狼耳娘「ねー、ご主人もそう思うでしょー？大掃除なんてやめて今からでもこたつでぬくぬくするお仕事に……」

犬耳娘「……狼耳ちゃん、廊下のお掃除は終わりましたか？……まさかー、サボってなんか無いですよねー」

狼耳娘「……そのまさかって言ったら？」

犬耳娘「明日の年越しそばで1つだけ肉が乗ってない奴が出てきます」

狼耳娘「うぇ……それはやだなぁー……、はい、キリキリ働かせていただきまぁーす」

犬耳娘「ほら、ご主人さまもトイレと風呂とキッチンのお掃除は終わりましたか？……もう、サボるんでしたら狼耳ちゃんじゃなくって私の元に来てくれればいいのに」

犬耳娘「なんでもないですよー、さ、お掃除に戻りましょう、私は書斎の整理をやりますので」

犬耳娘「なにか見られて困るものでもあるんですかぁー？……ふふっ、冗談ですよ」

犬耳娘「では、掃除してきまーす」

狼耳娘「……おし、もう書斎に行ったか……ふー、大掃除は疲れるねー」

狼耳娘「えー、だって私の掃除場所ってリビングとダイニングと寝室だよ、でっかい部屋ー、しんしつー、めんどくさいじゃん……」

狼耳娘「……って言っても私が選んだんだけどね」

狼耳娘「ご主人はトイレだっけー、……あ、もう終わったんだ、じゃあ次は風呂？……あ、それも終わったんだ」

狼耳娘「……って事はキッチンかー、私もそうしとけばよかったなー、干し肉のきれっぱしくらい……」

狼耳娘「……じゃ、私もキッチン行くー、どーせ後ちゃちゃっと戻せば終わりだしー」

狼耳娘「おー、キッチンだ、へーこんな風になってたんだ」

狼耳娘「……うるさいなぁ……私は食べるの専門なんでーす、ご主人と犬耳が料理作って、私が食べる」

狼耳娘「あははー、冗談だってー、私だって料理は案外得意なんだよ？……えぇーっと、五年くらい前には……」

狼耳娘「あ、干し肉だ、……私じゃちょっと手が届かないから、ご主人取ってよ……っ」

犬耳娘「……なにしてるんですか？」

狼耳娘「あっ」

犬耳娘「あって何ですかあって、狼耳娘ちゃんは持ち場のお掃除終わったんですか？……今からちょっと確認して来ますけど」

狼耳娘「えっ、えっと、犬耳はちょっと干し肉に黴が生えてないか確かめといてー、ちょっと私は持ち場に何か忘れた気がするからさー……」

狼耳娘「あっちょっと待って私が悪かったからナイフ向けないでフォークも向けないでっちょっ……」

狼耳娘「……ってわけでー、ちょっと寝室行ってくるねー……？」

犬耳娘「……はぁ」

犬耳娘「ご主人さまー、狼耳ちゃんにはもっとガツンと言って良いんですよ？……あの子めんどくさがりですけど怒られたらきちんとやりますから」

犬耳娘「……で、ご主人さまはお掃除は終わったんですか？……ふふっ、だったら良かったです」

犬耳娘「……それで、キッチンですか、……えぇーっと、ここはこの前お掃除しましたから、もう良いです」

犬耳娘「……えへへ、一緒にお酒でも飲みましょう、ご主人さまっ」