏しないだろうがこちらは一人残らず殺しつくすことを思い知らせてこちらの覚悟を見せる」→無差別爆撃、原爆
この上の二例とフィンランド政府の覚悟はどう違うのか誰か俺に教えてもらえないだろうか。
どっか勘違いしてると思うのだが、俺一人の思考は何か蓋が閉まっているようだ。
相手が諦めないなら何をしてでも相手を殺し続けるっていうのが俺には理解できんのだ。
特に特攻とかそうした自国民の命を捨てるような話ならなおさら。
バルト三国、チェコスロバキアは地理的にも詰んでるとしか言いようがないような立地だけど、フィンランドはまだあの条件を飲んでさえいればギリギリ中立でいれたんじゃないか?とどうしても思ってしまう。
要求の内容から見ても、ソ連はバルト海を確実に確保することを念頭に置いていて、フィンランドの全土制圧はちょっと飛躍して思える。
また、結果的にチェコもバルト三国も結局は領土を回復してるのに対して、フィンランドは取られたっきりで領土回復の見込みは今後も薄いこととかを考えるとなんともやりきれない気分になってしまうんだ。
信じてはもらえないと思うが、俺は非戦論者ではない。
かといって、バルト三国が戦った方が良かったんじゃないかとは思わないし、フィンランドは条件がましだった分だけなおさらだ。
言っちゃ悪いかもしれないけど、国力の差がここまで開いている戦いは特攻にしか見えない。
言いなりになってつらい仕打ちを受けたバルト三国にしたって、もし戦っていたらもっと悲惨なことになっていたと思うんだ。
それでもフィンランド開戦派(?)の人たちはバルト三国も戦うべきだったというのだろうか。
ただ、77498の言うように途中からはもう避けようもなかったという話には納得できた。
あの条約を突き付けられた時が完全にフィンランドの運命の分岐路だったと思うと切ない気持ちになる…。
最後に戦後、大国に対して小国が隷属するかのような態度をとることに対して『フィンランド化』という言葉が生まれた。
冬戦争関連を見るたびにこんな言葉が生まれたことが信じられなくなるが、戦後のフィンランドのソ連への従順な姿勢が皮肉られたという。
それに対して、フィンランドの元国連大使マックス・ヤコブソンはこう述べたそうだ。
「もしフィンランド化という言葉が、超大国に国境を接する小さい中立国は、力の現実にその政策を適合させねばならない、という意味に使用されるならば、それに異論はない」
これこそフィンランドの大きな代償に対して得た一つの苦い苦い教訓じゃないかと俺は思うんだ。
みんなはどう思うかな。
やっちまった…。ガラケの携帯の癖で改行してしまった…orz
読みにくい駄文を長々と本当に申し訳ない。
※77504
そのフィンランド化こそが冬戦争、継続戦争と戦ってソ連に自分たちの力を見せつけたからこその産物だと思うんですけど
その言葉を使うからにはフィンランドはソ連の衛星国には成り下がらなかったことぐらいは知ってるよね、そしてソ連の衛星国となった東ヨーロッパの国々がどれぐらいひどい内政干渉を受けたかも知ってるよね
一度俺たちを怒らすとここまでやるぞという覚悟を見せつけたからこそのフィンランド化であって、それがなければただの衛星国化
>フィンランドはまだあの条件を飲んでさえいればギリギリ中立でいれたんじゃないか
君スターリンの目的知らないでしょ
大ロシア主義掲げて、イワン雷帝を信奉して、思いっきり赤いロシア帝国の復活だよ
フィンランドはどこから独立した国家でしたっけ
>要求の内容から見ても
どうして要求があれだけで済むなぞと思えるのか
何度も言われてるけどチェコスロバキアに突き付けられた要求だって一回目はそれなりに穏便なものだよ、ドイツ民族の回収ってだけだから
で、二回目の要求はどんなのだっけ
改行のお蔭でむしろ読み易くなってる気がした。
>この上の二例とフィンランド政府の覚悟はどう違うのか
基本、違わない。
共通するのは「所属する共同体の自主存続」を目的とし、
「相手が諦めるか、どちらかの心が折れるまで続行する」。
稀に片・双方のハト派が主導権を握って停戦合意に達する場合もあるが、
普通は優劣なり勝敗が見えるところまで続ける。
>相手が諦めないなら何をしてでも相手を殺し続けるっていうのが俺には理解できんのだ。
だって相手はこちらと、こちらの家族や友人を殺したり連れ去りに来てるんだが。
戦争の基本の一つは「やられる前にやれ」である。
>特に特攻とかそうした自国民の命を捨てるような話ならなおさら。
特攻に限らず軍人に限らず、何かを守る為に戦う人ってのは、自己の安全より
「所属共同体」の保全や勝利を優先する為に動いている。
共同体は国家・民族・組織・信仰・家族その他の何に読み替えても変わらない。
「衆>個」なのだ。
>ギリギリ中立でいれたんじゃないか?
126コマでも説明されてるがフィンランドが割譲した土地の内、
北部は北極海に面する港町が在り、ハンコ半島はフィンランド湾を扼する位置にある。
事実、ソ連の海軍基地が置かれたのだし。
スールサーリ島はフィンランド湾の中央に位置し、そのハンコ半島とレニングラードを
ほぼ等距離で結べる。
そのどれもがソ連に敵対する勢力が拠点として利用し始めたら、どうやって無力化する?
敵に奪われてから改めて準備して奪い返すことの困難さは解るよね。
>チェコもバルト三国も結局は領土を回復してるのに
厳密に言うと、してない。
「カルパト・ウクライナ」「タルトゥ条約」「プィタロヴォ」などで検索すると、
上記の内リトアニアを除く国々とロシアの間に領土問題が「あった」のが判る。
>国力の差がここまで開いている戦いは特攻にしか見えない。
特攻=(無価値な)自殺と言う意味で使ってるのだろうか。
特攻→自殺→無駄 と言う公式で凝り固まってるように見える。
その根本は(個人の)人命優先からだよね。
で、戦争や抵抗に臨む個人は自己より集団の保全を優先すると上に書いた通り。
>バルト三国も戦うべきだったというのだろうか。
時系列的に今後スレ主が物語を語る可能性があるので、ここでは詳しく書かない。
「武装親衛隊」の第15、第19、第20、「リトアニア防衛軍」が答えの一つになるだろう。
>大きな代償に対して得た一つの苦い苦い教訓
苦くはあっても彼らが勝ち得たものだし、それを尊いと考えるからこそ
我が国の中曽根首相(当時)のフィンランド化に関する発言で
彼の国から抗議を受けたのではないだろうか。
つまり彼らはその大きな代償を、無価値な失敗とは考えていないと言える。
噛み砕いて書かないと通じそうもないので、上の書き込みに補完文を挿れる。
>ギリギリ中立でいれたんじゃないか?
