2009.04.28 (Tue)
復讐のアーチャー
♪しろいバルコニー、あなたをみた~♪
「・・・!」
幼馴染の彼女の名前を叫ぶ所で、目が覚めた。
しばらく見ていなかったこの夢を、また見たのか・・・
♪すがるような、ひとみと~♪
♪かぜにゆれる、ながいかみ~♪
♪ときめくであいに、むねは、はりさけそう~♪
あの後、彼女はこう言った。
「リン・ドール、あなたは復讐を考えては、ダメよ。」
「あなたには、幼い弟達がいて、彼らを養う義務があるわ。」
先の戦役で、両親をなくし恋人を失い・・・
ここまでは同じだが、私には幼い弟達が残り、彼女は天涯孤独の身になった。
それでも、悪魔に蹂躙されたあの街で、話を聞けば十中八九似たり寄ったりの話を聞けるだろう。
当時私は、炎の魔力を封じ込め紅く光る槍を手に入れたばかりの頃だった。
私はランサーで、彼女はアーチャー。
私も彼女も、まだまだ駆け出しで、十分な戦力とはいえなかったが、あのときの部隊は、みんな見習い新兵だった。
非戦闘員の逃げ道を確保するためのおとり、それが私達の役目だった。
だが私達は、非力だったのだ。
私の弟達は逃げ切ることができたようだが、彼女はすべての家族を失った。
目の前で、両親を、恋人を、家族を、すべて失ったのだ。
部隊のほかの仲間が倒れ、逃がすべき非戦闘員をも失ったとき、私は自身が逃げるべきだと思った。
狂ったように、矢継ぎ早で攻撃する彼女を、引きずるように戦線を離脱し、森の奥の洞窟に身を隠したのだ。
もっとも、途中で私は深手を負い、洞窟には、彼女によって担ぎ込まれたのだが・・・
洞窟にたどり着いた後、私は崩れるように眠り込んでしまった。
彼女は、一晩中起きていたようだ、私にかすかに意識が戻ってきた時。
「リン、あなたの槍を借りるわよ。」
鎧を脱ぎ捨て、上半身裸になった彼女が言った。
返事を待たずに彼女は、私の炎の槍を逆手に持ち自分の乳房を切り落とし、槍から出る炎で傷口を焼いたのだ。
「・・・!」
幼馴染の彼女の名を叫び、いつもここで目が覚める。
その後の記憶はあやふやで、実は彼女の名前も思い出せない。
夢の中では、彼女の名を、呼んでいるのだが、目が覚めると思い出せない。
高レベルの、アーチャーが乳房を切り落とすのは、時々聞く話だ。
弓の弦は、自分に当たればとんでもなく痛い。
いや、痛い以前に自分の体に当たることによって戦闘力が低下するのだ。
普通は、チェストガードによって胸を保護するのだが、高レベルになるとそれでは物足りなくなるのだろう。
だが当時の彼女は、駆け出し。
だいたい切り落とすときはあんな不衛生な場所ではなく、当然、麻酔もかけて切り取る。
彼女は、復讐の誓いを自分の体に刻むために、あえて、そうしたのだろう。
その後、彼女に会うことはなく、今に至っているのだが、・・・・
♪oh、メリーアン~♪
♪とつぜん、どこへきえたのか~♪
彼女は、生きているのか、死んでしまったのか?
思いを遂げることは、できたのだろうか?
♪あらしのさった、まなつのよる~♪
♪あなたのすがたを、もとめあるく~♪
♪ゆめからさめたぼくの、むねにのこったまぼろし~♪
♪だれもがとおりすぎる、みちしるべか~♪
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
え~、リンズカフェ初の、小説風です。
あるブログで、キャラの死体の話があり、アーチャーの死体は足を閉じていない云々、というコメントがありました。(こちら)
そこから連想して、アーチャーの死体 → 足を閉じていない → 女を捨てている
その後短絡させて、アーチャー → 女を捨てている
その捨てるプロセスを、妄想してると、こうなってしまいました。^^;
最初は、リン・ドールの幼馴染のアーチャーは、ゲームの公式ページから拾ったアーチャー/ランサーの設定とあわせて、メインクエストのエリアンにしようと思っていたのですが、エリアンはランサーのようなので、・・・
他のキャラを持ってくるにしても、チョット思いつかなかったので、名前無しにしちゃってます。
このレッドストーン界に命(めい)を、受けたものが持つ宿命の、ようなものをストーリーに入れてみたかったのですが、そこはうまく入ってないみたいですね。^^;
ちなみに、このストーリー内でリン・ドールの持ってる炎の槍は、これですね。
紅く光る、おしゃれ槍よ。^^ノ
それにしても、リン・ドールちゃん、こんなに暗い過去があったとは!
中の人もびっくりです。
※♪=メリーアン・THE ALFEE
- 関連記事
-
- たすけて、か~りん!(神秘な力の宝石)
- 冒険家アベル
- 古代王国の農業法
- 復讐のアーチャー
- ガルパラストーム
テーマ : RED STONE ジャンル : オンラインゲーム
タグ : 調べに乗せて
読み返せば、読み返すほど、あらが見えてきます。^^;
今のところ、このストーリーの続きを書く気はないのですが、もし、その気になったときは、つじつまが、・・・
ま、そのときは、リン・ドールの夢の中の記憶だった。
と、いうことで開き直りますか・・・
小説風の記事は、今後増やしてみたいかな~と思っています。
そして、小説風の中での出演希望も、受け付けます。
ライドルさん・・・どう?
管理人です。
記事拝見させて頂きました。
戦う女性のハードな現実が伝わってきて、厳しいお話だけれど
すごく良かったです!
またお邪魔させて頂きます☆
あと、私のブログにリンクを貼って下さってありがとうございます。
もしよろしければ、こちらからもリンクさせて頂きたいのですが
大丈夫でしょうか?
まさか、メジャーなブログから相互リンクなどいただけるとは思ってもいなかったので、少々パニクっています。
ひょっとして、ドッキリか?とか
あるいは、ゴンドウさんの偽者が出たなどといううわさも聞きますし、新手のスパム誘導か?
・・・とか・・・
そういうことを、考えてしまうぐらい、ウイルス誘導や、スパムコメントって多いですね。><
すみません、話がそれてしまいました。^^;
リンクに関しては、お任せいたします。
まず、自分が楽しく、そして、みんなが楽しめるものをつくりたい。
てな、感じでゆるゆると更新していきたいと思っていますので、よろしくどうぞ。
では、ごゆっくりおくつろぎ下さい。
この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
小説風なところ、とってもよかったです^^
ちょっと外伝っぽくなってると思ったのは私だけ?