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2015年11月19日木曜日

「Rockenstock」ゴング(Gong)

 
オーストラリア生まれのDaevid Allenがフランスで結成したフランス/イギリスの混交バンドGongを取り上げた、1973年のフランスのTV番組「Rockenstock」の映像です。
  
 
[members]
Daevid Allen(ギター、ボーカル)
Gilli Smyth(ボーカル、ボイス)
Didier Malherbe(フルート、サックス)
Tim Blake(シンセサイザー、ボーカル)
Steve Hillage(ギター)
Pierre Moerlen (ドラムス、パーカッション)
Mike Howlitt(ベース、ボーカル)
 
[setlist]
1. I Never Glid(5:22より)
2. Witch's Song / I Am Your Pussy(17:15より)

  
両方とも「見えない電波の妖精(Radio Gnome Invisible)」シリーズからで、「I Never Glid」はシリーズpart IIになる4th「Angel's Egg」(1973)、「Witch's Song/I Am Your Pussy」はpart Iに当たる3rd「The Flying Teapot」(1973)の収録曲です。
   
デヴィッド・アレン率いるGongファミリーが、ヒッピー・コミューン的な共同生活をしている様子を取り上げたドキュメンターなので、インタビューが多く、演奏自体は2曲しかありません。でも逆に当時のヒッピーコミューンの様子や、Gongの音楽が生まれる環境が捉えられている貴重な映像だと言えるでしょう。
   
円陣を組んで、これから妖しい儀式でも始まるのかという雰囲気の中で始まる「I Never Grid」ですが、演奏が始まるとそのキレの良いリズムに驚かされます。ヒゲをたたえたピエール・ムーランがワイルドですね。
  
そこにスペーシーなシンセとユルユルなボーカルが乗り、独自のポップでサイケデリックな世界が広がります。サックスとギターのコンビネーションも抜群で、特にバッキングに回った時のスティーヴ・ヒレッジの職人的ギターは素晴らしいですね。
    
「Witch's Song / I Am Your Pussy」ではジリ・スマイスのボーカル&ボイスの炸裂具合と、淡々としたテクニカルな演奏と、デヴィッドの脱力したボーカルの組み合わせが、不思議な浮遊感を醸し出しています。まさにGongワールドです。
   

2013年5月12日日曜日

「Jazz Land 1971」ゴング



Soft Machineのフランス・ツアーからの帰国の際に、ビザが切れて不法滞在状態だったためにイギリスへの入国を拒否されたデイヴィッド・アレンが、そのままフランスに残って結成したグループがGong。

デイヴィッド自身はオーストラリア人ですが、Soft Machineの一員として活動していたこともあって、Gongはイギリスのバンド、イギリス/フランス混交バンド、あるいはフランスのバンドと位置づけられることもあるようです。

そのGongが1971年にフランスのTV番組「Jazz Land」に出演した際のスタジオライヴ映像。曲は「Dreaming It」。

[members]
Daevid Allen(ボーカル、ギター)
Gilli Smyth(ボーカル)
Didier Malherbe(サックス)
Christian Tritsch(ベース)
Rachid Houari(ドラムス)
Daniel Laloux(フレンチ・ホルン、パーカッション)
Dieter Gewissler(バイオリン)

1stアルバム「Magic Brother」(1970)のメンバー、デイヴィッド、ジリ、ディディエの3人に、その1stにゲスト参加していたメンバーなどを加えた7人編成。

銅鑼の音から始まりジリのスペース・ウィスパー、デイヴィッドの語りのようなボーカルと続き、その後はG#とGbを反復し続けるベースラインに乗せて、フリーフォームな演奏が続きます。

サックス、フレンチ・ホルン、バイオリンが自由に音を出しているのに、ベース音がオン気味で、残りの楽器がオフ気味なため、混沌としていながらタイトル通りドリーミーでスペイシーですね。ジリの揺れ動くウィスパリング・ボイスが妖しくてゾクゾクします。

人を食ったような脱力感やユーモア、あるいはジャズ・ロック的なキレのあるアンサンブルなどはまだ伺えませんが、このコズミック感覚はすでにGongと言えましょう。

ヒッピー文化、サイケデリック・ムーヴメントなどを体現しつつ、ありそうでない独自のサウンドを作り上げたGong最初期の貴重な映像です。

  翻译: