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山佐、ついにプロレーサーを生み出す


 「第119期 卒業記念競走」(21日、やまと学校)

 福岡県柳川市のやまと学校で、ボートレース119期生の卒業記念レースが約300人の親族、関係者が見守るなかで行われた。第31代やまとチャンプに輝いたのは1号艇の木場悠介(23)=長崎=で、インから逃げて勝利をつかんだ。2コースから握った女子の土屋南(19)=岡山=が2着、3カドから攻めた溝口海義也(21)=福岡=が3着。また、レース後には卒業式が行われて119期生27人(男子21人、女子6人)が、やまと学校を卒業。それぞれ11月のデビューに備える。

 メインの第5Rで行われた卒業記念レース。木場が圧倒的に不利なスリット隊形を跳ね返し、インから逃げた。「起こした瞬間にヤバイと思った。起こし遅れだった」。コンマ30の5番手S。それでも1Mを鋭く旋回した。「ターンマークだけを見て回った。ターンマークは絶対に外さないという気持ちだった」と勝利を引き寄せた。

 選手を目指すきっかけは意外なところにあった。大学生活も終わりに近づいたころ、趣味のパチスロの液晶画面で、アニメ化された漫画「モンキーターン」の存在を知った。そこから2回目のやまと学校受験で合格すると「入学当初からの目標だった」と、やまとチャンプに上りつめた。プロレーサーとしての大目標は「SG制覇」。119期のトップに立った木場は「長崎支部のエースになりたい」と将来の活躍を堂々と誓った。

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