(中略)
仮にフィンランドが中立を保とうとしても、ソ連に敵対する勢力から見れば
フィンランドはソ連に協力してるも同然で中立違反と言えるし、
中立違反なればこそ彼の地に進駐して占拠する口実に使える。
今後スレ主が語る可能性も考えて、「継続戦争」「ラップランド戦争」で
検索を勧めることだけ書く。
あと当時の欧州で直接戦火を交えてない国ですら、完全な中立なんて無かったよ。
その時々で枢軸か連合、どちらか寄りの時期や活動が存在してる。
中立=外の情勢に全く無関係な、超然とした存在には成り得ない。
それはスイスですら例外ではなかったし。
名を残すか国を残すかという話になった時に
愛国者を自負しているはずの人たちが迷わず前者を選ぶような論調になるのは実に面白い
戦争で1万人が死ぬより条件を飲んで奪われて
餓死で3万人死んだ方がマシですわ、ていうのは国家
がしてはいけない事なんでない?
無抵抗ならこんな事にならなかった、ていうけど
「もっとよこせ、アレもよこせ、コレもよこせ」が
”絶対に有り得ない”ていう根拠が良くわからない、
相手スターリンですよね。
その根拠が何処にあるのか賢い人に教えて欲しい。
※77504
本当に書いてある通りの目的なら、悪いことは言わないから、こんな所で聞かずに本を読むことをお勧めする
本編は当然、話づくりのための情報の取捨選択が入っているし、発表までに第三者の目が入っているかも定かでない
※欄には市販の書籍と見比べればすぐわかる様な間違いや論理の誤りもそのままになっているしそもそも議論の場じゃない(自戒)
通史を何冊か読んで事態の推移と一般的な解釈を確認し、「小国外交のリアリズム」あたりでも読んどけばいい
図書館で探すか、面倒くさがらずリクエストすれば金を出さずに読める
思ひて学ばざれば、という言葉は今更あげる必要もないだろう
当時のフィンランドとソ連の人々が何を考えどう行動したか、それに対してどんな評価がなされたかを追っていくべきだ
ここで同意を得たいだけであれば、自分の書いた※77498以上を望むのは難しいだろう
軍は意地すらも示せずに一方的に蹂躙され、ヘルシンキ入りしたクーシネンが全土を差配する
開戦前のチャンスを逃したフィンランドにとって、本来、もっとも可能性の高い未来は確かにそれだった
ソ連側が、舐めてかかっていなければ
>この上の二例とフィンランド政府の覚悟はどう違うのか
一応、答えておくなら、フィンランドには降伏した時に降伏を認めてくれる相手がいない
条件交渉ができないどころか、条件そのものが提示されていない
殴り返して、こちらを向かせないとどうにもならん
>その根拠が何処にあるのか賢い人に教えて欲しい。
無抵抗を主張する人が、自分で答えを書きつつも答えに気づいてない。
>ソ連はバルト海を確実に確保することを念頭に置いていて、フィンランドの全土制圧はちょっと飛躍して思える。
これ。
ソ連がバルト海を確実に確保するなら、当初の計画通りクーシネン政権をフィンランド本土に据えて
これを赤軍によって全面的にバックアップ(客観的には傀儡政権と言う)すれば確立する。
事実バルト三国ではそうなってるし、独ソ不可侵条約での秘密議定書による勢力圏分割の合意はこれを認めたものだ。
「飛躍し過ぎ」と言ってるのは、彼がクーシネンと(のちに建てられた)テリヨキ政府の存在を
過小評価か失念してる為と思われる。
スターリンがフィンランドの赤化を望まず、あくまでも領土割譲だけで満足するつもりだったら
クーシネンと彼の政権を押し立てる必要は無い。
無抵抗の人が根拠を述べてくれるのが一番率直だが、こう予想している。
しかし本当にわざとやってるんじゃないかと思うぐらい、
「デモデモダッテ」を繰り返すよね。
この人、思考に蓋がどうとか言ってるけど話題をループさせるのが目的なんじゃないのか。
それとも万に一つの可能性をひたすら追求したいだけの、
すなわち「確率潰し」を他人の弁を以ってやりたいだけなんじゃないだろうか。
歴史を語るのに専門知識は要らないが、それにしても一般的な教養や想像力が欠落し過ぎてる。
>私たちは子孫に対して、英雄譚ではなく国家を遺さなければならないんです。
そうだよね。本当に悔しいけど、
そうなんだよね…
>>スターリンがフィンランドの赤化を望まず、あくまでも領土割譲だけで満足するつもりだったら
クーシネンと彼の政権を押し立てる必要は無い。
でもテリヨキ政権はソ・フィン間で戦争が起きてから発足しているよね?
外交交渉の時点でソ連はいずれ全土を制圧するつもりだった、という根拠にはならないだろう。
もちろん、戦端が開かれて以降は全土制圧を目指していただろうけど。
あなたは無抵抗云々というが、圧倒的な彼我の国力差を前に戦争するしか無い、という判断は正常なのか。
マンネルヘイムは戦争に勝つこともソ連に侵攻を諦めさせるのも、抗戦によってソ連にある程度の譲歩を迫ることも軍事的に不可能だと判断していたからこそ、戦争に反対していたし、戦争が起きた後も一貫して即時停戦を主張していたんじゃないのか。
戦争に訴えるのは軍事的に困難だった。けど、ソ連に屈服するのも危険極まりなかった。そういう非常な困難の前で、思考停止して戦争という手段のみを主張して、屈服派を無抵抗主義者というレッテルを貼り論破しようとしかしていない貴方のような人が当時のフィンランド高官に居なくて本当に良かったと思うよ。
※77528
だから、そこまでしっかり分かるなら、なおのことここの※欄で議論をするのはやめとけと
レッテル貼って実体のない敵を作ったり、煽り、誹謗中傷、時系列の混乱による論理の破綻、
(自分含めて)勉強不足、自分の主義主張を表明したいがための論点ずらしや憶測が横行してるんだから
相手と同じレベルまで落とせば必要がどこにある?
