<丸顔の真実>第3回 丸顔傾向とアスペクト比
第3回 丸顔傾向とアスペクト比
(⇒第3回からの続き)
眉骨上までの顔範囲で、顔の外郭線により
判定するにあたり、当初は外郭接線の
近似楕円によるアスペクト比で、どれだけ
真円に近づくか判定することを想定していた。
『平行光線平面投射輪郭判定法』
しかしこの方法では問題点がある。
<判定画像条件>
・顔を正確に正面から捉えている
・口を開けていない
・笑っていない
・・・など、些細なことが結果に大きく影響を
及ぼし、評価の精度を上げようとして、
かえって精度を落とす結果になることが
判明した。
ついては、人間の「頭部」について改めて
考えると、丸顔と言われる人であっても、
人間の頭部は縦長の楕円なのである。
日本人に限らず、人類共通である。
丸顔の頂点・福原愛でさえ、輪郭は縦長の楕円
これは顔範囲の形状が縦につぶれていれば
つぶれているほど、頭部自体の形状が
真円に近づく・・・すなわち、頭部の見かけの
形状(輪郭接線の近似楕円)が、縦長の楕円
から真円に、より近づくことを意味する。
概ね(顔範囲アスペクト比 ∝ 楕円アスペクト比)
これならば、縦横のディメンジョンだけで
数値化が可能になり、誤差も出にくくなる。
この幾何学的理論により、全日本丸顔協会では、
顔範囲の縦横比(アスペクト比※)を重視
するという方向性を打ち出しているのである。
・・・しかしながら、アスペクト比だけで丸顔を
語ることは、当然のことながらあり得ない。
平面に投射して「丸」であることを最重要視する
条件という一方で、顔は立体であるという
ことも事実。
にわみきほ(キャスター) 立体感豊かな丸顔
どのアングルから見ても丸(球)を思わせる
形状が望ましいのは誰が考えても明らかだ。
・顔面の面構成(面の平滑さ)
・立体的ボリュームの比率
・側面の立ち具合(立っていない方が丸い)
・直線的要素
など数値化の難しい部分も総合的に捉え、
大元の丸顔的輪郭判定を★1つ~5つで
採点しているのである。
⇒(第4回へ続く)
※・・・あくまでも「顔範囲のアスペクト比」であり、
近似楕円のアスペクト比ではないことに注意
↓判定基準・協会ポリシー↓