2022年10月09日

うさぎの魔法使い 宝くじの当選は?


うさぎの魔法使いが中年男性の所に来ました。


「も。」


「わっ!何だお前!?」


「うさぎの魔法使いでつ。」


「魔法使い? で、その魔法使いが何の用だ?」


「簡単な願いを1つかなえてあげに来まつた。」


「おう、そうか!じゃあ金をくれ。」


「そういうのはだめでつ。」


「じゃあ、家をくれ。」


「もっと簡単なものでないとだめでつ。」


「何だ役に立たないな。」


「も、ならいいでつよ、このまま帰りまつから。」


「分かった、分かった。それじゃ、宝くじでどうだ?」


「宝くじでつか。こちらで決めたものならいいでつよ。」


「そうかならそれにしてくれ。それで何枚くれる?」


「何枚でもいいでつよ。」


「じゃあ、くじ全部くれ。」


「そんなにこの部屋に入らないじゃないでつか。」


「そうか、なら部屋に入るだけくれ。」


「分かりまつた。では『宝くじ、出てくるんでつ!』」


「おお!本当に出てきた。」


「それじゃ、ぼくは帰りまつ。」


「おお、ありがとな。これだけあれば結構当たるだろ。」


「当たらないでつよ。」


「そんなことないだろ。こんなにあって少しも当たらないなんて確率的にないだろ。」


「ありまつよ。」


「何で?」


「だってそれ、もう終わったくじでつから。」







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posted by うさけい at 08:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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