自分もこれで同じレベルまで落ちたし、記事と関係ない※を残したからもう書き込まないぞ
前の2つの※、噛みつかれるのが面倒くさいからとやたら婉曲的で意味不明な書き方をしたがつまらなかったし
>でもテリヨキ政権はソ・フィン間で戦争が起きてから発足しているよね?
テリヨキ政権そのものは開戦後に樹立されてるが、まさか本当に、その日に唐突に建てられたとか考えてるのかね?
クーシネン他に対して前もっての根回しも打診、指導も無く?
全土制圧のつもりが無ければテリヨキ政権そのものをソ連が認める必要も、公表することも、そこ以外と交渉しないとも言う必要も無いんだが。
>圧倒的な彼我の国力差を前に戦争するしか無い、という判断は正常なのか。
戦争を望んだのはソ連であってフィンランドでは無いのだが。
そして、ふりかかる火の粉をはらう選択肢が異常なのか?
他の人も説明してる通りフィンランド独立はロシアから、また共産主義政府を追い出して樹立されたものだよ。
そのフィンランド政府に対して交渉の余地無しと宣言したソ連に対して残された絶対非戦としてのオプションは
無条件降伏しか無くなるし、それがどんな結果をもたらすかは様々に説明された筈だ。
マンネルヘイムは軍事の専門家として政府に冷徹な事実を告げ、事態打開のオプションとして
開戦後も即時停戦を訴えているが、もし彼が真に反戦を優先させていたらクーデターや即時降伏、
ないし防衛ラインを必要以上に捨てて後退し続けることだって出来たのだ。
それをしなかったのは何故かと考えてみたか?
なぜマンネルヘイムが今もなお彼の国で一番に尊敬されてるか。彼は戦争反対を訴えたから尊敬されてるのか?
君はナショナリズムを否定するかスルーし、とにかく戦争反対を訴えてるから先のコメントでも
「木を見て森を見ず」と評したのだが。
マンネルヘイムを自己の理屈に沿うよう引き合いに出すのは結構だが、だったらその彼が
君の引用とは正反対に全力を尽くして要求された領土を防衛してるのは何故なんだね?
>思考停止して戦争という手段のみを主張して、屈服派を無抵抗主義者というレッテルを貼り論破しようとしかしていない
上に書いたように戦争による解決を主導してるのはソ連である。フィンランドは言わば正当防衛だね?
そのソ連、ひいてはスターリンを思考停止してると言うなら妥当な評だ。
正当防衛側が思考停止して抗ってはいけない・正しくないと言う理屈の方が仰天ものだ。
前編773コマでも議会左派が思想の違いを超えて政府に協力し、挙国一致政権を作ったと表現されてる。
君は当時のフィンランド議会が左派も含めて思考停止したと言うのかな?
彼らが大事にしたものは『独立』であり、それは降伏すれば失われるものだからだ。
バルト三国を改めて引き合いに出す必要もないだろう?
間違ってもらっては困るが、『○○主義者』なんて呼称を少なくとも「私は」したことが無いよ。
避戦・非戦・絶対非戦・無抵抗の人、反戦とは呼んだが、それは君がコテの類をつけておらず、
それぞれのコメントが同一人物かどうかの区別がつかないのでその説を主張してた人(たち?)をまとめてそう呼んだ。
むしろレッテル貼りしないようにだけ気を使った物言いをしてたと思うんだが。
君の主張にレッテルを貼るのは簡単なんだ。当時のフィンランド人のつもりで代弁するなら
『ロシア人の手先』と。だがそれをするつもりは無い。
論破しようとしかしない、って見られてるのは、論破されかかってるのかな。
君の主張に対して一つ一つ細かい反論や、検索して調べるに足るキーワードを挙げて説明したのが
「論破しようとしかしてない」になるんだろうか。
君が侵略された国の悲惨さを想像したり検索してくれたら、当時のフィンランド人がなぜ屈服せずに抗戦したのか、
また多くの人がそれを讃えてるのかが解ると思うのだが、その辺は変わらずスルーなんだろうか。
君の「(屈服を選んだとしても)そう悪くはならなかったかも知れない」「少なくとも人命は損なわれない」
と言う主張の内、前者はタラレバだ。で、タラレバについても大勢の人が例を挙げて説明している。
後者はその通りだが、これもまた「その時の戦闘においては」と言う但し書きが付く。
ソ連併合後のバルト三国や、戦後ソ連の衛星国にされてしまった東欧諸国に於ける民族分布がどう変わったか。
その際に人命は損なわれなかったか?と言えば答えはNoだ。
君が屈服すべきだったと主張すること自体は構わないが、
それは明らかにリスクが大き過ぎるから正しくないと言う反論の数々に対し
「違うかも知れない」「レッテル貼りして論破しようとしてる」と言い返すなら
『当時のソ連に抗戦しない・支配されることの利点と凡例』を出してくれるといいんだがね。
可能なら多数、対象国や民族が違うほどに良い。
それも無しに自説を繰り返されても、私が君の主張を述べる権利は認めても
内容の正しさを認める余地が無いのだが。
大人げなくイライラして書いた※77530で最後と言ったけど、そこを曲げて少しだけ書いとく
※77528
自分が過去に入手した程度の書籍から得られる範囲から言えることとして
・テリヨキ政権の準備はフィンランドとの交渉決裂後(前編で説明されている通り)開戦後ではないが決裂後
・マンネルヘイム&パーシヴィキは、ソ連の動機を軍事的な観点からの物&本気の軍事侵攻も有り得ると予想
政権の他のメンバーはソ連の動機を領土的野心&単なるブラフと判断(前編で説明されている通り)
・カヤンデル政権の強硬姿勢の背景には国民の圧倒的支持(本編の描写だとちょっと弱い気もしたが、ソ連側だから仕方ない)
・譲歩した時のリスクより、戦って負けた時のリスクの方が遥かに大、とパーシヴィキは判断していた、らしい
・外相が譲歩を蹴った理由の一つが、譲歩にはきりがなくなるから
マンネルヘイム&パーシヴィキがこれに対してどういう理屈で反論したかは不明、さもなきゃ忘れた
・開戦直後の段階ではマンネルヘイムの、防衛不可能だから譲歩の道を探ろう、という意見に全体が一致?
