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ジェイビーコラム 後編 うちのポチシリーズより
<ポチーズは、こんな風に生まれていった>

1990年に誕生し、多くのファンを魅了した『うちのポチ』。今年遂に『うちのポチーズ』となって、再び私たちを楽しませてくれています。そこで後半では、ジェイビー開発本部および同社営業本部の皆様に、開発苦労話やオススメの楽しみ方、今後の展望などについてお聞きしたインタビューをお届けします。

--まずは開発本部ご担当者様に、開発に関してお聞きします。ポチーズの役モノ構造が、磁石付きドラムおよび手前中央のVゾーンになったいきさつは?

「初代当時に比べ、羽根モノタイプではV入賞率の規定が厳しくなっているため、安定させるために磁石付きの役モノにしました。しかし実際に作ってみると、意外なV入賞ルートも色々あったのが、結果的に新しい面白さを生み出したと思います。Vゾーンの位置については、役モノ内部に入った玉の行方が最後まで目で追えるという狙いで、ステージ手前に決定しましたね」

--役モノでは玉がくっついた磁石の位置、そして下段奥にある可動体、さらには左右にいる子犬たちや中央のモグラなど、様々な要因がV入賞に影響を与えますね。

「この機種ではV入賞期待度が約12分の1で設計されているのですが、それをどうやって各ルートに分散させるかがポイントでした。例えば、中央にくっついた玉が100%V入賞してしまうと、そこに行くか行かないかのゲーム性になってしまいます。さらにドラム端に付いた玉が完全にハズれてしまったり、モグラが邪魔しすぎてもいけないですし。特に、モグラの動きは何パターンも変えてデータを取り、時間を費やしました」


中略


<羽根モノの課題とジェイビーの方針>

近年、羽根モノよりデジパチタイプを好む声として、「デジパチはチャッカー入賞すれば必ず大当りの抽選が行われるが、羽根モノはチャッカーに入りづらかったり羽根に拾われなければ、その時点で終わってしまうので、敬遠してしまうことが多い」というものが、多く聞かれます。大当りのプロセスが目で見て楽しめる羽根モノゆえ、ホールでの使い方も市場を広げられるかの大きなポイントとなっているといえるでしょう。そこでここからは営業担当の方に、現場での反響やジェイビーとして今後どのような方向性で進んで行くのかをお聞きしました。


--ポチーズの、市場での反響はいかがですか?

「やはり、女性のお客様が増えたという声が多いですね。また、V入賞のパターンが多彩で最後まで目で追えるのが面白い、という声も多数聞かれ、私たちの意図するところが伝わったのも良かったです」

--羽根モノといえば、昔は1機種で1列以上設置が当り前で、パチンコの入門ジャンルという認識でした。しかし近年は少ない台数しか設置しないところも増えていますが、課題はどこでしょう?

「そこは、ホールさんの認識の違いだと思います。羽根モノを多数設置して、6年間は大事に使いたいと言って頂けるホールさんも、もちろん少なくありません。ポチーズは売り上げよりも稼動を重視してほしい機種ですので、長い目で使って頂ければと思っています。またパチンコ全体としても、版権料の高騰や派手な見た目を競うなど、お客様に負担が行き過ぎているのが現状です。私たちならではの魅力ある機種によって、ファンの方を増やして行ければと思っています」


--今後も、羽根モノタイプは発表されるご予定ですか?

「けっこう、現場からは『道路工事』をまた作ってほしい、など羽根モノへの要望が多いんです。やはり、そうしたニーズへの手応えは少しずつ感じていますので、目で見て大当りを実感できる楽しさを搭載した機種は、今後も発表して導入を進め、市場を活性化させたいですね」


--続いてここからは、ジェイビーの方針や今後について役員の方にお伺いします。御社の機種開発への取り組みについて教えて下さい。

「私たちは、必ず前作の市場評価に耳を傾け、ニーズに合ったものをお届けするように心がけています。例えばポチーズでは、『マジカペ』でVゾーンが動いているところや玉の動きへの影響が少なかったところが反省点でしたので、それを踏まえた役モノを搭載しています。また、DXスペック最終ラウンドで羽根が開きっぱなしになるというアイデアも、パチンコとは無関係の業種の方の意見を偶然聞いて、面白いのではということで盛り込みました。このように、固定概念にとらわれず様々な意見を今後も取り入れて、個性を生かした機種をお届けしていきたいと思っています」


--ファンの方へメッセージがありましたら、お願いします。

「今、パチンコでは派手な見た目や版権によるインパクトを競うような状況になってしまっていますが、まず私たちのオリジナル機種を触ってみて頂きたいですね。ポチーズにしても、遊んでみてもらえれば必ず面白いと言って頂ける自信があります。若いファンの方は、羽根モノ自体遊んだ経験がないため、面白さをご存じないということもあると思いますので、ぜひまずは触って遊んでみて下さい」
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でもポチーズは僕には合わなかった
おかげでもぐら嫌いになったわ