<コラム>丸顔と心理学と殺人事件
第29回 丸顔と心理学と殺人事件
衝撃的な記事が、今ネット上で注目されている。
「卒アル写真で将来の離婚率がわかる!?」
(10/26 「日刊SPA!」より)
の記事中、後半はこんな見出しだ。
「丸顔より面長の人のほうが殺人事件の被害者になりやすい?」
皆藤愛子(キャスター)
・・・何ともセンセーショナルな見出しだが、
噛み砕いた内容はこうだ。
米国デポー大学の心理学者、
マシュー・ハーテンステイン先生の研究では、
「丸顔の方が好戦的で、殺人事件の
被害者になるのは面長の方が多い」
と結論付けている。
高見侑里(キャスター)
ふむ・・・。
どうも腑に落ちない。
・・・しかしこれ、実は
「丸顔の男性」「面長の男性」と文中では
表現され、主に男性について語られているようだ。
遠藤保仁(サッカー選手)
櫻井翔(嵐)
ふむ・・・。
やはり、腑に落ちない。
そもそも日本において、丸顔は「癒し系」。
これは日本人にとっては当てはまらないと
断言できるレベルの話だ。
思うにこの研究、本末転倒だと思えてならない。
心理学者が発表した研究ゆえ、
「顔が心理的に相手に及ぼす影響」
として紹介されているがそもそも根本が逆で、
米国における犯罪者を、顔の特徴でセグメント
した結果、その特徴を持つ民族の血を引く者が
多く犯罪を犯していた、という話なだけなのでは
ないのか。
つまり、「文化人類学」「統計学」の話を、
「心理学」の話にすり替えているだけなのだ。
市川美織(NMB48)
いずれにせよここ日本では、アスペクト比が低い
(顔の横幅が広い)丸顔は、穏やかで癒し系と
いわれる。日本人は丸顔が大好きである。
そしてそれは、千年以上前から語り継がれている。
丸顔にとって「好戦的」という言葉は、無縁に等しい。
「丸顔」という美しい文化を持つ日本に生まれて
きたことに、感謝。
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