確認できれば、色々解決できそうなネタもあるんじゃないかと思う
再度言うが、ここで議論をくるくる回すより、これらが本当か嘘か調べる方が絶対に面白い
要は、外交交渉で譲歩して政体を維持した方が、戦って敗北した挙句クーシネンの傀儡政権樹立よりマシじゃないか、というのが根本の疑問でしょ?
自分は同意するが、不勉強な素人の同意なんて価値はない、もちろん、
※77531
自分が見た限りじゃ、無抵抗だなんだといわれている側の主張は
基本、何が何でも停戦、開戦後も停戦、クーシネン出てきても停戦じゃなくて、外交交渉ができているうちに何とかしろ、だと思うぞ
最初に書き込む前、上から一通りの※見たけど、貴方だけがどうこうでなく、その辺の行き違いがずーっと続いてるくさい
はい、地蔵に戻るから後は好きにしてください、※欄汚し失礼しました
人に偉そうなこと言った挙句に無様な※を残すよりも、自分が見るのをやめるべきだったのだ
※77534
うん、彼の主張はよく解ってるつもり。
たぶん彼はナショナリズムの悪い面として、衆愚政治としてのポピュリズムに
当時のフィンランド政府が支配され、真に選択すべき道を誤ったと言いたいのだろう。
それについても77507の末尾や、77531のマンネルヘイムに対する国民の尊敬と言う面で書いたし、
フィンランドの国民感情や外交的立場を抜きにしても77468で落としどころになるかと思ったのだがね。
そもそもソ連が最初の要求以降にエスカレートさせないであろう根拠も説明されてない。「見込み」なら聞いたが。
逆に私始め大勢の人が他の国に対してスターリンが行った事柄を例として挙げている。
しかしなぜフィンランドだけが外交で例外的に、寛容に許されるのかについての確固たる説明は無かった。
仮に要求に屈しても国内難民と経済破綻が発生した場合、政府は民衆を抑えきれないと判断したのもあるんだろう。
その場合は最悪内戦で、マンネルヘイムの命令で軍は民衆に銃口を向ける結果となったろう。
やらせの選挙で傀儡の共産党政権を建て、併合を決議させるなんてのに躊躇を覚えない当時のソ連が、隣国の内紛に首を突っ込まない理由があるだろうか。
ポピュリズムから進んだ開戦ではあっても、それは国民の団結をもたらしたと131コマでも語られている。
まさに冬戦争によって鍛えた国民意識だ。苦い代償と言われるが、国民国家の多くはこれに苦労して成長してる。
逆に国民意識の形成に失敗した国は、他国の介入を招くことが多い。
例を挙げればきりが無いが、欧州近・現代史を当たれば簡単に探せる。
「生みの苦しみ」が独立内戦なら、「育ちの苦しみ」が冬戦争だ。
もはや取り返せない傷を負ったが、彼フィンランドは当時から今も独り、自らの足で立っている。
その開戦の決断と結果の意義を否定するのは、私には賛成できないと思うからこそ反論してる。
だから反対論に対してレッテル貼りなんてしたことは無いし、今後もする必要は無いんだ。
ただ彼にはもう少し資料や本に当たって、想像力を働かせてくれたらと切に思う。
コテつけてないのが悪くもあるが、俺は77530しか発言してないぞ?
そりゃ、ソフィン間で戦端が開かれて以降は、ソ連が交渉を否定しているのだから、抗戦するしか無いさ。
戦争が始まって以降は、史実のフィンランドがやったことは正解だったと思うよ。戦争をしつつ交渉の糸口を見つけるしか無かった。
戦争という判断を下したフィンランドは愚かだった、とは考えてないよ。
ただ、カヤンデル政権は戦争の準備をするでもなく、譲歩をするでもなく、要求を雑に突っぱねるだけといういい加減な外交をしていたのは批判されるべきだと思うけど。
そこがまず食い違ってんじゃねーかなー。コメ欄の譲歩派は戦前交渉の時点でソ連の要求を受け入れたほうが良かったんじゃないか、と言っているのだと思うが…。
戦争が始まっても、武器を投げ出して降伏すべきだ、なんて誰も言ってないぞ?
テリヨキ政権の準備云々は突っ込まないでおく。ソ連なら各国からの亡命共産主義者を多数抱えていただろうし、やる夫(スターリン)はそもそも割譲要求を突っぱねられると考えていただろうしね。
それでも、軍隊に作戦準備を命じたのも、クーシネンに政権樹立の準備を命じたのも、交渉決裂後だ。
交渉の時点では、ソ連は全土制圧するしか考えていなかった、とは言い切れないんじゃないか?
絶対にやる夫は全土制圧しか考えていなかった、と考えるのは流石に思い込みだろう…。
続きだが…俺は戦前交渉の時点で譲歩すべきだった、とは言ってないぞ?ただ「戦争するしか無い」という主張を執拗に繰り返す貴方が異常に見えたので突っ込んだだけだ。
冬戦争が始まって以来、フィンランドは真に困難な状況に置かれていた。
マンネルヘイム将軍は戦争に勝つのもソ連に譲歩を迫るほどの勝利を得るのも不可能だと判断していた。だが、パーシヴィキ首相の主張も理解しており、要求を受け入れるのも危険極まりないということも分かっていた。
パーシヴィキ首相はこのような要求を受け入れたらフィンランドという国は失われてしまうだろうと判断していた。でもマンネルヘイムの主張を理解し、軍事的手段をもって解決させるのも事態を改善させるのもムリだろうということも分かっていた。
我々日本人がフィンランドから学ぶべきなのは、勝てない戦いに向かう勇気だけなのか?
困難を前に対立することはあっても反目することはなく、相手を理解して団結する強さこそを学ぶべきではないのか?
戦前交渉にしても、戦争すべきだったのか譲歩すべきだったのか、どっちが正しかったかなんて結局分からないだろう。どちらも非常に困難な道だ。
それなのに貴方は「戦争するという判断だけが正しかった」としか言っていない。そこに異常性を感じてしまうのだよ…。
実際問題、どうするんだね?強大過ぎるソ連軍に対して、フィンランド軍はちっぽけなもんだよ?事実、停戦交渉では戦前よりも過酷な要求を受け入れざるを得なかった。どんなに善戦しても軍事では解決できないぞ?
それでも君は、戦争しかなかった、と言うのかね?
君の自信満々さが怖い。狂気を感じる。
>コテつけてないのが悪くもあるが、俺は77530しか発言してないぞ?
区別がつかないのでこちらも様々な呼び方で、それでいて主張する部分で
区別がつけられるようにしたのだが、失礼になった点は陳謝。
>カヤンデル政権は戦争の準備をするでもなく、
スレでも言われてる通り、ソ連をハリボテ視してた点は批判されて然るべきだろうね。
そしてソ連内部の情報が入らなかった点は、外交チャンネルが無かったこと。
なぜチャンネルが無かったかと言えば、ソ連とパイプを作ること自体が他の西欧諸国との関係を損なうリスクが上がること、これも77460で書いた。
そして具体的な準備。動員令を出したり武器を買い入れたりすれば、
それ自体がスターリンの言う対ソ謀略に口実を与えてしまう点も考慮されたい。
第一次世界大戦でもそうだが、この動員令を先に出せば相手に口実を与えるし、遅ければ相手に先んじられる。
当時の政治家にとって非常にタイミングを図りづらいオプションだ。
カヤンデルであれマンネルヘイムであれ、戦争そのものを積極的に望んでいないが故に
「準備をするでなく」と言うのは少し厳しすぎないか?
スターリンはまさにそれを待っている可能性すらあったのだから。
また兵器の自国生産と言えば、割譲要求されてる土地が国内最良の工業地帯。
独立から20年。戦略資源に乏しく国民意識の形成途上にある国が、
仮想敵国から離れた土地に新たな工業地帯を起こすことの困難。
パーシキヴィの手にはまさに「雑につっぱねる」しか無いと思わないか(実際に雑だったかどうかはさておき)。
スレだけ見てもパーシキヴィは時間稼ぎとして、相当に上手く対応をひねりだしてる印象すらある。
ここら辺はよく表現してあると個人的にも思った。
>戦争が始まっても、武器を投げ出して降伏すべきだ、なんて誰も言ってないぞ?
文言は多少違うが、77528の
>戦争が起きた後も一貫して即時停戦を主張していたんじゃないのか。
は、他ならぬマンネルヘイムの言葉として主張されてる。
軍事面だけの意見として見ても継戦を肯じないと言う元帥の主張を、
開戦以降に於いて抗戦の非を鳴らすものとして77528は訴えているんじゃないのかな?
そして開戦前に降伏してたら抵抗すら出来ずに殺されたり、奪われたりするとの例は多数出されてる。
>交渉の時点では、ソ連は全土制圧するしか考えていなかった、とは言い切れないんじゃないか?
77519で書いた「独ソ不可侵条約」の秘密議定書による、勢力圏分割に加えて、年表的に説明してみよう。
条約成立が39年8月23日、ポーランドへのソ連侵攻が9月17日。
バルト諸国への進駐要求が9月25日、リトアニアが最後に
受諾して10月10日。
ソ連側の対フィンランド領土割譲要求が10月11日、23日に交渉再開、決裂が11月3日。
マイニラ事件は11月26日、国交断絶が29日、開戦30日。
少し飛んでバルト三国の併合に向けた行動が1940年6月だ。
ソ連の「平和的進駐」は一年を経ずして、また内政干渉によって現地政府と民衆の抵抗を解体する原動力となった。
「絶対に」はともかく「非常に濃厚である」と主張できるね。
逆に77535で書いたように、フィンランドのみ寛容に許される根拠は何なのか改めて聞きたい。
それこそ「そこまでやらないだろう」と言う思い込みじゃないだろうか。
※77498=77500=77518=77530だが本当にもう一度だけ
※77536
ええと勝手にハッスルしてごめん、※77528の人で良い?
機会があったら、番号直しといて、あと、カヤンデルとパーシヴィキがごっちゃになってる
今回ばかりは、未練がましく再確認しといて良かった……
更に、他の、もう書き込んではいないであろう方々も含めてもう一つ
欲を言えば、相手の人格批判や嫌味の類はなるべく控えたほうがよいんじゃなかろうか?
ここからは完全に捨て台詞だけれど、相手の想像力や勉強の不足を言い立てる類の※なんか本編でわかる程度のミスしてたりしてて失笑もんだし
戦うことによって独立の意思を示したんだ、戦わないなんてお花畑だ云々の※は、赤軍があの時だけ極端に弱くて戦後に弱点克服してることや、その弱みがなければ独立の意思なんか一顧だにする必要が無かったこととかを無視してて、そっちの方がよっぽど結果論+ロマンチシズムに酔ってないか、だし
そもそも、自分を当時のフィンランド人に擬すなんて恥ずかしいとか思わないのか、とか
本当に他国の個別事例を一般論に発展させて、それを更にフィンランドに当てはめて大丈夫かの検討は十分か、空論に走りすぎてないかとか
見えない相手にレッテル貼っての批判とか、なんだか本編の前の方の話で見たな、とか
で、こんな※を書いた自分自身、鏡を見て絶望することになる
こういう風にはなりたくないでしょ
※77541を書く前にリロードしていなかったので
※77540
こちらの※77541での捨て台詞を見て気分を害されてるかもしれないが、そこで不快になるのは当然だし、それは本当にこちらが謝るしかない
貴方の※の数々は、フィンランドの歴史を何かで再確認すべき所を想像で補ってる部分がかなりあるように自分は感じた
こちらは大変不勉強で周辺諸国の動向なんかにも知識不足がはなはだしいしいし、偉そうな口が利ける分際ではないけれど
それと、もう書いてあるのにこちらの理解不足でスルーしたかもしれないが、
外交交渉で譲歩して政体を維持した方が、戦って敗北した挙句クーシネンの傀儡政権樹立よりマシじゃないか
という疑問に対する答えが、根拠をもって示せれば、色々捗るよ
おやすみなさい、私みたいな面倒臭いやつは寝ます、もう絶対、何があっても書き込むもんか
大統領の名において約束します
>続きだが…俺は戦前交渉の時点で譲歩すべきだった、とは言ってないぞ?
区別が、と繰り返す必要は無いよね。
>ただ「戦争するしか無い」という主張を執拗に繰り返す貴方が異常に見えたので突っ込んだだけだ。
私は貴方(がた?)が異常とは思わない。想像力が足りないとは思うが。
執拗に繰り返すと言われるが、こちらから見たらそちらの方が根拠薄弱に、思い込みを執拗に繰り返してると見える。
>我々日本人がフィンランドから学ぶべきなのは、勝てない戦いに向かう勇気だけなのか?
これに対する答えは、
>困難を前に対立することはあっても反目することはなく、相手を理解して団結する強さこそを学ぶべきではないのか?
ここで君自身が君に答えてるんじゃなかろうか。
「ソ連の無法な脅威と言う困難にフィンランド国内の左右の対立は解消され、彼らは互いを理解して団結し」したよ。
開戦が無かったら果たしてこの意識が形成されるのに、何年かかったろうか。その為にまたどんな困難があったろうか。
何も国民意識を形成するのを目的として戦争を歓迎すべきだった、とは私も言ってない。
が、結果として開戦は形成を早めた。
その結果をもたらした当時の政府の決断を否定すべきでは無いと言ってるんだが、
君らはそれを否定(=開戦すべきでは無かった)してる。だからそれは(近視眼的だと)反論してる。
>それなのに貴方は「戦争するという判断だけが正しかった」としか言っていない。
何故なら君(たち?)は、国民国家のあり方について殆ど述べないからだ。
現代と違う当時の国家観や価値観があった世界世代にあって、現代の価値観を持ち込んで当時を否定的に評価してる。
否定的に評価する行為自体はアリでも、それが正しくなければ、或いは論拠に甘ければ批判される。そうじゃないかな。
歴史を語るなら批評者の属する時代の価値観で計るのではなく、
当時の価値観や思想を考慮して議論するぐらいは一般教養だと思うのだが違うかね。
それとも単に君(たち?)は当時のフィンランド政府の外交ミス「のみ」に絞って批判したいのかな。まさしく、そこだけ切り取るように。
>どんなに善戦しても軍事では解決できないぞ?
戦前より過酷な要求を飲まされたが、かけがえの無い『独立』と主権は守られたと77531、77535で書いた。
むしろこれは偶然性が高かった(識者によっては必然と言う人も居るだろうが)とは言え、軍事によってしか齎されなかった。
要求を飲んでいたらバルト三国の様に全領土と、国民の少なからずを失っていただろう。
そしてこの結果をフィンランド人たちが痛みを伴いつつも、受け止めて誇りとしてるからこそ
マンネルヘイム元帥が彼らの間で今も一番の尊敬を受けているのだと理解してるし、
中曽根首相(当時)のフィンランド化発言に対する抗議が裏付けられるのではないかな。
ところで「異常」だの「狂気」と言う単語は議論相手に投げるものじゃないと思うが。
それともこれは議論放棄か、レッテル貼りによる排除かな。
「相手を理解する」のはどこへいったんだね。
※77532でFAだと思うんだけど
なんで非戦派の方々は例や根拠を出さないのか
出しているのかもしれないが読んでみても具体性に欠けすぎていると感じられるからただの感想にしか思えない
戦争派があげている例が今回の事例に当てはまらないと主張するならばそれはそれで根拠を述べたらいいのに
狂気を感じるなら感じるでいいと思うけどタカ派が怖いっていうだけの主張じゃお花畑ってレッテルを張られてもしょうがない
>そこで不快になるのは当然だし、それは本当にこちらが謝るしかない
それぐらいで不快にはならないよ。私が言った言葉じゃないものがだいぶ混ざってるし。
開戦容認?してる人も複数居て区別がつかないしね。
>結果論+ロマンチシズム
仮に開戦容認してる人が結果論とロマンチシズムに酔ってるなら、
開戦否定派はタラレバとフィンランドのみ寛容な処遇で許されると言う根拠無き夢想の持ち主になる。
他国の例をあてはめて通用するのか?とは言うけど、独立国を衛星国ないし自領化するのに
パンチ(領土再編、ポーランド他)とキック(併合、バルト三国)と首輪(フィン)、どれを使っても目的が達成されてソ連の勝ちなら、充分に判断材料に成り得ると思うね。
>外交交渉で譲歩して政体を維持した方が、(中略)根拠をもって示せれば、色々捗るよ
私の勘違いか貴方の入力ミスで無ければ、譲歩による政体維持とクーシネン政権排除の
両立可能な根拠を示すのは、開戦否定派の人じゃないかな。
私(開戦容認?)は譲歩では政体維持が継続できないので、結果としてクーシネン政権を排除できない(両立不能)と例を挙げて説明してるのだが。
単にクーシネン個人だけ排除したとしても、中身がクーシネンと変わらないような人物で親ソ政権が建てられたなら同じことだね。
おやすみなさい。
ここで議論している人は、雪中の奇跡と流血の夏、やる夫が雪中の奇跡を起こすようです、フィンランド戦記、は当然チェック済だよな?
このやる夫スターリンの話だけだと、フィンランドの議論に必要な資料が不十分で齟齬が生まれやすい。
また、他に日本語の良作があれば俺に教えてくれ
毎日がマンネルヘイムのスレは良かったんだがなぁ
雪中の奇跡は連載の頃から、やる夫スレは読んだ。残り二つは未読未視聴。
いちおう英語版wikiも含めて、追いかけやすい情報は逐次検索したりするかな。
ところで「冬戦争 戦争は回避可能か」で検索したら、上位に北大の百瀬教授の論文?pdfが出てきたけど
これは教授の著書のどれかに収録されてるのかな。
書かれた時期が古い(1967年)ようなのでチェック済みの人にとっては周知の内容かも知れないし、
あれから研究も進んでるだろうから最新情報とは言えないけど、スレの話題の一助にはなりそう。
論文じゃなくて覚書?だった。
あと北大の学術成果コレの方で検索したら、もっと沢山出て来た。
やっぱり古い(冷戦期)ものばかりだけど、別のところで最新事実が入手できるなら
経過時期の資料としても比較して読めそう。
77536、77539を書いた本人だが… すまんね、誤記入だ。俺が書いたのは77528と77536、77539だ。
だから、俺は別に開戦したフィンランドを否定してないから。ちゃんと読んでくれ。
領土割譲要求を飲むのも危険だったと、俺は書いているぞ?
ソ連は一度の領土割譲で満足していただろう、なんて俺は書いてないからね?ちょっと脳内の敵と戦いすぎてないか。話が噛み合って無いぞ。
ただ軍事的に圧倒的な戦力差があったのに、「戦争するしか無い」としか言っていない貴方を見て、それはどうなのかと言っているだけだ。
俺は貴方の主張自体は別に否定していないぞ?そのあたりもちゃんと読んで欲しいのだが。
加えて何度も書くが、俺は要求を飲むべきだったとも言っていない。
俺じゃなく、他の誰かと討論しているんじゃないかこの人は、と思わざるを得ないのだが。
何度も書くけど、難しい局面だった。戦うのも要求を飲むのも、どちらもね。
戦争だけが正しくて、要求を飲むのは絶対的な悪手だった、と言い切るのはどうか、と俺はずっと言っているのだが…。
事実、当時のフィンランドでも議論は紛糾しただろうしね。
ちょっと貴方は人の意見も理解した方がいいんじゃないか。
77558(77528~)さんに。
77536
>戦争が始まっても、武器を投げ出して降伏すべきだ、なんて誰も言ってないぞ?
こちらの反論はマンネルヘイム発言引用によって開戦決断の否定を主張してると捉えてのことだし、それを(一方的な)戦闘停止、降伏に飛躍させたことは訂正し、陳謝する。
以下、貴方が私の「脳内の敵」と称する間違いについて書く。
解釈(後述する間違いを含む):
マンネルヘイムの発言を、開戦後に於いて開戦決断の否定として引用
↓
a) フィンランド政府と交渉しないと宣言するソ連
b) マンネルヘイムの即時停戦主張
c) bはaにより不成立。交渉再開(1月12日)以前で唯一成立させられる可能性は無条件降伏
当方の間違い:
マンネルヘイム発言引用が交渉再開の前後に於いて意味が変わることを見定めず、
発言から引き出される開戦決断の否定を、
>戦争が始まっても、武器を投げ出して降伏すべきだ、なんて誰も言ってないぞ?
降伏条件が成立し得る唯一の要素に繋げて考えた。
「武器を投げ出して降伏すべきとは、誰も言ってない」→○
次に貴方の発言から、貴方の主張を改めて見直し要点を引き出した(つもり)。
[ 77528 ]
>戦争に訴えるのは軍事的に困難だった。
けど、ソ連に屈服するのも危険極まりなかった。
→その通り。
[ 77536 ]
>そりゃ、ソフィン間で戦端が開かれて以降は、ソ連が交渉を否定しているのだから、抗戦するしか無いさ。
戦争が始まって以降は、史実のフィンランドがやったことは正解だったと思うよ。
戦争という判断を下したフィンランドは愚かだった、とは考えてないよ。
→その通り。
>ただ、カヤンデル政権は戦争の準備をするでもなく、譲歩をするでもなく、要求を雑に突っぱねるだけといういい加減な外交をしていたのは批判されるべきだと思うけど。
→(スレ上での演出効果を差し引いて)カヤンデル政権および戦間期のフィンランドにとって、ソ連とのチャンネルを築くことが難しいオプションの一つであったことを77460、77540に書いた。
>そこがまず食い違ってんじゃねーかなー。コメ欄の譲歩派は戦前交渉の時点でソ連の要求を受け入れたほうが良かったんじゃないか、と言っているのだと思うが…。
→いわゆる開戦容認派は(現時点での外交で打開できない以上、)譲歩は際限無い後退に繋がると言うのを
他国の例を出して説明した。
>交渉の時点では、ソ連は全土制圧するしか考えていなかった、とは言い切れないんじゃないか?
→77540で他国の例を出して説明した。
[ 77539 ]
俺は戦前交渉の時点で譲歩すべきだった、とは言ってないぞ?
[ 77558 ]
加えて何度も書くが、俺は要求を飲むべきだったとも言っていない。
→「貴方は譲歩/要求を飲む」「べき」とは言ってない。
それで問いたいのだが、「貴方個人は」「当時のフィンランドはどうすべきだったのか」について意見を聞かせて貰いたい。ここが見えない。
開戦しても困難(軍事的勝利不可)、譲歩すれば危険(内戦の危機ないし抵抗力喪失)。
それはカヤンデル政権も解ってた筈。
>戦前交渉にしても、戦争すべきだったのか譲歩すべきだったのか、どっちが正しかったかなんて結局分からないだろう。
→正しい答えが判るまで時間をかけられるなら、決断を遅らせることは出来る。
しかし時間もオプションも限られていれば、正しい答えが判明する前に決断する必要が生じる。
私はその点で、政府が開戦決断したことを評価した。
譲歩は自ら独立を手放す恐れがあるが、開戦は少なくとも守ろうとし、結果的に奪われたと言う不当性を証明できるからだ。結果は同じ喪失となっても過程は相当に違う。
>どんなに善戦しても軍事では解決できないぞ?
→77543で説明した。
[ 77528 ]
>そういう非常な困難の前で、思考停止して戦争という手段のみを主張して、(後略)
→その非常な困難の下で、(政府と議会が)開戦を決断したことも(私が決断を)評価したことも思考停止なら、77531でも書いたように開戦論に組する者はいずれも思考停止だと貴方が評したことになる。
これはつまり、貴方は
×開戦は思考停止
×譲歩も選びづらい
?それ以外の選択肢
のうち最後の一つになるのかな。それとも結局は開戦か譲歩を選ぶのだろうか。
もし第三の選択肢なら、それが何か聞かせて貰いたい。
あと補足するなら私はレッテル貼りはしてないよ。
重複部分(「○○で説明した」)も併記したことで、長文化したことを遅れて陳謝する。
要約すると私の開戦容認/決断への評価が「異常」だと言うなら、
「正常」が何かを聞かせて貰いたい訳だ。貴方個人のみの意見でいい。
「何が正しいかなんて、そんなの誰にも分からない」は当然だ。未来が判って決断できる人間なんて居ない。
しかしその上で決断しなきゃならない筈。
そして私始め開戦を容認したり決断を評価する人は、「フィンランドもそうなり得た可能性が濃厚な、隣国の成れの果て」を示した。
譲歩を選ぶべきだったとする人からは、例えばソ連軍のその後の戦略などでも良いが、
ソ連がフィンランドを寛容に待遇すると言う根拠を示してくれない。
(もちろん譲歩が先になる理屈だから、ソ連軍はフィンランド軍の強さを冬戦争前で判断するだろう)
類例を挙げて説明することや、(仮に短慮であっても)決断したことを評価するのが
「言い切り」であり「異常」なら、議論は簡単なまとめにすら落ち着かないだろうね。
少し書き換えよう。
→その非常な困難の下で、(政府と議会が)開戦を決断したことも(私が決断を)評価したことも思考停止なら、77531でも書いたように開戦論に組する者はいずれも思考停止だと貴方が評したことになる。
↓
→その非常な困難の下で、(政府と議会が)開戦を決断したことと、(私がその決断を)評価したことは、
同じ思考停止として括られるか否か。
そもそも私が思考停止してると言う根拠は、これまでの書き込みのどこから指摘されるのか不明。
もし77531でも書いたように開戦論に組する者はいずれも同列に思考停止なら、
「貴方が」「開戦決断そのものを思考停止した上での結論と評し」たと判断して良いか。
また「開戦決断は思考停止と評し」たことは、
「開戦容認」と「開戦否定」のいずれに当たるのか。
もしくは上二つか、それ以外の何らかと並立し得るのか。
いずれも貴方の立ち位置や意見を誤解しないようにしたいので書いた。是非お聞かせ願いたい。
たかがやる夫スレ1つで
そんなに熱くなって
どーすんのwwww
たけし乙w
もうコイツらはスレの内容なんてどうでもいいんだよ。
ただ議論という名の論破合戦をしたいだけさ。
真っ赤になってコメ欄を私物化している事実には一切目を背けて、歴史がどうのこうのって自分の正義を主張したいだけだ。
議論()をしている連中はチャットでもIRCでも使って人の目にフレない所でやるように。いいね?
>>77569 >>77570のような、したり顔で窘める輩が一番反感を覚える。
“真っ赤になってコメ欄を私物化している”奴らよりもむかつくね。
一連の議論には多少目に余る記述もあったものの、自分のような素人にとってはスレ本編で得られなかった知識を補間できて、とても勉強になったと思っている。頷ける内容もあったし、そうでないものもあった。読んだ人間が自分なりの戦史観(とは行かないまでも感想など)を持てたのではないだろうか。
たしかに人が争っている光景は脇から見れば往々にして“議論()”と受け取られるけれども、幸福に高級なものと低級なものがあるように、争いにも高級なものはあるんじゃないか?
自分とてこのスレの争いが高級なものだと言うつもりはさらさらないが、“議論()”と切って捨てるほど低俗一辺倒で頭から尻まで無価値なものだったとも思わない。
>>77569 >>77570のように戦いの後でのこのこやってきて、「良い事言ってやった」みたいな面で毒にも薬にもならん正論かざして優位に立った気分に浸る奴よりは、“真っ赤になってコメ欄を私物化している”奴らのほうがまだしも好感がもてるね。俺だったらさ。
論を立てられる人、情に訴える人、
熱い人冷めてる人と色々いるよね。
フィンランドは独立していたとはいえ、戦後ソ連の影響を免れなかったし、経済もソ連に依存している面もあった。だから10年くらい前でも共通語がロシア語の人ってのがちょくちょくいた。
おかげでフィンランドはソ連崩壊時はあおりを食って大不況になった。その時は必需品のバターもろくに手に入らずエストニアに買いに行き、エストニア人に馬鹿にされる有様だった。でもその後はノキアなどの頑張りもあってかなり順調に成長した。
一方そのエストニアは最近のウクライナみたいに2007年、ソ連兵士の銅像撤去に端を発するロシア系住民のデモがあるなど今でも相当ロシアの支配を受けている。
ついでに最近はロシアからバスが来てフィンランドの量販スーパーマーケットに買い物に来てる。
何がいいかってのはわからないけど、今を見る限りフィンランドが独立を保ったのは良かったと思ってる。
>77657
幸せに高級なものと低級なものがあるって発想自体がおかしいし、その例え自体も的外れな感じがするけど。幸せに高級も低級もないよ。ていうかお前争ってた本人だよね?なんでバレないと思ったの?
高級な幸せはちょっと思いつかないが、低級な幸せはありそうだな。
※77704みたいに脳内の敵にしたり顔で勝ち誇ってる奴。
お前も争ってた奴の一人じゃね?バレてるよ?
※77705
いや、※77704が争ってた奴なら争ってた奴らを擁護してる※77657のコメに突っ込まないだろ
※77704
幸福に高級低級なものがあるってのは、ジョン・スチュアート・ミルの「功利主義論」からやな。19世紀の御仁が述べているものなので、現代の哲学思想にマッチするかはアレやけど、「発想自体がおかしい」とかクレメンティアに欠けることを言ってると自分の無教養を晒すので気をつけようぜww
※77657※77705※77732は同じ奴か
コメ欄痴話喧嘩って埋まっちゃったな
なんだこのコメ欄
面白かったと言いに来たら何これ、臭い
このシリーズ、毎回コメント欄に酷いのが沸くな
※77793※77794※77795の投稿時刻に草w
せめてもう少し時間おけよww
なんつーか非戦は言葉遊びのレベルだな
もっと○○の道もあるかもしれないっ・・・って言われてもなぁ
後世の神の視点をもってすら判断は難しいのに
当時の限られた情報と環境の中で、ギリギリの選択を行った
結果的に正解だったか間違いだったかは分からないが、その果実を評価する
それで十分だろ
こんなにコメント欄で書くならスレ立てして欲しいわマジで
当然といえば当然なんだけど、冬戦争の初期と違い有効に運用される物量の威力は凄いんだな。
冬戦争はフィンランドが頑張ったくらいしか知らなかったから、後半はあそこまでボロボロにやられるとは思っていなかった。
本スレに更新来てるよ
みんなけんかしないでね
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